夏目漱石などが眠っている雑司ヶ谷霊園で有名な雑司ヶ谷駅で降りたら、『旧宣教師館』へ行きましょう。とは言うものの、そこまでの道程はかなり難しいです。地図を用意しておきましたので、それをご覧になって探してみてください。レンガ敷きの『旧宣教師館通り』に出たら、もうすぐです。ちなみに、住所は豊島区雑司が谷1−25−5です。
 なんでこんところに素敵な洋館があるの!? って皆さんもきっと驚くはずです。この旧宣教師館は、明治40年に、アメリカ人宣教師のマッケーレブさんという方が自宅として使ったもので、今まで一度も洋館など見たことも建てたこともない地元の大工さんが苦労して建てたそうです。
 無料で見学することができるのが嬉しいです。係員の方も別館にいらっしゃるので、ゆっくりと見学できますよ。  
 室内には暖炉もあり、完全な洋館になっているように見えます。しかし、よく見ると天井に竹が使われているなど、所々は和風。当時の大工さんがずいぶんと頭を使って建てたんだということがよくわかります。椅子に座っても怒られないのが嬉しいです。緑が多く、窓も広いので夏でも涼しい風が吹き抜けます。
  宣教師館を出て右に曲がり、坂道をくねくねと下っていくと(ここまでの道程もちょっと複雑ですので、地図を参考になさってください)、黒板塀に囲まれた風情あるお屋敷があります。ここは、三角寛という戦前に活躍した作家の方が暮らした家だそうです。現在は割烹になっていて、お昼のお弁当が5000円から召し上がることが出来ます。散歩してそろそろお腹が空いた頃でしょうから、よろしかったらどうぞ。  住所は、豊島区雑司が谷1−32−8です。