僕の名前は「げん」と言います。お母さんが付けてくれた名前で、元気の「げん」だそうです。みんなは僕のことを「げんちゃん」って呼んでくれますので、皆さんもそう呼んでくださいね。これは内緒の話ですが、実は僕がこの家に来る前に、お父さんとお母さんはメダカを飼っていたそうです。そのメダカの名前も「げん」だったそうです。お母さんはそのメダカが死んでしまうとトイレに流してお友達の顰蹙を買ったそうです。当たり前ですよね。 
   ところで、僕は神奈川県の逗子市というところで生まれました。妹と一緒に捨てられていたところを「逗子里親の会」の優しい人達に拾われて、お父さんとお母さんのところへもらわれてきました。最初、お母さんは「妹も一緒にもらおうよぉ」って言ったそうですが、お父さんが「ダメ、この子だけで充分!」と言い、僕たちは離ればなれになりました。最初は左の写真のようにとってもチビ子だったんですが、食べ過ぎたせいか犬みたいに大きくなってしまいました。その後、お父さんとお母さんが「逗子里親の会」に遊びに行ったところ、その会のお姉さんが「妹は三毛猫になっちゃったのよ」って言っていたそうです。たしか、子供の頃は僕と同じシマシマだったはずなのに、本当に三毛になってしまったのでしょうか? 僕はちょっと不思議です。 
 逗子の家は海が見えてとっても素敵だったんですが、実はそこにはお化けが出たんです! この話はとっても長くなってしまうので、また改めてしますけど、とりあえずそのお化けが出るので、お父さんとお母さんは東京へ引っ越ししました。
 僕のお父さんというのが、なんて言うか「引っ越し魔」なんです。酷いときにはたったの2カ月で引っ越したなんてこともありましたから、相当の引っ越し魔ですよね。東京へ引っ越してからその病気は少し治まってきたみたいですけど、実は僕は知ってるんです。お父さんが山梨に家を買ったって。
 あぁ、僕は海で生まれたっていうのに、山へ連れていかれてしまうのかしら……。 
 おかげさまで、ボクは今年の7月7日に6歳になりました。外には出ない箱入り息子なんで、大きな怪我も病気もせずに済みました。でも、ちょっと太り気味なんです。時々、家にお父さんやお母さんの友達が来るんですが、みんな「でっかい猫ですね」と言います。酷い人は「デブ猫だ!」と言ったりするんです。そういう人の膝には乗ってあげないことにしてるので、皆さんはそんなこと言わないでくださいね。本当は内緒にしておきたいんですが、体重は7キロを超えてしまいました。でも、お母さんが「デブ猫は可愛いのよね」と言ってくれるので痩せるつもりはありません。 

お手をするゲンちゃん
お手をするゲンちゃん2
目眩を起こすゲンちゃん
梅干しを食べるゲンちゃん
勝手に動く謎のザル
飛び出すゲンちゃん
猫じゃらしで遊ぶゲンちゃん
もだえる猫(西新井大師にて)
飛び出すゲンちゃん
怠惰なゲンちゃん
跳べないゲンちゃん
Push Push!