今年の夏は天候不順が酷くて、その結果はワイン用のぶどうの収穫が、例えばシチリー島では８月の初めに始まりました。
トスカーナのキャンテイ用のぶどうの収穫も殆どの処が既に終っています。これはいつもの年に較べて１ヶ月以上も早いということで、何十年ぶりとかです。しかし、何処もかなり良質のワインを期待できるようですが、量 的には少なくなるので自然と高価になるという事でしょうか。 ２０００年のワインは平均して良質なワインが採れたと云う事は記憶しやすいし、愉しみですね。
さて、イタリアの日常茶飯事な話題は何と言っても毎日のように値上がりしているガソリン代。ユーロという幻のような通 貨が下がるので余計にガソリン代も上がってしまうのでしょうが。それにしても私も２０年ぶりにインフレの恐さを体験しています。公式には昨年比で３％以下ですが、現実には倍になっている物等はざらにあります。 マーケットで買う魚の値段は、特に上がっていると感じるのは日本人だから魚を食べるからでしょうが。それにしてもサバ、イワシ、サンマなど倍以上になっています。しかし、野菜でも特にトマトの値上がりは気になったりします。夏前迄は早く厚くなったせいで早く成熟してしまった果 物が全て安くて驚いていたらヴァカンスが明けると急に昔の値段以上に上がっています。 フランスでも漁師がストをしたり、トラックのストがあったりとすべてがガソリンの値上がりからの事ですが。イタリアも何かが起きる事でしょう。何しろガソリン代の８割は税金と言うことからも消費者から、労働組合からの政府への抗議は激しくなる理由は十分です。