イタリア

日本一イタリアを知る男ユースケに、米屋なおとしが突撃インタビュー!!

伊太利亜が好きになったいきさつ 

一言で言えば、いつのまにか・・・だね。イタリアを好きになったきっかけは大して無いけど、イタリアのことが好きだと気づいたきっかけならある。 

まず最初は、幼児期に観たアニメ『母をたずねて三千里』のジェノヴァの街の雰囲気が好きだった。そして単純にスパゲティが好きで、当然ジェノヴァもイタリアも知るはずもないし、ここではただそれだけ。

そしてずっと後の高校時代、マルコ・ポーロに代表されるヴェネツィア商人や大航海時代の歴史に惹かれて、本を読みあさってた。  

ようやくイタリアを意識しだしたのは18歳のとき。ワインにハマって産地を調べたのと、サッカーW杯でロベルト・バッジオを中心としたイタリア代表のファンになったのがきっかけ。国としてのイタリアを初めて意識した。  またその年、サッカー日本代表の三浦知良がイタリアリーグ・セリエAのジェノアに移籍したことで、世界最高峰のプレーを見せるイタリアサッカー(カルチョ)の魅力にハマる・・。  

でも、最も衝撃的で大きなきっかけを作ってくれたのが、大学2年のときに偶然目にしたNHK『イタリア語会話』だった(地味!?)。 出演していたジローラモ・パンツェッタ氏のパフォーマンスに目を奪われ、以後観ているうちにあることに気づく。大航海時代の歴史や当時の街並み・ワインを含めたイタリア料理・最高技術の魅せるサッカー・・・そして、そのころ自分の趣向としてあった建築・絵画・彫刻などが、“イタリア”というキーワードで1つに結びついたんだ! そういえば、幼い頃好きだったあの街並みはジェノヴァだし、いつか見た奇跡の光景はヴェネツィアだ。よく考えれば、好きな映画作品 もイタリア映画かイタリアが舞台。さらに、当時自分の頭にあったファッションスタイルもそこにあった・・。  

また、背もそれほど高くなく黒髪・黒い瞳をしたイタリア人に親近感を抱くとともに、その陽気な国民性にも惹かれていく。 そして、イタリア語の語感が、ローマ字表記にもつながる日本語の音感と似ていたためか、そのままイタリア語に興味を持ち勉強していくことに・・。 よく「言葉は文化」というけど、まさにイタリア語の勉強はイタリア文化の勉強につながっていった。 歴史や生活習慣はもちろん、イタリア料理も原材料から調べて実際に自分で作ってしまう懲りよう。  

それまでバラバラだった個々としての多くの趣味が、“イタリア好き”からくるものだと気づいたときは、本当に大きな衝撃だった。 それに気づいた悦びは、一気にイタリアのすべてに心を向かせる。そして、「マルコと一緒にあの街で遊びたい」という幼い頃の夢は、現実のものとして強い願望となる。  

23歳。ようやく、ようやくイタリアを旅することができた。路地を歩き、イタリア語を操り、料理を堪能して、イタリア人と交流する。そして電車に乗り次の街へ・・・・。 やっと真のイタリア好きになれたかな。    


イタリアの壱番好きな街  

これは相当迷うなぁ・・・。

まず、“街並み”として一番なのがヴェネツィア
運河と石畳の路地が迷路のように交錯する、街全体が芸術品の都市。ゴンドラやカーニバルなど多彩な文化も。

そして“豊かさ”として一番なのがフィレンツェ
トスカーナの豊富な食文化と、美しい丘陵に囲まれた街の 気品溢れる芸術文化の香りが、心を落ち着かせてくれる。

”でいえばナポリだろうな。
雑多な喧燥の街を生きる人たちはみな陽気だし、ときには人も騙すしたたかさが人間味溢れるところ。まさに南国都市の開放感。

地方都市”で一番なのはボローニャ
歴史ある文教都市は観光客も皆無で閑静そのもの。ボロネーゼソースやトルテッリーニ、ラザーニャ等の美食都市でもある。
 

まぁイタリアは日本と同様、地方都市の個性が強いから、街ごとに違った魅力があるよね。  


イタリアで食った壱番美味かったもの

これも1つに絞るのはムリ・・・; とりあえずコースで考えよう。  

<アンティパスト・・・前菜>
プロシュット(パルマ産生ハム)だね。これは文句ないでしょう。  

<プリモピアット・・・第一の皿>
これは迷う! 基本的に、パスタ・リゾット・スープの3つではある。 まずスープはミネストローネが一番。 リゾットもきっちり米の芯まで残ってて歯ごたえのある本場の味だ けど、これには種類が多い。ヴォンゴレ(あさり)やミラネーゼ(サフ ラン風味)・ネーロ(イカ墨)等々。どれも美味いからねぇ。 でもやっぱりパスタが一番のオススメかな・・。 日本でも美味いけど、本場はまたそれを超える絶品! でもこれも種類があって、麺ならスパゲッティ・ラヴィオーリ・ペンネ・ フェットゥッチーネ・ニョッキとかあるよね。食感も全然違うし。あと ソースにしても、ボロネーゼ(ミートソース)・ペーストジェノヴェーゼ (バジリコ風味)・ペペロンチーノ・カルボナーラとたくさんある。 これは本当に決められないよ・・;  

<セコンドピアット・・・第二の皿>
ここは肉料理で、オッソブーコ(仔牛スネ肉の煮込み)にしとこう。 ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステー キ)も捨てがたいけどね。 ただ今は狂牛病の影響でヤバイとか・・。  

<ドルチェ・・・デザート>
ティラミスはかなり美味かった! 他にもデザートは美味しいものが多いよ。  

<その他>
やっぱりエスプレッソを主としたカフェ(コーヒー)。シビれる美味さ! 夕食でワインを飲み過ぎたときも、これを飲めばスッキリするしね。 もちろんワインも美味いけど、ハウスワインでもかなり美味しいのがイタリアの良いところ。 ちなみに素朴な味としては、パニーノジェラートも。日本のジェラ ートはちょっと違うし、パニーノなんか全然ニセモノ!  

どれも定番だけど、美味しいから定番になると思うんだ。  


イタリアに関してまとめ

イタリアの魅力について一言で言えば、その多様性だろうね。 好きな街や好きな料理を1つに絞れないのも、ぜいたくなその多様性のせい。南北に長いから、土地の個性や気候も多種多様。 文化的にも、遺跡・芸術・スポーツ・料理と、世界に誇れるものがたくさんある。欲張りな俺が満足するわけだよ。