うんちく通信 No.4(1999年2月12日記載)

    

うんちく通信 No.4(ファゴットの先祖と思われる楽器たち〜その2:ランケット)

 ランケットは木材か象牙の円筒に、直径6mm程度の内管を9本あけたもので、これが全部直列につながると、円錐形を作るようになります。発声体はダブルリードであり、ファゴット・バソンなどのリードに非常に似ているが、ファゴットのリードと比べると、明らかに大きいです。(さすがに、コントラファゴットにはかないませんが・・・・・ファゴットのリードが作れれば、ランケットのリードを制作することは、そんなに大変じゃないと思います。←実際に作ったことがあります。)  また、ランケットには2種類ありまして、バロック・ランケットとルネッサンス・ランケットがあります。(私自身、バロック・ランケットしか、触ったことがないので、ルネッサンス・ランケットのことはあまり良く分かりませんが、リードが違うらしい・・・)  運指については、かなり難しいです。まず、キーが一つもなく、ファゴットでAsに当たるところは、ソプラノリコーダーのCのように2つ穴が空いてあったり、左手、右手の人さし指の付け根のほうで、穴をふさいだりして、運指は難しいです。また、半音はクロス・フィンガーになるので、さらに難度が上がっていきます。  音域については、ファゴットの最低音Bから3オクターブ上のBの半音下のAの音まででます。(自分が吹いた限りでは、これが限界でした。)また、楽器は膝の上に乗せて、演奏するそうです。立って、演奏するのは不可能だと思います。 ちなみに、楽器の値段は15万程で買えるそうです。           

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