E-listBBSSearchRankingHeartLand-KeyakiGo to Top

2001.9

9月30日

基本的に日曜日は早番だけど、今日は棚卸を手伝うため遅番に変更。
日曜の昼間に家にいるのは妙な感じだ。
で、仕事へ。
棚卸しといっても、2ヶ月くらい前からジュースの自販機がフルメンテ(ウチでお金を締めるんじゃなくて、業者がお金まで管理して売上手数料を振り込んでくれる形式。そっちが普通なんだろうけど)になったので、一番面倒なジュースの締めがなくなったので割と楽に終る。
まぁ、でも深夜1時過ぎ、もう電車のない時間に終了。どのみちタクシーなので、社員の松永さんと近くで飲んで、3時頃に帰る。

9月29日

遅番で仕事。
社員の内屋敷さん、映画バカ一代最新号が今日上がってきたので嬉しそう。
ベストテンに参加してるとはいえ、借金してまで毎年出してる苦しい経済状況なのでさすがにタダではもらえず、いつも割安で買わせてもらってるのだが、今年の号はなんと1500円。それはちょっと高すぎじゃないの?
なんて話をする中、「じゃあ、小峯麗奈のサイン入り(今回は小峯麗奈インタビューが特集。で、今日は主演作「レディ・プラスティック」の初日で舞台挨拶がある)にしてくれたら1500円で買いますよ」と、僕ら。でも、そんなこと引き受けてくれるはずはなく、結局まだ買ってはいないけどパラパラと読ませてもらう。
90年代ベストで邦画、洋画の鑑賞本数が載ってるけど、やっぱりピンクが150本以上あった90年代初めは凄い。邦画だけで年間200本以上見てる。それほど投票者多いわけじゃないけど、やっぱり本数だと僕が一番多い。なんかそれだけ見ててもロクに身になってないっていうのが問題だよな…。

9月28日

新宿ミラノ座で「ラッシュアワー2」を観る。
自分の映画の原点といえるくらい、ジャッキー・チェンは思い入れあるけど、記念すべき本格的なハリウッド進出作となった前作はあまり好きになれなかった。アクションシーンをはじめ、それまでのジャッキー映画のテイストが生かされてないし、ストーリー的にも仕方ないとはいえ主役はやっぱりクリス・タッカーでジャッキーが一歩引いた感じだったというのが物足りない要因。
なので今回も特に期待はしてなかったけど、そういう前作の不満が見事に解消されてて、今回はなかなか楽しめるものになっていた。アクションもまさにジャッキー映画といえるような、格闘をメインにした肉体的なアクションが矢継ぎ早に展開されるし、ジャッキーのキャラも前作より喜怒哀楽がくっきりと表れた人間味あふれるものになっている。そして、悪役を演じるのがチャン・ツィー&ジョン・ローンという豪華さも見もの。チャン・ツィーはアクションシーンも見事だし、存在感たっぷりだった。
これくらいの面白さになるなら、まだまだこのシリーズ続いて欲しいな。

それから新宿国際名画座で「姉妹OL 抱きしめたい」「喪服の女 崩れる」。
田尻裕司の新作「姉妹OL」は、「ラブジュース」と並ぶレベルの傑作となっていた(なんて言うのはまた僕だけ? いや、この作品はそんなことないでしょ)。母親の家出という事件を軸に、姉妹がそれぞれ一歩大人へ成長する姿と、父と母の壊れかけた夫婦愛が再生する姿を描き出す。それほど大きな出来事ではないけど、人生の中で何かが変わるほんの一瞬。四人が通過するその一瞬を静かに見つめていく。その静けさが妙に心地いいのだ。デビュー作「イケイケ電車」と「未来H日記」はポップさが魅力であったが、「ラブジュース」「ノーパン痴漢電車」そしてこの作品における、暗めな画面が雰囲気を作り上げているクールな感じというのも田尻作品の大きな魅力であったりする。
「喪服の女」 後藤大輔というと、ロマンポルノ最後の「ベッド・パートナー」の監督として記憶に残っているが、その何年か後に撮った「ゴト師株式会社」も、シリーズで何人かの監督が手掛けた中では後藤大輔が手掛けたものがなかなかいい出来だった(パート3とスペシャルだったと思う)。そういう意味では割と気になっている監督なので、今回ピンク撮るということでも期待はあったのだが、恐らく今までにない低予算の作品でありながらも決して妥協しないという姿勢が滲み出てくるような完成度の高さを見せていた。
その大半が小さな印刷屋の室内で展開され、一階で繰り広げられるヒロインと流れ者の不倫と二階でその声を漏れ聞く下半身不随の夫という関係性における密室のエロスというのが実にスリリング。役者の力ももちろんあるだろうが、この緊密なセックスシーンには引き付けられるものがあった。
まぁ、山咲小春演じる看護婦とのレズ関係とか、やや強引に見えなくもない展開など、気になるところもあるけど、それほど文句をつけるところもない作品には仕上がっていた。

余談だけど、今の時期はエアコンを使用していなくて比較的見やすい国際名画座、「姉妹OL」が始まるや冷房がついて(多分タイマー)、「喪服の女」が始まるや止まった。それほど音が聞こえないとかいうこともなかったけど、それほど暑くないんだからエアコンつけなくてもいいのに。ここに行ってエアコンついてると、入場料損した気分になる。(電話で聞いた上映時間と違うし…)
ちなみに、「姉妹OL」のパソコン画面はここの映写状態ではちょっと辛かった。中野武蔵野ホールで観ればちゃんと観られるかな。

9月27日

仕事出かけるまで、ビデオ観たりFFXやったりして過ごすが、なんだか朝から頭が痛い。風邪のせいか。
FFXは次なるヤマ場、シンを倒すミッションの手前まで進める。この間出た攻略本「アルティマニア」一応買って、こまめにそれをチェックしながら進めてるけど、意外とアイテム取り忘れてたりする。まぁ、ゆっくり気長に進めよう。

それから仕事へ。
今月末の決算に合わせての棚卸が近くなり、いろいろ細々した作業。しかし、僕が担当してることではないけど、お金の経理ってなんで合わなくなるんだろう。大体毎月合わない、合わないって言ってるし。不思議だ…。

9月26日

仕事の後、上野オークラで「いんらんアパート 毎晩いかせて」「吉村すもも 奴隷人形」観る。
「いんらんアパート」 コメディを狙ったにしてはなんか中途半端な印象。里見瑤子が恐い形相で奈賀毬子の前に現れて彼女を脅す場面だけやたらシリアスだったり、彼女のキャラクターも最初に幽霊となって現れる場面の重々しさとその後の明るさがチグハグな感じがする。あと、里見&岡田智宏の、アドリブを利かせたラフな演技も作品自体がコメディという確固とした軸がない分、逆に締まりのないものに見えてしまう。
「奴隷人形」 今年の国沢作品では最高作。3人の女優を配置することが基本のピンク映画で女優を一人に絞ったということがまず挑戦的。そして、欲求不満の人妻が夫以外の男の手で性の快楽に目覚めていくというシンプルなストーリーを、余計な登場人物や展開を一切排し、緊張感を緩ませることなく最後まで見せ切る演出力は見事。女優を魅力的に見せるということではこれまでもその手腕を見せてきたが、ストーリー性やポップさ、爽快感といった国沢作品の持ち味とはややベクトルを変えた、新境地に達した作品ともいえる。前作「痴漢電車エクスタシー」で感じたクエスチョンもこれで吹き飛ばされた。
しかし、三浦あいかに続いて女優の名がタイトルに来るような有名女優(なんだろうか)を主役に配していたが、個人的には三浦あいかの方が好きかも。

9月25日

仕事の後、PGの入稿で王子の印刷屋へ。
早ければ土曜日に入稿できたのだが、ちょっとした事情で結局今日入稿となった。上がりが10月3日なので、ちょっとばかり遅かった。
印刷屋の部屋を出たら、目の前にトラ猫。ニャー、ニャーと妙に人なつっこいこの猫、可愛かった。最近、前よくウチの庭とか近所に出没していた同じトラ柄のノラ猫も最近すっり姿を現さないし…。

9月24日

リキッドルームで藤田幸也ライヴ。
JILSのボーカル、YUKIYAのソロライヴ。先月、活動休止に入ったJILS。「バンドが止まってる間の暇潰し」とは今日のライヴでの本人の言葉だけど、確かにそういう大きな意味を持たないライヴでもありながら、実はこれが結構大きな意味を持っていたりもする。
前バンド、デザイア時代の曲からJILSの曲、そして先日リリースされたソロとしての新曲まで、時代や所属していたバンドを問わず、YUKIYAが産み出した曲をソロという形で演奏する。そもそもJILSのライヴではデザイア時代の曲がごくごく当り前のように演奏されているので、あまり前のバンドの曲とかそういう意識を持っていないのだとは思うが、それでも最近のJILSのライヴでも演奏されてないデザイア時代の曲も何曲か飛び出し、やっぱりJILSとは違った深い意味を持ったライヴになった。
といっても、僕はデザイアはリアルタイムで聴いてなかったので、それぞれの曲に対してのノスタルジーとか、そういうものはなかったけど、やっぱり今この曲がこの場所でこういう形で演奏されること、という意味での喜びとか感慨深さというのは確かに感じられた。
JILSとしての活動再開が待ち遠しい。

9月23日

再びZepp Tokyo、OBLIVION DUSTラストライヴ、2日目、そして最終日。
アルバム4枚とか出してないので、そもそも曲数自体それほど多いバンドじゃないけど、今日だけで割と主だった曲やってしまった感じがあったけど、いざフタをあけてみると、あぁこの曲やってなかったな、というのが結構あった。やっぱり2日通して、オブリの総決算というメニューだった。
ライヴ自体はやはり昨日以上の盛り上がり、僕がいたのはちょうど2ブロック目の最前列あたりだったけど、最後の方になるにつれ、最前ブロックの方はもうグチャグチャになってて凄かった。
昨日のライヴで1曲1曲に重さが出てきて、今日は感傷的な部分もあるかなぁって思ってたけど、結局はそういうことよりどれだけ楽しむか。自分的には、昨日を越えた、自分のMAXに達するくらいに弾けられたから、もう何も言うことはない。
ま、久々に体中が痛いくらいボロボロになったけど。

OBLIVION DUST、最高にカッコイイバンドだった。その言葉だけあれば充分だろう。

9月22日

Zepp TokyoでOBLIVION DUST、ラスト・ライヴ初日。
7月にホームページで解散発表してから2ヶ月。その後、新曲を含めたベスト盤の発売があったものの、もうライヴとかやらないで終るんだろうなぁと思ってたら、ちゃんとラストライヴという形をやることが発表された。
個人的にはこのバンド好きになってまだ1年くらいで、ライヴ観たのも2回、これからが楽しみってところだったので、そういう意味では凄く残念だけど、とりあえずはこの2日間で完全燃焼、ということだ。
やっぱり聴いてる期間が少ないので、ラストライヴといっても、それぞれの曲に深い思いが詰まっているというほどではないのが正直なところ。実際、4枚のアルバムのうち、2枚は解散が発表されてから聴いたものだし、過去行った2回のライヴでやってないような曲は本当に思い入れみたいなものはなかったりする。
とは言っても、オープニングから代表曲の1曲「YOU」が始まれば、それだけで一気にテンションは高まる。
そして、後半「DESINER FETUS」「TRUST」「24 HOUR BUZZ」「GOOD BYE」へと駆け抜けるラストスパートは、久々に喉が痛くなるくらい叫んだ。
なんだかんだ言っても、約1時間半強という時間、アンコールもなしという、本当にいつものオブリのライヴでしかなく、余計な感傷みたいなものもなくて、悔い残すことなく楽しんだという感じ。それをさらに明日また越えよう、というのが自分としての気持ちか。

9月21日

FFXをちょこっと進める。ミヘン街道というところへ出て、ようやく本格的にバトルが多くなってくる。のはいいけど、あっさりやられてばかり。何回かやるうちにようやく戦い方のコツがわかってきた。しかし、スフィア盤の成長って結構面倒臭い…。

その後は一日PGの作業。
微妙に遅れ気味な感じがしたけど、とりあえず版下はほぼ完成。
今回はまずまず充実の特集かな。

9月20日

新橋ロマンで「尼寺の御不浄 太股観音びらき」「高校美教師 ふしだらに調教」を観る。
「尼寺〜」 うーん、基本的に尼さんにも惹かれないし、トイレ覗きにも惹かれない。だったら観るなってことか。
「高校美教師」 なかみつせいじが言葉責めで女を調教していくキャラに扮したおなじみのシリーズ(なのか?)。何と言っても、純名きりん(=草凪純)の完璧なボディが汚され調教されていくというのがスリリング。まずはその肉体ありきというところか。内容的には、ヒロインが学生時代になかみつ演じる大学講師に調教されていく仮定がまり描かれてない分、後半の展開に弱さが見える。

それから仕事へ。
「ビバ!ビバ!キューバ」は動員あまりよくなく、特に平日は夜の回になるほど弱い(年齢層が高いから)。遅番は特に暇な感じがする。
やっ゜り暇すぎると仕事してる感じがしなくて、つまんないんだよな。

9月19日

PGの作業が割と溜っているので、仕事を終えてすぐ家に帰る。
一昨日の座談会のテープ起こしを終え、原稿の形にする。それなりに面白いものになったんじゃないかな。

9月18日

仕事の後、神奈川県民ホールでSADSライヴ。
メンバーチェンジを経て、ボーカル清春が「初めてバンドになった」と言う、新生SADSとしては初めてのツアー。
ファン的には賛否両論だった、去年の「Babyron」のツアーも、アーティスト清春の黒夢初期からの集大成的な、そのコンセプチュアルなステージは僕は大好きだったけど、そういう要素をすっり取り去った、ストレートで暴力的でエロティックでグラマラス、より研ぎすまされたサッズのサウンドがライヴでどう展開されるか、やっぱり期待は大きい。
本編はアルバムの曲でほとんどを占められたが、CD以上にエロティックなウネリが気持ちいい「ポルノスター」、ファスト・チューン「Nancy」、去年のツアーのようなシアトリカルな面を強調させた「Darkness Is My Spiral Mind」などなど、やはりCD以上にライヴで引き立つ曲ばかり。
ただ、今回のライヴのコンセプトとなっている「ROCK SHOW」という一面、余計なステージセットや仕掛けを一切排してサウンドを叩きつけてくる1stアルバムの頃のツアーや、大掛かりなセットでアルバムイメージを再現した去年のツアーといった過去のサッズのライヴにはなかったコンセプトで、仰々しいまでのバンドロゴの電飾や、ギター、ベース、ドラムのソロがフィーチャーされるという初の構成は確かにロックバンド不変であり普遍のステージ。そういう枠にサッズを置いた場合、他のバンドよりもどれだけ輝いているか、というのは確かに実証されたといえるが、今さらサッズがありきたりなステージに拘る必要もなかったんじゃないか。
まぁ、でもファイナルとなる武道館は、なんか非常にいい感じになるんじゃないかという予感もさせてくれた。

9月17日

お昼から新宿で次号PG用のP1座談会。出席者は今回の派閥の代表となる、榎本敏郎、今岡信治、田尻裕司、女池充各監督。
去年もそうだったけど、なんでP1なのか、というのを大きな形で活字として伝えられるのって、やっぱりPGしかないので(悲しいけど)、今回の「派閥とは?」というところでこの4者の座談会というのはやはり欠かせないもの。
まぁ、内容は実際に記事を読んでもらうとして、取材というのはだいたいテープが回ってない時間の方が面白い話が飛び出してくる。なかなか楽しい2時間だった。

それから新東宝へ宣材もらいに行く。
P1の参加作品でありながら、今日の時点ではまだ完成していない田尻組の新作の写真を選ぶ。主演の金井悦子は、場面によっては久保田あづみに似てるなぁと思わせる。PGの記事にも載ると思うけど、今度の田尻組は監督も「ラブジュース」以上と語る自信作。完成が楽しみだ。

夜のライヴまで空いた時間を利用して、新宿プラザで「ファィナル・ファンタジー」を観る。
うーん、確かにフルCGによる映像は凄いと思わせるけど、これって全然FFの世界じゃないじゃん。8つの精神体が集まると地球を救うことが出来る、なんていうストーリーは確かにFFっぽいけど、なんか普通のSF映画って感じ。やっぱりモンスターと銃で戦っちゃダメでしょ。”ファンタジー”を感じさせない妙な現実感に凄く違和感を感じた。

それから新宿ロフトでライヴイベント”WAKE UP! Vol.3”。
ends主催のこのイベント、今年の5月から2ヶ月おきにロフトで行われているが、今回のゲストとなるのが、何とendsの遠藤遼一がいたバンドSOFT BALLETのキーボーディスト、森岡賢。95年の解散以来、この2人がこういう形で共演するのは初めてのこと。そして、解散後ソロアルバムは何枚か出していながらライヴ活動は全くしていなかった森岡賢にとっては、ほぼソロ初ライヴ。別にソフバの幻影を追い求めるわけではないけど、やっぱりこの顔合わせっていうのは凄い。
最初の出演バンドはCOCK ROACH。悪くはないけど、こういう言葉を吐き出すように歌うボーカルスタイルってあんまり好きじゃないんだよね…。
続いて森岡賢。僕がいた位置からはステージが半分くらいしか見えなくて、ちょうどその見えない側の方が立ち位置だった森岡賢は最初から最後まで全く見なかった。モニターで何とか確認できた程度。ソフバの3人の中では、その後のソロのサウンドが一番昔と変わってないように思えるけど、不変であり時代の音とは全く無縁なほどに独特のデジタルサウンドを確立しているこの人の音はやっぱり素敵だ。
そしてトリはends。このイベントも1回目2回目は行ってなかったので、endsのライヴ自体久しぶり。ロフトという狭い空間で見るのもいつも以上に熱さを感じさせてくれる。イベントで時間が短いこともあって、ライヴで定番の曲を頭からガンガン飛ばしていく、ある意味いつも以上にその熱さが凝縮されたステージ。後半には森岡がステージに乱入して踊りまくる、なんていう意外な共演も見られたけど、両者とも過去を否定することも懐かしむこともなく、あくまでも現在形な姿としてそれぞれが存在している、その姿がカッコよかった。

9月16日

仕事の後、日比谷野外大音楽堂でFANATIC CRISISライヴ。
一年中絶え間なくライヴやってる印象のこのバンド。でも、3ヶ月おきくらいにはシングルリリースして、今回はアルバムも前回から1年弱という早いペースで完成。今日はそのアルバムに伴うツアーの最終日。
ファナティックというと野音は毎年恒例のようになってるけど、僕がここで見るのは初めて。今年の夏は割と行くことか多かったけど、やっぱり野音はいいね。
ニユーアルバムも何回かは聴いてたものの、シングル曲以外はそれほど記憶されてなかったせいか、演奏されたほとんどが耳慣れぬ曲ばかり。そういう意味では、ちょっとノリきれなかったライヴだったか。
本編のラストからアンコールにかけて霧雨っぽい雨が降ってきた。鬱陶しさを感じるほどでもない、心地よいシャワーのようなこの雨が、本編ラストの「キミガイルセカイ」とアンコールラストの「LOVE ME」という2つのハイライトを迎えた瞬間、サーッと止んでいく、そのドラマティックな瞬間が素敵だった。

家に帰って「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」最終回を観る。
このドラマ、7人の男女がそれぞれに恋を体験しながら成長していく姿を描いたものだけど、そのキャラクターたちが微妙に交錯していく姿、その構成が凄く巧い。最後の最後までカラッとしたラブストーリーとして見せてくれた。この前のクールに同じ時間帯でやってた「Love Story」よりこっちの方が全然いい出来だと思う。
しかし、最近鬱っぽい僕には、このドラマのキャラたちのように自分に自信を持って生きてくようなことは、今はちょっと出来そうもないな。羨ましいとは思うけど。

9月15日

今日もまずは「FFX」。ブリッツボールは今イチ操作がうまくいかず、2回やってみたけどやっぱり勝てない。まぁ、勝てなくても先へは進めるけど、やっぱり勝ちたい、というかもうちょっとうまく操作できるようになりたい。

遅番で仕事。
「ビバ!ビバ!キューバ」初日。ある程度予想通り、結果はまぁまぁ。
初日だからか、映画好きよりキューバ好きという感じの、いつもとちょっと違う雰囲気の客層だったのが新鮮。

9月14日

昼過ぎから美容院へ。ストレートパーマかけたての頃は髪がペシャッとしてて、いつもながら変な感じ。

それから渋谷へ。シネクイントで「けものがれ、俺らの猿と」を観る。
ビデオクリップの監督によくある、音と映像の洪水というような演出スタイルでもなく(ま、音楽の選曲はかなりらしいけど)意外と普通な感じの映画だった。主人公が体験する不条理な世界、そのクライマックスとなる喫茶店の場面はなかなか面白かったけど、全体的にはそれほどでもなかった。

夜、シネマライズで「ELECTRIC DRAGON 80000V」。
だいぶ前から今日観に行く約束をしていたものの、1週間くらい前に突然今日浅野忠信の舞台挨拶が行われることが発表された。チケットも昨日の朝から売り出してるし、今日は観れないかなぁと思いつつ、「けものがれ」観る前に劇場に行ったら、300のキャパで整理番号210番台。とりあえずは良かった。
で、浅野忠信の短い舞台挨拶。席が2階席で、スポットライトとか当たらない暗めの舞台だったせいか、あまり良く観ることは出来なかった。それにしても、過去2回、自分の劇場で浅野忠信の舞台挨拶やったけど、観客の熱狂ぶりは相変わらず凄い。
そして映画。石井聰互の初期作品に通じる、エキサイティングでパワフルなロック・ムービー。浅野&永瀬の伸び伸びと演じる姿も爽快だし、2人のバトルシーンのボルテージの高さ、モノクロのメタリックな映像に浮かぶまるで死んだような都市の姿、などなど魅力的な要素が満載。
昔、自主映画時代からフィルムライヴという展開を行い続けていた人だけど、5・1chサウンドによるサラウンドの効きまくった大音響は、彼がやってきたスタイルがようやく映像で表現できるレベルに達したことを見せつけてくれた。
最近の石井作品は好きなものもあるけど、何かが違ってた。やっぱり石井聰互はこうでなくちゃ。というか、90年代を越えた新たな時代に再びこういう石井作品が観れるというのは、本当に嬉しいことだ。

9月13日

「FFX」少し進める。いよいよブリッツ・ボール大会へ。しかし、操作方法の説明読んだだけで時間なくなってしまう。なんか難しそう…。

遅番で仕事。
明後日から映画変わるというのに、あまりそういう気がしない。そんなに忙しいこともなく、ボチボチと準備作業を進めて終了。

9月12日

仕事の後、上野オークラでピンク3本。
「フェリーの女 生撮り覗き」 荒木×瀬々という異色の顔合わせによる期待作。昭和という時代の空気へのこだわりは確かに瀬々らしいが、コマ落しによる早回し映像の多用、佐倉萌が自転車に乗ったまま家に入り込んでくるなんていうことを何の違和感もなく見せてしまう辺りなど、作品そのものはまさに荒木ワールド。荒木作品としてはそれなりのレベルに達してはいるものの、その顔合わせだからこその突出した作品という印象はなかった。
「熟女妻 絡みつく夜」 小川真実主演の小川欽也作品を見てると、10年くらい前にタイムスリップしてしまったような感じだ。作品自体も特に新しさもない平凡なもの。しかし、久々に東活級に驚かされる女優を見た…。
「団地妻 隣りのあえぎ」 トシキ×今岡のピンクでは初めてのコンビ作。夫婦の再生ものというのはトシキ作品の「団地妻」シリーズの定番であり、今岡の最近の不変のテーマでもある。これもまた荒木組同様、この顔合わせゆえの新しい何かが生まれたかというとそうではないと思うが、後半で主人公夫婦が壊れていく姿を肉体的なエロスの中で描き出すあたりは今岡らしいさがよく出ていた。役者・田尻裕司も予想以上に好演だった。

それから職場に戻って「デカローグ」第9話、第10話。
9話の相変わらずの重々しさと一転、10話はロックバンドのボーカルを務める主人公のライヴシーンから始まる冒頭部から他篇とは違った軽快さを持っている。父親が遺した高価な切手コレクションをめぐる兄弟の姿をユーモラスに描く。彼らの憎めないキャラクターが微笑ましい。10篇の中では「ある愛に関する物語」とこれが特に好きかな。
日本最終上映の時になって初めて出会えたこのシリーズ、ちょっと遅すぎた気もするけど見る事が出来てよかった。

9月11日

今日も台風が凄い。
朝の掃除をやり終えた頃、他のスタッフがスクリーン横にある倉庫の雨漏りを発見。ウチの劇場、なにぶん建物が古いので、この季節になると雨漏りに悩まされることは珍しくない。さすがに何度も処置していたので最近は平気だったのだけど、そこは今回初めてのところ。しかも配電盤のすぐ側に水が垂れてくるので結構コワイ。
それでも雨が止んだ頃には雨漏りも止まり、何事もなく済んだ。よかった。

仕事の後、丸の内ピカデリー2で「ドリヴン」を観る。
スタローン久々の脚本作ということでちょっと期待はさせられたけど、まぁ普通という感じ。レースシーンの迫力は確かに凄いけど。
しかし、レニー・ハーリンの映画って、やたらアップが多くて、なんか窮屈な感じがするんだけど…。

その後、丸の内東映で「RED SHADOW 赤影」。
麻生久美子が前半でいなくなってしまうので愕然。
前半のアクションの連続と後半の主人公たちの内面のドラマがもう少しバランスよく展開すればもっと面白くなっただろうに。「サムライ・フィクション」で見せたテイストが前半、「Stereo Future」で見せたテイストが後半、という、3本目にして中野裕之の集大成という印象を持たせてしまうのはどうだろうか。そのテイストも好きだけど、アクション場面の細かいカットの積み重ねとクラブ系サウンドを融合したVJ風映像も型にはまってしまったかな…。

9月10日

外は台風。雨が降ったり止んだり。だからというわけじゃないけど、家で一日PGの作業。
「ファィナル・ファンタジーⅩ」も少し進めるも、早くも謎解きに詰まる。まだ序盤なのに…。

そんなうちに夜になり、夕刊を見ると「相米慎二監督死去」の記事が…。
相米監督の映画自体は「ラブホテル」くらいしか特別な思い入れはないけど、結果的に遺作となった「風花」はウチの劇場でやったし、舞台挨拶にも来てくれたし。そういう意味では驚きと共に感慨深いものがあった。

9月9日

仕事の後、現代映像研究会の上映会へ。
今回は福岡芳穂監督&米田彰監督の上映会。福岡監督の「制服監禁暴行」は昔劇場で観てたのと仕事の時間の都合でパスし、米田監督の「虐待奴隷少女」から観る。
噂だけはいろいろ聞いてたので観たいなぁって思ってたこの作品。シネスコってこともあるけど、80年代初期の匂いがよく伝わってくる。そういう時代の空気に違和感があるせいか、僕はリアルタイムで観た米田監督の2本目「本番ONANIE 指戯」の方が心を動かされた。
でも、力作であることは間違いない。とにかく観れてよかった。
その後のトークはメインゲストの福岡監督、下元史朗氏のみならず、懐かしき竹村祐佳さん、伊藤清美さんも登場。そしてCMコーナーでは久保新二さんまで登場。「俺も本当は下ちゃんみたいなカッコいい役やりたいんだよ」という久保さん、福岡組のVシネに出た時のエピソードから、「ザ・妊婦」の裏話、さらには今度の「ミナミの帝王」は友松脚本でピンク映画館の話だなんていう、いつもながらの暴走・爆笑トークでトークコーナーの幕を閉じた。

9月8日

昔録画したまま観てなかったTVドラマ(だけじゃないけど)が結構あって、その中でも特に古い「沙粧妙子 最後の事件」を観始める。
とりあえず第1話。当時はま聴き慣れぬ”プロファイリング”とか、快楽殺人とかいうキーワードが続々と登場。今観るとそれほど刺激的ではないものの、この手のものは大好きなので、面白く観れそう。

最近、遅番の入りが4時と遅いので、前の日は早めに寝て、朝は少し早めに起きて午前中はビデオとかゲームで過ごして、午後からちょこっとPGの作業やら原稿書きなどして、仕事に出掛けるという生活パターンになってきた。
今日も少しPGの作業をしてから遅番の仕事へ。

なんか今日は久しぶりに蒸し暑い。まだ夏は終ってないのか…。

9月7日

新宿プラザで「ジュラシック・パークⅢ」を観る。
基本的にこのシリーズ、面白いと思わない。今回は監督がスピルバーグじゃないという新しさもあるし、どうかなと思ってたけど、やっぱり別に面白くない。まぁ、恐竜自体に興味が沸かないというか、恐竜をめぐるパニックものってあまり面白いと思わないのだ。

移動中、ちょっとお腹すいた、カロリーメイトでも買おうか、なんて思ってて次の映画館、新宿武蔵野館へ行ったら、入場者プレゼントで新製品のスティックタイプのカロリーメイトをもらった。絶妙のタイミング。
で、ここで「キス・オブ・ザ・ドラゴン」を観る。
こっちは結構面白かった。ジェット・リーが自ら原案のものだけに、まさにジェット・リーを見るための映画になってるけど、香港アクションのような、善と悪をめぐるシンプルな対立構造、銃撃戦とかじゃないフィジカルなアクション・バトル、というのがちゃんと活かされてて、フランス映画なのに香港アクションみたいな印象。でも、ジェット・リーならもっと凄いアクション映画出来ると思うけどな…。

夜はSHIBUYA-AXでTRANSTIC NERVEライヴ。
今回はアルバム・ツアーじゃないので、最近の曲からインディーズ時代の曲までいろいろと織り交ぜながら、いつもながらの気持ちいいライヴ空間を作り上げていく。前回演らなかった「振動」聴けたのが嬉しかった。

9月6日

7月に発売された、PS2用の「ファイナル・ファンタジーⅩ」、社員の松永さんの地元で中古が5980円で売ってたというので買ってきてもらう。
「7」で初めてFFやって、凄く面白くてその後のシリーズもやろうやろうと思いつつ、やり始めると半年くらいかかってしまうので、結局いつも買い逃したまま、シリーズも10作目まで来てしまった。今回こそやろうというタイミングで安めの中古が買えたのでラッキー。
とりあえず2時間半くらいプレイしたけど、下手するとトータル100時間くらいかかるこのゲームにしてみたらまだまだ序盤。でも、主人公の生きてる世界が「シン」という謎の存在によって滅亡してしまうオープニングだけでなんかもう凄い。パニック映画のクライマックスそのままというくらいのスペクタクル。2時間半、よく考えてみたらRPGのプレイらしきことをほとんどやってないけど、それだけで5980円分満足って感じ。しかし、まだまだ先は長い。

それから遅番で仕事。

9月5日

先週、ヤフー・オークションで落札したLDプレーヤーが昨日届いた。
動作チェックも兼ねて、2年くらい前に買ってそのままになってたLUNA SEAのライヴ・ヒストリービデオ「REW」を観る。
96年の年末に一度活動休止をした、その後に出たものなので、その時点までのライヴ・ヒストリー。インディーズ時代からの懐かしい映像もいっぱいで、なかなかの充実度。でも、やっぱりラストに入ってる、スタジオ撮りの「WISH」のアコースティック・バージョンが素敵だ。
実はヤフー・オークションを利用したのは今回初めて。とりあえず2年位前から壊れて使えずじまいだったLDプレーヤーをここで手に入れようと、2ヶ月くらい前から何度か入札してたりしてたのだけど、やっぱり10000円以下でそこそこのやつとかだと入札が多くて、寸前で落札されてしまったりということが何度もあった。で、今回の落札値は15500円。入札も僕以外に1人しかいなくて、割と楽に落札できた。10000以下で手に入れるのが理想ではあったけど、両面自動再生でCDとのコンパチ(まぁ、別にCDはいらないけど)、ということを考えればそれなりに安い買い物だったかな。

遅番で仕事。
今日は映画サービスデー。夕方の回でちょっと落ち着いたものの、最終回は久しぶりに補助席を出すほどの超満員。やっぱりそれくらい入ってもらわないとね。それにしても、「反則王」のお客さんの笑い声は結構外まで響くほどで、今日も外の受付のとこまで聞こえてくるほどの大爆笑。それもまたいい感じだ。

9月4日

仕事の後、フィクショネス、燈書房にPG配本回り。
その合間に新宿国際名画座で「痴漢電車 さわってビックリ!」「トーキョー×エロティカ 痺れる快楽」観る。
「さわってビックリ」 これはもう榎本敏郎、これまでの最高傑作。今までの榎本作品というと、作品毎に違ったジャンルや題材と向き合ってきて一つの色に捕われない意欲的なところを見せてきたのはいいのだが、その作品の核となる部分がこちらの心に引っかからずに終わったり、あるいは群像劇の形を取ることで主体となるものが見えにくくなってしまったり、面白くなりそうでありながら突き付けた面白さを見つけられずにいたが、この作品は冴えないサラリーマンの男とスリの女、二人の間に芽生える恋愛感情を実にシンプルに、かつ軽快に描いていく。
「痴漢電車」でありながら、肝心の痴漢シーンが大きな見せ場になっていないのは商品的には致命的かもしれないし、スリの場面をもっとサスペンスフルに描けばエンタテイメントとしてはより面白い作品になったかもしれない。しかし、あえて二人の距離が近づいていく微妙さだけに焦点を絞ってこの物語は展開していく。二人それぞれの相手に対する感情がはっきりとした形で描かれてないのがこの作品の弱さでもあるが、大きな苦悩もなく最後にヒロインを選ぶ主人公の姿と、微笑ましいラストの二人のキスシーンを見ていると、そんな”経過”などはどうでもよくなってしまうほど清々しいラブストーリー。
川瀬陽太の、やや過剰気味なほどのコミカル演技も、麻田真夕の自然体のキュートさもこの映画のクオリティを高めていた。
「トーキョー×エロティカ」は、ピンク映画としては史上初、そして瀬々作品としても初の全編デジタルビデオ撮影された作品。という話を聞いていて、何より心配だったのが画質の問題。かつてのロマンポルノのキネコ作品にはじまり、最近のXcesの韓国ポルノに至るまで、多少の進化はあったにせよ、まだまだビデオをフィルムにキネコ化した作品をスクリーンで見るには耐え難いものがある。しかし、本作は一般作のDV作品と同じくらいのクオリティの高さで、映像の粗さというマイナス面は特に感じさせないものになっていた。個人的にはやっぱりフィルムの質感の方が好きだけど、このレベルの映像が出来上がるものなら、これからのピンク映画はフィルム撮りにこだわる必要は全くないのでは?と感じされるくらいだった。
映画自体は、最近の瀬々作品の大きなテーマといえる死と再生の物語を、幾つもの時間軸が絡み合う中で描き出していく。「生まれる前の時間と死んだ後の時間、どっちが長いのか」というセリフが劇中何度も登場するが、それと対になる「生きている時間」をめぐる数人の登場人物たちの物語。いや、この映画は物語ということすらも解体し、彼らの「生きている時間」をただ見つめていく。
瀬々作品としてはかつてないくらいたっぷりとセックスシーンが描かれているが、そのセックスそのものこそ彼らの生きている存在として強烈に浮かび上がる。
カラミが多くてビデオ撮りだからと言って、その部分がAVのような即物的なセックスシーンには成り得ない、瀬々作品ならではの確固たる世界がありながら、ピンク映画の新たな可能性を生み出した、まさに今年の最重要ピンクといえる作品が登場した。
なんか、場末のピンク映画館でこういう映画と出会う瞬間というのが、やっぱり凄く素敵なことなんだな。ちなみに、今日はエアコンがついてなかったので音はよく聞こえた。ちょっと暑かったけど…。

9月3日

最新号が出来たばかりだけど、早くも次の号のPGの作業をはじめる。
次号は10月20日から行われる「P1 GP 2001」の特集号。去年もそうだったけど、この特集、自分で書くところが結構あったり、いろいろと時間がかかりそうなので、とにかく早め早めに進行してしまおうということ。
とりあえず、トビラの対戦表とか作り始める。基本的に去年の特集号のレイアウトをある程度流用しているのだけど、今年は本戦以外にオールナイトの予選があったり、参加監督が4つの派閥に分かれてたりと、そんなのを図で作ったりするのが意外と時間かかってしまう。
でも、やってるといろいろと楽しく思えてきたりで、一応ベーシックなレイアウトはほぼ出来上がる。
ちょうど今日、オフィシャルHPも正式にスタートしたようなので、一般の人へももう情報公開されてるけど、誌面を作ってて気づいたのは、なんか佐々木ユメカの出演作がやたら多いということ。佐々木麻由子の4本というのはわかるけど、それほど出演作が多いという印象がないユメカさんの出演作がこんなに入ってるとは…。最近の出演作がほぼ全部ラインナップに入ったということか。
でも、今年もP1は結構面白くなりそうなラインナップ。特集号も頑張って作ろう。

なんだかんだとPGの作業で1日が終わる。

9月2日

早番で仕事。
夕方から外回りに出て、池袋、新宿の劇場回り。
シネリーブル池袋に行くと、劇場入口付近に、この劇場では普段見慣れぬような中学生くらいの女の子たちの姿がいっぱい。何?と思いきや、今、リーブルさんは2館ともアニメ(何とか西遊記とカウボーイ・ビバップ)やってたから。
まぁ、悪口じゃないけど、こういうマニアックなアニメのお客さんって、本当に独特。ちょうど、「カウボーイ・ビバップ」の上映が始まって少し経った頃に来たやや若目の男子が「今の回はお立ち見です。もしくは次の7時何分の回になります」と言われるや、「ふざけんなよ」と小声で捨て台詞を吐きながら上映中の劇場に入っていく。ふざけんなよって、あんたがちゃんと時間前に来ないのが悪いんじゃんって呆れてしまう。その後も、もう絵に描いたようなアニメ少女2人組が大荷物抱えて上映開始から30〜40分遅れくらいでやって来て途中入場したりとか。思わず「アニメは大変ですね」と受付の女の人に言ってしまう。
ウチの劇場で最悪だったのは「ロッキー・ホラー・ショー」だけど、こういうアニメもちょっとヤだなぁって思った。しかし、日曜日とはいえリーブルさんが両館超満員とは、凄い凄い。

劇場に戻って、「反則王」「デカローグ 第7話・第8話」観ていく。
「反則王」はもう凄く面白かった。ソン・ガンホはこういう軽いキャラの方が全然似合ってる。
「シュリ」以降、いろいろ韓国映画が公開されて、僕も割と観て来たけど、アクションだったりサスペンスだったり、あるいはラブストーリー、コメティといった、いろんなジャンルでそれぞれにエンタテイメント性の高い上質な作品が次々と作られているのはなんかいいなぁって思う。日本は完全に負けてしまってる。
「デカローグ」もいよいよ終章に近づいていく。第7話「ある告白に関する物語」、姉だと偽ってきた娘に自分が本当の母だと告白するヒロイン。その告白のために娘を誘拐してしまうというスリリングな展開にはじまり、結局彼女は娘を取り戻すことが出来ないというラストまで、重々しい母娘関係を綴っていく。これは今までの中でも結構好きな一篇。
第8話「ある過去に関する物語」。戦時中にユダヤの少女を救えなかった大学教授が成長したその少女と再会するという物語。ユダヤとか、ちょっとピンと来ないものではあったけど、第3話の「クリスマスイヴ」同様、夜のポーランドの町を美しく捉えた映像に息を呑む。
さて、来週はいよいよ最終章。なんか、もっともっと見てたいなぁ。

9月1日

仕事の後、上野オークラ、キントト文庫へPG配本。
上野オークラでは来週の新作公開に合わせて多呂プロ新グッズが発売中。今度はTシャツにCDもあるとか。頑張ってますねぇ、荒木さん。

夜、日比谷野外大音楽堂でLaputaライヴ。
アルバム「楽園 〜Heaven〜」に伴うツアーの最終ブロック”third−misson”の東京公演。
ツアーの最後というのもあるけど、今日のライヴが意味深いのはLaputa初の野音、初の野外ライヴということ。キャパ的には野音って今までにやってもおかしくないところだったけど、なんだかんだと今回のツアーでようやくこの会場が実現したのだった。
そういう意味では、何よりも野音という独特の空間、いつものホールやライヴハウスの密閉感と違った解放感が凄く新鮮であり、気持ちよかった。
メニュー的にはやはりニューアルバムの曲が中心になってはいたものの、前回のライヴハウスツアーでは機材の都合とかで演奏されなかった曲も再び組み込まれ、最初の渋公の時と同様に「楽園」の楽曲の表情の豊かさを確実に表現していく。ただ、ライヴハウスの空気に慣れてしまったせいか、ハードな曲はやっぱりライヴハウスで聴く方がいいなぁ。
久しぶりに演奏される「Fellin' the SKy」「four leaf clover」「Refrain Limit,Drug Habit」などなど、これらの曲も「楽園」の世界観を広げるに相応しい曲ばかり。珍しいドラム・ソロまでもフィーチャーした今回のメニューは、その流れの巧さも含めて楽しめるものになっていた。
まぁ、演奏面とかいろいろな意味で、ライヴのクオリティ自体が凄く高いものだったかというと、そうは言い切れないけど、長かった今回のツアーの最後を締めるには満足のいくものにはなっていた。
久しぶりにライヴビデオ化される今日のライヴ、映像化されたものはどんなものになるのかな…。

BACK