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2001.7

7月31日

仕事の後、シネスイッチ銀座で「ニュー・イヤーズ・デイ」を観る。
次の年の元旦に死を決意した2人の少年が、その日に至るまでに12の課題を実行するという、死というものに向き合う切迫感みたいなものがあまり伝わってこないのが残念。12の課題というのも、学校を燃やすとか動物を殺すとか、幼稚なアンチモラルでしかないものだったり、なんかなぁって感じ。チラシのヴィジュアルになってる崖の場面とか、映像的にはオッて思わせるとこも多かったりするのに。

7月30日

夜行われる「みすゞ」試写会の手伝いで紀伊國屋のサザンシアターへ。
手伝いといっても、チラシの折込みとその他ちっょとした雑用。基本的な準備は夕方以降で、別の担当の人が呼ばれてるので1時間くらいで終了。
今日は完成披露試写会ということでマスコミ向けのもの。内容的にいろんな団体とかが見に来てくれるような感じはあるけど、普通の興行としてどうなのか。でも、なんかいい展開になりそうな気もするんだけどな…。

7月29日

仕事を少し早く上がらせてもらい、新宿へ出て京王線で飛田給へ。
東京スタジアムでGLAYライヴ。
一昨年の幕張での20万人ライヴから2年。今年は東京2デイズ、北海道、九州と、それぞれ形を変えて30万人以上を動員するという前代未聞のイベント”GLAY EXPO 2001"の、東京公演2日目。
東京スタジアムでコンサートが行われるのは今回が初めて。キャパ5万という、東京ドームと同じ規模ながら、造りが長方形の競技場なので、なんかいつものスタジアムライヴとは違った空間の印象がある。
4時半という早い時間から開演。いきなりライヴではなくて、今回のEXPO開催にあたってミュージシャン、タレント、俳優、スポーツ選手など、各界の有名人から集められたコメントVTRがまず40分ほど流れる。GLAYにまつわる人達ばかりではなく、本当にいろんな顔ぶれが揃ったこのコメントもこういうイベントならではの一つの遊び心といえる。
VTRが終わるや、ステージに登場したのはエルビス・プレスリーの衣装に身を包んだボーカルTERUとメンバー。今回のスペシャル企画”テルビス”のライヴが始まる。エルビスのナンバーはもちろん、テルビス流にアレンジされたGLAYの曲もまた楽しい。
セッティングを経て、5時45分、GLAYのステージがスタート。一番新しいシングル「STAY TUNED」から、久々にライヴで聴く「グロリアス」「More than love」という曲にいろんな思いが混じる。でも、そんな思いよりも何よりも、5万人という一体感、スタジアムという広大な空間の開放感、そしてGLAYサウンドのストレートに叩きつけて来るビート、そういう全てがただただ気持ちいい。どんどん曲に引っ張られていく感じで、アーティストを問わず、ライヴを体験するのに一番いい感情が生まれてくる。GLAYって普段それほど頻繁に聴くアーティストじゃないし、自分の嗜好としてはもっとハードな音やマニアックな音が好きだけど、そういうことじゃない、いいものはいいっていう、ピュアに音楽に向かえる瞬間っていうのはなかなかあることじゃない。
まぁ、この曲も聴きたかったとか、そういう物足りなさはありつつも、本当に素直に良かったって言えるライヴ、そして約4時間の満たされた時間だった。
北海道と九州は行けないけど、きっと日本の音楽史に残る伝説的なライヴを見せてくれるはずだ。

7月28日

早番で仕事。

夜は東京ベイNKホールでイベント「FIRE WIRE TOUR 2001」。
LUNA SEAのベーシストJが立ち上げたこのイベント、1月のBLITZ、5月のBLITZ2デイズに続き、今回はいよいよ全国ツアー規模へと発展。今日はその初日となる、スペシャル的な意味も含めたアリーナクラスの会場での公演。凄い、凄いと言われてきたこのイベント、ようやく体験できることになった。
舞浜の駅に着いたのが4時35分くらい。ここからNKまではバスを使うのだけど、乗り場に長蛇の列が出来ていながら一向にバスが来ない。ようやく来たと思ったら、NKへの直通じゃなくて普通の路線バス。いつもと違うこの光景を不思議に思いながら、結局バスに乗れたのが5時過ぎで、会場着は5時20分くらい。すでに最初の出演バンドが終盤に差し掛かっていた。
2番手の登場は、OBLIBION DUSTのベーシストで、去年12月のここでのライヴでバンドを脱退したRIKIJIのニューハンド、MEGA 8 BALL。このバンドって、ZIGZOのボーカル、TESTUが前にいたバンドなはずだけど、新しいバンドなんだかわくわからぬまま30分弱のステージが続く。ボーカルとラップが絡み合う、割と最近のハード系、ラウド系ロックのスタイルでありながら、カッコイイステージ見せてくれた。
次は注目のyoujeen。韓国出身のまだ10代の女性ボーカリスト。女性ボーカル、というか女の子がメンバーにいるバンドってほとんど聴くことがないんだけど、この人は本当に1曲目のボーカルが始まった途端、衝撃が走った。ハードなサウンドに負けない、女性ボーカルっていう概念からは想像出来ないパワフルなボーカル&ステージングはとにかく凄い。
続いてZilch。hideの遺したインターナショナルなこのバンドは、その意志を引き継いでパーマネントなバンドとして今も存在し続けている。このバンドのライヴ観るのも初めてだけど、インダストリアル・ロック・サウンドが炸裂するハードなサウンドはやっぱり凄いカッコイイ。
DJプレイとダンサー達のパフォーマンス挟み、最後はJ。前のソロ活動時のライヴは観てなかったので、Jのライヴも今日が初めて。LUNA SEAメンバーの中では最もストレートなロックサウンドを生み出していただけに、ソロもアグレッシヴで高揚感を誘う、とにかく気持ちいいサウンド。これもまたひたすらカッコイイ。
そんなこんなでアンコールのセッションが終わったのは夜11時過ぎ。延べ6時間に及んだこの大イベントからツアーがスタートする。割といろんなイベントってそれぞれのバンドのお客さんがその時だけ盛り上って、というような光景が当たり前なのが、このイベントのお客さんはいいと思えれば素直に反応してリアクションをステージへ返していく。なんか、本当の意味でステージと観客が楽しんで作り上げてるイベントって感じがした。そして両者の熱さまもた他のイベントではなかなか感じ得ないものかもしれない。

ホールを出ると、来た時は全く気づかなかったモノレールの駅が目の前に広がった。まもなくオープンするディズニー・シーに向けて、モノレールは既に開通していたのか…。そりゃあバスも走ってないわけだ。帰りはモノレールに乗ってったものの、ディズニー仕様とあって窓ガラスも吊革もミッキーの形してて、ライヴ帰りの人達にはあまりにも不似合い。でも、これからはNKへの往復はこれ利用することになるんだよな。

7月27日

午後から出掛け、まず美容院へ。やっぱり夏は暑いので結構短く切る。

それから飯田橋くららで「痴漢電車 ぐっしょり下唇」を観る。
関根監督の”痴漢電車”はいつもそうだけど、今回もまた脱力ギャグ満載のコメディ。一人の女をめぐる男二人の恋合戦、というようなものだが、主人公が「彼女に痴漢をしながら告白するんだ」とアドバイスし、ライバルはそれを実行してしまう、その辺の展開の強引さはちょっとなぁと思う。あと、メインの俳優陣に魅力がないので、おなじみのギャグの応酬もちょっとパワー不足。本筋と関係ない冒頭の吉田祐健、岡田謙一郎のベテラン2人による笑いが一番パワーあるんじゃね…。
それにしても、この飯田橋くらら、行ったのは10年ぶりくらいか。普段ピンクは基本的に封切館で観てしまうので、上野オークラ、世界傑作劇場、新橋ロマン、シネロマン池袋、あとたまに新宿国際名画座、上野セントラル4という、これ以外の劇場に行くことは今やほとんどない。
で、10年ぶりくらいのくららだけど、あの壁にポスターがベタベタと貼られた狭い階段を降りていく感じやら、トイレへ行くのに一度場内を抜けて反対側へ抜ける妙な感じなど、懐かしかったけど今も全く変わってないことに驚きもあった。
前にBBSだかでこの劇場のことあまりよく書かれてなかったような記憶があるけど、映写状態も悪くないし、音量も大きい(ただ、音がこもって部分的に聞き取りにくい)し、一般的なピンク映画館のレベルを考えたらそれほど悪くはないのでは。値段も安いし、オーピーの新作なんかは2ヶ月後に落ちてきて、3本とも新作だったりするので、お得な感じもあるし。

それから渋谷へ出てレコード屋など回り、シネカノン試写室で「PAIN」を観る。
廣木隆一らの属する雄プロ〜フィルムキッズ〜ヘヴンの流れにいる、石岡正人の初の劇場用作品。Vシネの「痴漢日記」シリーズなどを手がけて、割と高い評価を受けているこの監督だが、僕自身作品観るのは初めて。
池袋の街をさまよう家出した一組の少年少女。ひょんなことから少年はAVモデル事務所のスカウトマンとなり、少女は街でパー券を売り女子高生たちの売春を斡旋するもう一人の少女と行動を共にする。そんな彼らの日常の中で、池袋という街を背景に女子高生の実態やAV業界の裏側が浮かび上がる、というようなストーリー。
そもそもこういう話を渋谷じゃなくて池袋で撮る、ということ自体が新鮮だし、一歩間違えば俗っぽさだけしか残らないような題材を、リアルと寓話性の狭間を行き来するような感覚で優れた青春映画に仕上げている。僕は大好きだ。
無名の俳優陣の中で、下元史朗さんがモデル事務所の社長役に扮し飄々とした存在感で近年は「アナーキー・イン・じゃぱんすけ」と並ぶインパクトを残した。あと、ちょっと意外なとこで出てくる池谷早苗(現・紗恵。撮ったのは1年半くらい前らしい)さんも出番は少ないながら印象強い。メインの登場人物の一人に扮する小室友里も良かったな…。
この作品、10月27日から中野武蔵野ホールでやるそうなので、ぜひ観て欲しいですね。今年のP1に続く作品になるのか…。

夜は古いパソコンから新しいパソコンへのデータ移しに挑む。ま、これからやるんだけど。

7月26日

プレステ2の「鬼武者」、いよいよクライマックスへ。
魔空空間なる、20ステージに及ぶモンスターとの激闘も終え、これで最強の剣が手に入るはず。こういう長くかかるゲームって、どんどん先へ進みたいって思うけど、いざ終盤へ来るともっとやってたいなぁって思ってしまう。まぁ、物語っていうのは何でもそうか。

そんなうちに、明日届く予定だった新しいパソコンが届く。でも、「鬼武者」に夢中でそのまま放置。

それから遅番で仕事。
一度出社して、渋谷へ外回り。広範囲に劇場が転々としている渋谷地区は相変わらず回るのが大変。特に夏は辛い。でも、今日はそれほど気温も上がらなかったのが幸い。
職場のMACに新たにオフィス2001が導入された。今まで簡単な文書でもクラリスもしくはページメーカー使って作ってたけど、やっぱりワード、エクセルがあると便利。先月くらいから物販日報をクラリスの表計算を使ってやるようになったのだけど、なんか使い勝手が悪くてミスがかなり目立つ。それもエクセル使うことで変わってくるかな。

家に帰り、ようやく新しいパソコンを開ける。
今までの17インチCRTモニタ、タワー型の本体というシステムに比べて、とにかくコンパクト。液晶モニタと本体だけで机の半分も場所取らない。
まぁ、OSが95からmeに変わったとはいえ、同じWINDOWSだし、今までにない楽しいことがすぐに出来るわけではないけど、やっぱり楽しくて接続してからもなかなかいじるのをやめられなかった。

7月25日

早番で仕事。
2時5分の上映開始の直前、突然大きな雷が鳴り出し外は大雨が降り始める。
久しぶりの雨。ちょっと嬉しいけど、このひどさはなんかなぁって感じ。ウチの映画館の入口は、屋上に貯まる水がちょうど入口扉のすぐ横に流れ出てくるようになってるので、こういう雨の日はそこが洪水のようになって大変。お客さんも入るのに躊躇するような水の流れ。こんな状態見たのも久しぶりだ。

仕事の後、恵比寿ガーデンシネマ2で「ポエトリー・セックス」を観る。
「あなたは杭、私は穴」っていう、殺される女子大生が残した詩の一節。映画のコピーとしても使われたけど、なんかこの言葉の響きが妙にいやらしくて興味をそそられて観に行ってしまった。
映画自体は、その事件の犯人を追うレズの探偵を主人公にしたサスペンスなのだが、レズビアンの官能性も今一つだし、サスペンスとしての面白さも弱く、それほどの出来ではなかった。
しかし、ケリー・マクギリスって歳取ったなぁ。

7月24日

仕事をすぐに上がって、王子の印刷屋へ。
で、いつも通り入稿、と思いきや、「今月はお盆前で混んでるんですよ。今からだと8月8日くらいになりますね」という返事。そうか、お盆前も混むんだったっけ。
通常1週間なので、今日入れれば31日には上がって間に合うかと思っていたのに、その言葉に愕然。まぁ、あまり無理も言えないので、交渉の末、なんとか8月5日上がりにまで持っていってくれた。それでも、普段の発売日からはだいぶ遅れてしまう。こんなに遅れるのはPG創刊以来初めてか。
待ってる読者の皆さん、申し訳ないです。

それから上野へトンボ帰りして、ギリギリで上野オークラへ。「人妻社長秘書 バイブで濡れる」「淫乱女房 下半身の甘い香り」を観る。
「人妻〜」はいつもの渡邊作品と比べると、物語も平凡だし、ポップさも弱い。林由美香の可愛さは輝いてるけど、主演の時任歩が何故かあまり魅力的でないのが残念。
「淫乱〜」田口ゆかりの凄く久しぶりの映画出演に驚かされるも、映画のムードはどうにも時代錯誤な古めかしさを残す。ただ、ヒロインが鏡に向かって化粧に勤しむ姿や、夫が美しく変貌した妻を本人と気づかず一目惚れしてしまう件の、2人の視線の交錯を捉えたカッティングなど、オーソドックスでクラシカルな映画づくりにちょっとドキリとさせてしまうような、そんな瞬間があった。そういうテイストが監督の同年代のピンクのメイン層にはハマる要素なんだろう。

7月23日

朝方に原稿の再送来ないかなと思いきや、残念ながら来ない。
今日の入稿は諦めて、午後から映画観に行く。

新橋ロマンで「浴衣未亡人 黒い下着の誘惑」「義母と教師 教え娘の部屋で」。
2本とも今イチ。「義母と教師」で久々に登場の中国人女優美麗は個人的にどうも好きになれない。あの片言の日本語といい…。まぁ、それが売りの一つでもあるんだろうけど。彼女演じるヒロインが小説家という設定で四十八手が盛り込まれているけど、河村栞のアクロバティックなカラミというのがある意味見ものか。でも、彼女が四十八手の色々な体位を試すという展開はちょっと無理がありすぎ。

それから有楽町のビックカメラで新しいパソコンを買う。
ずっと迷いつつ、ここ何日も毎日のように売場へ行っては実物を見て悩み、最終的にヒューレット・パッカード、NECのバリュースターの2つの選択肢からバリュースターを選ぶ。CPU、PentiamⅢ1BG、メモリ128MB、ハードディスク60GB、CD-R&RW、DVD-ROM、TVチューナー、と今まで使ってたパソコンとは比較にならないスペック。まぁ、それだけのものを買って、なんか凄い事やるわけではないけど、とりあえず配送される金曜日が楽しみ。

夜、ようやく残り1枚の原稿到着。版下完成で明日入稿へ。

7月22日

早番で仕事。今日も「JSA」は1回目だけ結構入った。
しかし、「シュリ」の時もそうだったけど、メジャー系の映画ってお客さんの感じが違う。特に土曜日曜だと、ほとんどがカップルか2人以上のグループで、映画そのものを楽しみたいというより、レジャー施設としての映画館という捕え方で来てるような印象。映画終ったらとっとと帰っていくし、何よりプログラムとかの購買率が普段より急激に下がる。普段だと25〜30%がプログラム買っていく率なのが、こういう作品だとせいぜい10%。まぁ、映画とかってある意味一生残ってくものだけど、その反面、単に次々と消費されてくものだっていう認識も忘れてはならない。

その後、仕事の外回りで東中野、新宿と回る。新宿のマルイで最後のバーゲンを覗く。夏物というより、春や秋に着れるレザージャケットが割と安く買えた。しかし、今回のバーゲンで買ったもの、長袖のものばっかりなので、今の季節はほとんど着れない。早く涼しくなれ。

それから下北沢へ移動して、CLUB QUEでHAMLET MACHINEライヴ。
4月のワンマンは仕事の都合で行けず、6月のイベントはその日に名古屋行ってたので行けず、3月以来久々のハムレット・マシーン。しかも僕にとっては初めてのワンマン。
開演前の時間にビールを呑んだら、ちょっとだけ酔っぱらってきて、なんだか音楽が普段より気持ちよく聴こえてくる。リズムが打ち込みなので、デジタルビートが更に気持ちいい。
単純にワンマンということで、持ち曲ほぼ全部が演奏されてるので、このユニットのサウンドの全貌がいつものライヴ以上に感じられる。10月にはいよいよミニアルバムをリリース。最近あんまり新しいバンド見てないせいか、音源をちゃんと出してないバンドがCDを出すことの嬉しさっていうのを久々に感じた。楽しみ楽しみ。
本編ラストでギターの音が出なくなったりと、ライヴの完成度としては凄く高かったとはいえないけど、いつもながらの気持ちいいサウンドはやっぱりいい。

家に帰ってPG作業の大詰め。
一応待っていた最後の原稿も来て、全て完成と思いきや、その原稿が送信ミスで1枚欠けていたので、そのFAX待ちになる。
とりあえず朝の4時に編集後記書き終わり、今日の作業は終了。
しかし、今回の特集のなかみつさんのフィルモグラフィーは凄い。350本くらいになるけど、NEW ZOOM-UP以来、これだけの本数のフィルモグラフィーを載せたのって初めてかもしれない。

7月21日

午前中から秋葉原のスタジオリボレでKGB。
KGB本体のスタジオ入りに参加するのは久々だけど、今日はギターセッションというテーマがあって、去年の年末のライヴに参加した初期からいるメンバーもほとんど参加しなかったので僕にとっては新鮮な顔ぶれ。
僕みたいにまともに弾けない人ばかりじゃないので、ちゃんとしたギターの音に乗っかっていくというのはいつもと違って面白さもあったけど、ギターとアンプの相性の悪さなのか、自分の音がロクに聞こえなくて、その辺が今日のマイナス点。

スタジオを出て、メンバーで近くでご飯食べて解散。
僕はそのまま有楽町へ出て職場へ。今日からスタートの「JSA」1回目がちょうど始まった時間で、どんなもんかなと期待していくと、「間が悪いなぁ。あと15分早く来てくれればいいのに」と言われる。キャパの8割くらいの動員で、久々に入替えが大変だったらしい。この作品、ムーブオーバーに次ぐムーブオーバーなので、素直な嬉しさはないけど、やっぱりそれ位の動員があると嬉しい。
でも、夕方、夜の回はそれほどでもなかった。ちょっとガッカリ。

7月20日

西武園遊園地へ遊びに行く。
遊園地ってそれほど行くことはないけど、ディズニーランドとかみたいなメジャーじゃないとこって休みの日でも割と空いてるんだね。まぁ、こういうとこだと乗り物も定番ものしかなくて特に目新しさもないけど、やっぱり絶叫系は苦手。顔から血の気が失せて笑われた。
でも、場所的に自然囲まれた緑の多いところで、そういう気持ち良さはあったかな。

7月19日

上野オークラで「おんな35才 熟れた腰使い」を観る。
血の美学にこだわり、ホラー、サスペンスタッチの作品を過去にも手掛けてきた池島ゆたか監督、オカルトというジャンルには初挑戦。
佐々木麻由子と石川雄也の夫婦が謎の霊に脅かされていくそのドラマ自体はホラー作品としてそれなりに楽しめるものにはなってるけど、(以下、ネタバレ)その霊が二人の親友、吉行由実だったというオチは、前半で彼女の嫉妬から生まれる狂気を描いていない分、どうにも唐突な感じがする。そして、それを自分で知った吉行が二人の幸せを願って一人去っていくという結末も解せない。それならばその狂気が噴出して二人を死に至らしめてしまうくらいの展開が見たかった。
でも、佐々木麻由子の写真の顔の部分が切り裂かれ、血が流れてくるところとか、写真に浮かび上がる吉行由実の霊が次第に鮮明になってくるとことか、ああいう恐怖演出はさすがだなぁと思わせた。

それから遅番で仕事。
8月から上映の新作「反則王」の前売券がやっと出来てくる。そもそも上映が急遽決まったものだけど、もう3週間前じゃん。こんなに展開遅くて大丈夫なのかな。でも、前売が出るのを待ってたコアな韓国映画ファンだかの人が1人で5枚も買っていったりして驚き。
お客さん入ればいいけどな…。

7月18日

日本武道館でPIEROTTライヴ。
アルバム「PRIVATE ENEMY」のツアーが1月に終わり、しばしの沈黙を経て5月に行なわれたファンクラブイベントのフィルム上映会「PARADOX」。ピエロはファンクラブ入ってないのでこれは行ってないけど、このフィルムのイメージ映像の中で瞬間的に映し出されたキーワード「DOMESTIC VIOLENCE ANNIVERSARY」。これが今後のピエロの一つのキーワードになるであろう謎を残し、次なるツアー「PARADOXICAL GENESIS」がスタートした。
一つの物事の多面性、全ての表と裏、というようなコンセプトが常にピエロの楽曲、ステージングに存在している。PARADOXというキーワードは、そういうピエロにとっては象徴的なものだろう。
思えば前回のツアーが比較的小さなホールとスタンディング会場の2パターンを併行させて行なったものだったので、今回のようなアリーナクラスの会場で大掛かりなセットを組んで行なうライヴは久しぶりだ。
白塗りのダンサーが暗黒舞踏のようなパフォーマンスを見せるという、ピエロのライヴにしては珍しくメンバー以外の人間が空間を形成していくオープニング、そしてそのダンサーの2人が檻の中で閉じ込められ、そのセットをバックに演奏される楽曲。前回のアルバム、ツアーでより表面化された、ピエロの凶暴なまでの攻撃的なサウンド、ボーカル、キリトのパフォーマンスと同一化する観客の一体感、会場のキャパシティの規模も含めて、そういうピエロの本質がよりコアな方向へと向かうのが体感できる。
ただ、「DOMESTIC VIOLENCE ANNIVERSARY」というキーワードを解くのが、メンバー以外のステージパフォーマンスによるものというのは何となく感じられたものの、まだ答えが見えて来ないというか、中途半端な印象も残した。
まぁ、ツアーファイナルとして発表された9月の横浜アリーナが「ANNIVERSARY」と題されてることもあるし、来月新しいシングルも出るし、そのファイナルではまた納得させられる何かがあることだろう。

7月17日

早番で仕事。
ウチは自分達で劇場内からトイレまで毎朝掃除をするんだけど、掃除中突然トイレから社員の松永さんの悲鳴が。
何かと思いきや、トイレの奥の屋上へ上がる階段の下でカラスの死体があるというのだ。その後、見てみると、ネズミだかに食われた悲惨な姿のカラスの死体が確かにあった。
古い建物とはいえ、なんちゅうとこだ。

仕事の後、日本劇場で「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」を観る。
この手のハリウッド大作アクションって前は大好きだったのに、なんか、最近はあまり乗れないことが多い。これも結局そんな感じ。
ただ、止まらないVFXの進化というのにはいつもながら驚かされる。

7月16日

午前中、病院に行って、それから「鬼武者」を少々。この間やった時に解けなかったパズルが解けて先に進むも、その後のボスキャラに苦戦。女のキャラなんだけど、攻撃してくる時の「これはどう?」というセクシーな声が耳から離れなくなった。

あとは一日中PGの作業。インタビュー原稿をまとめでほぼ時間を費やしてしまう。

7月15日

仕事の後、東神奈川へ行き、次号PG用のなかみつせいじさんのインタビュー。
なかみつさんのインタビューというのは、NEW ZOOM-UP時代に一度行なってるので、それから約8年ぶり。今年の男優賞受賞記念という意味もあるけど、その8年間の中で確実に代表作となる作品を残してきたその軌跡は、この辺でまた振り返ってみたいなぁということでインタビューに臨んだ。
軽く呑みながらということもあって、活字に出来ない話も含めて楽しい話がいろいろと飛び出す。でも、その一方で役者としてのシビアな一面も垣間見せる、個人的にはなかなか興味深いものだった。
でも、やっぱり東活の話とかすると楽しいんだよなぁ。藤原組時代のなかみつさんを今もう一度観ることが出来ないというのは淋しいね。
取材後、近くで写真撮影をさせてもらい、解散。カメラマンの松本さんと再び飲み始めて、店の閉店の11時前くらいに帰る。

7月14日

早番で仕事。

夜、日比谷野外音楽堂でARBライヴ。
昔からのファンなら誰でも思うだろうけど、ARBと野音というのは、本当にいろんな思い出が詰まってる。といっても、僕が野音で観たのは確か1回。最初に解散した時点での最後のアルバムとなった「SYMPATHY」のツアーファィナルで、解散発表をした場所だ。といっても、この時2デイズで、後の日はピンク大賞と重なってて僕は行けなかったのだけど、後にビデオにも収められた、石橋凌が涙を流して歌えなくなった「OWE MY OWN」が演奏されたり、本当に自分とARBの関わりの歴史の中でも思いで深い場所である。
今回はニューアルバム「HARDBOILD CITY」に伴うツアー最終日。そのアルバム自体はまだ聴いてなくて、恐らく今日のライヴの中心になるであろうその新曲がどんな感じかというのも楽しみであった。
まだ明るいうちから、シングルにもなってる「HARDBOILD CITY」のリミックスバージョンがSEとして流れ出す。観客の歓声の中、SEは昔からおなじみの「ユニオンロッカー」のイントロ部へ。これが1曲目になるのはそれほど意外なことではないけど、ニューアルバムのツアーでこういう幕明けになるというのはちょっと驚かされた。
で、続いて演奏されるのは前回のアルバム以前の、ライヴではお馴染みの曲ばかり。MCもなく間髪いれずに曲が続いていく。今回のツアー自体、そういうメニューなのかもしれないけど、いつも以上に攻撃的なライヴの流れ。
そしてライヴも中盤に差し掛かったあたりでようやく新曲が何曲か演奏される。これもまたARB不変の、骨太なロックサウンド。やっぱりこのバンドはいつまでも変わらない。
アンコールではかなり初期の曲のメドレーも用意されてて、ライヴで聴くのは初めてだし、曲聴いてもピンと来ないなんていう非常にレアな曲まで飛び出す。そして、やはりこの曲「OWE MY OWN」。松田優作の「ア・ホーマンス」でARBを知った世代としては、デビュー以来歌われてる「魂こがして」より、後期のARBの代表曲となったこの曲の方が大切だったりする。それをこの野音で再び聴くことが出来るというのは、その年月の重みも含めて感慨深いものがあった。
予定になかった3回目のアンコール、曲がないので「魂こがして」をアカペラで歌い上げ、2時間半のライヴは幕を閉じた。圧倒的に年齢層が高い客の中、僕よりも全然若い男の人が「これ、絶対伝説になるよ」って友達に叫んでた。本当に、そういう言葉が相応しいくらい、ARBの歴史の中でも重要なライヴだった。そして、それもまた一つの通過点としてこのバンドはまだまだ続いていく。

7月13日

早稲田松竹で「あの頃ペニー・レインと」を観る。
16歳(だったかな)でローリング・ストーンの記事を任され、バンドのツアーに同行した少年を描いた物語。やっぱりこういう音楽絡みの話って単純に好きだけど、期待以上に良かった。メンバー内の亀裂、グルーピーの少女をめぐる冷酷な男女関係、などというミュージシャンの裏側がお約束のように描かれるものの、メンバーが少年に与える精神性、そういう部分にはやっぱり惹かれてしまうなぁ。
まぁ、ツアーを描きながら演奏シーンがあまり描かれてないのが物足りないところでもあるけど、本当に久々に観終わって余韻を残す映画だった。

それから新東宝へ宣材もらいに行き、赤坂へ。

赤坂BLITZでイベント「Blood feast」。
出演バンドは大ベテランのニューロティカ、大槻ケンヂ率いる特撮、現在のインディーズの頂点に君臨するCali gari。
どのバンドも観た事も聴いた事もなくて、特撮とカリガリが観てみたいなぁと思ってたので、この機会に行ってみようと思った。で、普通にチケット買おうと思ってギリギリまでのそのままでいたら、メンバーズに入ってるイベンターから招待応募のメールが来て、応募してみたらめでたく当選したので、タダで観れてしまったのだ。ライヴをそういう形で観れるっていうのはちょっと嬉しいね。
で、ライヴ。ニューロティカは80年代末期から90年代初頭にかけてのバンドブーム真っ只中にいたバンドで、音もあの時代を象徴するような、ポップなビートロック。個人的には好きな感じの音ではないけど、時代に流されず独自の音楽性で今に至る、その存在感は素敵だなぁと思った。
2番手の特撮。筋肉少女帯も特に好きじゃなかったし、実は大槻ケンヂをライヴで観るのって初めて。この特撮も、オーケン目当てというより、それ以外のメンバーが今まで自分が好きだったバンドにいたメンバーだったりするので、そういうメンツが揃ったバンドとしての興味で観たかったのだが、オーケンのボーカルスタイルは相変わらずなものの、音は意外にもハード。COALTER OF DEEPERSというバンドにいるNARASAKIのディストレーション効きまくりのギター、この間までendsのサポートをしてた三柴理の独特のピアノのサウンドという、奇妙なサウンドの融合がいい。ワンマンでも観てみたいなぁと思わせた楽しいライヴだった。
そしてトリのCali gari。いわゆるヴィジュアル・シーンに括られてはいるものの、なんかちょっと違う、非常に特異な存在の彼らだけど、そのサウンドまもた、何系とか何っぽいとかいう形容詞が付けられないほど、オリジナルなもの。予想以上にカッコいいぞ、このバンド。MCもほとんどなく、1時間弱を一気に駆け抜けた。来月はここでまたワンマンを行なう。これはぜひ行かなくては。

という感じで、タダで観るには勿体無いくらい、充実したライヴイベントだった。最近あまり新しいバンドを観るためにライヴに行くということがなかったので、こういう体験は久しぶりでなんか新鮮だった。

7月12日

遅番で仕事。
またもや休憩時間にビックカメラへ。パソコン選びにまだ悩む。新たに日立のプリウスのカタログ貰ってきて見てみるも、これは今イチ。
果たして最終的に決めるのはいつになるやら。

7月11日

早番で仕事。
来月で5周年を迎えるウチの劇場、前々から企画を考えていた記念上映の企画がやって決まる。いろいろスタッフが案を出した割に、最終的に決まったのは意外と地味なもの。
でも、もう半月ちょっとしかないんだよね。
内屋敷さんが昨日からMACに向かいきりでチラシの版下を製作。その準備とかも含めて、これから少しは忙しくなりそう。

仕事の後、渋谷地区劇場を外回り。ユーロスペース→シアターイメージフォーラム→シネクイント→シネセゾン渋谷という、いつものルートながらこの暑い日にこの距離を歩いて回るのはやっぱり辛い。ちょっと頭痛くなった。

それからシネカノン試写室で「光の雨」の試写を観させてもらう。
高橋伴明監督久しぶりの新作。で、題材は連合赤軍というのは、どんな映画になるか期待も大きい。
結果は…それなりにいい出来ではあった。ただ、「光の雨」という映画を作る監督、俳優たちの姿を描くという二重構造の構成が、どうにも2時間10分の映画では描き足りず、その辺のバランスの悪さが気になったところ。
あと、これは個人的な好き嫌いだけど、全共闘運動とかの、ああいう集団思想みたいなのは凄く嫌いなので、そういう意味では決してシンパシーを感じられる映画ではない。
なんか、自己批判とか総括とか、多くの人間が一つの言葉とか思想に右へ習えのように収束していく姿っていうのは、妙に気持ち悪かったりするのだ。まぁ、僕は割と個人主義な人で、例えばPGだったり何かを作りあげていくということを集団ではなく個人の意志で動かしてしまう方なので、そう感じるのは仕方ないことだろう。
みんな同じところを目指してるけど、主張や思想はバラバラだからLUNA SEAは凄くカッコいいバンドだったんだぜって、僕はそういうものに惹かれる方だから。なんか、例えになってないか。
公開は12月なので、まだずいぶんと先のことだけど、明らかに若者へのメッセージとして作られてるこの作品、果たして今の若者たちにはどう受け止められるのか。

7月10日

早番で仕事。
「俺、奢るからカラオケ行こう」と言いながらそのままになってたカラオケ計画が急に今日決行されることに。
で、社員の松永さんと僕と同じく早番の女の子の3人で近くのビッグエコーへ。
もともとそんなに好きではないけど、カラオケ行くのは1年ぶりくらいかな。
そもそも、今でこそ僕の好きなバンドの曲とかも一般的に知られてるけど、数年前はバクチクとかルナシーとか黒夢歌っても誰も知っちゃいないので、妙にその曲の間中冷めた空気が流れるような感じだった。
ま、でも最近は逆に昔のアイドルの曲とかも歌ったりするので、割と近い世代の人と行くと結構相手も知ってたりするので一応は楽しんでもらえる。
今日も荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」やら近藤真彦の「ハイティーン・ブギ」とかを歌ったけど、やっぱりこういう曲って歌いやすいね。
都合で4時から6時までの2時間という時間制限もあったけど、なかなか楽しかった。

解散後、僕は上野へ出て上野オークラで「義姉さんの濡れた太もも」を観る。
去年と比べて今年はやや低調な感じの荒木作品、最近の作品の中では一番良かった。時任歩演じるヒロインが2人の女を代わる代わる演じ、果たしてどっちが現実の彼女なのかというミステリー性を持たせながらドラマが展開していく。やはり対照的なキャラを演じ分ける時任歩の巧さが映画の大きな柱となっているが、8ミリ映像やビデオ画面の効果的な使い方など、凝った演出もメリハリを効かせていて、1時間飽きずに見せてくれた。

7月9日

プレステ2の「鬼武者」を少し進める。
ゲームの中で暗号文みたいなのが出て来て、それを解読してクイズのような問題を解くと宝箱が開けられるという設定がある。その暗号をあ〜をまで照らし合わせるため、メモに解読表を作り出す。なんか29歳の大人がやることじゃないよな…。でも、いざ解読して宝箱開けたものの、大したものは出て来なかった。まぁ、ここは謎を解かなくても先に進めるということか。
とりあえず今日でトータル3時間半くらい。これで半分くらいなのかな。

夕方から出掛ける。みゆき座で「テイラー・オブ・パナマ」を観る。
面白くない。ピアース・ブロスナンも魅力ないし。これを007と比べたらダメでしょ。

その後、赤坂BLITZでMALICE MIZERライヴ。
メンバー新たに活動再開し、去年8月に武道館2デイズライヴを行なってから表立った活動はなかったけど、5月にシングルが出て、今回は1年ぶりのライヴ。しかも、東京、大阪のみとはいえ久々のツアーで会場はスタンディング。
5年前に最初にマリスのライヴ観たのがON AIR WEST。前のボーカルのGacktが入ってすぐの頃だけど、この頃から小さなライヴハウスでもきっちりセットを組んで、演劇的なステージを見せていた。以降のマリスのライヴといえば、会場の規模を問わずライヴというよりショー的な要素が強いものが当り前になっていた。
今回もまた、スタンディングとはいえいつもながらのコンセプチュアルなステージを見せてくれるのかと思いきや、客電が落ち、SEが鳴り終わって幕が落ちるや、そこに現れたのは背面が黒い幕に覆われただけの、何のセットもないステージ。
そして、一番新しいシングルの「Beast of Blood」から、ここ最近のマリスの一つの色ともいえる、インダストリアル・ロック・テイストの強いハードなナンバーが立て続けに演奏される。
まさに”ロック・バンド”マリス・ミゼルとしての純粋な姿。それのみを叩きつけてくるという、挑戦的なステージ。にも関わらず、このバンドの1曲1曲の緻密な構成による楽曲はそれだけでマリス・ミゼルという独自の世界観を描ききっているし、ギタリスト、ベーシストというそれぞれの役割がありながらも、楽器隊が全くプレイしない曲もあるなど、規制のバンドという概念を解体していく実験性もこのバンドならでは。
結局余計な演出は一切なく、本編ラストまで一気に駆け抜けた。
インディーズ時代の曲「macheri」で感動を残しながら、本編の”陰”とは対照的な”陽”の部分を見せ、アンコールは幕を閉じた。
ある意味貴重な今回のライヴ。次はまたコンセプチュアルな、このバンドにしか出来ない壮大な世界観あふれたステージを見せて欲しいな。

7月8日

早番で仕事。
なんか最近、本当に仕事が暇。お客さんの入りの問題ということだけじゃなくて、次の作品の宣伝とかが遅れ気味でいろんな作業が前に進められないこととか、いろいろあるけど、あまり仕事がなさすぎるのもつまらない。

仕事の後、職場で「パズル」を観ていく。
非常にB級な感じ。ゲームが現実になっていくというようなストーリー自体は結構面白いと思うし、もっと脚本を練ってハリウッドとかで金かけて作ればかなり面白いものになりそうな、そういう意味では残念な出来。職場のスタッフの間でも話題になってた銃撃戦(これはある意味必見の場面かも)のとことか、街全体がゲームのボードのようになりながらそれが今一つ活かされてないとかなど、とにかくB級ゆえの物足りなさばかりを残す作品。

7月7日

遅番で仕事。
パソコンを買い替えようかなぁって、なんだかんだと1年前くらいから思ってたりするんだけど、ウィンドウズ2000出るならとかme出るならとか、そんなのを待って、結局タイミング逃したままずるずると来てしまった。でも、今使ってるやつも調子悪くなりがちだし、そろそろ本気で考えようと、最近マメに電気屋を覗いたりしてる。
今使ってるのがゲートウェイで、4年くらい使ってて、ひどく不調になったことなどもないので、またゲートウェイというのもアリだけど、普通の家電メーカーのやつとかも比べて、とりあえず買おうかなと思ってるクラスの機種の値段は大体横並び。SOTECだけ妙に安いのがちょっと恐いところか。
で、今日はカタログもらって本格的に調べたりし始める。なんか意外といいかなと思ったのが、ヒューレット・パッカードのやつ。シンプルなヴィジュアルに惹かれる。
まぁ、もうちょっと考えて、今月中くらいには買えればいいな。

7月6日

ル・シネマで「花様年華」を観る。
別に好きな監督ではないけど、やっぱり新作撮ると気になってしまうウォン・カーウァイ。「ブエノスアイレス」は意外と良かったけど、今回はダメだった。全然乗れずという感じ。
都内の劇場って今やほとんど行ったことあるけど、実はこのル・シネマは今日初めて行った。まぁ、ここでやるような映画好みじゃないし…。トイレの場所探してウロウロしたり、ちょっと新鮮だった。
でも、キャパの割にスクリーンも大きいし、イメージから持つ敷居の高さみたいなのもなくて、意外といい雰囲気の劇場だった。

夜はシアタートラムでTHE・ガジラ公演「ベクター」を観る。
シンガポールから満州に向けて飛び立った爆撃機がレイテ島上空で消息を絶つ。その機内に積まれた荷物の回収を命じられた5人の不良兵士と2人の軍医の極限状態の狂気を描いたドラマ。
人間そのものが細菌兵器となる恐怖、そして人間が人間としての感情を失っていく狂気を鋭く抉り出した、ただただ重々しい2時間ではあるけど、興味深い作品だった。
シンプルなセットながら、炎を活かした空間造りなど、舞台美術も素敵。
しかし、KONTAを凄く久しぶりに見たけど、思いのほか背がちっちゃくて驚き。バービー・ボーイズ見てた頃はそんなこと全然感じなかった。

7月5日

自由ヶ丘武蔵野館で「みんなのいえ」を観る。
コメディっていうほど笑えるものではなかったけど、単純に面白かったの一言。
唐沢寿明と田中邦衛の世代の違いから生まれる摩擦、そこから生まれる明解なドラマが幅広い観客にアピールする。誰でも楽しめるエンタテイメントを作り出そうとする三谷幸喜の姿勢はやっぱり評価すべき。こりゃあ、ヒットするでしょ。

それから仕事へ。
外回りへ行こうかと思いつつも、暑いのでやめる。いい加減だな…。

7月4日

早番で仕事。
今日は映画サービスデー。「バスル」はあんまり動員良くないので、今日は入ればいいなぁと期待。
結果は……まぁ、凄く良かったわけでもないけど、まずまずか。
しかし、いつも思うけど、映画サービスデーって何故1人のお客さんばっかりなんだろう。夜の回になると多少は違ってくるけど、2人以上のグループが1割にも満たないっていうのはどうだろう。混雑してくると2人以上の並びの席がどの辺残ってるかとかマメにチェックして案内したりするんだけど、そんな心配も無駄なくらい、1人のお客さんしか来なかった。

特に忙しくもないので、残業することもなく普通通り退社。
新宿へ出て、再びマルイのバーゲンへ。日曜日より今日スタートのブランドの方が多いので、この間よりも賑やかな感じ。
今日もまずまずの収穫。
でも、1人で行ってるせいもあるけど、割とさっさと店を移動して、さっとお金払って出てしまえるのは、要するに好きな感じの服が決まってるからなんだね。黒とかグレーとかカーキとかブラウンとか、ダーク系のものしか手に取らないし、割とポップな感じの服ばっかの所は最初から入らないし。まぁ、ある意味効率いい買い物の仕方か。
それから中野へ行って武蔵野ホールへPG配本。ついでにブーロドウェイの中古レコード屋フジ・エイペックで中古CDを何枚か買う。
今週はすっかり買い物ウィークだなぁ。

7月3日

早番で仕事。
上司で「映画バカ一代」編集長の内屋敷さんから、「今度の表紙に考えてるんだけど、どっちがエエかな」と、この間インタビューした女優○○○○の写真を使った表紙を3パターン見せてもらう。1つだけ、なんかの雑誌で見たことのあるようなレイアウト……「なんか、エロ本みたいっすね」と言ったら怒られた。そうそう、ウレッコとかクリーム(って今もあるのかな)みたいなロゴデザインな感じがしたのだ。でも、一番想起させるのが映画秘宝。それは別の人にも言われたそうだけど。
そんなこんなで、早番を少し早めに上がって、もう一人のバイトの子と渋谷へ。
シネカノン試写室で「みすず」(”ず”の表記違うんだけど、出し方が分からない)を観る。これは一応仕事の一貫。
金子みすずという詩人の短き生涯を描いた物語。正直、この人のことも知らなかったし、この手のは苦手な映画ではあるけれど、それなりにはしっかりしたものにはなってるのでは。
監督は五十嵐匠。ウチの劇場でもやった前の作品「地雷を踏んだらサヨウナラ」に比べると、映像的な面が素敵だなぁと思って最後のクレジット観たら芦澤明子さんだった。映画としては「鎖縛」の次の作品なのかな。

それからPGの配本で下北沢、三鷹を回って帰る。

7月2日

池袋へPG配本回り。ついでに映画3本観る。

シネロマン池袋で「快楽学園 禁じられた遊び」。
神代辰巳の80年代初頭の作品。神代作品って実はそんなに観てないけど、こういうお気楽なコメディも撮ってたんだなぁというのはちょっと意外。
とにかく起承転結の明確なドラマがあるわけでもなく、とある学園の生徒と教師、数人のキャラクターをめぐる性生活の姿がただ描かれるような内容。女子生徒が理科室で試験管ブラシでオナニーしているところを教師に見つかり、校長も含めた4人の教師に代わる代わる犯されるなんていう冒頭から、俗っぽい学園エロスになっているのだが、にも関わらずその描写のアナーキズムともいえるパワーが凄い。
神代作品の中ではそれほど有名じゃないけど、意外な佳作という感じだった。

その後、PG配本も兼ねて支配人としばらく話をする。もしかしたら8月にここで何かがあるかも。実現したらいいですね。

シネリーブル池袋2で「天国から来た男たち」。
「漂流街」に続く吉川晃司の役者ぶりは今回も好印象を残すけど、話そのものがもう一つ弾けきらないような感じ。まぁ、派手なアクションが必要とか、そういうことではないけど、物語そのものにちょっと魅力がなかったのが残念。

お隣のリーブル1で「ロマンスX」。
フランス映画自体あまり見ないし、この手のフランスのエロス作品って特に観たことないけど、とにかく凄くエッチ度の高い作品。セックスレスの恋人に欲求不満を抱く女教師が、行きずりの男たちと関係を重ねていくという、本当にありきたりな話で、直接的なセックスシーンも実はそれほど多くはないにも関わらず、この官能性は何? 逆に直接的でないからこそのエロティシズムなんだろう。
セックスがしたくなる映画、というより愛する人を抱きたくなる映画、というような不思議な後味を残した。倦怠期のカップルにはいいんじゃないでしょうか。

7月1日

今日もそんなに凄く忙しいってわけでもなく仕事が終わる。

仕事の外回りで東中野にいった後、中野のタコシェ、新宿のタイヨー、模索舎にPG配本。
それからマルイのバーゲンへ。割とセールの初日って平日が多いけど、今回は珍しく日曜日スタート。でも、行ったのが6時くらいとかだったので、凄く混んでるということもなく、結構楽に見て回れた。
いいなぁと思った靴の気に入った色が買えなかったりということもあったものの、まぁそれなりにいい買い物出来たか。

家に帰って、今日スタートのドラマ「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」を観る。キャラの濃い役が多かった菅野美穂のナチュラルな感じが割といい。このクールで観るドラマはこれくらいかな。

夜はPG発送作業。

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