E-listBBSSearchRankingHeartLand-KeyakiGo to Top

2001.5

5月31日

昨日遅かったので辛さもあったけど、少し早起きして出掛ける。上野オークラで「濡れる美人妻 ハメられた女」「美人秘書 おしゃぶり接待」を観る。
「濡れる〜」 Xces、国映と連続で新作を発表し、勢いづいている今岡信治監督。当然国映の方が彼の色が出てるものと思いきや、僕はXcesの「高校牝教師」の方が好きだった。やはり今回は初めて他の脚本家によるものということもあるだろうけど、どうも今岡作品らしい個性が欠如しているのだ。映画自体の完成度は決して悪くないけど、人間の壊れ方とその後の再生というドラマはやはり「高校牝教師」の方が心打たれるものがあった。ちょっと残念な一作。
「美人秘書〜」 やっぱり佐々木麻由子が主役を食ってしまうその存在感。というか、ヒロインの風間今日子の描き方がどうにも中途半端な印象。そして、風間を陥れようとしていた佐々木が、最後に一転して彼女の理解者となる、その強引な展開もどうだろうか。腑に落ちない幕切れだった。

それから池袋へ行き、芳林堂とシネロマンにPG納品。支配人と少しばかり歓談。前から噂のあったロマンポルノあの名作が夏にいよいよニュープリント決定。久しぶりにスクリーンで観てみようかな。
そして遅番で仕事。昨日からの疲れが尾を引いていた割に元気だったので、渋谷に外回り。そういえば、ここのとこ渋谷に行ってなかったな。久々に行くと、余計にこの街の居心地悪さを感じる。仕事だけ済ませてとっとと戻る。

5月30日

早番で仕事。
一応、普通の時間に退社したものの、今日はレイトショーの時にトークショーがあるので、その手伝いで夜にまた戻る。
その間、中野へ行きタコシェと中野武蔵野ホールにPG納品し、そのまま「青の瞬間」を観る。
中学生の主人公の成長を描いた話で、なんか懐かしい思いを呼び起こされてくれるような心地よさが残る作品。ただ、16ミリ撮影ということもあるけど、暗めのシーンがどうにも真っ暗で、その見えなさが映像としての説得力に欠けるという印象もあり。ま、「不倫妻 情炎」と正反ということか。

で、職場に戻る。トークショーのゲストは手塚眞とさとうりさ。さとうりさという人のことは僕は全く知らなかったし、両者とも大きな動員の影響があるほどの人ではないので、そんなに混乱が起きるようなことはなかったけど、トークショー自体はそれなりにいい雰囲気で進んで、いい結果に終わったんじゃないだろうか。
ゲスト関連の物販とかもあったりしていつもより人手が必要なので、結局上映終了まで残る。退社時間、12時近く。疲れた。レックスの着ぐるみと一緒に写真が撮れなくてちょっと残念。

5月29日

早番で仕事。駅までの途中財布を忘れたのに気づき取りに戻ったため、珍しく遅刻してしまう。悔しい。

仕事の後、写真を借りにオーピー映画へ行き、それから上野オークラへPG配本。それから再び職場へ戻る。
今日はこの間やめたバイトのWさん、ウチの元支配人の3人での飲み会。ま、Wさんはお酒飲めないので飲み会というのはちょっと違うか。
職場近くの焼き鳥屋、その後喫茶店で軽くお茶を飲み、支配人と別れる。この3人と、今日は仕事で参加出来なかった社員の松永さんは前劇場時代からのスタッフ。こうして顔を合わせるのも凄く久しぶりだけど、なんか2人ともやめた人って感じがしない。不思議な感じ。
それからWさんと2人で再度お茶飲んで解散。延べ約6年、一緒に仕事してた割に、こうして2人でじっくり話をしたのって実は初めてかもしれない。まぁ、短い時間だったけど、仕事してる時は出来なかったような話も出来て、いい時間だった。
あとは、もう1回、職場全体での送別会ですね…。

5月28日

昨夜1時くらいに寝て、なんだかんだと昼近くまで寝てしまう。いつもはこれ位寝てしまうと結構寝過ぎの感じで余計だるくなったりするけど、今日は眠りも深くて珍しく清々しい気持ち。

PGの発送作業などをして、3時頃に家を出る。新宿地区にPG配本を済ませ、それから映画を観る。まずは新宿ピカデリー1で「トラフィック」。
アカデミー賞の大本命とも言われていたこの作品、ソダーバーグの作品って「セックスと嘘とビデオテープ」以来、題材はいいんだけど、完成された作品がどうにもしっくり来ないものばかりで、今回もそんな印象。スタイリッシュなアート感覚は確かに素敵なんだけど、物語のスケール感が画面を通して感じられて来ないというのが物足りない要因か。

それから新宿ミラノ座で「ハンニバル」。
全体的には原作をうまくまとめたなぁという印象だけど、何よりリドリー・スコットの映像美の世界が久々に冴えていたのがこの作品のクオリティを文句のないものにしている。影、というか闇の使い方が隅々まで活かされていて、その美しさだけで引き込まれてしまう。
そして、問題の原作と異なったラストも個人的には好き。レクターとクラリスの行く末を更に楽しみにされてくれる結末だ。
それにしても、ラスト近くの”晩餐”シーンの衝撃度は凄い。脳って本当にあんなことして大丈夫なの?

夜はHP更新作業など。

5月27日

新文芸坐を出て、そのまま有楽町の職場へ。
仕事は8時からだけど、着いたのは7時20分くらい。さすがに疲れも結構たまっていたので、少し体を休める。
でも、意外とここに来ると、いつもの日常というか、そういう空間になってしまうので、ピンク大賞を終えたばかりというのも、なんだか嘘のように感じられる。
眠気を抑えながら仕事続けるも、ちょっとしたトラブルが起きてしまい、ちょっと落ち込む。なんか些細なことで周りの仕事仲間に嫌な思いをさせてしまうというのは、凄い申し訳ないこと。

早番を終え、家に帰ってご飯を食べた後、さすがに眠くなって2時間くらい寝てしまう。
それからピンク大賞の残務整理。この日記書いたりして、やっと少し冷静にピンク大賞のことを振り返れるようになった。
まぁ、でも終わってしまうともう過去のものなので、反省点とかは多々あるけど、そこを深く考えるより、次のことを考えたいなって思うので、次は何が出来るんだろうっていうのを少しずつ考えていきたい。
そんな中、井戸田氏からバンド絡みのちょっと面白そうな展開の話の連絡もあったりして、なんかまた先の楽しみが出て来たという感じ。

5月26日

いよいよピンク大賞当日。といっても、オールナイトなので、昼頃まで寝て午後の早い時間までは割とゆっくり過ごす。
3時半くらいに家を出て、まず有楽町の職場へ寄る。職場の備品を幾つか借りるのと、売ってもらっていたピンク大賞の前売の引き上げなど。バイトの女の子2人が「今日、行きますから」と嬉しい一言。まぁ、オールナイトじゃなければもっとみんな来てくれたりするんだろうけど、明日仕事だったりもするし、こればかりはしょうがない。
それから王子へ移動。駅で生方氏と待ち合わせ、バスで印刷屋へ行き、今日上がったばかりのPG最新号の一部を受け取る。再びバスでそのまま池袋へ。
大きな荷物を新文芸坐に置いて、ぴんくりんくの太田氏と合流。3人で近くのマクドナルドで入り、軽い夕食。同じぴんくりんくスタッフの笠原氏は「PGは佐倉萌を正当に評価しないからイベントには行かない」と言ってたなどという話などを聞く。うーん、やっぱりPGは恨まれてるのか…。

そんなうちに8時近くなり、新文芸坐へ移動。8時半のスタッフ入りに合わせ、手伝いを頼んだ面々が次々到着。
物販準備、チラシ折り込み、進行の打ち合わせなどしている間に、テレビ関係の取材陣が到着し、そちらの対応などでも慌しくなる。
そしてあっという間に10時近くなり、ボチボチ関係者も到着、会場前にもお客さんやらゲストの入り待ち(!)集団らで賑わい始める。一応、しばらくは受付の方で待機してようと思いつつも、なんだかんだと1階の受付、3階の会場、4階の控室を駆けずり回る。下では時任歩さんが到着するや、例の入り待ち集団が取り囲んで大変なことになってたそう。こんなことはピンク大賞では初めて。嬉しいけど、入り待ち集団は入り待ち出待ちだけで入場はしないので、言ってみれば迷惑なだけ。こういう人達って何が楽しいんだろう。

そしていよいよ開演時間。1週間ほど前にある事情で司会を頼んでいた石動氏が降板、他の人達に当ってみたりしたものの、結局司会は僕がやることに。亀有では小さな舞台挨拶みたいなイベントでは司会してたりしたけど、ピンク大賞で司会するのは初めて。まぁ、立場的には僕がやるのは一番適任なのかもしれないけど、基本的に喋りとか全然出来ないので、そのポストはどうにも人任せにするしかなかった。あと、いつも進行の方の仕切りをしていたので、そっちを人任せにしてしまうと、うまく回らなかった時に申し訳ないなというのもあったので、なるべく避けたかったことだけど、まぁそんな状況なので仕方ない。
なんだかんだ言っても、実はそんなに舞台で緊張はしないので、今日も緊張というのはなかったけど、開演前の慌しさで落ち着く間もなかったということもあるし、視界をするということでの前もっての準備もほとんどしてなかったので、ゲストからコメントもらうにしても、結構行き当たりばったりの質問ばかりになってしまい、仕舞いには自分でも何を言いたいのかわからなくなってくる始末。その辺のムードをプレゼンターの池島さんが和やかなものにしてくれるのは本当に助かった。あと、今回は亀有やロフトの頃のようにイベントの時間を長めに取れないため、本当にタイトな進行にならざるを得ない。でも、やり始めると1人1人の出番が結構ダラダラしてしまって、後半大丈夫かなと気になったりしつつも、最後の作品賞を終えた時間が予定通りきっかり11時35分。その後のゲスト紹介、最後の亀有の今井元支配人の挨拶も含め、最終的な終了もほぼ時間通りの11時45分ちょっと過ぎ。その辺の時間の制約を守れたことだけが、自分に対しての唯一の救いになった。

表彰式後はトゥナイトの取材を受けたりしつつ、映画の上映が始まり落ち着いた12時半くらいに、イベントスタッフ、ゲスト、関係者、投票者は別会場の打ち上げへと移動。1時から某カラオケ屋のパーティルームでの打ち上げ。さすがに深夜だけあって帰られた人もいるし、関係者でも残って映画を観てる人もいたりしたので、人数的には亀有でやってた頃より少ないものだったけど、こちらもなかなかいい感じで進んだ。
僕はとりあえず1時間くらいで劇場へ戻り、あとはそちらで待機。その合間にも内外タイムスの取材受けたり、興行関係の話をしたりしてて、なんだかんだと結構バタバタしていた。
そんな合間に、上映4本目の「どすけべ姉ちゃん」の冒頭を場内で観る。あの新文芸坐の大スクリーンに新東宝マークが映っただけで、なんか感慨深いものがあった。PGの編集後記にも書いたけど、3月の終わりくらい、今回の企画を正式に出し始めた頃に初めてここで映画を観て、ここでピンク映画を見せたいって思ったことが実現した、それは思っていた以上に素敵な光景だった。やっぱり、ここでやれて良かったなぁって。

5時頃に打ち上げのお開きのため、再度会場へ顔を出し、三本締めで打ち上げも終了。といっても、店のシステム上、8時まではフリータイム制なので、残る人はそのままダラダラと飲み続けていたよう。結局、宴はいつまで続いたのか…。
そして予定通り、朝6時に全ての映画が終了。物販の締めなどの作業を終え、6時半くらいには手伝ってもらったスタッフの人と共に劇場を後にする。

まぁ、色々事情があって、動員数とかはこういう公の場では発表出来ないけど、劇場側の最低保証として提示された動員はめでたくクリア、新文芸坐のオールナイト興行としてもそこそこいい数字を上げたという。文芸坐オールナイトという興行がプラス要素もマイナス要素もあっただけに、動員に関しては正直あまり自信なかった。キャパの半分もいかないんじゃないかと思ってたけど、予想以上にたくさんの人が来てくれた。本当に有難うございました。

5月25日

昼過ぎから美容院へ。
置いてあったSPA!を手に取り、表紙をめくるや佐々木ユメカが! PGのBBSに書いてあって知ってはいたけど、結局見ず仕舞いになっていた記事。これだけ大きな扱いされてるとやっぱりいいな…。これを機にブレイクしてくれればいいけど。

家に戻って、「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」の最終回の再放送を観る。深田恭子、絶対最後に死ぬんだろうと思ってたけど、野島伸司脚本とは思えぬ意外なラスト。いつもの”毒”を一切排した、本当にピュアなラブストーリーとして完結させた、この人の持ち味がいい方向に生かされた、個人的には結構好きなドラマだった。

それから五反田の簡易保険ホールでL'a Muleライヴ。
2月に出たアルバムに伴うツアーファイナル。1月から連続して2本のツアーを行い、延べ半年近くにも及んだ長いツアー。とはいえ、今回は最初のツアーの初日の市川公演しか観てなかったので、自分としてはあまりファイナルという構えもなかった。
市川で観たのが8ヶ月ぶりくらいのライヴで、去年後半表立った活動をしてなかったというのもあるけど、久しぶりに観たラ・ムールに妙に違和感を覚えたのがこの日のライヴ。まぁ、そのほとんどがまだ発売前のニューアルバムの曲だったというのは確かにあったけど、なんかステージ側もオーディエンス側も、前の熱さ、激しさが感じられなくなったのだった。
なので東京の鹿鳴館3デイズとかもパスして今回に望んだわけだけど、ホールというラ・ムールにとっては1ステップ上の(まぁ、一昨年渋公ワンマンをやってるんだけど)ステージでありながら、今日は1曲目にしてその世界観に引き込まれる。ツアーを経た成長ぶりというのを堂々と見せつけてくれたのだ。
アルバムも出たので新曲も特に違和感なく、個人的にも久しぶりにラ・ムールのライヴを観る肉体的感覚が戻ってきた感じだった。
演奏面とか、ライヴ自体の完成度が凄く高かったかというと、決してそうではないと思うが、実際1000ちょっとのキャパのこの会場が7割くらいしか埋らなかったし、ホール公演自体が無謀なことだったにも関わらずこの場所に挑んだ、そのバンド側の姿勢は決して間違いではなかった。そういうことが証明されたステージだった。
ヴィジュアル・バンド・ブームの本当に末期、インディーズながらCDはメジャー流通でリリースし、ライヴの動員も倍々になっていく、本当にそのバブルならではの人気の急成長を体験したこのバンド。そしてそのバブルが崩壊し、あからさまにその人気が下降していくのも、バンド側もこちら側も身にしみていたはず。でも、そんなことに捕われず、ある意味バンドの実力と観客の人気がちゃんと比例し、非常にいい関係でライヴという空間を形成していく、その空気が、前のラ・ムールのライヴよりいいものになったんじゃないか。
次のツアーも決まってるし、これからも本当に自分達のスタンスで活動していくことだろう。そして、これからも観ていきたいなって思わせてくれる素敵なライヴだった。

そんなことで、同じ5月26日19時スタートの”鈴木敦子さんの新人女優賞受賞を祝う会”には参加できず。
そんなお祝いまで開催されるようになったピンク大賞もいよいよ明日。でも、ライヴ行ってちょっと心の整理が出来たかな。

5月24日

昼間からピンク大賞の準備などでちょっとバタバタ。
番組で告知してくれないかなと思って、結局反応のなかったトゥナイトⅡから昨日電話があり、当日取材したいということになったりで、その辺の打ち合わせやらでいろいろ。

それから遅番で仕事。
六本木、新宿へ外回り。この間の移動に初めて大江戸線を使ったけど、駅は4つくらいだし、本当に楽になった。まぁ、大江戸線が出来たからこのルートの外回りをするようにしたんだけど。
外回りしたせいか、ちょっと疲れる。
原稿書きしなきゃいけなかったりもしたんだけど、とりあえず明日に回して早く寝てしまう。

5月23日

仕事の後、シネスイッチ銀座2で「リトル・ダンサー」を観る。
特に好みのタイプの映画ではないけど、ちょっと観てみようかなと思って観たけど、まぁ普通か。ラスト30分くらいの心地よい感動を残す展開は割と良かった。

荷物を置いていったのとちょこっと仕事を残していったため、職場へ一度戻ると、バカ一代の小峯麗奈取材に同行してから来たバイトの女の子が出勤。「もう、内屋敷さん大変でしたよ。最後にはマネージャーさんに、そろそろ…って止められてましたよ」なんて話を聞く。この日のための服を選ぶのに遅刻してきた内屋敷さんはちょっと問題だと思うけど、小峯麗奈に会えるのは確かにいいなぁ。

夜はピンク大賞の準備など。

5月22日

仕事の後、ピンク大賞の最終打ち合わせのため新文芸坐へ。
当日の進行など、細かな点をいろいろと打ち合わせ。
司会を頼んでいた石動氏が個人的な事情で司会を降板せざるを得なくなり、その辺のことも含めて、当日の表彰式終了までは思っていた以上に慌しそう。まぁ、新たにスタッフの役割を買って出てくれた人もいるし、なんとか無事に進行させたいものだけど。まぁ、頑張るしかない。

家に帰り、ピンク大賞関係の細かい準備作業など。

5月21日

PG作業も終わり、ピンク大賞開催までの一時の休み。今日はちょっとのんびりしようかなと、午後から映画を観に行く。

スカラ座1で「スターリングラード」。
「プライベート・ライアン」を越えた戦闘シーンとかが売りになっているけど、それと比較してどうというより、全体のスタイリッシュな感覚がいい。戦争映画って特に好きではないけど、これは素直にいいなぁって思える映画だった。

シネ・ラ・セットで「シーズン・チケット」「アードマン・コレクションVOL.2」。
「ブラス」も「リトル・ヴォイス」も過剰な思い入れはないけど、これもまた大衆性のあるエンタテイメントとしてそこそこ楽しめる。でも、サッカーのチケット手に入れるために銀行強盗までしてしまう主人公の少年2人の暴走ぶりに切迫感があれば、もっと面白かったんじゃないか。
「アードマン〜」は、なんか予想外に全編ダーク。レックス・ザ・ラントとか一見可愛いキャラクターものなのに、内容は実にシニカル、そしてシュール。これまたキャラのイメージと反してブラックな「ピブ&ポグ」、切ない余韻を残す「舞台恐怖症」など、好きな作品は結構あったけど、本当にどれもダークなんだよね…。これは確かキャラクターグッズは売れないか。

5月20日

早番で仕事。先週から日曜日は朝8時出勤。昨日は少し早めに帰らせてもらって12時には寝たので、6時間半くらいは寝る時間あったにも関わらず、早起きということを妙に意識してか、頻繁に目が覚めてしまってちゃんと寝た気がしない。まぁ、でもなんとか6時半に起きて、遅刻もなく職場へ。
モーニングショーの「チキンラン」、平日はさっぱりだけど、やはり土日になると割とお客さん入る。通常の窓口以外にロビーにグッズ売場を展開したりしてるので、入替え時間がやたら慌しい。でも、子供達とかもグッズいろいろ買ってくれて嬉しい。
2、3日前から風邪状態が続いていて、今日も鼻水と咳が止まらなくてちょっと辛い。
1時間くらい残業して、そのまま家へ帰る。

とりあえずPG作業が終わったので、寝たりTV観たり、ちょっと原稿書いたりと、少しだけのんびりした1日。

5月19日

上野オークラで「人妻暴行 身悶える乳房」を観る。
今年(撮影は去年)、久しぶりにピンク映画での監督作を発表した清水大敬監督。前作「どけすべ家族 貝くらべ」はその個性があまり感じられなかったけど、今回は清水流バイオレンスを堂々と展開。ただ、表情乏しいヒロイン役の女優の演技力のなさ、警察の踏み込みによって解決する結末の収束感など、もう一つ弾けきらなかった。この後の作品はまだ決まってないようだけど、もっともっと清水監督らしい作品を見せて欲しい。

それから王子の印刷屋へ。予定通りの入稿。なんとかピンク大賞の日には間に合う。

その後、遅番で仕事。仕事としてはいつも通りだけど、今日はシネマ有楽町時代から一緒に働いていたWさん最後の日。仕事は休みの女の子とかも来て、みんなでお金出し合ったプレゼントを彼女に渡す。どこの職場にもある光景かもしれないけど、ウチは社員も含めて割とみんな仲いいというか、いつも和気藹々としてて、なおかつ人の入れ替わりがあまりないので、こういうのってやっぱり感慨深いものがある。
まぁ、仕事としては本当にみんなも彼女もいつも通りで、あぁ最後なんだなぁっていうのも正直あまり実感ない。まだ送別会とかもあるし、すぐに彼女と顔を合わせる機会もまだあるので、「今日が最後じゃないから」と、帰り際はそんなに特別な別れ方でもなく。でも、考えてみれば延べ6年ってやっぱり長いよなぁ。
Wさん、長い間本当にお疲れさまでした。

5月18日

先月フジTVのCSチャンネルでオンエアされた、「二十世紀の音霊(おとだま)」のLUNA SEAスペシャルを観る。
去年1年間のLUNA SEAを追ったドキュメント。CMも入らないノンストップのまるまる3時間。大晦日から元旦にかけてのカウントダウンライヴに始まり、ツアーのライヴ映像、リハ風景、オフショットなど、ほとんどが未公開映像。年末の”終幕”というクライマックスへ向かいながらも、過剰な演出やナレーションもなく、ありのままのバンドの姿をキャメラに収める。凄くよく出来たドキュメント番組だ。
東京ドームのラストライヴの映像も、TV放送やビデオに収録された映像だけでなく、クルーの側を捉えたショット、「FINAL CUT」としてフールズメイトの表紙を飾った、LUNA SEA5人が揃った、正真正銘のラストフォトの撮影風景など、貴重な映像の数々。重みのある3時間だった。

午後からPGの作業。昨日まで割といいペースで進んでいたので、今日はそんなに大変なこともなく、意外と早い時間に全ての作業が終了。予定通り明日入稿、ピンク大賞当日には間に合いそうだ。よかった。

合間に観たTVの「クレヨンしんちゃん」。やっぱり野原家は本当になくなってしまった。保険が下りて家は建て直せるという設定にはなってるものの、話はアパート探しへと展開。なんか凄いことになってきたな。

5月17日

昨日から風邪っぽくて、今日も調子が悪い。
遅番で仕事に行くも、なんかボーッとする。
といってもそんなに苦しいわけじゃないので、逆にちょっとハイな状態に。そうなると、「汚ねぇな、この事務所」とか、少し口が悪くなる。でも、確かに事務所が汚くて困る。机に散らかしたものはちゃんと片付けよう。
夜、薬を飲んで少し楽になる。

5月16日

早番で仕事。
定時の退社時間の頃に新しい会報が届いたので、少し残業して発送作業。
バカ一代の内屋敷さんに「クレヨンしんちゃん観ましたよ。シリーズ最高傑作っすね」なんてことを話す。そして、「今、TVの方も凄いんですよ。野原家の家がなくなっちゃったんですよ」と、TVシリーズの魅力までをも語り始める。そう、先週オンエアの話で、野原家はガス爆発で見事家が吹っ飛んでしまったのだ。で、それは単なるその話のオチなのかと思いきや、今週のサブタイトルが「オラの家がなくなったぞ」「新しい家を探すぞ」の巻。どうなるんだ、クレヨンしんちゃん。

6時前に職場を出て、7時頃には帰宅。「R-17」の3話をやっと観る。やっぱりこのドラマ、重々しい。好きだけど。
それからPGの作業。
自分の連載ページ書いてる時に、その映画で自殺した役の某女優さんからピンク大賞の件で電話が入る。うーん、なんてタイミングだ。妙な感じ。
PGの作業は割と順調に進むも、時間が経つにつれて喉がどんどん痛くなってくる。また風邪をひいてしまったか…。

5月15日

早番で仕事。
その後、まず宣材もらいに新日本映像へ行き、それから劇場の仕事で東中野へ。最近大江戸線が出来たので、本郷から新宿とかへの移動が楽。でも、新宿を越えると都庁前で一回乗りかえなきゃいけないのは面倒。
そして中野へ。PGの最新号が早くも完売ということで追加を持っていく。そして、訂正の紙を挟みこみにタコシェにも寄る。こちらもかなり早いペースで売れてる。ベストテン号とはいえ、今月は売れ行きが好調。よかった。
タコシェ近くのフジヤ・エイペックで中古CDを何枚か買って帰る。ヴィジュアル系として扱われていたバンド達の昔のCDが1000円以下でゴロゴロ出てくる。当時買えなかったのをこの機に集められるのは嬉しいけど、中古でも全然値落ちしなかったものが今や特価品コーナーに置かれていたりするのは悲しい現状。

夜はPGの作業。

5月14日

PG作業のため、夕方まで家にいる。
それからお台場へ。Zepp TokyoでLINKIN PARKライヴ。
まずはオープニング・アクトの日本人バンド、宇頭巻。来月メジャーデビューも果たし、1月のリンプ・ビスキッツの来日公演やこの間のドラゴン・アッシュのオープニング・アクトを務めてたりして、ラウド系のシーンでは結構知られた存在らしい。まぁ、リンキンパークと似た感じというか、非常に今の時代のミクスチャーという音で、短い時間ながら存在感のあるステージを見せてくれた。
そしてリンキンパーク。ボーカルとラップ、ギターサウンドとDJといった、ロックとクラヴミュージックの融合がとてもスリリングな高揚感を生み出す。これもまた、今の時代ならではの音って感じ。
Zeppにしては珍しくブロックごとで分けられてて、たまたまチケットがAブロックだったから前の方で観れたのはいいものの、当然そんなのお構いなしに後ろの奴らが柵を乗り越えて来るので、前の方は本当にギュウ詰め状態。ステージングをしっかり観れたのは良しとして、動けなさで今イチ不完全燃焼。

家に帰ってまたPGの作業。

5月13日

早番で仕事。
昨日から始まった「チキンラン」。土日は吹き替え版をやるため、朝9時からというウチの劇場始まって以来の早朝上映。8時出勤なんていうのも初めてのこと。いつも1時間半前には起きてるので、6時半には起きなきゃいけない。やだな〜と思いつつも、起きてみると思ったほど辛くない。で、特に遅刻もなく出勤。
昨日の朝はさすがに子供多くて、「子供かわいい」とみんな言ってたけど、僕は子供好きじゃないので、特に楽しみもなく。でも、意外と観に来る子達は礼儀正しいというか、非常にデキた子ばっかりで、こっちも対応していて楽。キャラクターグッズも結構売れるし、それなりには楽しく仕事できるってもの。

仕事の後、PGの薔薇族ツアーで上野へ。世界傑作劇場で「ポリス」「迷走者たちの猥歌」。
「ポリス」 去年の1位の「せつなく求めて OL編」の荒木、吉行コンビとあってはやはり期待してしまう。が、これはちょっと肩透かしをくらった。薔薇族だからか、久々に荒木太郎の個性が前開。初期作品に登場した”偽佐知”が強烈な存在感を発揮していたり、それはそれで楽しいけど、どうにもドラマの優しいテイストと噛み合わない。こういう個性を抑え気味に、丁寧な演出を見せたからこそ、今までの吉行脚本による荒木作品は成功を収めていたはず。残念。
「迷走者〜」 前作「おしゃぶり天使」もそうだったし、割と榎本作品によく感じられることだけど、本作も主体となるものが見えないのが最大の欠点。一応本多菊次朗演じる会社を倒産させて逃げ出した中年男が主軸となるような構成にはなっているものの、実質的な主人公は兄貴に思いを寄せるゲイの若きヤクザ。主体が曖昧なので、この2人の感情も掴みきれぬまま、映画は幕を閉じてしまう。いい役者が顔を揃えているだけに、これもまた残念な一作。

終了後は、近くのファミレスでピンク大賞の打ち合わせを兼ねて軽くお茶飲んで解散。ここ何回か、PGで書いてもらってる人とか常連の人達ばっかりだったけど、久々に他の参加者、しかも女性の人が来てくれたので嬉しかった。

帰宅後はPGの作業へ。朝まで飲んでたり、作業が遅れ気味なので少しペースを速める。

5月12日

結局家に帰ってきたのが朝7時頃。幸いにも今日は遅番なので、そのまますぐ寝て、午後1時半くらいに起きる。どんなに寝てても12時には起きるので、午後にかけて寝てしまうなんて珍しい。
さすがに昨夜は飲みも自分でセーブしてしまったせいか、記憶もちゃんとあるし、体調も特に悪くない。まぁ、ちょっと疲れが残ってるくらい。

それから遅番で仕事。

5月11日

午後から新宿へ。
まず宣材をもらいに新東宝の事務所へ行く。
同じ頃に榎本監督が打ち合わせに来ていて、しばらく色々と話をする。

それからピンク大賞のチラシ置きに幾つか回って、約束の某喫茶店前へ。
今日は次号PG用の佐々木麻由子さんのインタビュー。
といっても、今回は取材を石動氏にお願いしてるので、編集者として同行という立場。
業界内外からの熱い声に応え…というわけでもないけど、今回の女優賞受賞という意味も含めてようやく麻由子さんの特集も実現。よかった。
取材終了後、ゴールデン街へ出て写真撮影。なぜゴールデン街か、というのは説明するまでもないか。
そして、それから次の約束のために残念ながら帰ってしまった石動さんを除いて、僕とカメラマンの松本さん、麻由子さんの3人で近くの飲み屋で飲む。
取材の時にも石動さんから「業界の人もみんな麻由子さんと飲みたがってるんですよ」と話が出てたけど、麻由子さんとこうしてお酒が飲めるなんていうのは本当に幸せなこと。
そんなうちに、僕らも酔っ払ってきて、「じゃあ、朝まで行きますよ」と軽く言った一言を機に、「絶対だからね」と本当に朝までコースへと向かう。
新宿の店を出て、PG読者にはおなじみ高円寺の鳥やすへ(なんか、池島さんの日記みたい)。
ウワサの鳥やすへ行って、なるほどこういう店なのね、と思うのも束の間、渡邊元嗣組のアフレコを終え、阿佐ヶ谷で飲んでいた池島さんが店にやって来た。
さらに、朝方になって麻由子さんのなじみの阿佐ヶ谷のジャズバー、マンハッタンへ移動し、結局6時近くまで飲んでいた。
とはいっても、僕は深夜の早い時間にはちょっと酒が受付けられなくなり、そこからはちょっとテンションも低めになってしまったのだが…。
麻由子さんとちゃんとした形でお会いするのも初めてなのに、こんなことになってしまって、本当に幸せな一夜であった。

5月10日

日劇東宝で「クレヨンしんちゃん モーレツ!大人帝国の逆襲」を観る。
毎年高いクオリティを保つこのシリーズの映画版だけど、今回はその最高傑作と呼べるに相応しい凄さ。
冒頭の特撮怪獣ものを筆頭に、今の大人たちが幼き頃に楽しい世界を体験できる20世紀博覧会なるイベントを舞台に、大人たちを洗脳して20世紀の匂いを蘇えらせようとする悪者と自分達の未来を取り戻そうとするしんのすけら子供たちの戦いを描くというストーリーそのものが魅力的。
本当にツボにはまるのは僕よりもう少し上、30代半ば辺りの世代なのだろうが、映画の中の大人たちが悪者の策略にまんまとはまってしまうように、大人の年齢に達した自分もまた、そのノスタルジックな空気の虜になってしまうのだ。
単なる善と悪との対立という図式ではないパラドックスが生まれる中、悪者ケンの敗北の姿に素直なカタルシスはない。
新世紀への希望と絶望というあまりにも重いテーマを、いつもの「クレヨンしんちゃん」の世界観を全く覆す事無く、徹底したエンタテイメントの中で描ききってしまう、映画版の監督をずっと務めている原恵一、おそるべしである。
でも、TV化から10年を迎えた「クレヨンしんちゃん」そのものが、実は20世紀の産物という匂いを全く否定せず、変わらぬ形で在り続けているというのがまた嬉しい事実だったりするのだ。しんのすけの不変のヒーローなのはやはりアクション仮面だし、幼稚園の友だちが集まれば、かすかべ防衛隊となって町を遊び回る姿とか、インターネット蔓延の世の中で、しんのすけと父・ひろしがニヤけた顔して喜ぶのはTVの女だらけの水着大会だったり、今の時代を象徴する記号とは成り得ない、むしろ一昔前の記号となる世界観でいつまでも成立し続けているこの「クレヨンしんちゃん」だからこそやれたのが今回の映画版だろうし、だからこそ楽しかったはず。
本当に毎年この時期に映画版作って興行成り立ってるの?と思うくらい毎年お客さん入ってないけど、やっぱりこのシリーズはまだまだ来年以降も観たい。

それから遅番で仕事。

5月9日

早番なので、いつも通り8時に起床。
したはいいけど、頭痛い、気持ち悪いで体調最悪。ま、でも何とか体を起こして、いつも通り顔洗ったり歯磨いたり始めるも、すぐにダウン。とても家を出れる状況じゃない。
しかも、昨日店を出て帰りの電車に乗ったあたりからの記憶が全くない。
記憶なくしたのも初めてだし、二日酔いで起きられないなんていうのも初めてのこと。
仕方なく「後で行くのでちょっと待ってください」と職場に電話を入れ、そのまま1時間くらい寝たり起きたり吐いたりの繰り返し。12時過ぎには入替えがあるので、それには間に合うように行かなきゃと、なんとか11時過ぎには起きて、ほとんど無理やり家を出る。
絶不調ではありながら、一応仕事をこなしていく。まぁ、時間と共に酒も抜けていくもので、3時くらいには結構普通になってきて、軽くお昼が食べられるくらいにはなった。
まぁ、体調悪いといって休んでしまうのもアリなんだろうけど、そういうことが出来ない性格なんだよな。別に悪いことじゃないけど。でも、早番の前の日の深酒はやめようということだけは心に誓ったのだった。

それからテアトル新宿で「ダブルス」を観る。
この井坂聡という監督、デビュー作の「Focus」は大好きなんだけど、その後同じようなサスペンスものを手掛けながらも、今一つパッとしない。エレベーターに閉じ込められた2人の男を主人公にした密室サスペンスの本作も、やっぱりもう一歩という感じ。
そもそも、彼らが脱出を試みようとしたりするということが彼らの想像世界でしかないという展開はどうだろう。結局この2人はいがみ合いながら空想話を延々続けていただけなのか。「CUBE」然り、密室の中のリアルから剥き出しになる人間の感情とか、やっぱりそういうものを描かないと面白くはならないんじゃないだろうか。

夜はPG次号の作業へ。ピンク大賞の日に間に合わせる方向で、今月も進行が早まるにも関わらずスタートが遅い。まぁ、来週に集中する形で何とかやれそうだけど、大丈夫か…。

5月8日

早番で仕事。
社員の松永さんに、「ソル・ガンホを見に行こう」と誘われ、仕事の後渋谷へ行くことに。

「シュリ」にも出演し、今度の「JSA」の主演でもあるソル・ガンホ。そのキャンペーンで日本に来ている彼が、今日スペイン坂スタジオでラジオに生ゲストとして出るのだそうだ。まぁ、言葉は悪いけど、サクラを兼ねてということでウチの劇場にもその知らせが入ってきたわけだけど、スタジオ前には早くから熱心なファンらしき人もいて、雨の中それなりに盛り上がっていた。

その後、松永さんと軽く飲もうと近くの天狗へ入る。
本当に軽くというつもりだったのに、結構早いペースで飲み続け、ビール→サワー→ウイスキーロックとなった辺りでは物凄く酔ってた。
そして僕の数々の爆弾発言を残し、閉店の11時くらいにお開きとなったのだが…。

5月7日

来週、再来週あたりはPGの作業やピンク大賞の準備でバタバタしそうなので、今のうちに少しのんびりと映画を観に回る。

新宿武蔵野館で「チキンラン」。
自分のとこでやった映画ということも含めて「ウォレスとグルミット」は結構思い入れが強い。で、そのニック・パークがドリームワークスと手を組んで長編を作ったというのだから、これはやはり期待してしまう。
映像表現が大変であろう、ナイトシーンの多さや「ウォレス」シリーズとはうって変わった、登場人物の多さ。その集団劇をクレイアニメーションで、かつアクション性の強いエンタテイメントな作品にしてしまうのだから、その凄さにはただただ感心。
ただ、1時間半という長編の枠に無理に収めようとしているような間延びした感じは否めない。まぁ、でも素直に面白かったといえる。
ウチの会社の今年の社運を賭けた(?)この作品、悲しいかなヒットには至らず。平日の昼間とはいえ、観客数えるほどっていうのはやっぱりヤバいよな。そしてファーストランが終わった今週の土曜からはウチの映画館に回ってくる。嬉しいけど、辛いな…。

その後、池袋に移動してシネリーブル池袋で「セシル・B シネマ・ウォーズ」「ドラゴン怒りの鉄拳」を続けて観る。
期待の「セシル・B」はやっぱり面白かった。ジョン・ウォータースの作品って「シリアル・ママ」しか観てなかったりするけど、この人の毒のテイストっていうのは凄くいい。ハリウッド粉砕のインディーズ至上主義の監督が有名女優を誘拐して彼女を主演にした映画を撮るなんていうドラマ自体が最高だけど、そこに徹底した映画愛が全体を覆うような気恥ずかしさもなく、むしろそうしたテーマそのものをパロディにしてみせるようなセンスは見事だ。作家自身が、誘拐された女優の前半部分のような、エゴイストの映画監督に対して冷めた感覚を持っているような、その距離感がいい。
スティーブン・ドーフもカッコいいし、メラニー・グリフィスもこんなことやっていいの?っていうくらいおバカなキャラを演じてるし(でも、後半に至るにつれてこの人もまたカッコよくなってしまうんだよね)。

そして久しぶりの「怒りの鉄拳」。ジャッキー・チェン世代の僕には、ブルース・リーはそれほどヒーロー視は出来ないけど、なんだかんだいってもリバイバルされれば観に行ってしまう。そんな中で、一番好きなブルース・リー映画はこれ。基本的にどの作品も割とシリアスだけど、リーが復讐のために殺しにまで手を染めてしまう、その怒りのボルテージの高さがアクションシーンもより緊張感を高めていく、その徹底したダークなムードが好きなのだ。ラストも救いのないものだけど、観終わった時のカタルシスはやっぱりリー映画で最高のものだった。

5月6日

ようやくGWも最終日。
早番で仕事。さすがに最終日となるとみんな出かけなくなるのか、ウチの動員もやや減少。ちょっとガッカリ。
ずっと慌しかった中、久しぶりに少しでものんびりした時間が出来ると妙な感じ。

少し早めに仕事を上がり、約2時間かけて宇都宮へ。
宇都宮VOGUEでLaputaライヴ。
ここは熊谷にあるVOGUEのチェーンで、確か1年くらい前にオープンしたばかり。熊谷は2回行ったことあるけど、こっちは初めて。中は割と似た感じだけど、熊谷よりちょっと小さめな感じ。こういう小さいキャパのところでLaputa観れるのは嬉しい。
先月の渋公2デイズに続き、いよいよ昨日からツアースタート。来月の半ばまで怒涛のライヴハウスツアーが続く。
ライヴを意識したというニューアルバム「楽園」の楽曲がいかにライヴで生えるか、というのは渋公で証明済みだけど、スタンディングとなるとまた違う。より熱い空間が生まれることを期待しつつ、ライヴスタート。
今回も渋公同様ニューアルバムの曲がメインになりつつも、その一体感は新曲と思えぬほどすでに浸透している。過去の曲と盛り上がりが全然変わらない。本当にいい感じだ。
ニューアルバムの曲でもミディアムな曲は何曲か外され(ま、昨日演ったんだろうけど)、本編は1曲目からラストまで高いテンションのまま。去年夏のスタンディングツアーを思わせるような密度の濃さ。
最後のアンコールでは同期のA-DAT(を今も使ってるのかな)が不調になり、機械を使わない曲ということで予定外の「罠」まで飛び出し、ライヴならではのいい意味でのハプニングもあった。
とりあえず関東圏はツアー最後、市川、横浜が2日ずつ続くのであと4本は観られるけど、どれだけ変化が見られるか、楽しみだ。

5月5日

今日も遅番だけど、1時間ほど早く出勤。相変わらず早い時間は好調。
行列の中に知り合いの某監督の姿も…。有難うございます。

5月4日

本来は休みだけど、他の人と変わって今日は出勤。一応遅番だけど、昨日の動員ぶりだと人が足りないので中遅番というシフトで昼から出勤する。
今日は昨日よりも更に好調。軽く20分くらい休憩取ったものの、ほとんど休む間もないくらいの忙しさ。まぁ、いいことだ。

5月3日

新橋ロマンで「牝猫たちの夜」「月曜日の不倫妻 性欲まみれ」「喪服妻の不貞 乱れた黒髪」を観る。
「牝猫〜」は田中登監督のロマンポルノ。そんなに観てないけど、田中登というと重いタッチのイメージが強かったので、この映画の軽さにはちょっと驚き。楽しめる作品ではるけど、やっぱり重いタッチのものが観たかったなぁということでの期待外れ感もあった。
「月曜日〜」 特にどうってことない不倫話だけど、最近の坂本太作品の中では久々にセックス描写のパワーを感じた。
「喪服妻〜」 こちらも遠軽太朗らしいほのぼのタッチの作品。主演女優が魅力に欠けるのが物足りないけど、後半のひねった展開など、それなりに楽しめる作品には仕上がっていた。
そういえば、映芸のロマンポルノ特集で木全氏が「牝猫〜」を取り上げ、フィルムもジャンクされてビデオにもなってないと書いていたけど、この度ニュープリントされたのだろうか。プリント状態は凄く綺麗だった。

その後、仕事へ。
今日から再び休日に入ったGW。なんと、初日、二日目、昨日のサービスデーよりも動員がいい。この調子で行くといいなぁ。

5月2日

早番で仕事。今日は映画サービスデー。
普段もそれなりに入ってるし、ましてや上映開始1週目のサービスデー、さらに一応平日だけどGW期間中。という混雑必至の条件の今日。
まぁ、予想通り1回目からほぼ満席が続く。疲れるには疲れるけど、やっぱり入ってもらわないと困るし。
定時から2時間残業して仕事上がる。

夜は赤坂BLITZでJILSライヴ。
JILSのライヴは去年の8月以来なのでずいぶん久しぶり。初のミニアルバムの発売日でもあり、ボーカルYUKIYAの誕生日でもあり、直接は関係ないかもしれないけどHIDEの命日でもある今日。「約束の日」と題されたライヴに纏わるように、いろんなことが関わる日だ。
新しい曲が増えたとはいえ、ライヴ自体はいつものJILSらしいライヴ。ただ、過去最大の会場となるBLITZのステージは、やはりこのバンドの一つの到達を感じさせてくれた。
これもいつものことだけど、このバンドのライヴで感じる時間の重さというのは、他のバンドでは感じられない独特のものだ。今日も気がつけば4時間にも及ぶ、普通のアーティストのワンマンライヴとしては類のない長時間のステージ。
ステージの上のメンバーが与えてくれるもの、そしてこちら側のオーディエンスが与えるもの、そういう思いが重なり合う瞬間みたいなもの、そこから生まれる切なさとか儚さ、そしてその時間を共有することの喜び。いろんな思いや気持ちが一つになって、凄く満たされる、今日はそれがいつも以上だったかもしれない。
数年前のブームのような空気は全くなくなりながらも、相変わらずヴィジュアル系という安易な括りが使い回される中、亜流なバンドが整理されて、カテゴライズとかシーンとかに関係なく、こういう素敵なバンドがちゃんと存在しているのは頼もしいこと。出会えてよかったなぁって、確かに思える、そういう重さを感じる4時間という長い時間だった。

5月1日

早番で仕事。
GW中とはいえ、一応平日なので、忙しさは少し落ち着く。でも、なんだかんだとバタバタしていた。

仕事の後、新文芸坐でピンク大賞関係の打ち合わせ。
その後、この間に続いて打ち上げ会場探しに池袋をブラブラ。
やっぱりシネロマンやロサのある西側の方がお店がいっぱいある。居酒屋やカラオケ屋など、幾つかの店で話を聞く。一応、予算的にもスペース的にもよさそうな店が見つかる。

最近、いろいろと忙しくてピンク以外の映画を観るペースがずいぶん落ちた。それなりに余裕がある時だと、ほとんど無理矢理のように1日に2〜3本観たりとか平気でしてるけど、観なきゃ観ないで別に飢餓感とかもなく、全然平気でいられる。まぁ、そんなもんだろう。
でも、たまには映画観てくかと、恵比寿へ移動してガーデンシネマ2で「ハイ・フィデリティ」を観る。
この作品の選択も招待券があって、なおかつ楽日の迫っているもの、というのが理由だったけど、劇場前に行ったら嫌な不安が的中。昼間の回から満席続きで、僕が行った最終回も20分前で既に満席間近という混雑ぶり。さすがに劇場の人間として、こういう時に招待券使うのは悪いだろうと、断られるの覚悟で申し訳なさそうに受付に行くと、とりあえず普通に受付してくれた。しかし、110ちょっとのキャパですでに整理番号110番。いつも平日の昼間とかに行くので、ここでこんな整理番号もらうのは初めて。いいのか?招待券使わせて、と思いつつも、観ていくことにする。
で、この映画、主人公が経営するレコード屋をめぐるエピソードは楽しいけど、彼がキャメラに向かって独白するスタイルの展開がどうも乗れず仕舞いだった。

夜は軽くHPの更新など。

BACK