隣に越してきたのはHIV感染者。
彼は「もう間に合わない」と言っているけど
僕は必ず治療法を見つけてみせる!
偏見にも負けず、Dexter(Joseoh Mazzello)
との友情を健気に育むErik(Brad Renfor)。
しかし、生涯のBest Friendとのきらめく夏は
あまりにも短かった…。
Erikは過酷な運命から目をそらさずに生きる親友に真の強さを教えられる。
そして親友の母の温かな情愛に思いやりの心を見出す。
やがて避けられない死が親友に訪れたとき彼は哀しみよりずっと重い勇気とやさしさを手にしているのだ。
「本当は安全なんだけど…あなたはよその子だからやめておいて」

「そうだな、こうしよう
治療法が見つかったら
デカいモンスターサンデーを買ってみんなで食べよう」

「楽しみだわ…」
「時々夜中に目が覚めて…真っ暗だと怖くなるんだ
僕は宇宙にいて、もう戻れないような気が…

それを抱いて寝ろよ。目が覚めて怖くなったらこう言うんだ
“これはErikの靴、僕はこんな臭いスニーカーを抱いている
宇宙であるはずがない。ここは地球でErikがそばにいる。”
僕は急いで大人になろうとしていた・・・・・・君を救うために。
『Stand by Me』のRiver Phoenixを越える名演…
 Brad Renfroは
全ての観客を惹きつけるほど魅力的だ!
                 by「4/13/95 Daily Variety」
素直に感動する、心に触れる、そして
涙のあとに、
あなたの胸に“何か”が残る
        byジョン・ココーラン(KCAL-TV)
STAFF 
Directed by  PETER HORTON
CAST 
Erik  BRAD RENFRO
Dexter  JOSEPH MAZZELLO 
Linda  ANNABELLA SCIORRA 
Gali  DAIANA SCARWID 
Dr.Stevens  BRUCE DAVISON 
ブラッドレンフロ マイフレンドフォーエバー
激しく心をとらえ、しばらく劇場を立ち去ることも出来ない
       byキャシー・クーガン(MJI BROADCASTING)
「治療法を探せず…」

「何を言うの。精一杯やってくれたわ。病気と暮らしていたあの子…
独りぼっちでつらい日々を、あなたが変えてくれた
いい友達ができて幸せだったわ
幸せだったのよ。

アメリカはエイズ大国といわれている。1981年に初めてエイズの発生が伝えられから
10年目の91年目までになんと20万人あまりが発病し、そのうち13万人が死を迎えた。
初めは男の同性愛者だけの病気と考えられていたが
数年のうちに原因ウィルスは解明され感染経路もおよそつかめるようになった。
それでもなお、偏見はそう簡単にはなくならない。

インディアナ州で「エイズ差別と闘った少年」として有名になったRyan Whiteは
裁判所に訴えて登校許可を得たあとで嫌がらせが続いて
とうとう銃弾を自宅に撃ち込まれ、結局転校しなければならなかった。

この映画はまだ偏見に毒されていない少年の、純粋で自然な感情を素直に描いている。
だから大人が観て、自分がどれだけ深く偏見にとらわれていたかに気付かされる。

この映画を観て、私たちは正しくエイズに対処できるようになるだろうと思う。
とにかく「マイフレンドフォーエバー」というこの映画は
Hollywoodの歴史上に間違いなくその名を残すことに違いない。


by 猿渡要(駒沢女子大学教授) 〜Minorityの偏見に無垢な少年の姿