1986年8月8日、『スタンドバイミー』が公開されたのは いくつかの主要都市だけだった。 しかし絶賛する批評家と観客の口コミの押される形で、 コロンビア・ピクチャーズは拡大公開し 最終的には5000万ドルの興行成績を挙げた。 またアカデミー賞では脚色賞にノミネートされた。 そして『スタンドバイミー』は ''情感にあふれ、演技も申し分ない。少年の心情に迫った名作である'' (ロサンゼルスタイムズ紙 レナードマーティン氏) として人々の心に末永く生きつづける作品となったのだ。 By Production Notes 〜Stand by Me Collector's Edition |
『スタンドバイミー』は意外にもスティーブン・キングの中編小説 “THE BODY”(原題)の一編を映画化したものだ。 モダン・ホラーの帝王として現代のアメリカ文学界に君臨するキング作品が原作となれば 怖い話が定番だが、これは彼自身の思い出を盛り込んだ自伝的小説である。 「大切なことほど他人には伝えにくい。言葉にすると色あせる」 そう言う作者は、あえてそんな宝物ののような想い出を、ロブ・ライナー監督に託した。 そして彼の宝物は映像となって鮮やかに蘇ったのである。 監督自身も自分の思い出を投影しながら撮影したという。 きっと本作に出演した、かつて少年だった俳優たちも、 今ではこの映画に出演した想い出を大切に胸にしまっていることだろう。 本作を観るにつけどうしても考えずにいられないのが Riverの突然の死である。 本作で注目を集めた彼は、以後も演技への評価をますます高め、 同世代俳優の中でも最も将来を嘱望されていた者の一人だった。 にもかかわらず、1993年、カリフォルニア州ウエスト・ハリウッドの路上で この世を去ってしまった。 メイキング映像の中で監督はじめ、 共演者たちが彼の死を惜しむ場面には思わず胸が熱くなる…。 多感な少年時代のひと夏を共に過ごしたRiver Phoenixの想い出とともに…。 By MOOVIE Watch ~DVD Review 『Stand by Me Collector's Editio』 |