三谷作品は、いわゆる群像劇といわれるものや、二人芝居、コメディからややシリアスな作品まで、多彩である。また、古くからのファンによれば、最近の作品は傾向が異なるらしい。
最初に書いたとおり、古い作品をよく知るわけではないのだが、多種多彩な作品を長きにわたって生み出しているにせよ、そこは同じ人、なにか脚本家の人間観を見いだせそうな気がする。
ドラマの王道の一つは、ある集団に新参者が登場するという始まりである。新参者は、現状をよしとせず改善を試みるが、遅々として進まない。 けれども、終盤に来てから振り返ってみると、どの登場人物も、少しずつ変化している。それは時に職業意識(「王様のレストラン」)、過去の事実に対する認識(「You Are The Top 〜今宵の君〜」)等、様々なものなのであるが、わずかながらに、ドラマの始まりとはスタンスが変わっている。そして、大きな(あるいは小さな)奇跡が起きる。
オケピ!
バッドニュース☆グッドタイミング