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 食事(料理)について考え方が変わった(というかできてきた)のは、出産後しばらく里帰りした頃。懐かしいあの一品、この一品−何となく覚えていても、いざ一人では再現できずに困っていたものに再会した毎日だった。

そうしているうちに、自分がおいしい食事を作れずにいる理由は、凝った料理やしゃれた料理が作れないことというより(いや、作れないんだけど)、普通のお総菜が作れずにいること・・・当たり前の料理を当たり前の味に作れないことだと悟ったのである。

例えば、薄揚げと野菜の煮物にしても、出汁と調味料の配合が難しかった。舌が驚くほど(腹が立つほど)敏感な夫は、「みりん(さけ、だし)が多い(少ない)」と御指南くださるのである。

それで、ふと手にしてみたのが「粗食のすすめ」である。どれも食べたこともあって、そして地味な食事。でも、そんな料理にひとつひとつ、だしと調味料の配合が書いてある。

料理下手だがおいしい食事を求める欲張りマダム向け、と思ったのである。

正しい食事

一日30品目と言われたことがある。でも、昔の日本人は旬のものだけだった。よって、旬の野菜・魚を新鮮なうちに食べればよい、というのがこの本。

これは、加工食品がNGという厳しい縛り。反面、一汁二菜でいいという救いの言葉。しかもどのおかずも食材はせいぜい2-3種。幾種類の野菜をみじん切りにせずにすむ。

料理に時間をかけたくない欲張りマダム向けなのだ。

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