最終話   有働の妻・百合を10年前に殺害して服役していた吉野(佐野)が
 仮出所した。翌日、吉野は、自分の妻子を殺しながら有働の弁護で無罪
 を勝ち取った瀬戸(中野)を殺した容疑で逮捕される。吉野はなんと弁護
 人に有働を指名。良子や赤倉には、依頼を引き受けた有働の気持ちが
 理解できない。一方、凶器の入手法や無言の通報者の存在に疑問を
 抱いた有働は、吉野が犯行を全面自供しているにもかかわらず、初公判
 の場で無罪を主張する。
第9話   少年グループが、カップルを襲って男性を殺害。沢登(松重)は、悪質な
 犯行を主導した17歳の主犯格・祐樹(森山)を刑事裁判にかける。弁護
 を担当する有働と接見に行った良子は、「死んだ奴がまぬけなだけ」と
 言い放つ祐樹の態度に憤慨する。が、有働は、違法捜査を理由に祐樹
 の無罪を法廷で主張。良子や赤倉はそんな有働に幻滅する。
第8話   大物弁護士・山懸(竜)の秘書・千穂(小梨原)が殺され、中野という
 男が逮捕された。弁護を引き受けた有働だが、中野は千穂のストーカー
 をしていた前歴があり、遺体の上から彼の毛髪も見つかっていた。やが
 て、千穂が山懸の愛人だったことが判明。問い詰められてあっさりと犯人
 だと認めた山懸だが、完全なアリバイを盾に有働に宣戦布告する。
第7話   有働が召喚した証人・友恵が裁判所内で何者かに殺された。事件の
 再調査を始めた有働らは、最初の被害者・留美が残した日記の記述の
 矛盾を発見。さらに、留美の父親・茂(國村)が娘の妊娠に気づかなかっ
 たことに疑問を抱く。そんな中、有働が証人として新たに召喚した留美と
 友恵の親友の知佳が、公判の前日になって姿を消してしまう。
第6話   赤倉が片思いする高校の陸上部員・留美(佐藤)が学校の屋上から
 転落死した。有働は、陸上部顧問の矢崎(羽場)の弁護を引き受ける。
 矢崎は無実を主張するが、検察が法廷に提出した留美の日記には、矢崎
 との交際や妊娠、そして矢崎に殺されるという予告まで記されていた。
 そんな中、有働は留美の同級生・友恵(邑野)を承認に申請する。
第5話   有働は、殺人容疑のかかる麻美(雛形)の弁護を担当。麻美は0歳の
 息子を乳母車ごと海にけり落としたという。残忍な犯行に日本中が注目
 し、麻美の弁護を引き受けた有働の事務所にも嫌がらせが殺到する。
 有働は、麻美がなぜ手を使わずに足で乳母車を海に落としたのか気に
 なる。そんな矢先、仕事帰りの良子が何者かに襲われる。
第4話   有働が弁護を引き受けた殺人事件の容疑者・下川(山下)は、盗みに
 入った部屋で被害者・重光(山田)の死体を見つけたと主張する。が、
 下川はドアチェーンを切って侵入しており、部屋は完全な密室状態。
 沢登(松重)は、下川以外の犯行は考えられないと自信満々だ。そんな
 中、被害者の息子・光一(モロ)が自分こそ真犯人だと有働の元を訪ねて
 くる。しかし光一には犯行時の記憶が無く、気がつくと公園で手の血を
 洗い流していたという。
第3話   有働は、空き巣の容疑者・希(酒井)の弁護を引き受ける。事件を調べ
 た有働は、侵入の手口はプロなのに、現場に免許証を落とした犯人の
 二面性に疑問を抱く。現場に同行した有働の知人・花岡(大滝)は、手口
 を見てノミケンという男の犯行と断言。実は花岡は引退した大泥棒だった
 のだ。ノミケンを探す有働と良子は、彼の死体を発見してしまう・・・。
第2話   銀行をクビになった良子は、有働の事務所で勝手に働き始めるが、
 すでに赤倉を雇っていた有働は迷惑顔。そんな中、有働は妻・冬美
 (奥貫)への殺人未遂容疑で起訴された佐倉(神保)の弁護を担当するこ
 とに。佐倉は冬美の狂言だと主張するが、唯一の目撃者の10歳の息子・
 悟(有岡)はなにも見ていないとかたくなに口を閉ざす。
第1話   銀行員の良子(須藤)は、不良債権の回収を命じられ債務者の弁護士
 ・有働(阿部)を訪ねる。幼い頃から弁護士にあこがれていた良子だが、
 有働は彼女が弁護士に抱いていたイメージとはかけ離れた人物だった。
 良子の訪問中、有働に殺人事件の容疑者・赤倉(今井)の国選弁護人
 依頼が。金を返してもらえなければ銀行に戻れない良子は、事件を調べ
 始めた有働と行動を共にする。赤倉との面会にも同行した良子は、彼の
 言葉を信じ無実を確信するが・・・。