Visual C++を起動せずにDOSプロンプトでコンパイルする


いろんな理由でVisual C++を起動するのが嫌な人は、コマンドラインからコンパイルできます。

(1)環境を整えます

作業用のディレクトリを作成して、ディレクトリの中に、VCVARS32.BATをコピーしてください。通常は、C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\VC98\Bin\vcvars32.batにあります。なければ検索してください。

(2)コマンドプロンプトの環境を整えます

VCVARS32.BATを、コマンドラインからビルドできるようにするために、適切な環境変数を設定します。DOSプロンプトのプロパティを開き、環境変数の初期サイズを4096に変更してください。DOSプロンプトを起動して、カレントディレクトリを作業用ディレクトリに変更したあと、「VCVARS32」と入力してVCVARS32.BATを実行してください。
注意:以前のバージョンのVisual Studioと最新バージョンのVisual Studioの両方がコンピュータにインストールされている場合は、同じDOSプロンプトから異なるバージョンのVCVARS32.BATを実行しないでください。

(3)コンパイルします

コンパイルするソースファイルを作成してください。テキストエディタで作成して構いません。適当にソースを書いて、ファイルの拡張子は*?.cとか、なんでもいいでしょう。実行は「cl ソースファイル名.c」と入力すると、エラーがなければコンパイルされ、exeファイルとobjファイルが作成されます。ソースファイル名を入力すると、実行されます。また、「cl ソースファイル名.c /o 実行ファイル名」と入力すると、実行ファイル(exe)の名前を指定できます。たとえば、「cl file.c /o my.exe」とすれば、file.cをコンパイルしてmy.exeを作成します。「cl file.c /o ./test/my.exe」とすれば、file.cをコンパイルして、下位のtestディレクトリにmy.exeを作成します。
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