1988年:イタリア作品 監督:ルチオ・フルチ/ビンセント・ドーン 脚本:クラウディオ・フラガッソ 出演:デラン・サラフィアン リチャード・レイモンド |
★東南アジアのリゾート地にある原子力研究所が開発した、国家機密の放射性物質「テス・ワ ン」が外部に漏れ、島全体を汚染してしまう。放射能を浴びた人々は怪死して行くが、死ぬと 同時に醜悪な姿のゾンビとなって再び生き返り、生者たちに襲いかかり始める!狂気のゾンビ 群はその毒牙で次々に仲間を増やして行き、平和なリゾート地は一夜のうちにして悪鬼どもの 巣窟と化してしまう!わずかに生き残った人々は、数限りなく襲いかかってくるゾンビ群を相 手に壮絶な死闘を繰り広げるが、そこへまた新たな敵が‥‥‥‥それは、陸軍上層部計画によ る「汚染地域の住民皆殺し作戦」を実行するために派遣された、完全武装の特殊部隊だった! 迫り来るゾンビの恐怖、そして軍の脅威!果たして生存者たちの運命やいかに!! さぁ、ついにゴアゴアのゴッドファーザー、偉大なるグログロジジイこと、ルチオ・フルチ師 匠の登場である!‥‥‥‥つっても、どうやらフルチは撮影途中で降りちゃったらしく、その ほとんどを、イタリア大娯楽いんちき映画界の職人、ビンセント・ドーンが監督したらしい。 でも作品では、「ひかえひかえ、ひかえおろ〜!」のフルチの名前が堂々とクレジットされて いたりして‥‥‥‥と、この時点ですでに、なんだかとってもマヌケな感じ。まぁ、注目すべ きポイントはいろいろあるんだが、本作で何よりも見逃せないのはやはり、軽快なビートのナ ウいシンセサイザー音楽(死語)に乗って登場する、なんとも元気いっぱいなゾンビくんたち についてだ!ちんたらちんたらのろのろ動く‥‥そんないかにもゾンビ的なゾンビの常識なん てここでのゾンビたちにはまったく通用しない。いやはやもう、びゅんびゅんすばやく動きま わって人間たちにわぁーっと飛びかかり、挙げ句の果てにはプロレス技まがいの攻撃まで仕掛 けて来るんだからそりゃもう驚き!実にパワフルというか健康というか‥‥あ、それでも顔色 だけは、いかにも不健康なグロいゾンビ色なんだがね!ほとんど強引な展開の残虐描写のてん こ盛りは毎度のこととして‥‥それだけじゃモノ足りないとばかりに、銃撃戦や爆発等のハデ なアクションまで強引に詰め込んでしまうあたりは、いかにもこれぞビンセント・ドーン的! オリジナルの『サンゲリア』とセットで観れば、確実に混乱を招くであろう珍妙な一本だ!! ‥‥‥‥で、一体コレは何なのであろうか!?それを言ったらオシマイだよ!(笑) ゾンビたちの体力度‥‥‥‥★★★★★ 登場人物たちの知能指数‥‥‥‥★ |