つい今し方、人を殺して来たばかりの３人の男。逃亡の果てに彼らがたどり着いたのは、郊外に
ある古びた一軒家。その家に住んでいたのは、チョット頭がおかしな若い娘リサと、硬直したま
ま身動きひとつ出来ないヘンなジジイだけだった。おお、こいつはラッキー！隠れ家には絶好の
場所じゃんかよぉ‥‥などと喜び勇みつつ、男たちはズカズカと家に上がり込み、お約束の傍若
無人なふるまいを始めるのだった。「腹減ったからメシ喰わせろ！」だの騒いでみたり、「ジイ
さんてめぇ固まってんじゃねーよ！」とか叫びながら動けぬジジイをみんなで小突いてからかっ
てみたり、「ねえちゃん、あんたええ身体しとるなぁ‥‥」とか言いつつ、頭がおかしい娘リサ
の乳や尻を揉んでみたり撫でてみたり、ついでにハメてみたりナメてみたり等々えとせとら‥‥
男たちの執拗な嫌がらせの数々に、ついに耐えきれなくなった頭がおかしい娘リサは、連中の脳
天めがけて、怪しく光る鋭い斧を振りおろすのであった‥‥‥‥
陰々滅々かつ支離滅裂、一体ナニがなんだかワケが分からないけれど、非常に薄気味悪いどよ〜
んとしたムードが全編に漂う気が触れたような映画。バスタブに飛び散るべっとりとした血痕や
壊れて映らないテレビをじーっと見つめる硬直ジジイ、鼻歌まじりでニワトリの首をちょん切る
電波女等々‥‥観る者の気分を限りなく滅入らせてくれる、便所コオロギ的じめじめ感覚がたま
らない。体調が悪いときにでも観れば、余計に具合が悪くなりそうでいいかも知れないよ。
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赤い斧