研究目的

■Ⅰ、研究目的


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 今日様々な情報が、テレビ、インターネット、携帯電話などを通して数多く流れています。そして、それらから発信される様々な情報は、私たちの生活に多く密着してきています。特にテレビメディアは昔から私たちの生活に密着してきているもので、欠かすことの出来ない存在になっています。社会の情勢を知るにはまずテレビを見ることで把握することが出来るでしょう。

 普通テレビコミュニケーションの送り内容は、映像にのせられて、受け手の感覚器官に達するといわれています。この場合、テレビ映像では、視覚、聴覚の刺激材料から成り立つ静止映像、運動画像、活字像、音像の四つが組み合わされています。以上のような映像からなるテレビの送り内容は子供のパーソナリティー形成に当たって、パーソナルな保護者が送り出すコミュニケーションに比べて、次のような質の相違を持っています。テレビの送り内容は保護者の言葉と違って、パーソナルではない媒体から送られます。そこには人間と人間の心理関係はなく、映像の刺激が外部から人間の内部に変化を引き起こす触発関係があります。テレビの送り内容はパーソナルではなく、映像の触発関係にあるという考え方があります。

 テレビの問題は、それを管理するための枠組みが全くないことです。学校では、テレビの見方を工夫すれば子供の成長と家族関係への悪影響を防ぐことが可能だと思います。学校では、テレビは探求の対象として、あるいはアイディアの提供者として、利用することが出来ます。そして広く、社会においては、公共の利益に役立ちうるようにテレビを管理しなくてはならないと思います。こうした改善は、十分な情報に基づいた広い知識を必要とします。しかしテレビ業界が、情報の自由な公開を妨害していることを考えると、こうした認識が根付くには、時間がかかるでしょう。私たちは、テレビが子供に与える影響について、もっとたくさんのことを知る必要があり、そしてそれが達成されるまで、最も重要な発育期にこんなに長い時間子供にテレビを見させておいてよいものかどうかを大いに疑ってかかる必要があります。

 私はこうしたことからテレビメディアが持つ危険性などに興味を持ち、テレビを中心としたメディアが青少年たちにどのような影響を及ぼすのか研究、分析していきたいと思います。