JACK TALKS TO HIMSELF THE MEXICAN
キツイ批判やお行儀の悪い言葉遣いをしている箇所もあるかと思いますが、
どうか広い心でお見逃し下さいませ。
◆◇◆ ザ・メキシカン ◆◇◆
2001年・米・123分
監督/ゴア・ヴァービンスキー
出演/ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ

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過ぎ去りしGW、彼女に「ねぇ〜どっか連れてってよぉ〜」とピーチクパーチク囀られ、とりあえず映画観に行ってとりあえずこの作品で茶を濁した方、結構いらっしゃるのではなかろうか。「ザ・メキシカン」。観た人多いでしょうね、きっと。「最高のブラッド・ピット、最高のジュリア・ロバーツ」なーんて謳い文句で煽られたら、とりあえず観とけ!って思っちゃうもんな。
案の定カコも虚飾の街・ハリウッドの誘惑に屈し、観ましたよ。「最高のブラピ」に「最高のジュリア」とやらをな。「これがオマエラの最高か?!ほざけ!」と罵る準備マンマンでスクリーンに見入り、約2時間。・・・参りました。平伏しました。アンタら本当に最高だよ。ああ、貴方様たちは真のスターですよ。貴方様たちに比べたら私なぞビフィズス菌くらいの存在ですよ。せいぜいおなかの調子を整えるくらいが関の山ですよ。
物語や演出は可も無く不可も無い偏差値50の平々凡々君なのに、ブラピとジュリアを視線で舐め尽くすだけで至福を味わえるこのスゴさ。ブラピはちょいギャル男路線のストリート系、ジュリアはちょいギャル路線のキューティ系ファッションで観客の心を鷲掴み。田舎の繁華街に行けばチョコチョコ見かける程度の衣装なのに、一度奴らが着るともう天上人のお召し物になるのですね。オラオラ!腰パンも厚底もウエストゴム手作り系スカートも、テメーら一般の虫ケラどもとは違うんだよ!という主張が随所に見て取れます。「服」という環境を一般レベルに一致させ、その上で実に分かり易く差別化を図り、自分たちが紛れもないスターであることを認識させる。何て素敵!
謳い文句通り「最高のブラピに最高のジュリア」でした。今までブラピやジュリアにツバ吐いてた人も、きっと心奪われること間違い無しでしょう。器用で賢いスター映画製作の一例ですね。

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