JACK TALKS TO HIMSELF HANNIBAL
キツイ批判やお行儀の悪い言葉遣いをしている箇所もあるかと思いますが、
どうか広い心でお見逃し下さいませ。
◆◇◆ ハンニバル ◆◇◆
2001年・米・131分
監督/リドリー・スコット
出演/アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア

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「10年ぶりに沈黙が破られた!」ってんで、話題騒然の「ハンニバル」。「原作よりはマシ」「いやいや最悪」等々、賛美の声と、こきおろしの声の両方が聞こえてくる中、カコの感想は「ファッキン!」です。
本当にリドリー・スコットがあれを監督したのか?と疑惑が喉の奥からフツフツ沸き上がり、観賞中飲んでいたコカコーラが逆流しそうになりました。(決してカニバリズムの悪趣味さにやられたワケではない。大したことねーよ。)後半の見せ場シーンでは影武者としてポール・バーホーベンがメガホンをとったのではないかとさえ思ってしまう始末。今にも現在観ている映画がそっと「トータル・リコール」に変化しているのではとマジで心配しました。
そして、取って付けたような悪趣味シーンに加えて、これまた取って付けたようなのがレクターとクラリスの微妙な恋愛関係。前作では得体の知れないモンスターから愛される小娘の構図が最高に面白かったのに、本作のレクターはやたらとヒーローチックに描かれています。何なの?この爺さん?!いい年こいてラヴストーリーの王子様気取りなワケ?!格子付きガラス越しでも怖くてたまらなかった怪物・レクター博士の面影はいずこへ・・・ああ・・・。
「ハンニバル」は「羊たちの沈黙」を観ていない方にオススメします。多分レクター親爺の変態稚拙純愛に刹那の涙を流すことでしょう。だが俺様はああいうの、受け付けねぇ。凡人に堕ちたレクター親爺なぞ愛せません。面白いと感じた方、スンマセンね。

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