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サンキュー!メソトス(爆)2
武田 丸八大

 混雑した空港。最愛のジャッキーを失った傷心のマチルダは、遠い所へ旅立とうとしていた。
 ところが、エスカレーターに乗って上っていくあの金髪の青年は、なんとジャッキーではないか。
 「ジャッキー!」呼んではみたのだが、この距離と人ゴミでは声は届きそうに無い。
 そこで、マチルダはメソトスを1粒食らってテレパシーを送った。
 「ジャッキー…ジャッキー…ジャッキー…」(エコー)
 「!!、マチルダ!」
 ジャッキーは振り向いた。
 今回もすっ飛んでいこうと思ったのだが、後ろから人がずらーっと並んでるので、できそうに無い。
 そこで、ジャッキーはエスカレーターの手すりの所に乗っかって滑っていった。
 「マチルダー!」
 滑るジャッキー。降りるジャッキー。
 今、奴は風になった。
 が、ジャッキーはゾンビだった。ほら、前回、1回死んで復活したから。
 「キャー!」バシュッ。
 硫酸弾(提供・・カプコン)。今回もジャッキーは吹き飛ばされた。
 ついでに銃刀法違反でマチルダは逮捕された。どうやって税関を突破したんだ?

 ひゅるるるるるるるる。ずどーん。ぐちゃっ。落下日時は1999年7月。今、巷で話題の恐怖の大王は、実はジャッキーなのである。
 その時、マチルダからの2度目のテレパシーが来た。マチルダのテレパシーは建物(ムショ)の中からでもよく届くようだ。多分「つながる、しかも、いい音で」の例のやつなのだろう。ジャッキーはムショ目指し、内蔵をたれ流しながら突っ走っていった。

 次の日。ジャッキーは、金を積んで釈放されたマチルダと遂に再会した。
 「マチルダー!」
 だが、今のメソトスにはもう『new』の表示は無い。よって「ふーえーたーら?」ももう無い。
 「ジャッキ…キャー、ゾンビ!こっち来んな!」ボオオオオオー。
 火炎放射器(提供・・カプコン)。
 やっぱりマチルダは船から落とされた事を根に持っているようだ。





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