(前書き)
一粘性、じゃなくて一年生の皆さん初めまして! 名取芳名という者です。この、一目見ただけで何のパロディかわかるものはこのMSGに代々伝わる(僕が二代目ね)伝統あるバカ作品です。最初の方は昔に載せたのです。ついでにという事で、大幅な加筆修正を加えています(ニ、三文字・・)どうぞお楽しみ下さい。
(前回のあらすじ)
最高の歌声を持つと言われているシャイヤンを尊師とする謎の宗教団体「シャイヤード」が次々と送り出してくる「使徒」との戦いにより傷つき倒れて行く仲間達、そしてついにノビ犬に敵の魔手が忍び寄る。しかしその時、物影から飛び出したどラリもんが盾になる。ノビ犬は「エルフ」の開発した新兵器、汎用猫型決戦兵器で最終決戦を挑む!
「どラリもーーーん、どラリもーーーん」
と、あらすじをまったく無視してノビ犬が階段をマッハ1.8の速さで登り、衝撃波で周囲に甚大な被害を与えた。
襖を開けると、そこには駅の周辺で徒党を組んでおられる方々の様な目をしたどラリもんが、
「ノビ犬、チョット、今、静注キメタバッカダカラ話シカケルンジャネエヨ、ばっどとりっぷシチマウジャネエカ」
「静注って・・・、ってなんだよその左手に持ってる白い粉は!」
「ンッ、アアコレカ。ぶら○るノ友人ガ持ッテキテクレタンダ、ノビ犬モヤルカ? ぐらむ5000ダ」
「うわーん僕にそんな物勧めないでよー」
—数分後—
「フウッ、ヤッパリ上物ハ違ウゼ!」
「もうその話しはいいよ!」
あっちの世界から帰って来たどラリもんにノビ犬は何の芸もなく泣きついた。
「どラリもーーーん、僕に内緒でみんなでハワイに行っちゃったんだよー」
「ナンダヨ、ソノコトカ」
「えっ! どラリもん知ってたの?」
「(チッ、シクジッタゼ)ソレヨリ話シヲツヅケロヨ、俺様ハ忙シインダ」
「という訳で、いづこでも壷でも出して僕をハワイまで届けてよー」
などと自分勝手な事をほざく。
「ウーン、実ハ道具ハ全部めんてニ出シテ今ナインダ」
「えッ、でも前もそんな事言ってたじゃないか!」
「(プチッ)ウルセエッ、道具使エルダケアリガタク思エ、コノ○○ヤロー」
もっともな話だ。
「そんなー」
「ソンナ事ヨリ1人ナンダカラ食事モ自分デツクレヨナ」
「えーっ、どラリもんがやってよ」
「マダ言ウカこんくり詰メニシテ東京湾ニ沈メルゾ!」
「しょうがないなー、じゃ、やってみるか」
それを聞いたどラリもんはほくそ笑んだ。
—実はどラリもんとママで「ノビ犬強化計画」名付けて「桜並木は薔薇色に、へー薔薇ってこういう字書くんだワープロって便利だね」(な、なげえ)と言う計画をしていたのだ! この作戦はママがハワイに行き、どラリもんがノビ犬の監視をするというどーお見てもどラリもんがママの口車に乗せられたとしか思えないものである。—
—それから数時間—
・・・それは凄まじい物であった。東京大震災を彷彿とさせる台所が、いや、台所であったものがどラリもんの目の前に広がっていた。
呆然と断ち尽くすどラリもん。
「マサカコンナニ凄イトハ・・」
「どラリもーーーん! ご飯が作れないよーーーー」
「ガ、ジャナクテ、モ、ダロガヨ」
そう毒づきながらコードネーム「桜並木以下略」の崩壊を感じていた。
「ノビ犬クンハショウガナイナア」
「どラリもん、口調が本家みたいだよ・・」
「(無視)ソンナトキハ(ごそごそ)かれート缶入リうーろん茶ーー!」
「なあんだ、どラリもん料理できるんじゃないか(モグモグ)」
早速食い始めた意地汚いガキ(=ノビ犬)がその事に気付いたのは皿までなめとりウーロン茶も飲み干した後だった。
「あれっ? このカレーなんで○○町町内会(自粛)って書いてあるんだ?」
「アア、ジツハコノかれートうーろん茶ハ広場ニ置イテアッタノト自販機ニ入ッテイタ物ナンダ」
「嫌な予感が・・やっぱり缶の底に穴が開いてるーーーっていうかカレー自体がやば過ぎるー!」
と言ってるうちにアワを吹き始めたノビ犬、
「どラリもーん洒落にならないよー!」
どラリもんはノビ犬の断末魔の声を聞きながらこれからの将来設計とゆーか逃走手段を考えていた・・
3日後ママが帰った時、ノビ犬は既に事切れており家の中の金目の物が全て無くなっている事から当局は強盗の線で捜査を展開しているが、ママは精神的にまいっているようで、どラリもんという飼い猫がやったと言う訳の分からない言動で周囲を困惑させている。
(後書き)
さあ、お楽しみ頂けましたか? 続いては再審査区・・(って何でこんな文字が最初にでるんだ?)ではなく最新作です! 何とこの作品のせいで歓迎号が一ヶ月も遅れたという大作なのでぜひ見て頂きたい。
(追記)ただ、なぜ遅れたのかと言うと・・
実はただ、めんどくさがって書かなかっただけなんですが・・・・・・・・・・。