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1 保護者から市長・教育委員会宛嘆願書

   廃校といわれている市芦にあえて子どもを通わせました

 6月11日、生徒会が市長宛の「市芦存続署名」を教育委員会に提出した。当日、生徒を介して保護者からの嘆願書が届けられた。
 便せん4枚にわたるもので、以下の内容でした。
 「私たちは、市芦廃校と知らされていたにもかかわらず、あえて市芦を子供の進路として選んだ。長男を通わせ、今年二男を通わせた。子供から市芦の先生方の事を聞き及んでいたからだ。些細なトラブルにも迅速かつ丁寧に対応し、生徒たちをよくまとめて、生徒たちに大変優しい。管理的で横暴でなく、受験一色で塾産業ともつながらず、生徒のためにだけ努力してくれる先生方。不況の折から、私学に行けない生徒たちのために今こそ市芦が必要ではないのか。土木事業にお金をかけるのなら、市芦も存続させてほしい。」
というものであった。
 生徒会に託して、生徒たちの署名とともに教育委員会へ提出した。
2 在校生(3年生)の抗議文

市立芦屋高等学校廃校に反対します

 私は、市立芦屋高等学校に在校中の生徒です。そして市芦の廃校について反対する一生徒です。
 なぜ私が市芦の廃校について反対するのかというと、この学校が今後も必要な学校である事、そして市の行政に対し、納得の出来ない事があったからです。

 市芦は、確かに年々生徒数が減っています。ですが、どうして減ってしまったのか、考えて下さい。少子化の影響を受けているのは事実ですが、今回の“廃校”という問題が起こった事が原因ではないでしょうか。廃校を予定されている高校を親や学校の先生はすすめる事が出来ないという大人の反対がそこにあったのではないでしょうか。このように廃校が議題にあがらなければ、ここまで生徒数が激減する事はなかったのではないですか。

 市民としても、在校生としても、高校という大切な場所を、大人が勝手に廃校を言い出し、子供たちの行き場をなくす様な事を強行しようとする大人に対し、市芦の必要性を理解してもらいたいのです。私は、芦屋浜につくられた緑地の必要性が本当にあったのかと疑問を持ちました。財政難を原因にあげ廃校を決めようとする市に、市民として、緑地と公立高校、どちらを守っていくべきなのか考えてもらいたいです。今必要とされている物を反対しても簡単に潰すのに対し、必要とされず反対されてきた物を新しくつくることが出来て、どうして守るべき物を残してもらえないのですか。市が下した判断に、特定の人の利益が優先されている事が納得いきません。

 進学という目標失ってしまった後輩達に対し、市はどのように対応するのですか。市民の中に、家庭の事情で私立校に通えない子供は沢山いると思います。そういった子供達は塾にも行けずに一生懸命自力で頑張って勉強していても、市芦が廃校になれば、進学の可能な学校は、芦屋市には一つしかありません。これからの子供達に市は選択肢の一つも与えてはくれないのですか。市芦を廃校にして、私学に通うことになった子供に対し、学費負担でも行っていただけますか。

市芦の廃校で困るのは、今の中学三年生だけではありません。今、小学校に通っている子供達にも市は援助の手をさしのべるのですか。
 私達は一人だけで廃校を反対しているのではありません。また私達の後につづく子供達も一人ではないのです。未来をふさがれるのは、一人や二人ではないのです。市は芦屋市の全員に対し、一切の援助もなく公立高校の廃校を決めたのですか。無責任な大人の犠牲になるのは子供です。安易に廃校を決行するのではなく、ほんとうに廃校にする必要があるのですか、もう一度考え直して下さい。

 多くの事は望みません。ただ一つ、私達の先輩や私の母校を後の代にも残してもらいたいのです。
 高校という、素敵な場所で沢山の事を学び、それぞれの夢を持ち、人間として大切な何かを得て社会に出てもらいたいのです。

 市芦を必要とする生徒が一人でもいるのなら、行政に考え直してもらいたいのです。弱者を守るべき政治を行って頂きたいのです。

 2004年6月16日

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