皆さんは海岸で花火をやった事が有りますか? 今から書く話しは私が中2の頃の話しで、家族と小田原の親戚の家に行った時の出来事です。従兄弟の兄貴2人と浅草からやっぱり遊びに来て居た姉貴2人。そして私と弟の計6人で、花火をする事に成り、免許取り立ての一番上の兄貴が海岸に行ってやろう!と言うので、車で40分位の処に在る海岸に行きました。海岸名は忘れてしまったけれど、ゴミも無く遠浅のとても広い海岸だったのは、覚えて居ます。辺りは真っ暗で音と言ったら私達の話し声と、波の音だけでした。人は私達の他に誰も居ません。それも不気味だったのですが、空気が何共言えない生暖かくて、立ってるだけで気分が悪くなりました。そうなるともう、花火処じゃ無いんです。一刻も早く帰りたがってる私を、皆は聞いてもくれず花火を続けました。「もう少しで終わるから」「海岸の空気は暖かいんだよ」「望美は臆病だなぁー」散々言われて反発しようと2番目の兄貴の方を向くと、兄貴の左肩に青くて細い手が張り付く様に、乗ってるんです。 男の人の手でした。最初は上の兄貴かな?と思ったのですが、上の兄貴は、花火の後始末をしててそこには居なかったんです。え?っと思った瞬間海の方から泳ぎ疲れた様に人が沢山上がって来るのが見えて・・・と同時に兄貴が急にうずくまる姿勢に成って私の方に倒れ掛かって来ました。その時です。 兄貴の肩に乗ってた手の上に、と言うか、肩の上に顔が乗ってる状態で、目玉の無いスキンヘッドの男の人が私に向かって笑ったんです。声が出ませんでした。立つ事も・・・・・・その内その手が救いを求めるかの様に私に伸びて来て・・・・・恐怖でやっと動ける様に成った私は、必死で走りました。姉貴に捕まって・・・その後は覚えてません。気が付いたら布団の中に居ました。私が正気(?)に戻って2番目の兄貴に肩の事を聞くと、「急に重くなって地面に吸い込まれるかと思ったけど、お前が走り去った後、フッと楽に成ったからもう、大丈夫だ」って言ったんです。が、その3日後、兄貴は左肩に人の顔の様な大きなアザを発見し、原因不明の高熱が続き、入院しました。私は、兄貴の命が心配になり、誰にも気付かれずに除霊を頼みました。兄貴の肩のアザは今でも薄く残って居るけれど、取り敢えず、元気になりました。