Cレン関連の新聞発表記事

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大空間(最大26畳大)の新型ユニットを実現させた 革新的ユニット工法「ハイビーム工法」の開発について 〜優良ストックの形成に対応するフレキシブルな住まいづくりが可能に〜
1996年5月30日 積水化学工業株式会社 高度工業化手法による往宅事業を展開する当社住宅事業本部では、このたび鉄骨系ユニット往宅「セキスイハイ ム」シリーズにおいて、広い無柱空問を確保し、プラン自由度を大幅に高める新工法「ハイビーム工法」を開発し ました。 従来のユニット工法では、ユニットの桁側と桁側を繋げて奥行き方向の大空問を確保していまじたか、新工法「ハ イビームエ法」により奥行き方向だけではなくユニットの妻側と妻側とを繋いで間口方向にも柱なしの空間を広げ ることにより、広い空間と大きな開口部とを両立させました。 当社ユニット工法のポックスラーメン構造体は工場内で生産され、ミリ単位の精度を誇る均一的な高品質を持って います。さらに多品種混合生産(数種類のサイズの異なるユニットを同一ライン土で生産できる)による高い生産 効率も併せ持っています。この高い品質と生産性をそのままに、より大きな、そしてプラン上でもより便利な空間 を提供できる新大空間ユニットか「ハイビーム工法」によって可能となりました。 ■「新・大空間ユニット」について 阪神大震災以降、住宅の耐震性に対する要望が高まった結果、一般的傾向として耐力壁や筋交いの増設によるプラ ン上の制約が多くなる傾向が高まっています。 一方、「住」の豊かさが求められる中で、広い居住空間を可能にする大空間、明るい生活を提案できる大開口と、 将来のライフステージの変化に対応する可変性は、豊かさをプラン上で実現する3要素ですが、耐力壁や筋交いは これらを実現する上での阻害要因となります。 新・大空間ユニットはこれらの住まい手の要望を同時に満足させる住空間です。つまり、このユニットはポックス ラーメン構造であるため、耐力壁や筋交いを必要としません。 その結果、 1.最大で26畳大(約43.3m2)の矩形空間、L字型ではそれ以上の大空間(天井高約2.6mのハイ天井仕様に も可能)が確保できます。 2.耐力壁が構造上不要のため可変性が高く、将来起こりうるリフォーム時に自由なプランが可能です。 新・大空問ユニットは関東大震災クラスの3〜4倍の地震に耐える耐震性能を持たせています。通常、鉄骨系住宅で も矩形26畳大の中柱のない大空間を造るには150〜200mm角の柱と高さ300mmの梁が必要とされ、一般的には重量鉄 骨造のみで施工されていました。 “無柱空間をいかに大きく確保するか”をテーマに約2年の研究期間を経て開発された新・大空間ユニットは量産 住宅では初の、しかも軽量鉄骨による標準仕様で実現したと言う意味で画期的であります。 優良ストック型住宅の形成を目指す当社では、築年月の経過に伴う安全性の保持とともに住まい手の加齢や家族構 成の変化に柔軟に対応することも重要な課題でした。大空間ユニットは、進化する往まい手の生活環境に対応する フレキシブルな住まいづくりにも貢献します。 当社では、新・大空間ユニットをルームユニット(ハイムM1シリズ-第一世代)、スペースユニット(ハイムM3シ リーズ以降=第二世代)に次ぐ第三世代のユニットと位置づけ、今後の新商品に採用していきます。 ■「ハイビーム工法」について 新工法は、4つの従来サイズのユニットを田の字に組み合わせ緊結し、中心の柱の代わりに中間に位置する妻側 (染の長さが短い方)の梁を強化して‘体型ユニット(大空間ユニット)を形成じます。(右図参照) 4つの各ユニットを・体化するため、ハイピーム(高強度のSM490板、)厚さ9mm)をユニット間のスペースに縦に 通し、4つのユニットをハイテンションボルト(締め付け強度が高いポルトであるため低層建築ではほとんど使わ れない)で繋ぎます。大空間ユニットは従来、縦方向で外力を支えていた中央の柱の代わりにハイビームを挟むこ とによって強化された梁で外力を横方向に分散します。 ・生産面においては、 大規模な生産設備の変更なしで従来の多品種混合ライン上での生産が可能です。邸別設計、邸別生産についても何 ら支障はなく、従来通りの対応となります。コストに関しては新工法が適用される商品にもよりますか、生産コス ト、施工コストともほぼ従来通りで収まるものと見込まれます。 ・輸送面では、 住空間をいくつかのユニットに分割して、工場で生産し建築現場で組み立てるユニット工法では、ユニットの大き さがトラック輸送時の道路交通法の許容寸法内に限定されていました。新工法では、従来サイズのユニットを現場 で組み合わせて1つの大きなユニット(大空間ユニット)を形成するため、道路交通法の規制による影響が高まる ことはありません。 ・施工面においては、 建築現場での据え付け時にハイビームの設置、トルシア型ハイテンションポルトによる緊結、輸送用仮柱の撤去な どの作業か新たに加わりますが、現場施工期間(40日)は変わりません。 ・特許に関しては、 日本国内はもどより、アメリカをはじめ束南アジア諸国・地域において特許出願中です。 ■「ハイビーム工法」によるプラン対応力の大幅な向上 最大約26畳大(約43.3m2)の大空間ユニットと従来のユニットを組み合わせることにより、邸全体のユニット構 成上のフレキシビリティか高まり、従来では中柱があるために不具合だったプランがスッキリした形で実現しま す。(2階にも同様に26畳大の大空間が可能です) ・ユニット工法ならではの広い開口部をそのままに、大空間居室プランが可能 従来の奥行き方向につながる広い空間に加え、大空問ユニットの採用により間口方向につなかる広さも可能になり ました。南面に3.600mm幅の開口を2つ持つ袖壁なしの東西続き間和室(最大で10畳+10畳が可能)など、広さと明 るさか両立する居室プランか提案できます。 このプランにより、特に続き問和室需要の多い地方圏でお客様のニーズに対し幅広い対応が可能となります。 ・間仕切り自由な大空間を利用して、中小敷地プラン対応力が向上 従来では、組み合わせるユニットの大きさにより制限されることのあった間仕切り位置が自由になり、玄関ホール や2階ホールの床面積を縮小して、その分居室スペースを拡大することもできます。また部屋割りも自由になり、2 階南面に柱の位置を考慮せずに同じタイプの子供部屋を3室並列配置することもできます。 また、大空間ユニットを採用することで、対話型キッチンなどの大型設備を自由に組み入れることもできます。 このように、大空間ユニットの採用で比較的中小敷地プランの多い大都市圏でもプラン対応力が大幅に向上しまし た。 ・耐力壁不要の大空間で将来のリフォーム・ニーズに柔軟に対応 大空間ユニットや従来ユニット内で設置される間仕切りは全て非耐力壁で、移動しても構造上の強度は変化しませ ん。そのため、将来の住まい手の環境変化に対応しやすく、構造上の補強なしにリフォームが可能です。 この「ハイビーム工法」は、今後発売される新商品に順次採用される予定です。また、既存商品にもプラン展開な どの確認後、逐次導入する予定です(今年度中を予定、積雪地域の一由11を除く)。 ■ハイビーム工法採用プラン例 ・大空間LDKプラン(10畳ダイニングキッチン+25畳リビング)
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