就職活動雑記
〜色々と感じたこと等〜



<はじめに>
これは全て私の経験から挙げたものです。事実ですが、真実ではありません。
鵜呑みにしないでください。こういうこともある、という予備知識程度に
考えてください。自分で実際にやってみて「これは違う」と感じることも
多々あると思います。人が言ったことには一理ありますが、それが自分に
当てはまらないことも多いと理解したうえで読んでください。




<会社の探し方>

・私はリクナビ、メガジョブ、日系就職ナビ、毎日就職ナビ、イーキャ
リア、パフの就職掲示板etc・・・ネットを活用した。他にも、大学の就職
課、友人、説明会等で知り合った人との情報交換も大いに役立つ。特に
説明会では、同じ業界を志望している学生が集まっているので、積極的
に会話をして(説明会後に喫茶店や食事に誘う等)情報を交換・収集する
と良い。
ウチの大学就職課は、個人的な意見だが、設立間もないことがあって残念
だがあまり十分なものではない。私は立教大学、大正大学、大東文化
大学など過去の実績のある大学の就職部を利用した。一番の利点は、
資料が豊富であること、また、過去の選考方法(筆記の形式、面接の
内容の報告書)が大体過去3年分はあるので、対策が立て易く、非常
に参考になる。他大に友人がいる人は一度連れて行ってもらうことを
ぜひ薦める。(立教大学就職資料室はは出入り自由)
 ちなみにネット上にも過去の選考形式の情報は探せばあるので、検
索で「就職日記」を探すと良い。
・志望業界が決まっている人は、業界紙を読むと大手から中小まで社
名が簡単に見つかるので探しやすい。
(私は玩具・雑貨業界志望だったので、玩具はビッグサイトで開か
れる「おもちゃショー」に行った。雑貨は、株式会社マリモクラフ
トの発行する「ファッション雑貨通信」を活用した。日経流通新聞
も一見の価値あり)




<ES(エントリーシート)>

・書式は一度書いたものをウチの教授に手直ししてもらうと
非常に良い。簡潔なものが望ましいとされるけれど、私は自分の伝え
たいことをしっかりと書いた方が面接時にはやりやすかった。
・自由記述欄があるところでは、私の場合、写真を貼った。絵を
書いてもOK。だらだらと文字を書くよりもイラストを入れた方
が印象に残ると思うし、何より楽。
・とにかく、丁寧に!




<説明会・セミナー・会社訪問>

・「何でも良いから発言」は返って逆効果の場合も。下らない質問、
例えば、人事の説明にあったにもかかわらず重複するもの。そして
思わず「?」な質問。人事に向かって「今日、家を出たときの気分
を色の例えると?」というような意味のわからないものはダメ。会
場の学生から失笑される。そういった質問をした学生はその後の選
考で見かけたことがない。
・セミナー後エントリーシートをその場で書かせる場合、履歴書の
志望動機、自己PRと内容を変えて記入しないほうが良い。(当た
り前かな?)
・会社によってはその場で店舗見学、ショールーム見学などがある
けれど、事前に予備知識を仕入れておいて、質問を考えておくと良
い。感想をその場で書かされる事もある。後日提出させることもあ
るのでメモは必須。
・「一番前に座れ!」はウチの教授の口癖だが、突然の質問に失敗
することもあるので、様子見程度の説明会では、5列目くらいの真
ん中あたりに座ると良い。質問もしやすい位置だし、人事の顔もよ
く見える。何を言ってるのかわけのわからない人事もいるので、出
来るだけ声の届く範囲に座ること。
・セミナー中、寝るのも仕方がないけれど、片手で肘をつき、片手
にペンを持ってくるくるまわしながら聞いているふりをするくらい
の礼儀は守ろう。(よだれをたらしている学生や、いびきをかく学
生も稀にいる)
・あとは、とりあえずメモること。どうでもいいようなことが後々
役に立つことも・・・・。(その後の面接や、他社での面接にも。)
・机のないセミナーもあるので、出来れば下敷きを用意しておく
と助かる事もある。
・エントリー後、ID番号などはかならず手帳に控えて持っていく
事。会場でID番号がわからず人事に聞いているようなのは話にな
らない。
・よく言われる「遅刻=不採用」はだいたい正解。よほどのこと
がなければヤバイ。




<面接>

・入室するとき・・・ノックは3回。「どうぞ」「失礼いたしま
す」とよく言うが、大抵はドアは開いている。部屋の前で「失礼し
ます」でOK。あとは適当なところで「○○大学国際コミュニケーシ
ョン学部より参りました○○と申します。よろしくお願いいたし
ます」で良い。あとは指示に従って、椅子に座るときだけ「失礼
します」と一言。
・面接官の質問には「ハイ!」と大きな声で答える。面接官が2
人だろうが3人だろうが質問してきた人の顔(目)を見て答える
事。質問してきた人事が下向いて何かメモってようがその人だけ
を見る。横にいる他の人事は関係ないと思ってよい。(あまり視
線が動くと挙動不審ととられるかも・・・)
・質問には簡潔に。だらだらと自己PRだの志望動機を続ける学
生もいるが、そいつらは落ちる。聞かれたことだけに簡潔に、自
信を持って答えれば良い。興味があればあとで絶対に聞いてくれ
る。人事側も100人単位で学生と面接していて疲れているのだ
からテンポよく進めよう。午後の面接ならなおさらだ。
・ひきつっても笑顔で。一生懸命さがアピールできればいいのだ
から、恥ずかしがることはない。「緊張していて」と一言付け加
えれば問題なし。

とりあえず自己PR&志望動機を言えて、これだけ守れば、1次
面接は100%通る。私は純粋な1次面接(筆記と一緒にやらな
い場合)で落ちたことはない。
・2次以降は各社選考方式が異なってくるので、一概には言えな
いけれど、だいたい以上が基本なので、プラスα、しっかりやって
いけば選考は進んでいくと思う。
・「面接・自己PRでは嘘をつかない事」と言われることもある
が、「ボランティアで世界を回った」「グリーンピース活動に参
加した」のようなそれこそ誰にも負けないものがない限り、自分を
飾ってもいい嘘はつこう。完全な嘘ではなく、誇張することは手段
の一つと考えていいと思う。私は自分の中で「この話の根本的な部
分は間違ってないから」と言い聞かせて数々の面接で嘘をついてき
た。完全な作り話が出来ないという人でもこれなら何とかなる。突
っ込まれても言い返せる程度のネタがあれば、どんどん誇張してし
まおう。ウチの会社の人事はしっかり騙されて内定をくれた。どう
しようもなく苦しい突っ込みをされたら「少々話を誇張してしまい
ましたが、ですが・・・」と逃げるのもアリ。




<筆記>

・こればっかりはなんともいえない。ひたすら勉強あるのみ。私は
興味の赴くままいくつかの業種を受けたので、簡単に分類すると、
「IT系企業=空間把握・図形・相似・クレペリン」「運輸=資料解
釈」「量販店=一般常識・作文」「ベンチャー=作文・短時間での
計算(1分間に50問×5〜6題)」「大手(業種無関係=SPI)」
「中小=一般常識」「アパレル=作文・一般常識(ファッション時
事・接客対処問題含む)」という具合。

俗に言うSPIというのは、かなりコストがかかるので大手企業でな
ければあまりやらないと思う。一般常識というほぼSPIと似たり寄
ったりの問題を使う。ちなみに性格テストはどこでも行う。一族経
営等の規模の小さい会社では、オリジナルの問題が出ることもある。
私が受けた所では時事問題はあまりでなかった。(一番嫌だったの
は、サイコロを転がして、出た目の合計のパターンを頭の中で考え
て答える問題。消しゴムをサイコロに加工して解答すると良い)
※クレペリンは一度経験しておけば大丈夫。忍耐力の勝負だと思う。




<その他>

・就活序盤(2.3月)は、マナー重視という会社も多い。(早い
段階に説明会をやる企業は大手が多いためか)とりあえず机に肘
はつかない。コートは会場入る前に(出来ればビルに入る前)脱
ぎ、着るときも同様。
それから脱いだコートを膝にかけないこと。背もたれ、またはハ
ンガーを用意してくれる会社もあるので利用させて貰った方が無
難、らしい。
・ある会社では、説明会場を監視カメラで撮っていて、態度の悪
い学生は落とす、ということをやっていた。モニターとカメラを
見つけて、知り合いのそこの人事に聞いたから実話。
・六大学(有名校)のみ対象の説明会が開かれている事も現実
である。学歴で差別される事も多々あるけれど、有名校だから
といって皆が優秀だとは限らない、アホもいるので、萎縮せず、むしろ
GD(グループディスカッション)などではそういった人を上手
く使うと円滑に話が進む。
・企業の中には帝国データバンクに乗ることが優良企業の証拠と
思っている所(株式非公開企業)も多いようなので、一度目を通
しておいて損はない。(就職指導室にも置いてある)
・面接中、携帯が鳴ってしまうこともある。私はある会社の3次
面接でやった。その時はバイブ設定だったのだが、対処法として
はすっとぼけるしかない。表情に出さないように、むしろ「誰だ
よ」くらいの表情を作ること。間違っても携帯を触ってはいけな
い。やらないとは思うけど。(ちなみにその面接は通った。)
・ 稀に合説(合同説明会)に社長自ら説明に来ている
会社もある。就活に慣れてくると合説では気が緩みがちだけ
ど、そんなこともあるので要注意!




<その他・2>

・私は最終面接で一度落ちた会社に面接内容の不服を訴えた手
紙を出し、その結果再度面接をしてもらい、内定を頂いた。こう
いったケースもあるので、ある程度選考が進んだ会社は一度落
ちても、簡単にあきらめず、アプローチしてみても良いと思う。
・ESは一般的に黒のインクペンが良いとされる。しかし、私はブル
ーブラックのペンやボールペンで書いたものも通ったので、丁寧
に書けば特に問題はない。
・写真・・・・伊勢丹で撮ると非常に良いものが出来る。デジタル加
工処理をするので女子学生は多く利用するらしい。私は高いから
やめた。(地元の写真屋で、焼き増しが楽な方が良いと思った
から。)※ネガのないところはダメ。余談だが、私の撮ったと
ころはデジカメで、ネガはフロッピーでくれた。
・明日説明会で、気付いたら写真が足りない、焼き増しも間に
合わない・・・という場合は、写真屋のカラーコピーを使えばかな
りきれいにコピーできるという話も聞いたので、もしものときは
急場をしのげる。
・縁故はしっかり考えてから話を受けることを薦める。色々ウラ
で動くものがあるのが実際。親に迷惑がかかることも・・・。
・「100社200社エントリーしても返事が返ってくるのは
半分以下」と就職課が言っていたが、リクナビだけでエントリ
ーをすませた気になってるのが原因のひとつ。企業個別の採用
ページで直接エントリーしなければいけないところもある。そし
てエントリーしたら向こうからアプローチがあるだろうと思って
いないか。企業によってはホームページのアクセス数によって説
明会の案内をよこしてくるところもあるし、IDとパスワードを発
行して、頻繁にチェックしなければいけないところもある。そう
いうところで足切りされないように自分でしっかり管理しなけれ
ばならない。




<最後に>

色々偉そうなことを書いてきましたが、自分自身の失敗経験から、
こうした方がいいかな、と感じたことを書きました。
実際私が就活を本格的にやり始めたのは5月中旬から7月中旬ま
での短い間です。公務員試験と天秤にかけつつやっていたので、
就職活動を楽しんでいた節もあります。先輩からの情報も、自分
たちが2期生ということでほとんどないに等しい状況で、2月か
ら4月の終わりまでは半ば手探りで自分なりのやり方を見つけて
いる状態でした。それでも7月下旬に内定を頂き、進路を決めは
したものの、2000年いっぱいはもっといろんな会社を見て回
ろうとほとんど趣味で就活を続けていました。(説明会で人事の
態度に腹が立ち、最終選考まで進んでから選考辞退するというデ
タラメなこともやっていましたが)色々な業界の会社が見れると
いう機会はそうそうないと思うので、一つの業界に絞って活動を
するのも大いに結構ですが、多くの企業を回ってみるのも自分の
視野を広げるという意味で良いかもしれません。
私は入社してからの事は正直不安だらけですが、現段階では本当
に気に入った会社から内定を頂けたと思うので、自分の就活に悔
いはありません。ぜひ自分の入りたいと思う会社に入れるよう、
そして悔いのない就職活動になるよう頑張って下さい。


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