③チベット周辺(8月8日〜8月某日)


8月9日

深夜、成都空港に着いたけどラサへのフライトは朝の8時だから
それまで空港で待たなければならない。

空港は夜しまるのでそとに追い出される。
追い出された三人は、雑魚寝。

なんというか、黄色人種は蚊に刺されやすいのかって言うぐらい僕だけ蚊に刺されっぱなしで、
体中に蚊に刺され跡が沢山出来る出来る。
ムヒなんて持っていないので
さされて膨らんでいるところを、つめで8等分にしてかゆみを回避する。

空港が開いた。
6時発の飛行機に空席があったので、だめもとで
交渉してみたら交換してくれた。

早速搭乗して、離陸の瞬間を待ちわびていたのだが、
寝てしまった。






起きたら、機内に人がほとんどいなくなっている。


え?なに?もうついたの?
ちょっとがっかりして降りる準備をして降りた。

なるほど、ここがラサか。。

なんか違うよ、空気が違う。
やっぱりラサはすっげえ。

だって高度が4000メートル以上あるんでしょう?
空気、うっすい。

なんかちょっと息苦しいもん。


いやったー


と、
感動している少年が成都の飛行場にいた。


雨がひどくて飛ばなかったらしいんだ、、、、コレが。



2時間後に、再度搭乗が開始されて乗り込む。

ちゃんと飛んだのを、今度は確認できて、安心して寝ること三時間。。

ついにラサ空港に到着。



到着してチベット第一の都市であるラサへは来るまで100キロくらいあった。

ホテルはどこも満室で、どこも泊めてくれない。

同じようにして困っていた日本人の方がいらしたので、
旅は道づれですよねといって、無理やり(ほぼ)でツインルームをシェアすることにした。
30元(一日)

ここら辺は、空気が薄い為に、空の色が日本とは全く違う。
コレが本当の空色なのかと気づかせてくれる。



ポタラ宮に行く


宿で一緒になった方たちと一緒にポタラ宮殿に行くことになった。


ポタラ宮に入るためには100元もする前売りチケットを購入しなければならない。
それをするのは少し面倒。
知らないふりをして入り口まで行って拝み倒したらなんとかなってしまった。

この宮殿は、その昔、ダライラマ法王が住居として使用していたところで
とてもおっきくてびっくりした。
一緒に行った人たちに、
これはやばい。すごいっすねぇ。今まで生きていた中ですっごい部類に入る感動ですよ。。。
などと、連呼していた。

トイレがものすごいスケールのボットン便所だった。
やっぱりチベットは格が違うわ。



8月10日

こういうところにくると、いかに自分は初心者の甘ちゃん旅行者であるかを
改めて感じさせられることになる。
例えば、チベットの端の方まで行って帰ってきた日本人がいて、
「何を使ってそこまで行ってきたんですか?
ヒッチハイクですか?
バスですか?
はたまたランドクルーザでも借りたんですか?」




「いや、馬で。」

といった感じ。

宿には変な人ばっかりで
日本人だけでも
仏像彫りの方
部屋で曼荼羅をずっと書き続けている方
日本でお坊さんをしていらっしゃる方

UFOの製作にいそしんでいる方
(自称)

と、なんだか色々な方々がいて話をするだけでもとても楽しい。



今日はたまっていた疲れがどっとでた感じがしたので休みをとることにした。
周りのかたがたが、みんな高山病にかかってsにそうな顔をしているのに
自分は呑気に走り回ったりしたりしてはしゃいでた。

世界一高い湖はチチカカ湖だと思っていたが、
本当はナムツォ湖であるらしい。
明日は、そこに行くことになった。



ナムツォ湖へ

朝の5時頃に起きて支度をしてバスに乗り込んだ。
目指すナムツォ湖は、ここから車で4,5時間はある。


山を何度も越えて行く。
標高がとても高いのでとても寒い。
ただ、バスから見える景色はすばらしく、日本での生活なんてどうでも良くなってしまう。

人生の悩みだとか

今まであった、つらいこととか

それと、
大学の単位とかは、、


あ、

そう、単位、


単位はあるなぁ。。

きてないなぁ。。


寝る。


寝ているうちに、目的の湖に到着した。
なんてきれいなんだ。

昔、NHKスペシャルで見たことがあるような気がする。
実際に来てしまったという実感がなかなか沸かないが、
目の前に広がる真っ青な湖はとてもすばらしい。

暫く感慨に耽って、
その後、近くにある巡礼地をコルラ(巡礼だね)する。
標高が高すぎて空気が薄い為に、息が全く続かない。
とてもきつかったが、とても気持ちが良い一日だった。

夜は、テントの中で、地元の人々がダンスを踊っていたので
飛び入りで参加したら、気に入ってくれたみたいでうれしかった。

朝方はとてもしばれるらしいので、
重ね着に次ぐ重ね着で、
最終的にはジーパンの上から更にパンツをはいて就寝しました。



8月13日。



ジョカンのすばらしさ


チベットは中国政府になおも侵略され続けているため、
あらゆるとことで浄化政策が行われている。

全てのお寺の入場料がとても高いのは、
そのほとんどが中国政府に天引きされているからだといわれている。


そして、それがチベット支配の為の資金源になっているという、
旅行人たちの中では専らのうわさになっている。


それが本当がどうか分からないが、とにかく入場料が高いのは確かであって、
今日の朝に訪れたジョカンというお寺は
70元(1000円ぐらい)という、中国ではありえない。
つまり、一回入るのに三泊分の代金を請求されてしまうのであるから
たまったものではない。

だもんで、外国人と中国政府の間での入場ゲートでの抗争が絶え間ない。

やつらは例えばこういう手段を使ってくる。

ラサ・ジョカン寺に鉄柵!巡礼者の入場規制

こういう手段に対して、外国人観光客がとる手法の一つ


忍法、チベット人に紛れるー


は、大変効果的であろう。



ジョカンが開門するとき、
沢山の信者がその開門を待って、押し寄せている。


僕はその中に入って行って、
おばあさんのお尻につかまって体制を低くして開門を待った。
おばさんは、とても照れていたが、頑張ってっとチベット語で言っていたような気がした。
僕にはそう聞こえた。

日本じゃ一歩間違えたらマーシー扱いなこの技も、
こっちではオープンだ。

開門と同時にがががと人たちが押し寄せる。
門に立っている警備員は3人。


いっけ。


目の前の外人が、次次と排除される中、
強行突破。


入れた。


後で聞いたのだけども、一人の警備員が僕を追って後をかけてきたらしいのだが、
途中で諦めたらしい。




ジョカンの中は、バターの匂いできつい。
始めてかいだ人はむせてしまうらしいのだが僕はこの匂いだけで
どんぶり飯いけるな。


中はとてもでっかい。


最初においてあった仏像を見て、
ここここ、これは。。


思わず鳥肌がたった。



信者が地面にあたまをつけたりして一生懸命お祈りする姿は
自分にとってとても驚きだった。

鳥肌がわさっとたった。
なざか泣きそうになった(本当に)。


お寺の中を完全に見回りには2時間ぐらいかかった記憶があるが、
信者の熱気と仏像の異様な神々しさに、興奮して
時間は覚えていない。

今までの気持ちががらっと変わるような朝だった。



この日の夜、先輩にと一緒に屋上にいた。
「あ、UFO」
といわれて
「そんな馬鹿な。そんなばなな」
って思ったけども

空を見上げたらまじで飛んでた。


と、こんな話をすると、たいていの人から煙たがられるので

ここで終わりっ。

まじでびびった。




ヨーグルトのお祭り


チベットでは年に一回の大きなお祭りがある。
それをショトン祭といってまたの名をヨーグルトのお祭りという、お腹に凄く優しい(?)お祭りがある。

コレを見るために旅行者が沢山集まってくるために、
どこの宿も一杯になる。

僕たちは、そのために、ナムツォ湖に行ってる間も、宿をキープしていた。

ロビーで寝てる人もいた位だ。


朝の5時頃バスに乗り込んで、デプン寺という、大きなお寺に向かう。

1時間弱。

まだ真っ暗な中を大勢の人がお寺を目指して山を登っていく。
ようやく寺にたどり着いて、チケット員にばれることなく入場することができた。

お寺にあるおおきなタンカを開帳するお祭りで、開帳するのをいまや遅しと大勢の人の熱気でごった返している。
チベット大学に留学している日本人の方にあった。
こういう人もいるのかと、少しびっくりした。

とそのとき、いきなりぶおおおおーーーっと、ほら貝の音がして
タンカが開き始めた。

歓声が上がり、綺麗な色紙があたりに撒かれた。

すっごい興奮した。

ついでにデプン寺の中を見たんだけれども
こっちのお寺はとっても大きくてすごいびっくりする。
思わず鳥肌が立った。




出家


なんか、色々事情があって、
まぁ、簡単に言うと、
チベット仏教、マジ熱い
と思ったので。

もしくは、オリンピック(五輪)を宿のみんなは見れなくていらいらしてると思ったので

僕がオレ流の
五厘ピック
を魅せてやるということで、
五厘刈りの坊主にした。
5元。



それからバルコルというショッピングセンターに行って
チベット仏教の袈裟を着て数珠を買って
早速装着。

町の中を歩き回った。
いろんな坊主と触れ合うことができた。

まぁ、簡単に言ったらただの
勘違いコスプレイヤー
ですがな。

一人 水戸黄門見たいな感じでマジ楽しかった。





某大学の教授にご馳走になる。



同室にいた大学生の二人組みは、ある大学の4年生で、
彼女たちのゼミの教授がこっちに来てるらしい。
それで、とってもおいしい料理をご馳走になるんだ。。。

と聞いたもんだから、ずうずうしくもご馳走してもらおうと
テケテケついていった。

どんな教授かな。。。。

僕のアピールポイントは、トゥルトゥルな坊主頭のみなので、
ホテルのきれいな照明の明かりを頭で反射して光線を送りまくって
アピールしまくった。

なんか怪しい少年だと思われてしまったのか。

あちらの教授も十分怪しかった。。。。。



食事は僕を合わせた3人の学生と、その大学の教授陣。
なんか、みんな偉いらしい。
びびった。

どんな方たちかっていうと


うまいたとえがなかなか見つからないのだが、
まぁ、簡単に言ったら

植草さんの元同僚の方々です。

ご馳走様でした。

どうもありがとうございました。




ツルプ寺


6時に起床、眠たい目をこすりつつ、バスに乗った。

ツルプ寺というお寺は、カルマパさんが昔住んでいたお寺で、大変あり難いお寺であると、
宿で一緒になって、今バスでご一緒させてもらっている
日本人のお坊さんに色々と教えていただいた。

色々とお話を聞いている間に、宗教って素敵だって思った。。

ただ、信者になることは無いだろうな。



バスは幾度と山を登り、川を渡る。

景色がとても綺麗だ。


お寺に到着してとりあえず食堂に行って
ツァンパとトゥクパというものを食べる。

とてもおいしかった。
ツァンパというものを頼んだら、
出てきたのはチンコー粉という怪しい(名前の)粉と、バター茶が出てきて、
それをセルフでくちゃくちゃ混ぜて食べるのだ。

なかなかいけた。


ただ、外はものすっごく寒い。


僕は坊主なものだから、
お寺ではお坊さんに、
バスや街中ではチベタンの人から
絶大な人気を得ることができた。

お寺ではお坊さんに、「一緒に修行しないか」って言われたり、
僕のつけてる数珠なんかは、バスで隣に乗ってきた人から、よくいじられたりした。

あぁ、坊主にして良かったなっと思った瞬間その①
で、あろう。

ただ、ここらはとても寒いので、坊主の人にしかわからない
頭全体にタイガーバームを塗りたくった感覚、
もしくは、こんにゃくが逐一頭の上に載っているような
ヒヤッとした感覚に襲われてしまう。

あぁ、坊主にして失敗したなって思った瞬間その①
で、あろう。


お寺自体はまじで最高。
すっごい綺麗。

やっぱしここでも感動してしまった。



ここまできてよかった。

お坊さん、
こんないいところ教えってくれてありがとう。


チベット、
こんないいお寺見させてくれてありがとう。


お母さん、
僕を産んでくれてありがとう。


生きてて良かった、生まれてきてよかった。


とまぁ、
確実に、ここまで深くは考えて無いが、
とてもよいお寺だと思った。



宿に帰る途中でスイカを購入。

みんなで分けて食べたんだけど、

みんなそろっておいしくいただき、

みんなそろってお腹を壊しましたそうな。



ガンデン寺


僕の、セントアンドリュースの18番ホールの芝目をリアルに再現した髪型、
つまり坊主もこの頃になると少しずつ伸びてきて、
なんとなくチベット仏教の坊さんの髪型に近くなってきた頃、

ガンデン寺というお寺に向かった。

朝7時のバスに乗って4時間。
最後ののぼりはとんだ山道で、バスがおこっちてしまうのではないかって思ったほど
最近ある知らせを聞いていたので凄い怖かった。

最近近くでバス転落事故
があったらしい。
バスは谷底にまっさかさま。
乗客は全員死亡だけど中国側はこの事件をひたかくし。


おい、中国。

まぁ。
こういう国を旅行している自分が悪いんだ。


と、ここまで書いた辺りで、ここら辺の旅行記が書いていない。
日記、つけなかったんだろうか。

このあと、サムイエ寺とかいったのに。

というわけで、ごめん、チベットはここまで。



こういう国を訪れると沢山のことを考えるし
沢山のことを知りたくなるし
色々な考えの人に出会えて、

そして、自分の中に沢山の考えが少しずつ生まれる。

こういうのは少し気が引けるが
ここに来て、自分が大きく歩けたような気がする。
ここにいた数週間が自分の中でのかなりの意味を持つことになったと確信がもてる。

どっかのサイトで自分のこういう考えをまとめてたいなぁ。

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イッセーの、、、



尾形。