②雲南省周辺 (8月3日〜8月8日)

8月2から3日

列車はだんだんと内陸部に向かう。

それにつれて景色もがらっと変化して雄大なものに代わっていった。
中からみる景色にすばらしいと。
これが100年以上前に造られたものかと感動してしまった。

人々が、田畑を耕したり、水牛を操っていたり
洗濯したり。
さまざまな景色がとても新鮮に思えた。
来る前に友達に、今までの人生観が変わるよって言われたが、
そんなものはとっくに崩れてしまっている。

今日はまだ何も食べていない。
お菓子はたくさんあるのだが。
なんというか、
全てがまずかった。

この日あたり、日中戦が重慶で行われていて
すっごいブーイングだったそうで。
それに領土問題が加熱しているらしくて。
新聞の一面は、そればかし伝えていた。
それだからかも知れないけれど。
列車の中で、飲みかけのジュースをかけられたりして。。。



列車は昆明に着いた。


昆明では、茶花飯店というドミに泊まった。
初めてのホテルだけに、中国のホテルってどういうところかと内心ビビッテいたが。
25元(一泊)で、とてもきれいだったのでびっくりした。
早速チベットに入る手続きをしに行って、完了。
外国人料金を取られるので、とても高い。
一週間後、フライトが決定したので、それまでどこに行こうかと。
とりあえず、宿で同室になった人たちとお酒を飲みに行って、情報収拾をした結果。
大理、麗江がいいんじゃないっていわれたので、明日はそこに行こう。

カレーうどんみたいなのを食べた。
おいしくてスープを飲んだんだけど。
その大量の油によって、お腹を壊す。
ゆるゆる。やばいので、
赤玉を4回分を若さに任せて一気に服用。


8月4日



「赤玉」は、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。






便秘になる。




朝起きて、電車発車の1時間前に宿を出る。

楽勝。と思いながらバスに乗った。

逆の。





これはいかんと思って、
タクシーに乗って駅に。

時間がない。

と、とてもいいにおいがする。

肉まん。

でも、時間がない。

どうしようか。




しょうがない、
時間がないから


テイクアウトしよう。

なかなかできない。
はやくはやく

よし、買えた。
いそげっ。

うめえ。



というわけで、
颯爽と大理へ発車した列車。
と、
肉まんで口いっぱいにしながら、電車に乗り遅れて膝からカクって崩れ落ちる自分。



コントラストが最高でした。




バスで行こう。

結局、8時間もかかってしまった。
電車だと4、5時間でいけてしまう距離なのに、
バスだと、道路が舗装されていないので、
バスに翻弄されっぱなしだった。
隣の子供は吐いていた。
僕は後ろの子供と遊んでいた。


バスの中でガイドブックを読んでいたが、
雲南省には沢山の民族が存在するらしい。

ナシ族、

サニ族、

イ族、

ペー族、

チンポー族。






え?

なんか、最後の民族に懐かしさを覚えた。

なんだか

僕のふるさと

のような気がしてならなかった。
なんか、運命を感じたが、
その予感は敢えて無視することにした。


大理はとてもきれいな町で、すでに観光化はされているものの
それがまた楽しかった。

大理石の産地でもある。

宿は一泊15元の宿
楡安園
という宿。
昆明のドミで紹介されたのだが、
なかなか居心地が良かった。

同室の外人は、みんな上半身裸で寝ている。

かっこええがな。

真似する。

8月5日

全身が痒い。

蚊だとかダニとかに刺されたみたいだ。

今日はチャリンコを借りて、遠出することに。
道端にある屋台は片っ端から食い尽くすというルールを決めて出発。

甘い小豆の入ったおかゆ。

アイスクリーム。

なんか揚げたやつ。

黒蜜のパンケーキ。

などを順調に消化。

調子に乗って進んでいたら40キロくらい来てしまって道をかえて引き帰す。

途中で、小さな集落を発見。

あそびにはいったら僕のことを観光客というか客人のようにもてなしてくれた。

いろんなひとが集まって来てじろじろみられるというプレイを楽しむ。

基本、Mですから。





8月6日


今日は麗江にむかう。

朝、7時半のバス(DAEWOOという会社のバス)があるのだ。
目覚ましを6時にセットしたがなんかの拍子で電池が抜け落ちてしまったらしく
7時におきる。

こりゃあ無理だ。諦めようということで次のバスで行こう。

朝からとても凄い雨でこんな雨、なかなかみたことがない。

雲南省は、バス事故がよくおきるらしくて気をつけなさいとガイドブックに書いてあった。
気をつけようが無い。

早速バス停に向かう。
8時半のバスが40元
8時45分のバス、35元。


どっちだ?

40元の方が豪華なバスらしい。


あなたならどっち?


一瞬考えるが、ほぼノータイムで35元を購入。
CDプレイヤーを購入して以来、少し節約している。
40元のバスは見送って35元の、ほぼライトバンのようなイカした乗り物に乗った。


ってか、凄い道。
山を登ったと思ったらまた下る。
雲に入ったかと思ったら雲を突き破る。
霧のために前がほとんど見えないのだが。
運転手はアグレッシブな運転をやめない。

死ぬ。。。。のか?

という予感が何回もよぎった。

まぁ、こんなところで死ぬわけはないかぁ。



と考えていたら渋滞。

パトカーとか救急車みたいなやつが行ったり来たりしている。

なんじゃなんじゃ?


前方にはるかに見える一台のバス。

あ、あれは?

さっきの40元バス。







が、クチャッとなってる。


乗用車と正面衝突したらしく
乗用車も
クッチャリいってる。


乗客はみんな呆然としているし、けが人も出ているらしい。



あぁあぁ、まじであぶね。
CDおとしてよかったよ。
九死に一生とはこのことだね。

気を取り直して。。。という訳にも行かずげろげろしながら通過。




あ。


また渋滞。


なんだか変だな。


と、
朝一番のバスが。
7,8メートルしたの田んぼに見事にダイブ。してる。

フロントガラスなんてめちゃめちゃだし、血みたいのも結構見えるし。。。


ゲロリン。



9かける9で、
八十一死に一生を得た感じがした。

うげうげ。

すっげえ怖かった。

もう、怖かったから必死で目を閉じて寝ることに。



あれは絶対血なんかじゃない。絶対。
じゃあ、あの赤いのはなんだ?


そうか、トマトだ。
完熟トマトがぎっしりだ。



カゴメさんのトラック
だということにしておいて、安心して眠りにつく。





はっ。。

死ぬ夢を見る。

汗びっしょり。

久しぶりに精神的にきたぁ。




12時頃に麗江についたと思う。
そこは、町並み自体が世界遺産

ホテルは、太陽紅飯店というホテル。
部屋はきれいだったがトイレがマジ汚かった。

石鼓に行こう。
そこは、長江の第一湾で急カーブしているところ。

バスで3時間ぐらいか。
すっごいゆれ。少し酔いそう。。


つく。

ほのぼのとしていてなかなかよい感じ。
観光客は全くいなかった。

こんないいところ誰も来ないなんて、、
みんな馬鹿だなーーー。


というか、馬鹿なのは自分で、
今日の帰りのバスは?ときいたら、


無いよ(笑顔)。





行きは酔い酔い


帰りは

来ない。


もう、ヒッチハイクしかないなぁ。
と、笑えない状態になったので。
それよりも腹が減っていたので
なんか変なこんにゃくみたいなやつを食べる。
これがとてもおいしい。

おばちゃん、それ、全部くれ。

と。

全部注文。


そこに。

麗江の方向に走っていく一台の車が。。。。


あ、あれしかない。

のせってってくれ。。

と、頼む。

なんか、ぶすっとしているので、どうしようかと思う。
あわてていたので両手一杯のこんにゃく料理を口の中に押し込んだ。

と、車から笑いが。
よし、乗せてってやるといわれた。

行きのバスより安くのせてってもらった。

帰って、疲れたから早く寝ました。


8月7日

麗江は町全体が世界遺産で、
古い町並みがまるで迷路のようにつながっていて
それでいて、とってもべたーな感じの観光地なんだけども
とっても楽しかった。

町はとても入り組んでいてどこがどこだか全く分からなくなる。
久しぶりだ、この気持ち。
このドキドキする気持ち。
この、迷子になる気持ち。

その町を5時間ぐらい歩き回った、というか迷子になった。


自転車をかりてどこか遠くに行こうと思ったんだけど
長年の感で今日は雨が降りそうだという予感がした。
というか、天気予報がそういっていたんで、自転車はやめることに。

そのかわり、インドア派の自分は映画館にいった。
「トロイ」を見る。

深夜バスのチケットを購入。
ここの町から脱出するにはバスしかなく、怖かったが致し方ない。

バスに乗った。寝台バスなので心地よさは抜群。
バスの中で沢山の人と知り合って、親切にしていただいた。

その中に、中国の方で「僕のうちにおいでよ」
っていってくれる人がいた。

こういう誘いはとても危ないと思った。
行かないと思ったが
ついていった。

8月8日

彼の家について不躾ながらシャワーとか洗濯機だとかを使わせてもらった。
とってもよい家族でみんなで一緒に市場に行って
買い物をしてご飯を食べさせていただいた。

「とってもおいしいです」
を、事前にガイドブックにある中国語帳で勉強
「ヘンハオチー」
と言うらしい。
その直下にある
「ご飯の中にへんな虫が入っています」
と間違えないようにしなければ。。。。



あぁ、旅行っていいなって思った。


ここ、雲南省がとても好きになった。
今度来るときはぜひとも少数民族の村を自転車か何かで巡れればよいと思う。

昆明に帰ってきて
今日の夜、昆明から成都にとび、そこからトランジットしてチベットに向かう。
三国志が好きな自分にとって成都はとても行きたかった都市のひとつだったが、
今回は諦めることにした。チベットに入る外国人はツアーという形をとらなければ成らない。
イギリス人カップルと一緒に三人だった。

二人はとてもいちゃいちゃしていたので
混ぜてもらって
三人でいちゃいちゃして
成都に到着したのは次の日の朝一時であった。



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最近気になること。

イチロー

二浪



どっちも頑張れ。

















と、遅濡