ボビ-とオリビア

(KAN 野球選手が夢だった より抜粋)

 

調子者のボビ-と痩せっぽちのオリビアの

出会いは小さなカントリーウエスタンバー

まんまるの大きな瞳にたちまち一目惚れした。

 

でもオリビアはまるで知らんぷり

バラの花も映画の誘いも断った。

それでもギターをかきならし

「好きだよ」

と唄いつづけた。

 

そんな日が半年も続くと「もうあきらめろっ!」と

周りは言う・・・

かまわずクリスマスに何をあげようか

そればかり考えてた・・・

 

ある日、めずらしく雪が積もり

寒さに震えてふと思い付いた。

転げながら電器屋さんに走り

ガスストーブをプレゼント。

 

その単純さに飽きれたのか、ほんとはいつのまにか

好きになってたのか、オリビアがボビーにキスをした

やっと二人は結ばれた。

 

ボビーの夢は映画のスター

オリビアはいつも笑顔で見守った

真面目にやればいいことあるもんさ

主役の話しが舞い込んだ

 

毎日毎日、夢中でがんばったよ・・・

キスするのも忘れるほど・・・

 

夢はだんだん近づいて

いつのまにかオリビアはおいてけぼり・・・

小さな幸せはバランス崩し

そして二人はさよなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

よくある話しと人は言うけれど

二人には2度とは出来ない

忘れられない恋だね

That is  1989