審査委員会

【0103】

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件  名 : Re: 謝罪
差出人 :
送信日時 : 2002/11/20 06:32
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****です。

on 02.11.20 2:18 AM, Asawa Ta at info@... wrote:
> 浅輪です。
>
> 宮地氏の投稿を不完全に改稿して再投稿した(NAM2979)のは私ですので、
> 私も謝罪の上、責任をとろうと思います。(Qに置ける取引人の一人が原さんと
> 書き、ニックネームと本人を同定できる様なヒントを与えてしまったこと)

どうしてもというわけではありませんが、僕としては、浅輪さんや吉永さんの行為
(過ち)を咎めなければならない理由はないと思います。やむを得ない事態だったと
思っています。

Qは実名での取引が原則なので、今回のような問題が生じれば、実名での情報公開が
事実上winds-qによって自動的に行なわれることを防ぎようがありません。これは、
Q-hiveがq-user-mlに情報をどのような形式で公開するか以前の問題です。

他方、NAMにはペンネームの使用を認めるものの、情報を公開するという原則があり
ます。たしかに、結果的には不注意なタイミングで情報公開(漏洩)が行なわれたと
いうことになるでしょう。が、いずれにせよ、根本的にはQの個人に対する扱いと、
NAMのそれが異なっていることが問題で、双方が妥協することなくその信じるところ
を行なえば、柄谷=原であることは、小学生でも分るような事態になってしまうこと
はやむを得ないことです。

もちろん、情報公開のタイミングは、もっと慎重であってしかるべきだったとは思い
ます。しかし、評議会MLから情報が漏洩しなくとも、柄谷=原という符号は、様々な
情報を読んでいれば、小学生にも想像できるような事態だったと思います。「柄谷行
人の提案」など幾つかの文章と、winds-qの情報さえあれば、事態はほとんど自明の
ことだったと思っています。
>
> なお、吉永さんに関しては、謝罪があるので、厳重注意の上、評議会員退任を受
> 理するのがいいと思います。

上のように考えているので、どうしてもというわけではありませんが、僕は吉永さん
が今回の混乱でたくさんの転送を行なったこと(そして、そのなかにタイミングが不
適切なものが含まれたということ)を、あまりとがめだてしたいといは思いません。
まあ、本人の意思は尊重しますが。今回のような重大な混乱については、理想的に
はNAM全体で問題にされてしかるべき内容を含むものだから、情報も広く(NAM内に)
公開されるのが当然といえば、当然の措置です。ところが、2ちゃんねらーというひ
とが含まれていたことが問題なわけです。

個人的には、僕は今回の混乱の大部分の責任は、柄谷行人さんのML上での振る舞いに
あったと思います。「辞める」と言っておきながら、「実はまだ事務局に退会届を出
していない」などとは、ほとんどまともな人格を持った人間の振る舞いとは思えませ
ん。柄谷さんの社会的影響力とNAM内部での発言力を鑑みれば、「辞める」という発
言が大きな混乱を齎すことは自明だし、その発言を真にうけて傷つく人たちが出るの
もやむを得ないことです。多くの退会者がそうだったし、僕は個人的には矢崎さんの
ような方の健康にも責任があるだろうと想像していました(そうした発言をしなかっ
たのは、それがたんに憶測にすぎないからです)。要するに、MLをパフォーマティヴ
に使うことの問題が、端的に現われたと言っても良いと思います。柄谷さんは、
Q-hive内で穂積さんが「辞める」と発言することを恫喝と同じだと批判していました
が、パフォーマンスによって同様のことを行ない、結果的に事態を不必要に混乱させ、
多くの方々を傷つけるはめになったと思っています。その「多くの方」の中には、も
ちろん原さんも含まれています。

僕は、責任があるとすれば、MLをパフォーマティヴに使ったものだと思っています。
こういうことをする人は、『原理』と契約しているか否か以前に、MLにおいてはパフ
ォーマンスしか見ないという点で、根本的には2ちゃんねらーと似たり寄ったりだと
すら思っています。

「理論から実践へ」をスローガンにするのであれば、行為を心理的事実と看做すこと
なく、実務的な議論はできません。NAMが社会的事業を行なうことを目指すのであれ
ば、人間性がたとえどのようなものであろうと、行為が心理的事実であるような仮定
の上でなければ、他人と信頼関係を築き、社会的事業を行なうことなどできません。
NAMにおいて最低限の行為である、たとえば『原理』と契約するということですら、
同じことです。

吉永さんも、浅輪さんも、僕の個人的な見解としては、MLにパフォーマンスしか見な
いNAM会員(2ちゃんえらーを含む)の振る舞いの被害者です。ついでに個人的な感想
を一言言わせてもらえば、MLにパフォーマンスしかみないNAM会員(2ちゃんねらーを
含む)には、僕は怒りをすら覚えます。自意識過剰なだけで、そういったものたちは
決して「理論から実践へ」などはまったくできないだろうと思っています。

僕は、今回の事態について、この点についてはいくら怒りを表明しても、表明したり
ません。MLにパフォーマンスしかみない自意識過剰型のものたちが、そうすることに
よって、今までNAMに多くの貢献をしてきてくれた(あるいは今後そうしてくれそう
な)ものたちを傷つけてきたことが、僕には許せません。つまらない自己満足のため
に、僕はハッキリ言って怒りを通り越しています。

とはいえ、ML審査委員会が出ていくのが適当な問題か否かについては、僕は判断を保
留します。以上は、僕が怒りに任せて発言しただけのことです。せいぜい自意識過剰
人間は反省して欲しい。




攝津正