12星座の物語り



山羊座 ( 12/22〜1/19 )
牧神パンが宴会をしているとき、怪物デュフォンが現れました。パンがあわてて変身して川に飛び込んだ姿は、水から上が山羊、下が魚だったのです。これを見たゼウスは大笑いし、この姿を星座にしました。それが山羊座です。


水瓶座 ( 1/20〜2/18 )
若さと美貌を兼ね備え黄金に輝く肉体を持つガニメーデスは、ゼウスの目に留まり、神々の宴会でのお酌をすることになりました。そこでの人気もとても高く、その功績が認められ彼は星座になりました。それが水瓶座です。


魚座 ( 2/19〜3/20 )
神々が宴会をしているとき、怪物デュフォンが現れました。アフロディーテとその子エロスは、川に飛び込み魚に化けましたが、何度もはぐれそうになったため、お互いの頭と尾をリボンで結びました。魚座はそのときの母子の姿なのです。


牡羊座 ( 3/21〜4/19 )
偽の神託によってゼウスの犠牲となって差し出された雲の精ネペレーの二人の子供を救い出すために差し向けた使者、金のひつじは、その兄妹を背中に乗せて救出しました。その功績が称えられ、星座となったのが、牡羊座です。


牡牛座 ( 4/20〜5/20 )
フェニキアの王女エウロペの前に現われたまっ白な牡牛。それは大神ゼウスが変身した姿だったのです。彼はエウロペを背中に乗せクレタ島まで行き、愛を求めました。牡牛座にはそんな熱情的な愛が象徴されているのです。


双子座 ( 5/21〜6/21 )
乗馬の名手カストルと、拳闘の名手ポルックスは仲のよい双子の兄弟でした。しかし、兄は弓矢によって殺されてしまいます。兄の死を悲しんだボルックスは父ゼウスに兄のいる冥界で暮らせるように懇願したのです。ゼウスは二人をひとつの星座にして夜空に浮かべました。それが双子座なのです。


蟹座 ( 6/22〜7/22 )
9つの頭を持つ大蛇ヒドラが退治されようとするとき、同じ沼に住む巨大な蟹は、その救出のためヘラクレスに戦いを挑み、死んでしまいました。その姿に感銘を受けたゼウスの妻ヘラは、その蟹を星座にしました。それが蟹座です。


獅子座 ( 7/23〜8/22 )
ネメアの谷に住む恐ろしい獅子。英雄ヘラクレスは死闘の末、この獅子を退治したのですが、その健闘を称え、獅子の毛皮を身にまとっていました。それを見たゼウスは彼の功績を記念し、獅子を夜空の星に上げました。それが獅子座です。


乙女座 ( 8/23〜9/22 )
女神デーメテールには、娘がいましたが、冥界にさらわれてしまいました。ゼウスの計らいにより1年の3分の2は母子ともに暮らせるようになりましたが、残りは地上に冬が訪れるようになりました。麦の穂を持つデーメテールの姿が乙女座です。


天秤座 ( 9/23〜10/23 )
人類に絶望した神々が去った地上に、ひとり残った正義の女神アストレアでしたが、人間が戦争を始めると、耐え切れず天界へと去ってしまいました。そんなアストレアが天界から人間の正邪を測る天秤が、天秤座なのです。


蠍座 ( 10/24〜11/22 )
高慢なオリオンを疎ましく思たヘラは、大蠍にその毒針で彼を刺すように命じました。大蠍は、見事に針を突き刺し、その後、両者は星座になりますが、オリオンは蠍を怖れて冬の夜空へ逃げているのです。


射手座 ( 11/23〜12/21 )
人間の上半身と馬の下半身を持つケイローン。あるときヘラクレスが誤って放った猛毒を塗った矢がケイローンの膝に当たってしまいました。不死身の彼は苦痛に苛まれましたが、不死を友人に譲り、星座になりました。それが射手座です。



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