おまけの電影談義室
【男たちの挽歌Ⅰ/Ⅱ】(英雄本色Ⅰ/Ⅱ)
<製作・総指揮:ツイ・ハーク 監督・脚本:ジョン・ウー 出演:チョウ・ユンファ レスリー・チャン ティ・ロン>
返還前の香港。香港ノワールの全盛期。おどさんは、この、男たちの挽歌(英雄本色)シリーズでもって、香港暗黒社会的電影にどっぷりハマリまくりました!2丁拳銃でのカッコイイ、アクションシーンもさることながら、真の男の友情みたいなのの描き方に、 涙、涙でした!チョウ・ユンファの、決してクールでダンディなだけのヒットマンではない、あの人なつっこい笑顔がヨイですね!おどさんは、レーザーディスク(←過去の遺物!?)で永久保存版として持ってマース(^^)
【世界の涯てに】(天涯海角/LOST AND FOUND)
<監督:リー・チーガイ 出演:ケリー・チャン 金城武>
この映画は、とても切ないストーリーなのです。なぜなら、ケリー・チャンの役どころは、白血病に侵されていて、余命わずか。だけど、残された時間を前向きに、精一杯楽しく生きようとする、ある意味吹っ切れてたような、爽やかさに、私はとても魅入られました。ただの、重々しいお涙ちょうだいの映画ではナイのです。それに、なんといっても、スコットランドの美しい、だけど、どこかもの悲しい風景が、とても印象的でした。 ケリーの歌う主題歌『風花雪』も、とても美しく素敵な曲で、映画にとても マッチしていました。
【グリーン・デスティニー】(臥虎藏龍/CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON)
<監督:アン・リー 出演:チョウ・ユンファ ミシェル・ヨー チャン・ツィイー チャン・チェン>
久しぶりに、かなり影響&衝撃を受けた映画です!!
「マトリックス」のアクション監督ユエン・ウーピンの華麗にしてキレのよいワイヤー・アクションに加え、「いつか晴れた日に」のアン・リー監督の叙情たっぷりの演出とヨーヨー・馬の幻想的なチェロの調べが不思議に融合し、今まで観たこともない詩的で強烈な映像美を見せつける。
これまでの香港古装物にはないくらい、心に深い余韻を残した映画です。もう一度、大迫力のシネマ・スクリーンで観たい!!と思わせる強烈に美しい映画。
祝★オスカー!☆米アカデミー賞4部門受賞
(外国語映画賞・撮影賞・美術賞・作曲賞)
今年、最も注目されたのは、台湾出身アン・リー監督による「グリーン・デスティニー」だったろう。アクション映画ではあるが、中国の果てしない大砂漠や竹林での格闘シーンなど、東洋的な荘厳さをスクリーンいっぱいに描ききった。外国語映画で興行収入一億ドル(約123億円)を超えたのは、米新記録だった。全編、中国語のセリフで通したことも特筆される。字幕嫌いの米国で、 外国語映画がこれだけの商業的な成功を収めるのは「フェリーニもクロサワ も成し遂げなかったこと」と評された。 (2001年3月27日朝日新聞/朝刊より)
おどさんのHPに戻る