JavaScriptプログラム書式

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JavaScriptの細かい文法については今はあまり考えずに,次のプログラムを見てみましょう.


	JavaScriptのプログラム例
	<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">
	<!--
	var Value;	 // 変数の宣言
	function Add(a,b){					
		var c;
		c=a+b;	
		return c; // 戻り値
	}
	function Display(){
		document.write(Value);
	}
	Value=Add(2,5);	/* 2+5の計算 */
	Display(Value);	// 結果の表示
	//-->
	</SCRIPT>


  1. 【JavaScriptの埋め込み】

    JavaScriptをHTML内に埋め込むには,ブラウザにその文章がHTMLではなく,JavaScriptであることを知らせるため,<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> </SCRIPT>といったタグを使います.なお一つのHTMLの中にいくつのプログラムをおいても問題はありません.またJavaScriptは,HTMLのタグとは異なり大文字,小文字を区別しますので気をつけましょう.

  2. 【ブラウザへの対応】

    <!-- //-->といったタグで囲むのは,JavaScriptに対応していないブラウザへの配慮で,こうしておけば,JavaScriptに対応していないブラウザでは,表示されないコメントとして処理されます.

  3. 【関数と戻り値】

    JavaScriptの重要な概念として関数があげられます.
    	Add(2,5);
    	Display();
    
    といったものを関数といいます.また関数の特徴の一つとして,関数自体が値を持つということがあげられ,
    	Value=Add(2,5)
    
    のように使います.これは,Add(2,5)という関数がコールされると,2+5という計算が行われ,その結果がValueに格納されているのです.またAdd(2,5)が返した値のことを戻り値といいます.Display()のように別に値を返さなくてもかまいません.

  4. 【式・文・ブロック】

    JavaScriptには,式,文,ブロックという概念が存在します.一般に式とは
    	a * b + 13
    
    のようなものが代表的です.JavaScriptでは=(イコール)演算子の一種で,代入演算子と呼んでいます.ゆえに,
    	y = a * b + 13
    
    も式であり,a * b + 13の結果がyに代入されます.さらに先ほどでてきた,
    	Value=Add(2,5)
    
    といったものも式といえます.

     ある単一の仕事を記述したものを文と呼びます.式にセミコロン(;)をつけると文になります.これを式文と一般的に呼びますがその他にも,if文,for文などがあります.

    	a=5;
    
    	Value=Add(2,5);
    
    といったものは文です.また文がいくつか集まったひとかたまりをブロック(複文)といい,JavaScriptでは{と}で取り囲みます.
    	if(a==b){
    		sum=sum+a;
    		document.write(sum);
    	}
    
    といったものがブロックです.

  5. 【コメント】

    コメントとは,プログラムの内容がわかりやすいように書く注釈のことです.
    	/* 2+5の計算 */
    
    	// 変数の宣言
    
    などがそうです./* */で囲んだ範囲がコメントで,//はその行末までがコメントです.またコメントは直接プログラムに影響を与えません.


1998(C) Motonari Morikawa