中国旅行記

ここには、2000年7月25日から2000年7月29日までの、中国旅行の日記を掲載しています。

7月25日

今日は出発日。今回の研修旅行は50人くらいの大所帯。
主催が他学科ということもあって、
僕らの学科からの参加5人はなんとなくお客様気分。
もとはと言えば、ゼミの教授に誘われた旅行だしね。
この先どうなることやら。
出発は成田なので、5人のうちの僕と同じ方面に住んでいる2人と
僕の3人は待ち合わせて一緒に行く事にした。
僕は、空港不慣れなのである。
予定より早く着いたので、成田で使い捨てカメラを購入。
実はひとつ持っていたのだけど、足りないかと思ってね。
でも結局どちらも使いきらなかったのだけど。
そうこうしているうちに集合時間。
所定の手続きをしていざ、機内へ。
飛行中に出た機内食はあまりおいしくなかった。
僕は今回で飛行機に乗るのは3度目(往復で1回として)だけど、
今回の食事が1番おいしくなかったのは気のせい?
緊張しているのかな?
残りの時間は、旅行用にと買っておいた文庫本、
『上海少年』(長野まゆみ著)を読むことにする。
でもここでちょっと困ったこと発生、
この本短編集で本題の『上海少年』は、
約200ページ30ページ程度。
これじゃあ雰囲気台無しじゃん。
うむ、タイトルだけで買うのも考え物だなぁ…。
そんなこんなで上海へ到着。
上海はめちゃ暑かった。そして湿気ありすぎ。
ここで遅い昼食タイム。
地元のガイドさんが、蛙がどうとか言ってたけど、
結局どれが蛙かわからず。
でもどれもおいしく満腹です。
そのあと、今日2度目の飛行機です。今度は国内線で寧波へ。
それにしても国内線で使った空港のほうが近代的なのはなぜ?
そして寧波に到着。ホテルまでバスで移動して今日の日程は終りです。
あー移動ばかりの1日だった。
中国はやっぱり広いなぁと感じた1日でした。

7月26日

今日は、寧波にあるお寺をまわって最後に天台山に行く日程。
午前中はかなりのハードスケジュール。
3つくらいの寺を回りました。
それも次から次へという感じであまり印象には残っていません。
午後は、天台宗ゆかりのお寺まわりです。
これも午前と変わらないパターン。
それでも少し変わったといえば、
念仏を唱えることになったことかな。
バスの中でプリントを渡されて、
それを仏像の前でひたすら読むのです。
でも降りるたび僕はプリントをバスに忘れて、
ずっと友達のを見せてもらってました。
ちょっと感心なさすぎですね。
でもこう立て続けにお寺ばかり回ると、
どれも同じ気がして、飽きっぽい僕は退屈してしまうのです。
そして最後は、天台宗の総本山国清寺へ。
今日はここで夕食です。
生まれて初めての精進料理を食べました。
思ったほど、質素なものでもなかったです。
もともとあまり肉を食べない僕としては
むしろ食べやすい料理って感じでした。

7月27日

今日は、「朝課」がありました。
「朝課」というのは、お坊さんの朝のお勤めです。
もちろん、無宗教の僕はしっかり熟睡。
だって朝4時はいくらなんでも早過ぎ!!
貴重な体験とはいえ、昨晩のうちに即断で
お断りしておきました。
今日も午前中はお寺まわりです。
しかも、昨日よりスケジュールの詰め過ぎで、
もう印象なんてなんもありゃしません。
ただ、お経あげに行っているだけって感じです。
なんだかなぁ。
無宗教の僕はそれでもいいかもしれないけど、
天台宗を自分の宗教にしている人はどう感じたんだろう?
こうした一連のお寺まわりで通った道は
今日は特にひどく、小型バスに乗り換えて行った
山の上お寺なんかは途中でバスが揺れて揺れて、
体が浮くこと多数、窓ガラスにつっこんで
頭をぶつけるなんてこともありました。
このときは熟睡中だったので痛みは覚えていませんが…。
午後からは、バスに揺られて杭州へ。
実は僕が1番楽しみにしていたところです。
今までお寺まわりばかりで、観光らしいことが
なにもなかったというのもあるのだけど、
それにもまして楽しみだったのは、お茶です。
うちの教授に「お茶を買うなら杭州だ」と言われていたので。
でもこの日は着いたのも遅く、
行ったのは、「篆刻」を売っているお店だけでした。
「篆刻」とは、ハンコのことです。
好きな材料を買って、そこに好きな漢字を彫ってもらうのですが、
今回行ったお店、「西冷印社」はそれが杭州で1番上手いのだそうです。
ほんとかな?結局買わなかったけどね。
去年北京に行ったときに作ったので欲しくなかったのです。
まあお茶のためにお金を残しておこうというのもあったけど。

7月28日

今日は前日までとは一転して観光旅行らしい内容です。
午前中は宋代に建築されたという、「六和塔」という
建物に登りました。
6と聞いてあなどるなかれ。中は13階建てでした。
中国おそるべし!!
でも苦労した分、上からの眺めは最高でした!
お金払った甲斐があるってもんです(←ちょっと現金?)
それから今回の旅行で1番のお楽しみ、
お茶の工場「龍井茶工場」に行きました。
「龍井茶」は中国最高峰の緑茶です。
思わず、特級をGETしちゃいました!
まだ飲んでないけど、現地での試飲では
渋みがぜんぜんなくてめちゃうまかったです。
あとは、杭州の観光名所「西湖」を船に乗って遊覧です。
生ぬるいって感じで、風を受けてさわやかって
いうのとはちょっと違ったけど、
まあ気持ち良かったかな。
このあとは、バスで上海へ移動です。
で上海到着後、夕食のあとは自由行動だったので、
教授について上海市内を散歩です。
散歩の前は、「上海はまかしておけって」感じだった
教授も途中から道に迷ってることが判明。
4時間近く歩いた末、バテた僕は
ほか3人の友人と先にタクシーで、ホテルへ帰りました。
結局そのあとも教授とまだ残っていた友人たちは
歩きつづけ、僕らのついた1時間後くらいに帰ってきました。
そのあとは、教授の部屋でちょっとした飲み会。
今日が1番旅行らしい旅行でした。

7月29日

いよいよ最終日。中国ともお別れのときがきました。
今日は飛行機に乗るまで時間があるので、
「外灘」と呼ばれるウォーターフロントで
集合写真を撮ったあとは、おみやげツアーでした。
まったく日本人て感じです。
で、この集合写真がくせもので、
なんとお金を取られたのです。
中国人ガイドおそるべし!!
あれはツアー代金に入っていなかったのかぁ。
で予定通り空港に着いたわけだけど、
予定通りに行かなかったのは、空港のほう。
なんと乗る予定だった飛行機が故障で、今修理中だとか。
おかげで2時間くらい空港で待たされて、
成田についたのは午後9時30分を過ぎたくらいでした。
おかげで帰りの電車は最終ぎりぎりでした。
まあなんだかんだ言っても楽しい旅行でした。
でも今度はできればゆっくり回りたいです。
上海や杭州は特にね。