J2での1年。そして天皇杯終了。


この1年を振り返って
2000年12月20日

昨年11月27日、レッズはJ2に降格した。それから1年。レッズはJ2での長い1年間に幕を閉じ、見事にJ1復帰を果たした。
3月11日、VS水戸ホーリーホック戦でJ2のレッズは開幕した。レッズは勝って当たり前、開幕前から注目され、レッズもそれに応えた。開幕から8連勝。負けないレッズがこのままJ2を制してJ1に復帰するものと、誰もが思ったことだろう。
しかし結果は見ての通り。J2を制したのは札幌で、レッズは辛くもJ1復帰を手にした、レッズの選手・フロント・サポーターにとって非常によい経験になったと思う。
この1年間で得たものは大きかった。この経験を生かせるかどうかは、各個人の意識の持ちように期待するしかないが、レッズはもっと真剣にならなければいけない。
水戸のブランコ監督は言った。「レッズは何をやっているんだ」と。敵ながらもレッズを非常に高く評価してくれたブランコ監督は、札幌に首位を譲り、なおも大分と争っているレッズにげきを飛ばした。
また、札幌の岡田監督も言った。「レッズが本気になってかかってこられたら、1勝もできなかっただろう」と。そして「レッズに5割勝てればいいと思っていた」と。それ程にレッズ選手1人1人の能力の高さを認めていた。
「レッズは甘い」そういう声が聞こえてくる。まさにその通りの1年であった。Jリーグ人気No.1チームの戦い方とは?もっと戦い方を考えて。今年J2にありながら、ホームでの平均観客動員数16,922人というサポーターの応援に、来期J1での戦いの中で応えて欲しい
その準備として天皇杯に望み、第1戦VS埼玉SC、第2戦VSホンダロック、第3戦はレッズと入れ替わりにJ2降格が決まった川崎フロンターレと対戦した。どの試合ももっと点が取れたはず、という決定力不足が目立つ試合であった。変わって第4戦は本当のJ1チームとの戦いとなった。相手はセレッソ大阪。この試合では決定力不足よりもディフェンス面での課題が露呈した。
来期J1で戦っていくための課題が見えた今、J1開幕までにどれくらい調整が出来るだろうか、期待したい。

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