日本一の花嫁
3年くらい前の話になります。
当時まだうちのホテルではブライダルを行ってまして、
といっても会場が1ヶ所のみだったため(また広さが無かったため)
月に1〜3件くらいでしたが、細々と??やってました。。(笑)
本心では大嫌いな仕事の筆頭だったんですが、
またこのブライダルというのが曲者で、多々問題が発生するんです。
まぁ司会者が主賓の名前を間違えるなんてことは良くあるお話で、
それでもやってる側としては、「あちゃ〜〜〜〜」なんて思いながら働いているわけですが、
一瞬青ざめるような事をやってしまった血まみれのKくんは、
なんと、ケーキカットの瞬間にライトを全部オフにしてしまったんです。
目の前が真っ暗とは正にこのことで、当時サブキャプテンをしていた★ぽん★は
家に帰りたくなってしまったくらいでした。。
サブをやる前に音響照明係をやっていたこともあって、
その辺のタイミングに一番うるさかったので(つかあれは誰でも解る失敗だけど・・・)
その都度、Kくんには指導していたんですがはっきり言って参りました。。。(^▽^;)
ところが、そんな失敗は屁とも思わない失態を演じてくれた新婦がいたのです。
その日は、★ぽん★が音響照明係をしていまして、和やかに進行し
カラオケなんかが始まりまして、★ぽん★大忙しという時、
新婦がおもむろに??★ぽん★の所にやって来て、
カラオケの歌本を奪い去るとあれでもないこれでもないと呟きながら、
自ら歌う曲を選び始め、「○○の曲ないの???マジで〜〜〜〜〜」などと
かなりロレツの回っていない様子。。
「普通は緊張して、酒なんてそうそう飲んだりしないんだけどな・・・・」と思いつつ
半ば酔っ払いの相手をしていると、曲が決まったらしく。。一安心。。
しかし、その後も悪態は続き、高砂から雄叫びが・・・・
あたしの番、まだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???
お前の番は永遠に来ねぇよ!!
なんて心の中で呟く事しかできず・・・・
ちょっぴり憂鬱な★ぽん★でした。。
そんな最中に事件は起こったのです。。。
突然新婦は高砂のテーブルに足を投げ出し、パンツ丸見えの状態で一時硬直。。。
そして・・・・・・・そのまま椅子ごと後ろへ・・・・バタン。。。
披露宴会場が「し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」と静まり返ったまま時間は流れ・・・・
ホントはそんなに経ってないと思うんだけど。。。。。
介添係のおばさんは青ざめ、他のスタッフと一緒に新婦を裏からご退場。。。。させました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。(言葉になりません。。。悪しからず)
その後は・・・・・・・
1人残された新郎が、最後の手紙(本来新婦が読むはずだったもの)を読み・・・・・
1人ぼっちで挨拶し・・・・そして1人ぼっちで退場。。。。。
おいおい何の為に高い金払ったんだ???恥じかくためか???
っていうかね、働いてる側も「失敗しちゃいけない!!」って頑張ってるのよ。
基本的には一生に一度の事だからね。。。まぁ例外もいるけど。。。(笑)
それなのにこういう事があると沈むよね。。。
で翌日・・・・・・
さぁどんな顔でチェックアウトするのか見ていると、
やっぱり新婦は現れず、新郎だけがチェックアウトしていった。。。
まぁそうだろうね。。。普通来れないよね。。。
そして後日。ブライダルの打ち合わせ担当の所に謝罪にやって来た。
別にお客さまだから、謝りに来なくてもいいんだけどさ、
なんかね。。。解決したような気分がして本当によかった。。。。
ただ、違う意味で忘れられない思い出になっただろうね。。
新郎新婦も俺たちも。。。お互いにネ(笑)