--- Favorite Book ---

近読んだ本やマンガから、おもしろかったものをご紹介します。
忘れないように書いただけのものなので、なんかヘンな文ですが…。

 

『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング(静山社)

 ちまたで話題のコノ本。あんまりにもバカ売れしてる本て、なんとなーく遠ざかってしまう傾向にある私。ごたぶんにもれず、「ハリポタ」シリーズにも全然興味がわかなかった。
 なぜ読んでみたか、というと、司書講習の児童サービス論の先生が、とても絶賛していたから。単純だけど、この先生がこれだけ言うんだから、おもしろいのかな? って思ったの。おもしろいかおもしろくないかは、実際自分で読んで判断してみた方がいいかなって思えて。
 読み出してみたら…海外物やファンタジーは読みなれてないせいか、最初はなんとなくすんなり言葉が頭に入ってこなかったんだけど、だんだん、だんだん、慣れてきて…結局、あっという間に読んじゃった。いろんな伏線もはりめぐらされてて、おもしろかった。しかも終盤は、感動して泣けてしまった(死んでしまった両親を思うハリーのキモチとか、姿を無くしてもハリーを守り続けてるお母さんの愛とか、なんか、そういうのにぐっときちゃった)。私はどっちかっていうとお母さんのキモチで読んだけど、子どもはどんな風に読むんだろう。いつか子どもができたら「読んでごらん?」て、渡してあげたいなあと思った。
 2巻、3巻も読む、でしょう。きっと。
 
 

『TP(タイムパトロール)ぼん 』 藤子F不二雄(希望コミックス・全5巻)

 ダーリンが子どもの頃から敬愛しているマンガ家・藤子不二雄の作品。「なんかおもしろいマンガない?」と言ったら、わざわざ実家から持ち出してきた。ひょんなことからタイムパトロール隊員になった中学生の並平凡(ぼん)君が、不幸な死を迎えた人たちを、歴史に影響のないように救っていくっていうお話。ぼん君たちに救われるのはみんな、歴史上に名前も残ってないごくふつうの人たち。「歴史」っていうとひとくくりになっちゃうけど、その中にはいろんな形の死が存在してたんだなぁ なんて改めて思う。そんでもって現実には、みんな救われることなく死んじゃってるんだよね…。うーん…奥が深い。恐竜の時代からちょっと今の日本まで、歴史のウンチクもいっぱい詰まってておもしろい。個人的には、沖縄戦の話とキャサリン台風の話(どっちも戦争がらみだな)が、すごく印象に残った。
 続きが読みたいんだけど…F不二雄さんはもう亡くなってしまってるから、もう読めないんだって…。残念! 『イタズラなキKISS』の時以来のがっくりだ。
                                           (01.7.24)