アマルティア・センを知っていますか?

 

アマルティア・センはインド人の経済学者です。センは1998年のノーベル経済学賞を取っています。センは、お金の価値だけでその国の経済力を計ることに異議を唱えています。

その国の豊かさとは、人間の潜在能力を生かせるかどうか、すなわち長生きできたり、健康で暮らせたり、自分の才能を開花させたり、誇り高く生きられるかによって計ることが出来るかによって計るべきだと提唱しています。

センの理論を発展させたものが、マーブブ・ウル・ハクらによる国連開発計画(UNDP)の人間開発指数(HDI)です。ハクはパキスタンの元大蔵大臣で、センとはケンブリッジ大学在学中からの親しい間柄です。この(HDI)は、一人当たりの国内総生産(GDP)だけではなく、生活の質の向上にも焦点を向けています。HDIは、平均寿命・識字率・GDPの3つの指標によってあらわされます。

 

(写真:東京大学新聞)

 

 

 

           2001年の調査では、HDIが高い国は次のようになっています。(赤字:アジア、黒字:ヨーロッパ、緑:その他

 

人間開発指数(HDI)の国際比較    国連開発計画(UNDP)

 

1.      ノルウェイ

2.      オーストラリア

3.      カナダ

4.     

 
スウェーデン

5.      ベルギー

6.      アメリカ

7.      アイスランド

8.      オランダ

9.      日本

10.  フィンランド

11.  スイス

12.  ルクセンブルグ

13.  フランス

14.  イギリス

15.  デンマーク

16.  オーストリア

17.  ドイツ

18.  アイルランド

19.  ニュージーランド

20.  イタリア

21.  スペイン

22.  イスラエル

23.  ギリシャ

24.  香港(中国)

25.  キプロス

26.  シンガポール

27.  韓国

28.  ポルトガル

29.  スロベニア

30.  マルタ