杉並学院中学校・高等学校


塾対象説明会(高校入試) 2004年9月14日

JR高円寺の改札を抜け、ひそかに期待しつつあたりを見回したのですが、残念ながらことしは仁王様のような体育の先生は案内に立ってらっしゃいませんでした(^^;; 阿佐谷方面に向けてしばらく線路沿いに歩き、途中からトンネルのような高架下の道に入ります。

この高架下はとても殺風景で、同じような景色が続きます。もしかして、通りすぎてしまうんではないか・・・と心配になったころ、道路脇の壁面にちゃんと電飾看板で「杉並学院中学校・高等学校」という案内がつけられていました。おかげで迷うことなく到着することができました。カラフルな校舎に入り、左手に少し進むと、すぐに講堂兼体育館があります。

杉並学院といえば、わたしの教室では今年ちょっと痛い目にあいました(^^; といっても学校が悪いわけでなく、受験予定だった中3の生徒が締め切り日までに願書を提出するのを忘れてしまい、結局受験できなかったのです。過去問指導もずいぶん行ってきたのに・・・(/_;)

中学受験の場合、願書の提出はほぼ100パーセント保護者のかたが行うので、提出忘れというのはめったになく、いままで1回しか経験がありません(国立の願書を保護者のかたが出し忘れ、受験できませんでした。結局雙葉に合格したので結果オーライでした^^;;)。

ところが、高校受験では、お母さまがお仕事してらっしゃる場合など、生徒本人が願書を提出しに行くことがかなりあります。同じ学校を受ける生徒どおしでさそいあっていっしょに提出に行くなどということもあるようです。

わたしのところは中学受験がメインです。中学受験では、国立を除くたいていの学校が1月の24日とか27日、中にはぎりぎりの31日までが提出日の学校もあり、わりと入試直近となっています。ですから、その感覚で入試10日ぐらい前に「願書出し忘れないでよ」と生徒に声をかけました。すると、生徒が無言のままうなだれてしまいました(^^;;

あわてて問いただすと、なんと杉並学院の願書の提出を忘れてしまっていたとのこと・・・(@@) あせって確認してみたら、なんと2月10日の試験日の、2週間近く前の1月29日が締め切り日だったのでした(/_;) 生徒もうかつですが、わたしもうかつでした・・・(/_;)

その生徒は急きょ私立の受験校を東京立正に変更してさいわいにも合格し、その後みごとに第一志望の都立高校にも合格してくれたのでことなきを得ましたが・・・。

そのほか今年の高校入試では、早稲田大学高等学院第一志望の子に慶應志木も受験させようとして、しぶる本人をさんざん説得してやっと首を縦に振らせたら、もう願書締め切り日を過ぎていた・・・などということもありました(/_;) 高校受験では、願書締め切り日に要注意、です(^^;;; (ちなみに杉並学院の高校入試の願書締め切り日は、2005年はさらに1日早く1月28日です)

そんなことを思い出しながらいすに腰かけて待っていると、やがて定刻になって理事長先生からのご挨拶がありました。ところが、理事長先生はかなりお歳を召してらっしゃる上、体育館兼用の講堂なので音響があまりよくないし、おまけにお話の途中でチャイムが大音量で鳴り響くしで、ほとんど聞き取ることはできませんでした(/_;)

断片的にしかメモを取れませんでしたが、ご説明は「本校が目指しているところ」についてでした。急速に進む少子化社会の中で、私立学校は存亡をかけて前進また前進をしなければなりません。本校は、学業はもちろんのことですが、礼儀作法を重んじ、「人に好かれるような人間性の陶冶」を目標としています。

いかなる困難にも屈しない、明るいたくましい生徒をつくる。また、きちんとあいさつをできる、初対面から人に好感を持たれる、そんな生徒を育てたいとのことでした。

つづいて校長先生より、「うれしいニュースがございます」とのことで、本校の生徒のクラブ活動での成果についてご説明がありました。杉並学院というと合唱部が強いので有名ですが、ことしはなんと、長年の夢であったNHKのコンクールの全国大会への出場を果たしたそうです^.^ 例年、関東甲信越大会までは進出するものの、その壁をなかなか乗り越えられなかったそうですから、喜びもひとしおといった感じだったことでしょう。

また、ゴルフ部の生徒が、埼玉国体で優勝したそうです^.^ クラブ活動にはかなり力か入れられているようで、クラブ活動に打ち込みたい生徒にはいいかも知れませんね。

次に、本校の受験者数・入学者数が伸びていることについてご説明がありました。その結果、ことしは高3が8クラスで、高1・高2はなんと11クラスもあるそうです。高3が少ないのは、そのひとつ上の学年が実に16クラスもあったため、収容力の限界だったためのようです。

本校の指導方針は、「もちろん学習指導をしっかりやる」ということで、センター試験などに対応するため、基礎・基本を重視した指導が行われます。それのみならず「生活習慣の定着」も大きな目標で、「しっかりあいさつができる」「時間を守る」という目標は、この3年間変わっていいそうです。

また「まじめに目標に向かって努力する生徒が主人公になる」という方針で、校内の風紀などもきちんと守るための指導が行われているようでした。

つづいて入試担当の先生から、主に推薦入試についてのご説明があり、次に高1の主任の先生から生徒のようすについてのご説明がありました。

本校は女子校の菊華から共学の杉並学院になって5年になります。当初、男子が入ってきてどうかな、とかなりご心配もあったそうです。しかしながら、学内が活性化するという効果があったそうです。

ですが、6年前まで女子校であったわけですから、先生方は現在でも規則を守らせようという気持ちは持ってらっしゃるようです。そのため、遅刻指導として、遅刻者には放課後作文を書かせるなどしています。

部活動は、現在運動系が19、文化系が16もあり、やはりかなり盛んなようです。学習面では、全国に先駆けて「情報A」が必修になりました。また、高3までに英検2級を取得することを目標としており、年に2回、必修で英検の受検をさせています。

説明会が終わって、校舎見学となりました。自由に見て回っていいというオープンスクール形式です。天井の高い三輪田学園を訪問した直後だったので、ちょっと天井が低いろうかに圧迫感を感じます。感心したのは、男子がいるのに壁などがとてもきれいなままであり、ほとんど汚れがなくて新築の時の美しさが保たれていることでした。

階段をのぼっていくとき、授業時間中なのになにか用事があるのか、おりてくる男子の生徒とすれちがいました。髪をつんつんに固め、ズボンをぎりぎりまでずり下げてワイシャツがはみ出しているというかっこうです(^^;;

ところが、すれちがいざま、その生徒がぺこりと会釈してくれたので、びっくりするとともにちょっと感動しました(@@) 名門お嬢さま学校と言われるところでも、知らん顔してすれちがう生徒はいますからね〜(^^;; 「しっかりあいさつができる」という指導は、口先だけでなくちゃんと実践されているんだなあ・・・と感心しました^.^

見学したのは高1と高2のフロアだけでしたが、授業態度の方は残念ながら昨年同様あまりいいとは言えませんでした(^^;; たいていのクラスで1〜4人ぐらいは机に突っ伏して寝ている生徒がいます。学年によって雰囲気がちがうのか、ことしは「ガンを飛ばして」くる生徒はあまりいませんでした(笑)

そのかわり、見学者がのぞいているのに気づくと大騒ぎになるクラスもありました(^^; 高1は比較的まじめそうでしたが・・・。授業態度については、ぜひとももっとしっかり指導していただきたいものです。

校舎の構造が複雑なので、ことしも中学生のクラスを見つけることはできませんでした。図書室や実験室などもです。できれば、跡見学園のように、自由に見学するのと先生のガイド付きのツアーを選択できるようにしていただけるとありがたいなあ・・・と思いました。

説明会が終わっての感想ですが、おそらく女子校のころからは想像もつかないほど生徒数が増え、共学化した学校の中でも成功例のひとつであることはまちがいないないと思いました。共学化して大成功を収めた最初の例は北区にある順天という学校だそうですが、近年、高校からの募集が中心の学校では共学科するところがものすごく増えているのも、この杉並学院の成功に触発されてのことかも知れません。

その反面、説明会がどことなくおざなりのような感じがしたことと、生徒たちの授業態度がよくないというのは残念な点でした。特に授業態度については、ぜひとも改善させていただきたいものだなあと願わずにはいられませんでした。

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塾対象学校説明会(高校入試) 2003年9月25日

JR高円寺駅の改札を抜けると、身長が190センチほどもありそうな大男の、見るからに体育系と分かる先生が、杉並学院の看板を持って、微動だにせず仁王様のように立ってらっしゃいました。

杉並学院までの道をお聞きしようかと思ったのですが、ちょっとおっかなかったので、くるっと方向転換して、地図で自力で探すことにしました(^^;; あとでわかったことですが、保健体育担当で、柔道部顧問の生活指導担当の先生のようでした。

この先生にひとにらみされたら、男子の悪い生徒もちぢみあがってしまうことでしょう(笑) いくつか共学校を回ってみて、男子のいる学校にはこういう先生は絶対に必要だと思えるようになっていたので、頼もしさを感じます^.^

案内書に同封されていた地図には、JR高架下を通るのが便利、とあったのですが、よくわからなかったので、線路沿いに外の道を歩いていくことにしました。外の道は線路沿いにまっすぐ行くわけにはいかず、ところどころ行き止まりがあるので、ちょっと苦労します。

高校入試の世界では、女子の生徒の9割以上が「私は絶対に共学にいく!!」と言うもののようです。ですが、最近になって共学校が増えてきたとはいえ、調べてみると中堅レベルの私立共学校というのはあまりないものです。

早稲田実業、青山学院、中大杉並、明治学院などの上位校と、下のレベルの学校に二極分化されている感じで、真ん中へんはそれほど数が多くありません。これはやはり、高校入試では都立高校の存在が大きいからだと思います。

そんなわけで、高校入試では真ん中へんのレベルにある杉並学院は、中ぐらいの学力の生徒の志望校として、わたしの地域ではひじょうにしばしば名前が挙がることになります。

あとで資料を見てみたところ、推薦・一般あわせて平成15年度には1,523名もの実受験者のあったマンモス入試ですから、中学入試の世界ではいまひとつ知名度のない杉並学院も、高校入試の世界ではメジャーな存在であると言えそうです。

さて、しばらく迷路のような住宅街の道を歩いたのち、何人かの先生方が出迎えに校門の外に立ってらっしゃったので、杉並学院に到着したことが分かりました。10数名の女子の生徒たちが、どこかに出かけた帰りなのか、校舎の中に歩いて入っていきます。みんなスカートが短いなあ・・・と思ったのですが、嘉悦などと同じように、もともと規定の制服がミニスカートであり、校則違反ではないようです。

建て替えられたばかりでぴかぴかのエンタランスホールを抜け、左手に進んだところにある体育館が説明会場でした。さすがに高校入試の説明会だけあって、たくさんの座席が用意されています。

実は電話で説明会に申し込んだ際、「親しくさせていただいている塾さん対象に行っているのですが・・・」と、一瞬渋るような言い方をされたので、もしかして大妻のように特定の大手塾だけを対象とした説明会なのかな・・・と心配していたのですが、そんなことはないようで、さまざまな塾の先生方が出席しているようです。

体育館はかなり広大で、まわりの壁はおしゃれな板張りです。まだ新築のためか、木の香りが漂っているような気がします。座席について資料をチェックすると、おしゃれなクリアケースに収められています^.^

パンフレット類のほかは少量のプリント類だけで、すこしさびしい感じがしました。ありがたかったのは、杉並学院を受験した生徒たちの都立・私立の併願校の一覧が、人数付きで添付してあったことです。わたしのところは中学受験がメインなので、高校受験の進路指導はあまり経験がなく、こういう資料は本当に役立ちます^.^

説明会のお話は、まず理事長先生の短いご挨拶から始まり、校長先生のお話へと続きました。はじめに、本校では本年度より塾対象説明会を、中学・高校で分離なさったとのご説明がありました。ですから、きょうは中学入試のお話はまったくお聞きできそうにありませんでした。

続いて、本校の正門のわきに日本とオーストラリアの国旗が立てられていたことについてのご説明がありました。近々、オーストラリアの姉妹校から、生徒16名と引率の先生2名が来日し、約一週間、本校の生徒の家にホームステイすることになっているそうでした。

本校の近況としては、校舎改築の2期工事が平成14年に終了したそうです。そのためプレハブ校舎がなくなり、校庭が広く使えるようになったそうです^.^ 女子校の菊華から共学の杉並学院に生まれ変わった本校ですが、生徒たちには、「今、君たちが学校の文化をつくるんだよ」と話して聞かせてらっしゃるそうです。

また、本校の生徒については、「たいへん明るくて、親切という長所を持っている」と考えてらっしゃるそうでした。ズボン、頭髪などについて注意すると、「はい」と言って素直に直すそうです。落ち着いた家庭環境のもとに、愛情をもって育てられた子が多いと感じてらっしゃるそうでした。

基本方針の第一は学習指導であり、カリキュラムを編纂し、分かりやすく授業をするのは「学校教育の魂」であるとお考えとのことでした。効率的な学習環境を整えるため、校舎・体育館を改築し、週6日制も維持されています。また、高校では特進コースがあり、習熟度別授業が最初からおこなわれています。

高校3年生では、少人数でも選択教科がつくられ、放課後に各科の補習もおこなわれています。また、生徒にも、最低限の準備と節度ある授業態度を要求されているそうでした。

また、基本的な生活習慣を身につけるということが「保護者のかたからも期待されている」とのお話は、わたしも「うんうん」とうなずいてしまいました。小学生はともかく、中学生においては、家庭でのしつけがままならないことが多いようで、保護者面談で「私が言ってもきかないので、先生の方でしつけていただけませんか」と真顔で言われてあぜんとした経験があるからです(^^;;;

本校では、「時間を守れない人間は信用されない」との考えから、遅刻しないようにとの指導も厳しく行われているようです(このお話には、耳の痛い塾の先生も大勢いらっしゃったのではないでしょうか(笑))。

また、あいさつができることも目標とされており、その習慣が付いてきた生徒がたいへん増えてきたそうです。

このあたりのお話については、中学受験を目指してらっしゃる保護者のかたがお読みになったら、「えっ?」と思われるのではないでしょうか(^^;; そんなあたりまえのこと、わざわざ説明会で話すほどのことではないのでは、と・・・(^^;;

ですが、実際問題として、わたしのところの公立中学校の生徒(とくに男子)については、このあたりまえの「遅刻をしない。あいさつをする」すら守らせるのがたいへんなことも多いです。ですから、このあたりの指導についてのお話は、きわめて現実的で、学校の長所として取り上げられるべきことであると思いました。

「中学受験は夢の世界、高校受験は現実の世界」お話をお聞きしていて、こんな言葉が頭の中に浮かんできたりしました。

つづいて教頭先生より推薦入試についてのくわしいお話があったのち、高3の主任の先生より生徒の状況についてのご説明がありました。高3は8クラスで、約300名の生徒がいますから、1クラスあたり40名弱ということになります。そのうち5クラスが普通コースに当たる文理コース。3クラスが特進コースとなります。本来特進コースは2クラスだったのですが、特進コース志願の生徒が増加したため、一クラス増やしたとのことでした。

指導方針としては、「まず安全な学校にしたい」とのことで、「服装・容姿をきちっとしたい」という方針がとられているようです。入学後、全員に対して入学以前に髪を染めたりピアスをしたりの経験の有無を調査するそうです。

ただし、「○日までに黒くしてこい」という指導は、いろいろと問題が起きるので、ていねいに指導していきたいとのことでした。というのは、急いで黒く染め直させると、生徒は家庭用の染髪剤を使ってしまいます。家庭用のものは非常に強くて色が乗らなくなってしまい、髪がひどく痛んでしまうからだそうでした。なお、これらの検査は2か月に1回ぐらいの割合でおこなわれるそうです。

容姿についての指導をしっかりする理由は、服装の乱れがあれば、女の子であればいろいろな誘惑にあったりすることがある。男の子であれば、いろいろなところで誘いがあったり、一度足を踏み込んだら戻れないグループに目をつけられたりする危険があるから、とのことでした。容姿をきっちりさせることは、学校の中だけでなく外での安全にもかかわるからです。

このお話は、わたしにはとても共感できたことでした。たとえば茶髪については、あちこちでいろいろな論争があり、中には「別に茶髪にしたっていいでしょ。人に迷惑をかけてるわけじゃなし」という人もいます。茶髪禁止派の人も、いろいろな理論を持ってらっしゃいます。

ですが、現実に数多くの中高生と接する現場にいる人たちの目から見れば、杉並学院の先生のおっしゃったまさにこのことが、理屈や理論ではなく、もっとも現実的な問題点ではないかと思います。たとえば、援助交際の相手を求めて繁華街をうろつく大人が、黒髪できっちりと制服を着た生徒と、茶髪でスカートをぎりぎりまで短くした生徒を見かけたとして、いったいどちらに声をかけるだろうか、ということです。

最近では、自由な校風として知られる青山学院や明治学院でも茶髪の禁止が説明会で明言されましたし、そのほかあちこちの学校で、服装指導がきびしくなったという話を聞きます。生徒たちの自由や個性は尊重したいけれども、現実問題として、さまざまなな弊害や危険性が認知されてきたということではないでしょうか。

こうした意味から、杉並学院の、現実に即した率直なお話は、わたしにはとても好感の持てる物でした。

また、男子もいる学校ならではのご説明として、「暴力については絶対に許さない」との方針についてもお話がありました。暴力事件を起こせば、退学もあるようです。わたしのところの男子の生徒は、どういうわけかみんな、暴力を振るうより振るわれそうなタイプばかりなので、暴力に対して毅然と対応する本校の姿勢は、頼もしい物に感じられました^.^

その後、進路や学習について補足的な説明があったのち、1時間ていどの説明会が終わり、自由に校内を見学していいとのことでしたので、あちこちの教室を見て回ることにしました。

さすがに新築されたばかりとあって、校舎はどこもぴかぴかです。感心したのは、共学校でしばしば見かける、とび蹴りの跡?と思える壁の靴底のあとがほとんど見かけられなかったことです^.^ 廊下の天井が少し低いような気がしましたが、校舎の中央にある吹き抜けのアナトリウムは開放感があり、そのわきにあるパソコン室もとってもおしゃれな感じですてきなデザインです^.^

普通教室は採光がよく、とても明るく感じられました。1クラス40名弱ということもあり、机の配置がゆったりしていて、机の列の間がとても幅広く開けられています。他校と比べて、とてもぜいたくに感じました。

中学生の教室の場所がわからなかったので、見て回ったのは高校の教室ばかりでしたが、生徒たちの様子を見ての印象は・・・恐い、ということでした(/_;) もしかして中高生の男の子をお持ちのお母さまにとっては、「あんなもの普通」「どうっていうことはない」というレベルなのかもしれませんが、女の子だけのご家庭のお母さまは、わたし同様に恐いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どの教室でも、ガラス越しに中をのぞくと、必ずこっちをじーっとにらんで目をそらさない男子生徒が数名います。いわゆる「ガンを飛ばす」という状態です。中にはクラスの半数以上の男子がこちらをにらみ付けてくることもあります。あまりにもそれが続くので、次のクラスに移動する前から、「またにらんでくる生徒がいるな」と予測がつくほどです(^^;

女子校でもときどきこのように「ガンを飛ばす」生徒のいるクラスがあることがありますが、男子高校生のぞーっとするような迫力にくらべれば、まさに「幼稚園児の不良ごっこ」であるなあ・・・とつくづく思いました(^^;;

なるほど目立った茶髪の生徒は一人もいませんが、髪をハリネズミのようにつんつんに逆立てた男子がたいていのクラスにいます。授業態度についても、しーんとしたクラスも2〜3ありましたが、私語があってざわついていたり、机に突っ伏して堂々と寝ている生徒が4人もいるクラスもあります(^^;; 中には、先生が大声を張り上げて授業をしてらっしゃるのに、数グループずつ向かい合ってかってにおしゃべりをしているクラスもあります(^^;;

ですが、このことを自分の教室に帰って公立中学校の数名の生徒に話してみたところ、「どこでもそんなもんなんじゃないの?」という、いたってクールな反応ばかりでした(^^;; わたしの教室の地域は治安もよく、公立中学校もそれほど荒れていないと言われるところばかりなのですが、これが現実という物のようです(^^;;

女子校を見なれたわたしの目には驚くような授業風景でしたが、それでも杉並学院の先生方はがんばってらっしゃる方なんだろうなあ・・・とも思います。ですが、地域的にこれからも高校入試で自分の生徒を受験させる機会の多い学校であると思えますので、もうすこし授業態度についての指導を徹底してほしい物だなあ・・・と願わずにはいられませんでした。


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