麹町学園女子


進学研究会の高校進学説明会 2006年5月26日

ことしも、高校入試の模擬試験で有名な進学研究会が主催する高校入試説明会が、麹町学園女子に会場を借りて行なわれました。麹町の駅から、進学説明会の方曰く「雨が降っても、小走りで行けば濡れないぐらいの距離」なので、ぼんやり考え事をしていて、うっかり本校の校門を通り過ぎそうになってしまいました(^^; 校門と言っても、本校の建物はいわゆる学校っぽい塀に囲まれた場所でなく、オフィスビルと見まがうようなビルなので、入り口の前はオープンスペースになっています。

あいかわらずぴかぴかの体育館兼講堂に入ると、進学説明会の説明に先立って、25分間ほど麹町学園女子の説明がありました。はじめに、今年になって交代された新理事長先生のお話でした。残念ながら会場の音響があまり良くなく、しかも新理事長先生がやや早口でお話しになったので、よく聞き取れませんでした。以下の記述には不正確な所があるかもしれないことを、あらかじめお断りしておきます。

新理事長先生は、就任以前は住友商事にお勤めになってらっしゃったそうです。ニューヨーク、イラン、テヘランなどに数年ずつ赴任なさったあと、大阪でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の立ち上げからかかわられたそうです。昨年の6月、母方のご祖母が麹町学園出身?(よく聞き取れませんでした^^;;)というご縁で、本校の理事長に就任なさったそうです。

理事長に就任なさってから、USJも学校も、楽しい思い出を作るという面できわめて似た所があるのではないかとお考えになったそうです。実際、本校の卒業生とお話しになった際、卒業生たちは口々にいい思い出があると語っていたそうでした。

また、前職の人脈を活用し、学年集会でスヌーピーのグッズを扱う会社の方に来ていただいて講演していただいたそうです。なぜスヌーピーかというと、こうしたキャラクターグッズ関連というのは女性の感性が重視され、働く人の8割ぐらいが女性である「女性の職場」だからそうでした。こういう職場もあるということを生徒たちに知ってもらうのが狙いだったようです。

総合商社ご出身で、海外赴任暦の長い理事長先生は、私学の世界では異例ではないかと思います。これからの麹町学園女子の運営に、こうしたご経歴がどのように生かされるか、非常に興味深いと思いました。

続いて校長先生のお話がありました。今年の入試では、高校入試はやや厳しい状況であったものの、レベルの高い生徒が取れたそうです。中学入試のほうでは4クラス編成分の生徒が入学しました。

本学園の朝はまことに静かです。ことしで2年目となる10分間読書が行なわれているからです。この読書により、思考力・集中力・想像力・読解力を養っています。副産物として、一日を静かに始める習慣が身についています。

「学校とて、民間企業と同様で、『人』でございます」との考えから、先生方への研修に力が入れられています。昨年、創立100周年の行事が行なわれましたが、来場したかたがたから、「二階(職員室)が、ずいぶん明るくなった」とのコメントがあったそうです。

生徒・保護者の皆さんに満足を与え、豊かな心・確かな学力を身に付け指せることが目標です。そのために、今年で2年目の取り組みとして、理事長先生・校長先生による授業観察、先生方の年度目標を決めての面談、生徒による授業評価などが行なわれています。

また、授業過程の見直しを行ない、上位クラスが作られました。普通クラスでは、英数で習熟度別授業が行なわれています。7月には「大学フェア」が行なわれ、お茶の水女子大、慶應大、上智大などの担当者が来校されました。

その後、難関大受験クラス、授業時間増のご説明があったのち、校長先生のお話は終了しました。本校の説明会ではないので、かなり駆け足のご説明でした。

その後、進学説明会による高校入試説明会が行なわれました。中学入試を目指す方におそらく一番関心をもたれそうなのは、平成20年度に都立武蔵高校、平成22年度に富士高校と大泉高校が中高一貫校に変わることではないでしょうか。わたしの教室では、少しですが高校入試の指導もしており、この3校に何人かの生徒を送り込んでいるので、なんとなく感慨深いような気持ちを抱きます(^^;

ただ、この3校は小石川と違い、2クラスぐらいは高校からの入学者を受け入れるようです。まだ先の話であるためか、これ以外に具体的な情報がないのは残念でした(/_;)

説明会終了後、ことしはなぜか麹町学園女子の校内見学はなかったので、そのまま帰ってきました(^^;

トップページへもどる^.^


進学研究会の高校進学説明会 2005年5月26日

昨年と同様、ことしも進学研究会主催の高校進学説明会が麹町学園女子で行なわれたため、学校訪問もかねて行ってきました。私立の学校というと、たいてい駅から延々と歩かないといけないものですが、麹町学園女子は有楽町線麹町駅の3番出口を出て、徒歩でほんの数分なので助かります^.^

校舎の入り口は、なんとなく会社のビルのようで、この中が学校とは思えない感じがします。ですが、足を一歩踏み入れると、広いホールに白い円柱が何本か立って、どことなく白亜のプチ宮殿といった感じがします^.^ あいかわらずぴかぴかで、とても美しい校舎です。

説明会場の広いアリーナで着席し、定刻になると、はじめに進学研究会の方のご挨拶がありました。つづいて、ことしは高校進学説明会より先に、会場提供の麹町学園女子の校長先生のお話がありました。

ことし、本校では中1が88名入学して3クラス体勢となり、高1は190名となったそうです。女子校の中堅校は生徒集めに大苦戦している所が多いですから、これはかなり健闘している数字と言えると思います。

なんといってもすばらしい校舎の力が大きいと思いますが、水谷校長先生の進めてらっしゃる改革の成果も出てきているのではないでしょうか。

「やっぱりなんだ」「教員の意識をどう変えていくかにつきる」「今いる子どもたちに何をしたらよいか」「私学の存在意義とは何か。主体である生徒・保護者の満足を提供する場である」といった方針のもと、昨年の説明会で説明された改革のうち、いくつか実現されたことについてのご報告がありました。

○授業力のアップ

 校長先生が授業の50分間すべてを観察。終了後、40〜50分かけて感想・指導。

○昨年10月、生徒による授業評価を実施。

 ことしも10月に実施の予定。

○先生方の年間の目標を設定(数値目標つき)

○授業時間の確保

 二学期の開始を一日早めて9月1日に。学年末の試験の評定日を一日減らす。

 これらの実施により、昨年より実授業日が10日増加。

○今年より「進学フェア」の実施。(7/21,22)

 お茶の水女子大の先生をお呼びして講演などがあるようです。

○本年4月より朝の十分間読書の開始。

 遅刻の減少、そのあとのショートホームルームの充実、図書館を利用する生徒の増加などの成果があったそうです。

また、「進学校に変化して行こう」という方針の成果か、ことしはお茶の水女子大に合格者を出しました。それが刺激になったためか、現高3生にお茶の水女子大や医学部を目指して行こうという生徒も出てきたようです。

つづいて教頭先生より、本年度の入学状況についてのご説明がありました。特待生合格が中学で10名、高校で17名おり、それが中1、高1の上位クラスの作成につながったようです。上位クラスは、中学入試の場合、200点満点中139点以上の得点をした生徒が対象で、30人で1クラスが作られました。

なお、他の2クラスについても、英・数は3グレードに分けた習熟度別授業が行なわれています。

その後、進学説明会による高校入試の説明会があり、終了後に校舎見学があったので、参加してみることにしました。アリーナを出ると左手のガラス越しに、立派な温水プールが見えます。温水プールというのは学校にとっては「金食い虫」だそうでした(笑) プールの授業は、一般の生徒は夏休み前後に5回ずつぐらい利用するようです。もちろん水泳部は年間を通じて使っているそうでした。

それから和室を見学した後エレベーターで7階にのぼり、スカイスタジオから順に見学していきました。あまりにもすばらしく素敵な設備には、ため息が出る思いです^.^ 一度この校舎を見学したら、入りたくなってしまう受験生も多いのではないかと思います。

ことしは普通教室の中も見学できました。やや小ぶりかな、という感じでしたが、机を数えてみると30ぐらいしかないので、十分な広さでしょう。採光もよく、床にゴミなどが落ちていることもなくて、とても清潔感がありました^.^

また、中間試験の日ということで、残っている生徒を大勢見ることができました。スカートがやや短い子はいますが、極度に短い子や茶髪の子は見かけませんでした。「ガンを飛ばし」て来る子などもおらず、素直そうな感じの子が多いです。大勢の生徒が、「こんにちは」とあいさつしてくれたのは、とてもすがすがしく気持ちよかったです^.^

もちろん、「あしたは説明会があるからあいさつしてね」ぐらいのことは言われているかもしれませんが、他校のエッセイでも再三書いているように、仮に先生からそういう指示や依頼があったとして、生徒が学校を好きであれば従うでしょうし、好きでなければ従わないことでしょう。その面では、本校の生徒たちは学校が好きな子が多いのだろうな・・・と感じさせられました^.^

説明会が終わっての感想ですが、やはりこの校舎や設備はものすごく魅力的で、6年間過ごすことのできる生徒たちがうらやましいとも感じました。校舎の魅力だけに頼ることなく、学校改革にも意欲的に取り組んでらっしゃいますし、ぜひわたしの生徒も受験させてみたいものだと思いました^.^

トップページへもどる^.^


進学研究会の高校進学説明会 2004年11月4日

きょう、麹町学園女子を訪問したのは、高校入試の世界でメジャーな「進研Vもぎ」の進学研究会が主催する、高校入試説明会に出席するためでした。麹町学園女子はそのための会場を提供しています。おそらく学園の説明も行われるのではないか・・・と期待して、いくつかの説明会会場の中から本校を選んで来てみました。

進学研究会のホームページでくわしい地図をダウンロードして印刷してあったため、地下鉄有楽町線の麹町駅で降り、3番出口を出てドトールコーヒーの角を曲がり、たったの2分ほど歩いただけで、麹町学園に到着することができました。驚くほどの駅からの近さです。

建物の中に入ると、校舎が建て替えられたばかりのようで、どこもかしこもぴかぴかです(@@) 入り口のホールも廊下もゆったりと広く、曲面を多用したデザインが採用されています。

説明会の会場である大築アリーナという体育館に入って、その広さにまたまたびっくりしました(@@) しかも、電動で座席がせり出し、必要なときには階段状の座席のある講堂に変身する作りのようです。体育館のおよそ半分に座席が出てきていましたが、あとでご説明があったところによると、1,200名分もの席があるそうです。

定刻になって、進学説明会の方から1時間45分ほど高校入試全般の状況についてご説明がありました。それから最後に15分間ほど麹町学園女子のPRの時間がとられて、校長先生よりお話がありました。

この4月から本学園校長に就任され、校長先生はご自身で毎朝玄関にたって生徒たちを迎えてらっしゃるそうです。また、1学期に74名の先生方全員の授業を、事前の連絡なしにごらんになったそうです。その際、20項目のチェックを行われたそうでした。

また、現在先生方と面談中であり、どのような課題があり、どう評価するかといったことについて話し合いをしていらっしゃるようです。また、全先生方に、「再建するための提言」を夏休みの課題としてお出しになったそうでした。

また、今後もさまざまな改革の予定があるそうです。

○来年の新入生よりシラバスを配付。

○1単位50分で、1単位当たり年間35時間、1,750分の授業時間を確保すべく検討中。

○週6日制とし、土曜日は100分2コマの受験指導をする準備を進める。

○高校で主要科目を習熟度別とし、2クラス3展開とする。

○朝の10分間読書を取り入れ、時間割の中に入れる予定。

○総合進学コースに選抜クラスを一つ置く予定。

○特待生制度の準備を進めている。

○四年生大学進学率75パーセント以上が目標。

説明会終了後、希望者は校舎見学できるとのことでしたので、参加してみることにしました。まずエレベーターで7階のスカイスタジオと呼ばれるダンス室のようなところに行きました。まさに新築したてで、床のフローリングもきれいなので土足で入るのが申し訳ないような感じです。壁の2面が全面ガラス張りで見晴らしは最高にいいです。都心の学校なので、残念ながら見えるのはビルばかりですが・・・(^^;

それから順に下の階に降りていきました。ろうかは十分な広さがあり、ところどころ窓際におしゃれなテーブルと椅子が置かれています。音楽室や美術室などもたっぷりとスペースが取られているように感じました。

普通教室はドアに細いスリットのようなガラスがはめられているので、あまり中を見ることができませんでした(^^; 何人か見かけた生徒はややスカートが短い子が多く、茶髪っぽい子もいましたが、明るく素直そうに見えました^.^ 制服がとてもかわいいなあと思いました^.^

図書室はとても広く、そこから階段を下りると、「マルチメディアラウンジ」というスペースがあって、液晶モニターのパソコンが数十台置いてあります。パソコンルームとは別に、これらのパソコンを使ってネットでしらべものなどができるようでした。

150席あるカフェテリアは広く清潔で、その隅には「中高として全国初」であるというコンビニエンスストアのam pmがありました(@@) 主に食品が中心のようでしたが、便利そうでうらやましいかぎりです^.^

あまり授業や生徒のようすは見られませんでしたが、この校舎だけでも一見の価値はあると思います。興味を持たれた方には、ぜひ訪問なさることをお勧めしたいです^.^ 都心の駅からほんの数分の場所に、これだけゆったりした立派な校舎があるというのは、それだけで十分な価値のある学校だと思いました。


トップページへもどる^.^