文京学院大学女子中学校・高等学校


塾対象説明会 2007年5月31日

文京学院を訪問する時のイメージは、いつも明るい日差しのもと、道幅が広く人通りも車も少ない静かな住宅街の道路を歩いて・・・という感じなのですが、今年は珍しく薄曇りでした。昨年と同様に、国道17号線に沿っていくルートを通ろうと思っていたら、駅前に左に進む矢印を持った文京学園の女性の先生が立ってらっしゃいました。

今回はその矢印に従って進んでいくことにしました。しかし結局良くわからず、四谷大塚の巣鴨校舎の前を通ったりしたものの、道が整然と碁盤の目状になっているため、迷わずたどりつくことができました。

昨年同様、会場である講堂の出入り口には、路上にまで何人かの先生が立って出迎えてらっしゃいます。10分ほど前に入ったのですが、すでに座席はだいぶ埋まっていました。開始後も遅刻してくる塾の先生が大勢いらっしゃったので、最終的にはほぼ満員となりました。あとで発表がありましたが、出席者数は400名ほどもいたそうです(@@)

文京学園の講堂は真新しいだけあって、座席の幅が十分にあり、足元も広いのがありがたいことです^.^ 定刻になって、司会の先生のご挨拶があったのち、高校の副校長先生のお話がありました。中学と高校の校長先生は、なんときょう講堂の入り口の路上で出迎えてらっしゃったそうです(@@) ですが、なにか所用がおありなのか、説明会では代わって副校長先生がお話になるとのことでした。

学校というのは、学校の中の教員の視点だけで物事を考えがちになるそうです。そこで、外部から特別講師の河本先生をお招きし、学外からの視点をどういうふうに生かしていくかを考えてらっしゃるそうでした。河本先生には、本校のペン習字指導に興味を持ってもらったそうで、一般向けに編集し直したペン習字の教材を発行してらっしゃるそうです。

続いて、副校長先生よりご紹介のあった、特別講師の河本先生からのお話がありました。河本先生は、大学受験向けの予備校の講師をしてらっしゃるそうです。現在は学校と予備校が提携し、課外講座で予備校の講師が学校の中で授業をすることが多いですが、河本先生はその責任を追っている立場だそうでした。

文京学院の最大の特徴は、予備校講師が、放課後の講座ではなく、非常勤講師として正規の授業に入っていることだそうです。

河本先生は予備校講師として、「とにかくいい大学に入れることを仕事にしてきた」そうです。ところが、本校と連携してみて、家庭での教育力の低下、すなわち机に向かって自分で勉強することが困難な生徒が増えてきているとお感じになったそうです。

そして、成績を上げるために、心構えとして何かないか、と考えるようになったそうです。その結果、本校で取り入れているペン習字に目を向けられたそうでした。

ペン習字は毎日最低一枚することになっています。年間600枚行なえば賞がもらえます。本校では、この賞をもらう生徒が半分近くいるそうでした。そのため、ペン習字の教材を「書かせる文字と国語の素養が身につくように」作ったそうです。この教材で習字の練習をすれば、古文の文法なども知らないうちに頭に入るそうでした。

続いて、中学入試対策委員長の先生よりお話がありました。本校には今年の4月に、144名の生徒が入学しました。これを1クラス36名とし、4クラスに分けています。

本日は中間テストの初日で、中1の生徒にとっては、初めての定期試験ということになります。生徒たちに、今日は塾対象説明会があって塾の先生が400名来るという話をしたところ、「○○先生来る?」と、いっせいに生徒たちから質問されたそうでした^.^

前回の入試で変更になった点は、第4回入試を4科目受験のみの「特別入試方式」としたことでした。初回の入試は文理・特進ともに倍率2倍を越えましたが、4回め入試は、4教科ということで若干倍率が下がったようです。

併願校についてはかなり変化があったようです。昨年までは「首都圏模試の偏差値55ぐらいの学校の滑り止め」であったのが、ことしは1月校との併願が多く、都内の併願校は少なかったそうです。これは「1月校で決めて本校にチャレンジ」する生徒が多かったのではないかとの分析がされていました。

平成20年度の入試の変更点は以下の通りです。

1.4回目入試の日程を2月6日から2月5日に戻す。

2.昨年まで文理コースの3回目・4回目入試の定員は「若干名」であったが、今回は各5名とする。それにともない、1回目と2回目の定員を5名ずつ減らす。

なお、1回目から3回目までは、従来の「文京学園方式」の入試のままですが、4回目は「特別入試方式」で4科受験必須です。3回目までの入試で文理コースに合格した受験生が、特進コース狙いで4回目を受けることが可能です。また、同様に3回目までで特進コースに合格した生徒が特待生狙いで4回目を受験することも可能だそうでした。

続いて高校入試についてのご説明があったのち、本校のOG2名を招いてのインタビューがありました。一人は早稲田大学、もう一人は慶応義塾大学に進学したそうでした。ユーモアを交えてのやり取りはとてもおもしろく聞くことができました^.^ 印象的だったのは、なぜ本校を選んだかの問いに、異口同音に本校と競合する他校より校舎がきれいだったから、と答えていたことでした^.^

最後に高校入試の変更点についてご説明があったのち、説明会は終了しました。続いて行なわれた校内見学に参加しました。最近の説明会で主流の、少人数でのグループ制の見学でした。

はじめに高校の校舎を見学しました。あいかわらず校舎内はとてもきれいで、いろいろなデザインの教室があるのに感心します。廊下の曲り角などにはテーブルといすが置かれ、フリースペースとなっています。一般教室は、それほど広くは感じないものの、1クラスの人数が多くないためか、机と机の間のスペースがゆったりと取られています。

すばらしいなと思ったのは、ほとんどの教室の窓からの景色が、緑豊かに見えることです。これはお隣の六義園の「借景」になっているそうでした。まさに、学園が森に囲まれているかのような錯覚を抱きます。説明会で2人のOGたちが、校舎が決め手になって本校を選んだと言っていたのに納得できます^.^

2001年に本校を初めて訪問した際は、下校時に見かけた生徒たちのスカートの短さにぎょっとしたものでしたが、今年は何十人も見かけた生徒の中に、そういう生徒は一人もいませんでした。茶髪の生徒も一人も見かけませんでした。

次に中学の校舎も見学するつもりだったのですが、雨が降り始めてしまいました(^^; 天気予報を見てきたにもかかわらず、うかつにも今日は傘を持ってきていません(/_;) 泣く泣く中学の校舎の見学はあきらめ、本降りになる前に帰ることにしました。

来た時の講堂出入り口がわからなかったので、正門から外に出ることにしました。考えてみたら、本校の正門を通るのは初めてです。さて、門を出たところで、巣鴨に行くには右か左か・・・。とりあえず、生徒が大勢歩いていく方向に行ってみよう・・・と思って左に進みます。すると、しばらく歩いたところで中学の校舎が左手に見えてきました(@@) 方向音痴全開で、駒込の方に向かっていたのでした(^^;

駅につくまでの間にも大勢の生徒たちを見かけました。声高に話すことも、横に広がって歩道をふさぐこともなく、好感の持てる通学風景でした^.^ このあたりの指導も、しっかりなされているのかもしれません^.^

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塾対象説明会 2006年5月31日

JR巣鴨駅から大通り沿いに文京学院に向かうと、まちがえて曲がってしまいがちな交差点にも案内の先生が立ってらっしゃって、まったく迷うことなく学校へと向かうことができました。大通りは交通量が多いですが、一つ角を左に曲がると、そこはとても静かな住宅街です。道幅も広く、自動車もほとんど通りません。まさに閑静という言葉がぴったりで、お金持ちになれたら住んでみたいな・・・と思えるような、すばらしい環境です。

校門に近づくと、5〜6名の先生方が外に出て塾の先生方を出迎えてらっしゃいます。見るからに治安のよさそうな地域ですが、不審者の侵入を防ぐという意味で、女子校らしいセキュリテイを感じさせられます。わたしの来た巣鴨方面から来る塾の先生はごくわずかでしたが、反対側の駒込方面からは、かなりの人数が集団で次々と歩いて来ています。どちらかというと、城北地域とか埼玉方面の塾から送り込まれる生徒が多いのかもしれません。

会場の講堂は、やや小振りであるものの、建てられて間もないためにとてもきれいです。500名収容とのことでしたが、7〜8割ぐらいの座席が埋まりました。高校のほうが大型校ですから、出席者の数もかなり多いです。

中学と高校が分離している印象の強い本校ですが、校長先生も中学と高校は別の方です。説明会も前半が中学、後半が高校と分かれています。はじめに、中学の校長先生よりご挨拶がありました。谷田貝校長先生は、この四月より新校長先生として就任されました。他校の校長先生とくらべると、かなり若くてらっしゃる印象です。

まず平成18年度の中学入試を振り返ってのお話でした。首都圏の中学受験者人口は、平成17年が4万7千名でしたが、平成18年は5万3千名となりました。6千人の増加です。これは公立の中高一貫校が刺激になったのではないかとのことでした。

そのような中、本校の入学者数は、平成17年の208名から、平成18年は250名へと、20.2パーセントも増加しました。これは首都圏の中学受験人口の増加率12.8パーセントよりも、7.4ポイントも大きい数字です。

配付された中学入試関係の資料をここで見てみると、たしかにちょっと驚くような数字が並んでいます。中堅女子校というと、少子化と長引いた不況の影響で定員以下の受験生しか集まらず、不合格者が2〜3名・・・という学校もありますが、本校では1回目から4回目までの合計で、のべ168名もの不合格者がいます(@@)

1回目入試だけを見てみると、文理・特進合計90名の定員に対し、155名が出願、138名が実受験し、合格者は93名。不合格者が45名もいます。実質倍率は1.48倍です。

4回目入試はちょっとすごく、文理コースだけ見てみると、「若干名」の募集に対し実受験が46名。合格したのはたったの5名なので、なんと実売率で9.20倍にもなっています(@@) 中堅女子校の中では、かなりの人気校になっていることがわかります。新築のすばらしい校舎が影響しているのでしょうか・・・?

受験者の増加にともない、合格のボーダーラインも着実に上がっているようです。ただ、「解答用紙を見ると、まだ基礎基本が足りない」とお感じになるそうで、本校ではユニークな取り組みが行なわれています。中1を12か月でなく14か月あると考え、入試後の2月から入学の4月までの2か月間もしっかりお勉強させようということです。

そのために、2月11日の入学説明会で、入学予定者に入学までの学習プログラムを説明します。国語・算数・アルファベットなどのワークテキストのほか、美術館に行くことや、読書なども推奨されるようです。そして入学の時に、「学習報告書」を提出するようになっています。

さらに、「もうちょっとやったほうがいい子」に対しては、春休みに4日間、「入学準備勉強会」が行なわれるそうです。入学してからの面倒見のよさをうたう学校は多いですが、入学前からお勉強の面倒を見るというのは、本当にユニークだと思いました。

入学後は、中間テストの前に写生会を行なったそうです。そのほか、生徒の誕生日にバースディカードを送るなどのことをされているそうでした。

つづいて、入試対策委員長の先生から、入試についてのご説明がありました。本校は「文京学院方式」というユニークな試験方式を取っています。平成17年の入試までは、国語だけが必須で、あとは算数・理科・社会・英語のうちから、2題以上選択という方式でした。平成18年の入試での変更点として、「算数基礎」が必須科目として導入されました。

この変更により、「最初は、算数嫌いに敬遠されるのではないか」という心配もあったようですが、結果的には昨年以上の実質倍率となり、合格最低点も上昇しました。この算数については、受験生対象の「入試解説」で、出席者に対して何度も練習を行なってきたそうです。ですので、本校第一志望の受験生は、必ずこの「入試解説」には出席したほうがいいと思います。

また、本校の併願校のトップ5は、文理コースで十文字、女子聖学院、東京家政大付属、和洋国府台、麹町学園女子だそうでした。上位3校については、地理的にも近いので納得できるところです。特進コースの併願校は、残念ながらメモを取る前にスクリーンの画面が切り替わってしまいました(^^;

平成19年の入試の変更点としては、2回目、3回目の入試の入学手続締め切り日が2月5日に変更となります。また、4回目入試の試験日が、2月5日から6日に変更されます。

また、この4回目入試は「特別入試」となり、特待生志望者対象となります。「文京学園方式」とは異なり、算数・国語・理科・社会の4科目入試です。1回目から3回目の入試の合格者も、特待生を目指す場合は受験できるそうでした。特待生の目安は、1回目から3回目の入試では200点満点中190点、4回目の特別入試では300点中260点です。

つづいて高校の説明があり、説明会は終了しました。その後の希望者によるグループ制の校舎見学に参加しました。新築されたばかりとあって、どこもとてもきれいです。昨年はパソコン室には入ることができませんでしたが、今年は入ることができました。かなり広い2つの部屋に、液晶モニターのパソコンが合計で100台もあるそうでした。

普通教室は採光がよくてとても明るいです。机の天板が白で、いすもおしゃれな形をしています。ウッドデッキという2階の高さの渡り廊下を通ると、テニスコート4面の人工芝の校庭を見下ろすことができます。校庭にも、校内にもあちこちにベンチがあって、おしゃべりする場所には困らなそうです。

校舎の中は、ラウンジの天井にまん丸の大きな明かり取りの窓があったり、廊下側の壁が全面すりガラスになっている特別教室があったり、ガラスドアの教室があったりと、単調ではなく、あちこちに工夫が見られます。学校の校舎にありがちな無機質さがあまり感じられず、すばらしいデザインだと思いました。

授業は行なわれていませんでしたが、廊下や総ガラス張りのカフェテリアで何十人かの生徒を見ることができました。全体にスカートは短かめですが、茶髪の生徒は1人しか見かけませんでした。

つづいて一般道に出て、少し離れた、こぢんまりした中学の校舎を見学しました。閑静な住宅街にあるため、騒音の出る体育館などはすべて地下にあるそうです。パソコンルームと家庭科室は高校の校舎のものを使用します。完全給食のため、地下には広いダイニングがあります。先生方も、ここで生徒たちといっしょに昼食をとられるそうでした^.^

説明会が終わっての感想ですが、やはり一番印象に残ったのはすばらしい校舎でした。中学校のこぢんまりした校舎も、どことなく家庭的でいい感じですし、高校の校舎のデザインはほんとうにいいと思います。人気が上昇中なのも納得です。

物足りない点があるとすれば、説明会でライバル校との比較でも触れられていた大学進学実績でしょうか。ですが、特進クラスもありますし、高校ではさらに理数クラス、英語クラスもあって細かくクラス分けされます。今回は塾対象説明会とあって1時間10分と短かめで、しかも中学・高校の説明会が分かれているために、時間不足で学習面のフォローについて細かいお話はあまりありませんでした。ですが、今後の進学実績の伸びに期待したいところです。

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塾対象説明会 2005年6月1日

文京学院を訪問するのは3年ぶりです。前回訪問した時には、まだ新校舎立て替え工事の真っ最中でしたが、今回は完成後初めて訪問することになるので、校舎の様子を見るのを楽しみにして出かけていきました。

JR巣鴨駅から文京学院へは、決してむずかしい道のりではありません。でも、一番確実そうな道のりで行ってみることにしました。駅の改札を抜けて左に進み、大通りにそって進んで、三つ目の花屋さんの角を左折するルートです。ありがたいことに、その曲り角に文京学院の看板を持った道案内の若い先生が立ってらっしゃって、まったく迷うことはありませんでした^.^

道幅の広い閑静な住宅街を歩いていくよ、やがてベージュの壁にスクールカラーのグリーンで「文京学院」とかかれた校舎が見えてきます。大規模校なので、校地のはしにたどりついてから会場のホールの入り口まで、けっこう距離があります。

校内に入ると、大勢の先生方がむかえてくださいました。用意された資料の数が半端ではありません。ホールに入って着席した後、満席になる予定なので荷物は足元に・・・というアナウンスがありましたから、あいかわらず出席者数がかなり多い塾対象説明会であるようです。

会場のホールは講堂としてはやや小振りでしたが、あとで説明していただいたところによると、座席を収納すれば体育館になるそうでした。まだ新しくぴかぴかのホールで、座席や背もたれもグリーンに統一されています。

定刻になり、まず中学校校長の佐々木校長先生より簡単なご挨拶がありました。子どもの数が減り、グローバル化が進むなど世の中が変化していく中、生徒、保護者のニーズに学校としてどのように応えていったらいいか。日々そのことを念頭においており、そのためクラスの名称、入試の方法などを変更することになったとのことでした。

続いて、中学の副校長から、くわしいご説明がありました。今年の本校の中学からの入学者は136名ありました。中堅女子校の多くが苦戦している中では、これはかなり立派な数字だと思います。1階め入試から回目入試までの応募者の合計はのべ672名、実受験者の合計はのべ274名いたそうです。

例年よりも受験者数が増加しており、その結果として不合格者も多く出たようでした。保護者対象説明会で、合格点は200点満点中100点ぐらい、とのご説明をなさったそうですが、実際には1回目入試で107点、4回目入試にいたっては158点が合格最低点になったそうです。

おそらく来年は、110〜120点ぐらいが合格最低点になるであろうとのことでした。

また、併願校にも変化が見られたそうです。女子聖学院や十文字との併願者が多いのは例年通りですが、ことしはなんと、桜蔭や女子学院と併願した受験生もいるそうでした(@@)

なぜ受験生が例年より増加したのかの要因ですが、入学者・保護者アンケートの結果が紹介されました。本校を選んだ理由として、「環境」「教育理念」「ていねいな学習指導」「在校生の明るさ」などを挙げる方が多かったようです。

保護者対象説明会では、「文京学院のここが好き、をたくさん見つけてください」というお話をなさるそうですが、入学者・保護者に聞いてみたところ、お父さまからは「女子校なので、女性らしさを身につけることを期待する」とのことで、本校のペン習字や運針の指導に期待する声があったそうです。

お母さまからは、「給食があるので助かる」ということのほか、「在校生が明るい。いつ来ても生徒が明るくあいさつしてくれる」などの声があったそうです。

入学した生徒からは、「行事が多い」「本が好きでメッセージ(以下聞き取れず)」などが挙げられたそうです。

つづいて、来年度の変更点についてのご説明がありました。まず募集名称の変更があります。「Aクラス」→「文理クラス」に変更。「Bクラス」→「特進クラス」に変更、となります。これは高校との整合性をとるためとのことでした。

また、入試科目についても変更があります。変更は「文京学院方式」というユニークな科目選択制をとっています。従来は国語のみ全員必修で受験し、算数・理科・社会・英語の中から4題選択するという方式でした。これが来年からは、国語(100点満点)のほか、算数基礎(50点満点)も全員必修となります。算数・理科・社会・英語から選択する問題の数も8題に増やされます。

「平成18年度入試問題例」というのが資料に同封されていたので見てみました。全員必修となる「基礎算数」は、計算、食塩水の濃度、速さ、倍数算、逆算、三角形の内角、円の面積比などで、おそらく受験勉強をしてきた子なら満点が狙えるでしょう。『予習シリーズ』などでお勉強しなくとも、『新小学問題集・標準編』あたりでも十分対処できるレベルですので、心配はいらなさそうです。

次に、「現在取り組んでいること」のご紹介がありました。本校では英検の受験が必修となっていましたが、漢検の受験も新たに必修となりました。そのため、「英検対策授業」「漢検対策授業」というのが行なわれています。

また、放課後特別講座は、従来はどちらかというと授業についていけない生徒が対象だったようですが、これからは「中・上位層の学力を伸ばす」という方向にシフトするようです。火曜日が「英語の日」金曜日が「理数の日」となっているそうでした。

続いて、高校の校長先生、副教頭先生より高校のご説明があり、説明会は終了しました。続いて、待望の校舎見学がありました^.^

ホールの地下一階の出口から出て、階段を昇ります。高校の校舎の二階には、パソコン室や理科室などがありましたが、残念ながら中に入ることはできませんでした(^^; 情報の時間に使われるパソコン室は二つあるようでしたが、明りも消されていて中の様子を見ることもできません。一般教室も見ることができず、ただ廊下を歩いて説明を受けただけという感じでした(^^; たいていの学校ではちゃんと中に入ってみせていただけるので、残念な気がしました。

それから校舎の外の出て、「ウッドデッキ」という木でできた2階通路を通りました。ここに出てみると、さすが大規模校だけあって校舎がずいぶん広さを持っていることを実感できます。住宅地のまん中なので、低く、幅広くひろがっている感じです。

ウッドデッキからは校庭を見下ろすことができます。テニスコート四面分の広さでした。人工芝のグリーンの校庭ですが、ところどころ砂がまかれているそうです。

ウッドデッキを渡り切って次の校舎に入ると、さすがに完成したばかりで、木張りの階段もぴかぴかです。図書室だけは中に入ることができました。蔵書は三万一千冊だそうですが、かなりゆとりのある広い空間です。ガラス張りの自習室も備えられていました。

ここまでで中間試験を終えた数十人の生徒を見ることができました。スカートの短い子もちらほらいますが、大部分は規定の長さです。茶髪の生徒は一人しか見かけませんでした。大規模校なのに、よく指導されていると思います。生徒の印象としては、先週訪問した麹町学園女子の生徒が、なんとなく「ほやや〜ん」としたイメージであったのと対照的に、しっかりしているというか、強そうな印象の子が多いと感じました。

一階のカフェテリアを外から見学し、高校の校舎の見学は終わりました。ついで希望者には中学の校舎の見学があったので、もちろん参加してみることにしました。中学の校舎は80メートルはなれているとのことで、いったん一般道に出てしばらく歩くことになります。

中学の校舎は2001年に始めて本校の塾対象説明会に出席した時の会場となった場所でした。高校とちがって、驚くほどこぢんまりとした作りです。校門から入って校庭に向かう時、どことなく日本庭園に入っていくような錯覚を覚えました。ですがグラウンドはこちらも人工芝です。

校舎の外見は焦茶色で、どことなく重厚な感じがしますが、中に入ると明るい、ふつうの校舎です。こちらでは普通教室の中に入ることができました。廊下はタイル張りですが、教室の中は板張りです。数えてみると座席数は34ぐらいでした。

机の天板は白で、いすはふつうの学校用のものとちがって背もたれが湾曲したおしゃれなデザインです。それぞれにピンクのおざぶとんがついています。教室の後ろには、生徒の手作りのエプロンやクッションが展示されています。なんだかとてもかわいらしい教室です^.^ いかにも「女の子のお部屋」といったイメージでしょうか・・・?^.^

生徒たちは全員帰ってしまった後らしく、残念ながら一人も見かけることはありませんでした。そのあと、給食を食べる食堂を見学して、解散となりました。

説明会が終わっての感想ですが、大規模校の高校とこぢんまりした中学が、まるで別の学校のようであることが印象に残りました。中高が別の学校のようであるということでは共立女子が有名ですが、校舎が完全に離れているという点から、文京学院のほうがその差は大きいかもしれません。

ですが、安定した人気を保っている学校であり、中学のうちは1学年3クラスの少人数で家庭的に大切に育てられ、高校になったら1学年11クラスの中でもまれる・・・。こうした学校選択もある意味ではいいのではないかと思います。高校のほうは人気校であり、やはり中学から入って得をする学校ではないかと思いました。

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塾対象説明会 訪問日時 2002年6月6日

 JR巣鴨駅から、ほんの数分歩いたところに文京学院はあります。道順も単純です。にもかかわらず、去年はちょっと迷ってしまったんですけど、ことしは自信を持って歩いていきました。

 ところが、たしかこのあたり・・・という場所に学校がありません。あれ〜っ??と思いつつ、しばらく通り過ぎたところで気がつきました。なかなか見つけられないのも道理で、のまわりは白いフェンスで囲まれ、校舎改築の大工事の真っ最中だったからです。

 去年の説明会はカフェテリアで行われましたけど、ことしは一部完成された新校舎の中の「ホール」と呼ばれる講堂で行われました。それほど大きな講堂ではないですけど、新築だけあって、どこもかしこもぴかぴかできれいです。いすもゆったりとして座り心地がよく、前の座席とのあいだに十分な間隔がありました。豪華絢爛というわけではないですけど、とってもすてきな講堂です。また、案内してくださる先生がたはとっても親切で感じよかったです^.^

「予定では会場はほぼ満杯になりますので、前のほうからお詰めください」というアナウンスが何度か流れていました。そのとおりに、やがて講堂は空席がまったくないほどの満員になりました(@@)

 それもそのはず、文京学院は中学受験の世界ではどちらかというとマイナーな感じですけど、高校受験の世界ではメジャーなマンモス校だからです。高校3学年合計で1500名以上という堂々たる生徒数です。高校は平成14年度は推薦・一般合わせて応募者は620名以上おり、実受験者数も570名を越えています。ただ、昨年は実受験者がなんと700名以上いたようですから、減少ぎみのようです。でも、来春の入学者は新校舎に入れるわけですから、また受験者数は増えそうです。

 高校入試の母体はまだまだ中学入試よりもはるかにスケールが大きいですから、中高合同のこの説明会は、やはり中学からしか募集しない完全一貫校よりも、ずーっと大規模だなと思いました。説明の比重はやはり高校受験のほうが大きい感じで、中学受験のお話しはすこし少なめだったと思いました(^^;;

 新築の講堂らしく、説明はステージのうえの巨大スクリーンに写し出された、パソコンの画面を中心におこなわれるというハイテクなものでした。中学入試の説明では、都大会で優勝したという強豪のバレー部の生徒が、短時間のムービーで画面に写し出されます。

 説明は、いきなり本校の不登校の子のデータから始まりました(@@) 不登校の子が何名いるかなど、おそらくどの学校でもトップシークレットで、一番隠したいデータのはずです(@@)

 それをお出しになるとは、かなり自信のあるデータのはず・・・。本校では中学3学年444名のうち、不登校の子は6名で、これは全体の1.35パーセントに当たるそうでした。文部科学賞による全中学の統計では平均2.6パーセントだそうですから、ほぼ半分しかいないことになります。

 これは、専門のカウンセリング室を設けるなど、心のケアにかなり力を入れていることの成果のようでした。というのは、中間一貫校の場合、いったん人間関係がこじれると修復がむずかしく、また、過度の進学体勢の学校では、成績によるグループ化がうまれることが多いためだそうです。

 また、本校では成績以外のいいところを見ることも力を入れられており、日頃のよい行いに対し、「富士賞」「さくら賞」などの賞を与えているそうでした^.^

 大学への内部進学は、女子大附属校のご多聞にもれず、減少しているようです。ことしの卒業生の28パーセントぐらいとのことでした。そのためか、他大学進学指導にもかなり力が入れられているようです。

 また、中学入試の方式はとてもユニークです。国語のみ必修で、あとは算数、社会、理科、英語(!!)のなかから好きな問題をあらかじめ4題自由に選択して解けばいいという方式です。各教科の基本的な問題ばかりを選ぶのであれば、予習シリーズなどを使ってハードなお勉強をしなくても、十分対応できそうです^.^

 高校からは人気校で偏差値もけっこう高いですし、もし入学したいと考えるならば、まちがいなく中学からのほうが「入り得」な学校のひとつだと思いました^.^

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塾対象説明会 訪問日時 2001年9月

 JR巣鴨駅を降りると、「おばあちゃんの原宿」で有名な巣鴨地蔵尊の参道入口が大通りの反対側のすぐ正面に見えます。

 その大通りを横断せずに、改札を抜けて左手の方に向かい、住宅街の中を歩いて行った先に文京女子大学中学校・高等学校があります。といっても、住宅街らしい狭い道を縫うようにして歩かないといけないので、迷ってしまって、同じところを行ったり来たりしてしまいました。

 地図を頼りに歩いていくと、突如としてコンクリートの塀に囲まれた文京女子大学中学校・高等学校を発見することができました。(なお、2002年度から「文京学院中学校・高等学校」に校名変更になるので、このホームページのタイトルは、新校名にしてあります)

 本当に住宅街の中に溶け込んで、武家屋敷かなにかが出現したような感じで、白い塀がどこまでも続いているような広い学校です。正門らしきものを見つけたんですけど、閉められています。途方にくれてあたりを見回すと、説明会会場への順路を示す看板が目に留まりました。

 その矢印を頼りに、塀に沿ってどこまでも歩いていきます。ほんとにこの順路でいいんだろうか・・・? そう疑いはじめたころ、やっと説明会入口を見つけることができました。

 きょう参加するのは塾対象の説明会です。会場は、校舎から独立した食堂かカフェテリアのような場所で行われました。学校の入り口から直接会場に入るようになっていて、校舎の中は通らないようになっていました。

 ですから、いちばん見てみたかった生徒たちや授業のようすをぜんぜん見ることができませんでした。もしかして、生徒たちを見せたくないのかなあ・・・という余計な勘ぐりをしたくなります。

 説明会場には、続々と塾の先生がたが詰めかけてらっしゃいます。広い会場も、ほぼ満席になりました。大規模校だということもあり、受験者が多いんでしょうね。

 説明の内容で印象に残ったことは、今年から40分授業・80分授業というのをはじめられたそうで、授業時間の増加をめざしているということでした。また、附属校とは言え、内部進学率はここ数年30パーセントぐらいで安定しているようで、外部の有名大学への合格実績の向上に、かなり力を入れてらっしゃるとのことでした。

 また、各教科の先生がたのお話もありましたが、いろいろ授業を工夫されているということがわかり、感銘を受けました。

 全体として感じた印象は、「先生に対してとてもきびしい学校」ということでした。先生がたの研修も定期的にあるようですし、説明会の最期に、ずらりと並ばれた数十人の先生が塾訪問の担当者ということで紹介されました。

 いま、女子校、とくに中堅校とか下位の学校はどこも生徒の確保がたいへんですからね。それにしても、「生徒を集めるぞ!!」という迫力みたいなものには圧倒されました。

 そうしたきびしさのある学校のせいか、女子校であるのに女性の先生が極端に少なく、ほとんど壮年の男性の先生ばかり・・・という感じでした。

 なお、説明会の帰りに下校する生徒たち数名を見ましたけど、みんなスカートが短いなあ・・・という印象でした。こうしたこともあって、校舎の中は見られなかったのかも・・・?

 ですけど、それ以外服装が極端に乱れた感じもなく、いまのご時世ですと許容範囲かなあ・・・とも思いました。


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