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◇日本対セネガル (10月5日) 

 
 まず最初に誰もが思うこと。

 
 「セネガルってどこにあるの??

 この問いに対して即答できる人って、日本人の中で何%いるでしょうか?

少なくとも私は分りません!

アフリカ大陸のどこかにあるということくらいですね。分ることって・・・・

まあ、こんなことセネガルの人でも同じことが言えると思いますよ。

きっとどんなに日本のことを知っているセネガル人も

10人いれば1人くらいは

日本のサッカー選手がちょんまげを付けていない事に驚いたに違いありません。

 


だから私がセネガルがどんな国でどこにあるか知らなくても

よしとします。



さて、今回の試合は知ってのとおり、0−2の敗戦となってしまいました。

このことについては今それほど問題にすることはありません。

このHPで何回も書いているとおり、結果を出すのはW杯です。

ですから今回の敗戦について何も言うことはありません。

問題はその内容です。

で!  今回の試合のポイントを私の視点で考察してみたいと思います。

まずは監督の戦術、選手起用の問題です。



今回で言えば、途中で主力と考えていた

中田、名波の両選手のケガによる離脱はかなり痛かったと思います。

また、小野にしてもケガの具合がまだ思わしくなく、

選手起用と戦術を考えたとき、普段にも増して悩んだことだと思います。

ただ、中田、名波、小野に関しては代表での実績もあり、

ケガさえ治ってくれば、ある程度の計算ができる選手ですから、

今回の欧州遠征という意味を考えた場合、

新たな選手を起用して、テストができると言う点を考えれば、

それほどのマイナスではないと思います。

(ケガで戦線離脱は本番を考えても痛いことではあるが・・・)

藤本、福西、広山といった実績のある選手が、

やっと代表で使われました。

本当はもっと多くの選手を使ってほしかったのだが・・・・・・

そして、戦術では今までの問題点。

攻め込まれたときの両サイドの位置が以前のままでした。

本番のW杯では、日本が試合をコントロールできる時間はきっと少ないでしょう。

ちょうど今回のセネガル戦と同様なきわどい試合が続くことが予想されます。

そんな時、やはり今回と同様に両サイドがあの位置では、

どう考えても、攻撃ができません。

後半、その打開策として3歩ランチにして、

ボランチからの飛び出しによる攻撃を仕掛けてきました。

テレビなのでよく分りませんが、

バランス的にどうなのかなぁ・・・という心配と、

ちょっと本末転倒ではないかという気がしてなりませんでした。

守備をする側に立てば、確かに飛び出してくる選手を捕まえることは

難しいものです。

しかし、ただでさえ運動量を要求されるボランチが、

あれだけの長い距離を、常に走らされるとういうことは

効率がいいことだとはとても思えません。

できるなら、ディフェンスやボランチがボールを奪った際、

まず最初に目に入ってくる位置にいることが重要だと思います。

そのために両サイドはできるだけ見方ゴールから遠く、

FWに近い位置で待っていることが理想でしょう。

え!それができれば苦労しないだって!!

その通りです。

ですから、それができるようにちょっとだけ考えてみました。

ただ、これが本当に実用的かどうかは分りませんがね。



システムとしては1トップシステムとします。

それによって一人をMF増やすことができます。

増えたMFはボランチの位置に入ってもらって、3ボランチで戦います。

そして両サイドの選手には積極的に高い位置でプレーしてもらいます。

その空いたスペースは両サイドのDFに意識をしてもらいます。

もし、その空いたスペースを敵がついてきた場合、

両サイドのDFにカバーに入ってもらいます。

そしてそれによって崩れたDFラインには一人増えているボランチに入ってもらいます。

そんな感じで、まあゾーンディフェンスにしっかりとしたサポートを考えただけなんですけどね。

ただ、スピードある選手がそのスペースに走りこんできた場合、

きっと混乱してしまうのではないかとも考えられます。

攻撃に重きをおくか、守備に重きを置くか、

結局はその二者択一を迫られてしまうんですが、

ただ、前回も書いた通り、

「一発のカウンターで点は取れる!!」

その怖さがないチームでは、

守りきるとは逆に困難なのではないでしょうか。

少なくとも相手にそんな恐怖心を与えられるチーム編成をしていただきたいものです。

今のチームにはその恐怖心を与えれることはできません。

だって1試合、シュート3本では・・・・・




次に選手の問題です。

海外でプレーしている選手はやり一味違いますね。

率直に言ってそれが一番最初に思ったことです。

高原に関してはコンディションの問題で、

あまりいい動きができてませんでしたが、

すごい!と思ったのがやはり稲本と広山です。

しっかりと前を向いてキープすることができたのって

今回では彼ら二人だけではなかったでしょうか。

後ろを向いてキープできても攻撃には直結しませんが、

前を向いてプレーできれば、相手に大きな脅威を与えることができます。

稲本と広山は今回そんなプレーがしっかりとできていた選手だと思いました。

ただ、やはりどの選手もパスコースをきびいしプレスでつぶされていたので

やりにくそうな感じが見て取れました。

「個」で突破していくというサッカーをしていない以上、

やはり運動量で上回らないと日本のサッカーは通用しないと思います。

今まではホームで強国と対戦していた日本ですが、

コンディションで劣勢にたつと、やはりつらいものがあることも分りました。

コンフェデレーションズカップからすでに4ヶ月。
(ということは前回の更新からもう4ヶ月か・・・遠い目・・

ホームで戦えることの意味を、私はやっと実感できた試合でした。

そういえば99年のコパアメリカもぼろぼろでしたね。

う〜〜ん。日本は本当に強くなってるんでしょうか。

フィジカルのないそして島国の日本には

アウェー試合と言うのは予想以上につらいものなんですね。

W杯、日本でよかったですね。





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