冬のある日、後足で立ちあがったびーのお腹に小さなできものを発見。
おなかを見せたところ、”毛で見えにくいので刈ってもいいですか?”とバリカン登場。一瞬躊躇したら、”すぐ生えてくるし、この子は気にしませんよ。” う〜ん、確かに・・・。 さて診断は、”げっし類は歳をとると皮膚の病気にかかりやすいんですよ。でも、このできものはそんなに心配したものではないでしょう。ただ、切ったほうが早くなおるかもしれないので、それは経過をみて考えましょう。"というものでした。前回同様の処置をうけ、軟膏を処方してもらいました。こんなちっちゃな身体で手術というのはかわいそうなので、せっせと朝と夜に軟膏を塗ったところ、徐々にかさぶたになっていきました。
この日からびーの受難が始まりました。
病院での処置は、できものを指で押し、中の脂肪を取り除き消毒するというものでした。びーは痛がる様子もなかったし、脂肪のできものなら・・・と安心して帰ってきました。
そして再び獣医さんへ。
ところがある日、かさぶたの横にぷっくりしたできものを発見、それも今までのより痛々しい・・・
赤くなって痛々しいできもの。 |
もう3歳になるし、麻酔をかけてそのまま戻らなかったしたら・・・。手術がプラスに働くとは限らないし、とっても元気だからこのままでも・・・。あ〜っひとりでは結論がだせない!!!
2月にできものが出来たときから心配してくれていたすなの手術経験者マスイさんや、びーと同年代のすなの手術経験者のもんさんにアドバイスをもらい、すな飼いの師匠であるしろしさんのすなもんどうを読んではまた悩み・・・。こんな感じで毎日堂々めぐりをしてました。
そんな時、ふとびーを見たら右耳の下に血がついているのが見えました。耳の中に小さなできものがいくつかあり、どうやらそれを引掻いてしまったようです。
えっ!!!お腹だけじゃなく耳の中まで・・・。ガーンと頭を殴られた気分。週末に病院へいくことを決めました。
手術に備えて、いつもの先生と院長先生がいっしょに診察。
やっぱり手術することに抵抗があったので、”もしこのまま切らずにほっておくのと、手術して切ったのと、寿命の差はでるのでしょうか?手術したことで悪い方向にいくようであれば切りたくない。”と正直に訴えてみました。先生だってこんなこと聞かれてもこまっちゃうよなぁと思いつつ。
その問いに対して、”このままほっておくと多分どんどん広がってしまうと思います。そうなったときに切ろうとしてもできない可能性が高くなります。今の状態は筋肉に達しているわけではなく皮膚の上にできているものだから今のうちにやっておいたほうがいいと思います。” と納得できる答えをもらい、びーを先生の手に委ねました。
手術は全身麻酔で行われました。
麻酔薬は注射で、その後メスで切除されたとのことでした。手術に立ち会うことは出来ませんでしたが、手術後の様子を見せてくれました。びーはまだぼ〜っとした状態、助手さんの手の中で血をふかれていました。とった部分は思っていたより大きく、1cmちょっと。4針縫ったびーのお腹がとても痛々しく目に飛び込んできました。できものは筋肉まで達していなかったようで、”皮膚の表面を切っただけだから外傷と同じだよ。”と言われました。
切り取ったできものと手術直後のびー |
ライオンみたい!? 麻酔で力の入らないふにゃふにゃびーと崩壊したエリザベスカラー |
お疲れだけど徐々に回復していくびー |
かさぶたができて、すべすべになって、毛がはえて、ばんざ〜い! |