謎のキャラバン 小澤&ロストロポーヴィチ


盛岡の岩手県立博物館にコンサート・キャラバンが来た!

雨が降ったり止んだり、不安定な天気だから、芝生の上での
野外コンサートは無くなった。エントランスホールを使ってのステージ設営。
恐竜の模型に見守られたステージが出来あがった。

恐竜とステージ

空のステージ

演奏会前に、 「写真を撮ると、演奏会が中止になります。撮らないでください!」
との案内が。せっかくカメラを持ってきたんだし、撮りたい気持ちがウズウズ。
厳しくそう言われ、秘密めいたこのコンサートの期待感が増す。

というわけで、演奏の写真は無い。

サン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番イ短調」
チャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲イ長調」


この2曲だけだったが、弦のそろったすばらしい演奏だった。

折しも、この日は広島の原爆投下の日。
ロストロポーヴィチ氏が、アンコールでソロを弾く。
「戦争犠牲者への追悼なので、演奏が終わっても拍手をしないでください。」
と言って弾かれた曲は、 バッハのサラバンドだった。
すばらしい演奏だった。演奏が終わっても拍手が無いので、野外の鳥の声、風の音が聞こえる
ロストロポーヴィチは皆が無言で見送る中、ステージを降りた。


どうしても写真を撮りたかったので、外で、小澤征爾の出待ちをしてみた。
小澤征爾とロストロポーヴィチ
ちいさーく、見えた。

楽団の、練習生たちにマキコフが
「いい演奏家になってねーーーー!」と叫ぶ。
今日の演奏を聴く限りでは、未来は明るい。
バスに乗り込んだオケの人々


こんなにも、音楽のこと、戦争のことを真面目に考えたのは、何年ぶりだろう。

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