クマラのファイル集   インドネシア語4

apa (アパ)


  インドネシアへ行けば、見る物、聞く物すべてが知らないことばかり。そこでよく使うのが

「これは何ですか?」「あれは?」

Apa ini ? (アパ イニ?) 「これは何ですか?」

Apa itu ? (アパ イツゥ?)「あれは何ですか?」または「それは何ですか?」日本語ではちょっ

と失礼ですが「これ何?」といった感覚で使うとピッタリ。反対に「何これ?」というのが

Ini apa ? (イニ アパ?) で全く同じと考えてよい。さっぱり何だかわからないときには

「なあにぃ〜これ」 というようにゆっくりと

Ini apa ya ? (イニ アパ ヤァー?)なんて言えば感情的にも合致いたします。「何だったかな

ぁ〜」とか「えーと」と考え込む時には 

Apa ya.(アパ ヤァ)と言えばずっとインドネシア語らしくなります。 

Apa ini ? (アパ イニ ?)と質問すれば当然答えはインドネシア語で返ってきます。そこでまた

Apa ?(アパ?)「何」と聞いてしまう。Apaの応酬になりますが、それは 

Tidak apa−apa. (ティダ アパアパ)「気にしないで」。

だってまだインドネシア語も始まったばかり。

 

Apa に si をつけてsiapaにすると「誰」になります。

Siapa ini ?(スィアパ?)「これは誰?」ではあまりに失礼ですから当然「こちらの方はどなたです

か?」となります。そちら、あちらの場合は itu (イツゥ)を使います。名前を尋ねる時には、

Namanya siapa ?(ナマニャ スィアパ?)「お名前は?」となります。突然尋ねるのも失礼です

から、日本語のように「すいません」に意味で 

maaf(マアフ) またはpermisi(プルミスィー)を始めに言って、

Maaf 、namanya siapa ? (マアフ、ナマニャ スィアパ?)と言えば大丈夫。この言い方が

一般的ですが本来は三人称で使うのが正しく、「彼の名前は?」となります。正しいインドネシア語で

「あなたのお名前は?」 Nama anda siapa ?(ナマ アンダ スィアパ?)となり、

男性であれば(ある程度年齢の) Nama bapak siapa ?(ナマ バパ スィアパ?)、

女性(こちらもある程度の年齢)Nama ibu siapa ?(ナマ イブ スィアパ?)ですが、

Namanya siapa ? (ナマニャ スィアパ?)」がやっぱりよく使われます。

日本では会話のきっかけにまず名前を聞いたりしますが、インドネシアでは別れ際に

「ところでお名前は?」となる場合が多いようです。面白いのは電話のやり取りで、

「どちら様ですか?」の日本語に対して、直訳すると「私は誰と話していますか?」となります。

 

si は子供の名前につけて「〜ちゃん」とか「〜くん」になります。この他動物にも付けたりして 

Si money (スィ モニェ)「おサルさん」、Si kancur(スィ カンチュール)「鹿くん」に。

 

apa に ber ガ付いて berapa (ブラパ)になると「いくつ?、いくら?」の数量を尋ねる疑問詞に

なります。これは次回で。他にも kenapa,mengapaの「なぜ?どうして?」などがあります。

apaにkahを付けてapakah (アパカ)になると動詞の動作に対する丁寧な疑問文が作れます。

Ada ini ? (アダ イニ ?) 「あるーぅ これ」「これあるぅ」

Adakah ini ? (アダカ イニ?)「ありますか これ」「これありますか」

Apakah ada ini ?(アパカ アダ イニ?) 「これは ありますでしょうか」

だんだんバージョンアップ、より丁寧になります。

 

インドネシア人の家に招かれて 

Mau makan apa ?(マウ マカン アパ?)「何が食べたい?」と尋ねられれば、

普通は遠慮がちに 

Apa saja boleh.(アパ サジャ ボレ)または Apa pun boleh. (アパ プン ボレ)となりま

す。boleh (ボレ)は「いいですよ」の意で「何でも結構です」。さらに「気にしないで」とか

「おかまいなく」と言いたいのですが、こちらは 

Tidak usa dipikirkan.(ティダ ウサ ディピキールカン)とか 

Jagang lepot−lepot.(ジャガン レポーレポ)と少々覚えにくいので、当分は

Apa saja boleh.(アパ サジャ ボレ)で。

 

日本人が良く使う言葉にあきらめの気持ちを含んだ「しかたがない」があります。

Apa boleh buat.(アパ ボレ ブアッ)が辞書に載っていますが、実際にはほとんど使わず、

本当にしかたがない場合だけで、通常は

「残念!」Sayang!(サヤーン)、Wa sayang.(ワー サヤン)。

 

目の前にある物の名前を度忘れした場合に便利なのが「えー何だったっけー」

Apa namanya ini. (アパ ナマニャ イニ)

 

お土産屋さんでさんざんapaを連発して買い物を済ませると最後に店員さんが

Apa lagi ?(アパ ラギ?)「あとは何がいりますか?」と締めくくってくれます。

いらなければsudah (スダ) 「済みました」 と言ってお勘定を。

 

あとは何を書こうかな、Apa lagi ya.

 

boleh とか apakah とか sudah の最後の h は、発音はしませんが全く無いのではなく、

無声音で息を吐く時の音がします。日本語表記では最後に ッ を付けると良いのかも。

他にも最後の k も同様です。例えば tidak。


http://www.geocities.co.jp/Foodpia/8833/index.html