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「夢のリング」
 プロレスファンにとっての一番の夢。それは当然自分がプロレスラーと
なってリングに上がること。あるものはそれを成し遂げ、またあるものは
アマチュアとして学生プロレスやらアマチュアプロレスに参加する。
ガキの頃の私は、夢も希望も持ってない醒めたガキだったんで、
柔道やってながらレスラーになれるなんで考えたことも無かった。
当時180cm近くあったら変わってたかもしれない。また、今なら道はある。
175cmあれば通用する団体はいくらでもあるから。当時はなかった。
もちろん私と同じような、好きで好きでたまらない人間たちが集まって、
今の他団体時代の要因の一つだろう。夢をかなえたのだ。

 その次の夢は、やはり自分だけの「夢の対戦」を実現することだろう。
以前なら新日対全日。猪木、馬場、鶴田、藤波。彼らの組み合わせは実現
することなく終わった。今は真の意味で夢のカードなんてないかもしれない。
そんな中、私の些細な夢のカードは村浜対平の純プロレス(苦笑)。
他は特にないかなぁ。そのうちやりそうだし。夕プロ2000号記念大会の
最初の目的にはそういう意図もあった。

 プロレスファンの集まりがあって、そこで行われるイベントと言えば、
消極的なものとしてビデオ上映会など、ファン同士が語り合い、楽しむもの。
次に客を集め、レスラーを呼んでの講演会。私の出身大学のプロレス研究会でも
学園祭でやってた。藤波が来たときに見に行ったなぁ。

 それらを超えた、多分日本では初であろう、プロレスファンが、自らの
手で作り上げた興行、それが夕プロ2000号記念大会だった。
(一応)レギュラーコラムニストに名を連ねている私、発表当初から協力を
表明しながら、結局はほとんど何も協力できなかったので、作り上げたのは
桃太郎さんと強力なバックアップをした方々。でもその過程をつぶさに
知らせていただいた。これはこれで一大エンターテイメントであった^^;
#苦しむ桃太郎さんを楽しんでごめんなさい。

 壮大な目標を達成するには、予算も、経験も、何もかもが足りなかった。
だが、出来上がったものは素晴らしかった。リハで見たちゃたさんの一人
プロレスはマニアにしか受けないかな?と思いきや、本番でははるかに
上回る出来で、マニア以外の人の反応もよかった。ホーキング青山さんの
出番は、入場から退場に至るまで、全てがエンターテイメント(ごめん^^;)。
本当に無事に入場できるのか?しゃべりのプロが陥った、頭真っ白な瞬間、
ここまでドキドキさせ、そして普段のネタに持っていってからの面白さ。
期待以上でした。試合に関しては、他の方も書くと思うけど、全女、ノア
とも、自分の団体のファン以外をひきつけるため、素晴らしいカードを
提供してくれた。そして全レスラーとも、プロレスの楽しさ、激しさを
存分に見せてくれた。純粋な女子の試合も、ノアの試合も、生観戦は
初めてだったけど、あの試合をあんな近い席で見られるなんて、入場料、
1.5倍でもおつりがくるよ。

 前日の打ち合わせで初めて顔を合わせ、当日も一応仕事をいただき、
スタッフらしいことをさせていただいた。自分たちの「夢のリング」を
作り上げたのだ。これまで釣り関係を中心に、いろんなOFFに参加し、
いろんなOFFを作りあげてきた。でもこの感動はひとしお。

 桃太郎さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
まだまだ事後処理もあって、大変だと思いますが、落ち着いたら
次の「夢」を見ましょう。その時にはこれを読んでいるあなたも一緒に。。。

「全日三国時代」
 伝統ある強大な王国の偉大なる王が崩御し、次代を担うと思われた
後継者候補は、王国の実権を女王が握ったことにより、多くの仲間を
連れ王国を去った。残されたのは後継者候補の最大の好敵手と、
古くからの重臣。重臣は当然それなりの年齢であり、政権を争う
力はなく、好敵手も、実際には後継者争いに敗れたような状態に
なっていた。当然、若い世代、古くから王国と信頼関係で結ばれた
他国からの使者たちが立ち上がり、残された王国を守り立てていった。
当然、国の後継者はその好敵手で決まりだと思われていた。

 その時、前王の仇敵が建国した隣国から、武力を背景として開国の
要求が起こった。それに反発し、若い世代の代表が迎え撃った。
が、彼は敗れ、武力の差と、闘った相手の主張に同調し、王国に
いながら同士となり、相手を王国にいざない、開国、改革のために
闘い始めた。そう、維新のころの薩摩や長州のように。

 時を同じくして、前王の真の後継者(夭折したが)の最大の
好敵手であり、現好敵手の師でもある男が王国に帰ってきた。
弟子との協力関係を築かず、自らの手勢を率いて王国の覇権を
争い始めた。その真意のほどは定かではないが。

 ここに王国は内部分裂し、三国鼎立状態となった。王国を守って
きた好敵手は、同じく王国に残ったもの、遠方の大国からの使者、
そして周辺の小国からやってきたものを率いて女王を擁立。
帰ってきた男は、その圧倒的な武力と、華麗なる遍歴の中に
作り上げてきた自らの手勢とともに、正面からの闘いを挑んだ。
若き戦士は、隣国の英雄の力を借り、一つの勢力を築いた。
この三国時代は永遠に続くものと思われたが、闘いの中、
女王にその力を認められた隣国の英雄は、伝統の象徴たる
冠を手にするにいたり、ついには隣国を脱し、王国に本拠を
定めることになった。ここに大きく戦力分布は一変する。


 ということで、本来の三国志とはまったく違いますが、
維新風味を交えたりしつつ、歴史もの調に現在の全日を書いて
見ました。多少は意識しましたが、まったくカタカナないです。
途中で読むのやめちゃった人も多いだろうなぁ^^;;;

 いうまでもなく、好敵手は川田、若き戦士はケア、
帰ってきた男は天龍、隣国の英雄は武藤です。

 三という数字、今のプロレス界では、三冠に並び、三銃士の
隠喩でもあります。何かにつけ蝶野の名前を出してきた川田、
よく橋本の名前を出す天龍、武藤とつながったケア。
面白いと思いませんか?全日三国志の背景に見え隠れする
闘魂三銃士の影。武藤の移籍はどう影響するのでしょうか。
そしてその行動は、本当に猪木=現新日体制=格闘路線に
反発するものなのでしょうか。ひょっとすると新日=格闘路線、
全日=純プロレス路線、を全て猪木/新日の影響下に収める、
一大プロジェクトなのでしょうか。

 ま、時の流れはここんとこめちゃくちゃ早いから、半年も
すれば結果でてるかもね。

「政治」
 「本当にプロレス界のことを考えてるレスラーって、今蝶野と
冬木しかいないのではないかと思っている。」
こう書いたのは第三試合。98年の11月。まさかそのころに、今日の状況を
予期していたわけではありませんでしたが。蝶野が新日の主導権を握り、
駆けつけた人脈を見る限りプロデューサー冬木の将来は明るい(祈・完全復活)。

 三銃士(死語?)の中で蝶野を、大仁田や後藤ではなく冬木を
評価したポイントは、プロデュース能力であり、政治力。
橋本はプロデュース能力も政治力も乏しく、結局会社とTV局の
プロデュースの中、消費されてしまった。武藤は天才だから、本能で動いても
自分のプロデュースはできる。が、集団のコントロールはできない。
大仁田の自らをプロデュースする力は日本でも一二を争うものだが、
トータルで見て、政治力という部分では冬木に劣る。蝶野が生き返らせた
新日中堅レスラーの数々、冬木がひっぱりあげた多くのインディーレスラー
(筆頭は邪道・外道か?それともライオン道?)。
その功績を見れば一目瞭然かと。

 蝶野政権に移る前の新日は、かなり閉塞した状況だったと思う。
基本がアスリートであり、プロデューサー、プロモーターとしての
長州の才覚に問題があったのかなぁ、という気もするが、結局
橋本をつぶし、健介もイメージチェンジに失敗。永田は動きだしつつ
あったが、中西も行き詰まってた。

 猪木が蝶野政権を承認したときから、何かが動き出した。中西は
新たなる付加価値をつけるため、フロリダに飛んだ。天山もアメリカに
渡り、新たなるコネクションを作った。ライバル不在のJは
ノートン(こちらもライバル不在)に喧嘩を売り、大巨人コンビは
仲間割れ。多くの閉塞状態に陥りつつあったレスラーが、自らの
プロデュースに積極的になったり、新たな仕掛けを展開しはじめた。

 プロレスラーは個人事業主であり、自分は自分でプロデュースして
いかなければいけない。蝶野はそれが苦手な連中をプロデュースし、
将来のあるものにはその道を開いた。その取りまとめを行い、会社
からの信頼も厚い内政力、あの三沢とのシングルマッチを実現させて
しまう外交力。まさに日本一の政治力を持ったレスラーだろう。
#某国の首相も見習って欲しいとこである。

 猪木やら橋本やら、K-1やらPRIDEやらといった、厄介な外部から
のちゃちゃもあるだろうが、当面蝶野はうまくこなすのではないか
と思う。結局全日はだれが舵取りするんだろうね。なんてことを
考えてる時に面白いニュースを聞いた。小島が「BAPE」と組んで
何かやるらしい。BAPEったら今若者(オヤヂくさい表現だな)の
間で圧倒的な支持を受けているファッションブランド(らしい)。
そういう意味では、そういう流行に敏感そうな小島らしいといえば
らしい。既存ブランドであるか、自ら作ったかは別にして、
ファッションとプロレスの融合は、蝶野のアリストトリストが先。
その蝶野と小島、ひょっとすると目指すところは同じで、一緒には
いられない運命だったのかもしれない。

 武藤と小島、蝶野と天山、実は蝶野と小島が同タイプで、
武藤と天山が同タイプなのでは、という気がします。小島は
プロレスが好きで好きで仕方ない。だからいろいろ考える。
天山はパワーファイタースタイルを通してはいるけど、その実、
とんでもなく器用でなんでもできる天才タイプだと思ってる。
外見で武藤にはなれないのかもしれないけど。だから蝶野と
小島ではぶつかるし、武藤と天山ではどっちもまとめられない^^;
ということで今の組み合わせは必然なのかも。

 ということは。。。今後の全日の鍵は小島が握ってるのかも
しれないですね。あとは。。。曲者カシン(笑。。。でも期待)

「プロレスの影響力」
 過去のコラムでドラクエやらガメラやらという、プロレス以外の私の
趣味をネタ振りに使って切り出したものがいくつかあります。今回もその
パターンなんですが、昨今のTV番組(特に特撮系の)を見てると、
妙に私の世代(34になっちゃいました)のツボにはまるものがあるの
です。考えてみると、そういうものの黄金期に育った私やその前後の
世代が”モノ”を作る時代になってるんです。だから当時のウルトラマン
だったり仮面ライダーだったりに対する情熱を、今風にしつつも
同じこだわりをもって作ってるのだろうなぁ、と。

 今、プロレスは黄金時代と比べるとファンやマニアといった層以外の
人に対する影響力が限りなく下がってるように見えます。世界観やら
背景を知らなくても入っていけるK-1やPRIDEの影響力と比べるとね。
今って、プロレスラーよりK-1選手のほうがTV露出多いと思いませんか?
特にCM。でもね、彼らのモノマネをする芸人なんて皆無でしょ?
猪木のモノマネだけで食ってる人間がいるかと思うと、長州のモノマネを
する芸人、とっさに2人思いつきます。関根勤の馬場ネタもしかり。
結局そうやってTVに出ている人間に、馬場、猪木、長州の黄金期で
育った人間が多いのだろうと思うのです。とんねるずの石橋もそうですよね。
彼らの影響力というのは相当なものです。今、何かのはずみで1・2・3ダー!
をやっちゃう人の中で、引退前の猪木のダー!を見たことある人間が
どれくらいいるんでしょう^^;;;

 結局、今TVに出たり、いろんなものを生み出している、影響力の
ある人たちの中に、猪木にパワーをもらった人が多いのではないかと
思うのです。そしてそういう人たちが間接的にプロレスを広めている。
それがプロレスファン増に直結していないのは、今のプロレス界が
排他的になってるのかなぁ、と思ったりするわけですが。

 K-1だPRIDEだ、って言った所で、最後のよりどころは猪木であり、
プロレスラーを倒したという称号を欲するわけで、プロレス無しで
日本では成立しないのではないでしょうか。それは全て、
プロレス=最強のイメージを作り上げた猪木の影響であり、商品価値。

 プロレスの影響下にあり、今影響力をもった人たちを上手く使い
こなせば、プロレスがゴールデンタイムに返り咲く日もあるのでは
ないでしょうか。誰か、やってくれないかなぁ。やっぱ蝶野?
旧nWoのころはいろんな人、引きずり出してましたもんねぇ。
ひょっとすると猪木がK-1やらPRIDEと積極的に絡もうとしてるのは、
そっちの線を狙ってるのかもしれませんねぇ。それが新日をかき回して
いる理由なのだとしたら、芸能人、他ジャンルのスポーツ選手は
蝶野が、格闘技系は猪木が、という分担で、新日の影響力10倍、とか
になるのかも。期待だけは膨らみます。さてどうなりますやら。

「マ・チ・ダ・リ・ョ・ウ・ト」
 こういう書き方をすると、以前Joeさんが書かれていたコラムを思い出します。
それとは関係なく、もう猪木信者の皆様(勝手に決め付け)ならご存知ですね、
マチダ・リョウト。

アマゾン奥地出身のブラジル人日系3世。ゾクゾクして来ますね。

186センチ、95キロの恵まれた肉体。きっとムキムキでないグッドシェイプ。

「空手、柔術など何にでも精通していて、パンアメリカンの格闘技大会で優勝した
こともある」おぉ、そりゃ凄い!戦場で傭兵でもやってりゃケンシン・マエダ
ですな(知らないか)。

 とまぁ、とにかく煽りまくってみました。なんでこんだけ反応するかと
いうと、ほんと久しぶりに新日に、いや日本プロレス界に現れたまだ見ぬ
強豪、まさにファンタジー。これほど想像力を掻きたてる存在はここんとこ
いませんでしたね。

 中途半端な海外遠征からの帰国組、昔とは逆転し、日本に修行&名を
上げに来る外国人選手、小川や吉田をのぞけば、他競技からの参入組は
ちっちゃくて、夢を見られそうだったPRIDEもK-1も、さらにそれらとの
対抗戦も結局ファンタジーは存在しませんでした。

 最近の映画界は空前のファンタジーブーム(ほんとか?)。
実際のとこ、密かに?人気のあった「ハリポタ」と、ファンタジーの
元締めのような「指輪物語」の映画化の時期が重なっただけ、という
気もしますが、夢のない時代、人は夢を求めてるのではないでしょうか。

 そこに現れた(いや現れる、か)のがマチダ・リョウト!
こんだけ期待して、日系*世にありがちな、ちょっととぼけた顔を
してたらだめだ。日本人的にきりっとしてるか、欧亜混血という意味で
ロック様のような感じでないと。まちがってもリッキー・スティムボートな
顔ではいけない(すまぬ>ファンの方)。まず顔でエースにならねばならぬ。
橋本みたいに太ってたり、武藤みたいにハ○だったり、三沢のように
獅子舞みたいな顔ではだめだ。不細工ではないが、小島みたいに
プロレスファンの子供そのままな表情でもだめだ。本当のエースの
顔をしていてほしい。

 まぁ、顔は見るまでわかんないけど、名前がいいよね。漢字で
ない、というのも有りますが、マチダですよ、マチダ!。私なんか
びみょーに反応してしまいますな、この姓。今は作家になっちゃった
ようですが、その昔、ある種日本最強のパンクスだった町田町蔵を
思い出します。さらにリョウトですよ、奥さん(意味無し)。

 アントニオ猪木、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、昔のレスラーの
名前かっこよかった。今は。。。橋本?三沢?武藤?そこらにいるじゃん。
蝶野ぐらいですか?ひねりの効いてるのは(本名だって)。
中西なんてさいてーですな。学ですよ、学!それが闘う男の名前かって。
#実は自爆。私も学。。。
どうせだったら「中西太」を襲名してくれ(ジャンル違い)。

 とにかくマチダ・リョウトです。心の中の期待度150%です。
後は。。。前述のとおり、顔かたちが期待はずれだったり、実は
すぐに逃げ帰ったり、新日が使い方を間違えたりしないことを
祈るばかり。
#と、必死で妄想を膨らませないと楽しめないんだよなぁ、最近のプロレスは。

「ベルトの権威」
 タイムリーなネタでいくと、K-1脱税問題、DSE社長自殺?問題、と来て、
これでK-1とPRIDEが失速したとして、2003年はプロレスが完全に浮上?
てな話もありなんですが、それはさておき。。。

 何をいまさら、という感じのタイトルでしょ?今のプロレス、いや、元々
プロレスのベルトのどこに権威がある、っていう考えもありますし。だとしても、
伝統というのは確実にあるはずで、さらにどの団体のベルトか、というとこで、
ある種の”権威”がそのベルトには備わってると思うわけです。

 他団体時代であり、ベルトの数は凄いことになってる。当然ベルト本来の
権威なんてものはない。誰が保持し、誰を相手に防衛してきたか、それをもって
その権威を量るしかないわけです。昔風に3大タイトル、というものを、今の
日本において定義してみると、

1.IWGP
2.GHC
3.三冠

ということになると思う(順不同)。しかし、今の三冠は挑戦者のつぶも
小さく、伝統のみという気がする。GHCは、(悪気もなければ嫌いでもないが)
小川が巻いたことによって、スケールダウンした気がする。IWGPは
永田が蒼々たる顔ぶれから防衛しつづけてるので、まだまし、という気も
するが、先日のバーネットしかり、初めてプロレスするような人とか、
初めて新日のリングに上がるような人間に簡単に挑戦させるという点で、
どないやねん、という気もする。Jrはもっとひどいわね<IWGP。

 で、こんなご時世に、さらにベルトの価値を失墜させまくる男が現れた。
我らが藤田だ(非ミノル)。IWGPのチャンプになりながら、
負傷で返上(だっけ?)した挙句、旧IWGPのベルトを猪木にもらった。
そのベルトと統一戦だ、とか言ってたような気がするんだが、どこ行った?

 んで、今回のNWFトーナメント。これも猪木だか誰かの入れ知恵なんだ
ろうけど、なんでNWFなのよ。新日=IWGP=プロレスとして、
トーナメント=総合とくるなら、=NWFではなく、マーシャルアーツ世界
ヘビーかなんかのベルトを出してくるべきでしょ。しかもそのトーナメントに
自分が勝ち残れず、また違うトーナメントやろうとしてるらしいし。
頭いてーよ。次は旧IWGPのベルト?それともマーシャルアーツ?
北米ヘビーとか、新日派アジアとか?(苦笑)。

 結局復活させたり、新設したベルトやトーナメントが、新日の築き上げて
来たIWGPの、そしてG1の権威を下げる結果になってる。
新日(猪木派格闘団体全体)が永田=プロレス路線と藤田=総合路線を並行で
走らせつつ、交わらせつつ、という道を望むなら、両方の権威をちゃんと
構築し、守らなければいけないんじゃない?

 結局のところ、高山に昔あこがれていた(らしい)ベルトを持たせて
恩を売って、新日派に完全に組み込みたかっただけなんでしょうか。
ノアに戻らないように。
#私なら。。。WWFインターナショナルが欲しいな^^;

「太陽と月」
 長嶋は太陽で、王は月。どっかで聞いた例えだ。月は野村だっけかな?
まぁ、アンチ読売の私としては、違う例えをしたいのだがそうもいかない。
陽気で、天才肌の長嶋と、真面目で努力家の王、ということだ。怖い
川上監督の下で、この二人はまるで対照的に育ったわけだ。

 これとほぼ同じことが、馬場と猪木に言える。陽性で、ありあまる素質、
入団直後からエース候補の馬場は太陽、体も小さく、知名度もなく、
ブラジルからつれてこられた猪木は月。力道山の下で、これまた対照的な
育て方をされた。

 独立した後も、全日は陽=太陽、新日は陰=月というイメージが
付きまとった。全日は王道=正統的なプロレス=旧来の権威(NWAの重視)、
新日は今風に言えば邪道で、数々のスキャンダル、陰謀、革命、
権威の破壊、こういうものでドラマを造ってきた。

 蝶野は、「一人の神」と猪木を呼んだ。本来、唯一絶対の太陽神で
あるべきは馬場で、それに逆らう荒ぶる神こそが猪木であったはず。
しかし、馬場はすでに仏となり、猪木はプロレス界のみならず、日本
格闘技界全ての唯一絶対神となった。10年前なら、プロレス界には
馬場が、格闘技界でいえば大山倍達など、神に近い存在が他にもいて、
猪木が絶対神になることはありえなかったし、そう祭り上げられることも
なかった。しかし、今は猪木一人しかいない。プロレス界にライバルは
おらず、他の格闘技にも超絶的な存在はいない。

 しかし、神:猪木の本来の姿は、破壊神であり、革命家であり、
荒ぶる神である。当然この神一人の統治では、世界の安定はありえない。
新日時代は、新間氏だったり、他のスタッフが脇を支えた。しかし
好き勝手にやったUFOは墜落した。最近では、K-1石井(元)館長
や、DSE(故)森下社長という、実務家が祭り上げることによって
総合、K-1、プロレスの交流が盛り上がってきた。

 これからはどうなる?破壊神を支えて秩序を守ってきた実力者が、
二人とも(元)と(故)になってしまった。毎年そう思うんだけど、
今年も波乱の年になりそうですね。

「武藤の考えてる事」
 いつ以来?って感じの連続投稿です。月間一位を狙いたいですねぇ。
って、もうちょっと先がありますから、もう2,3回書かないと
いけないですね^^;;;

 と枕はさておき、W−1が終わりましたね。本日(書いてるのは
放送日らしい)放送してたようなのですが、仕事の都合もあり、
かつ、自宅から離れているためビデオもセットできず、結局見てません。
まぁ、見る気もあまり起きないのですが。。。

 とりあえず、即日の日刊スポーツの速報と、翌日何箇所かのサイトで
経過と写真をちらっとみただけ。翌日に、昼飯食いにいったマクド
(関西人なので)で東京中日スポーツなる新聞を読んだ。そこには
こんなことが書いてあった(概要)。

「ホーストが出ないとか、直前までカードが決まらないとか、カード
発表のために記者を抑えたりとか、結局全てアングルだったのか?
うちはW−1のお抱え記者ではない。そういうアングルにはつきあえない」

 てな感じ。かなり意訳ですが、確かに直前までカードが決まらない、とか
ゴールドバーグと連絡が取れない、とか、ホーストが来日したけど、
出ない、とか、そういう報道が流れてました。まぁ、半分以上、いわゆる
アングルだと思ってましたが、東京中日スポーツのこの記事を見て、
武藤のやりたいことがわかったような気がした。

 それは。。。完全なるWWE、つまりこってりとアメリカ的なプロレス。
WWEの番組を見ていると思う。中継が中継ではなく、ニュース番組の
ように見える。試合の映像をはさみながら、キャスターが合間のいろいろな
出来事を伝え、次のビッグイベントへのつなぎを行っていく。つまり、
報道は、すべてWWEの影響下にあるのだ。多分武藤が行ってたWCWも
そうだったのだろう。あっちはオーナー自体がTBSのオーナーなのだから、
下手したら普通のニュースでもやってたかもしれない。つまり、武藤は
マスコミを巻き込んだ形でのビッグイベントをやりたかったのではないだろうか。
アメリカちっくに。

 しかし、日本ではそうはいかなかったらしい。昔のように、大スポ
(関西人なので)のみがリアルタイム情報を流していた時代なら、
新日の大本営発表を、さらに面白おかしく書いてくれただろう。しかし、
K−1なりプライドなりが受けて、これまで格闘技に見向きもしなかった
各スポーツ新聞が、一斉に格闘技特集を組むようになった。W−1には
今はやりのサップや、K−1チャンプのホーストが出る。つまり大スポ
以外のスポーツ紙が大々的に取り上げる材料となっている。しかし、
彼らには大本営発表は通用しない。結局上記のような苦情が出るわけだ。

 インターネットも、週刊誌もなく、そして大スポ以外の一般のスポーツ
新聞がプロレスを取り上げない時代なら、猪木/新間のように、すべてを
うまくこなせたかもしれない。しかし、この情報過多、かつ”一般”マスコミ
が格闘技を扱う時代、武藤の思惑は通用するのだろうか。プロレスマスコミと
一般スポーツマスコミがクロスオーバーしてしまっている今、武藤の思惑は
通用するのだろうか。少なくともWWE的に作っていくのならば、普段の
全日で、ちゃんとネタ振りしなきゃだめだよなぁ。。。直前のマスコミだけに
頼ってては。。。

「革命戦士」
 ふと思ったのですが、プロレスラーの入場テーマ曲って、レスラー個人が
契約してるのでしょうか?以前バトラーツを見に行ったときや、レスラー
名鑑とかでテーマ曲みるたびに、「こいつら、JASRACに金はらってるん
かいな」と思ったりもしたのですが、新日なんて自社レーベル(バックは
ビクターでしたっけ?)持ってて、そこからの音源でやってるから、そんな
お金は払う必要がないのでしょうけど。でも、その割りに、新日から出て行った
選手が、そのまま同じテーマを使ってますよね。橋本しかり、長州しかり。
これって、許されるのかなぁ。最近の橋本は知りませんが、大一番の時の
橋本のテーマ、頭のところは新日のドーム用のテーマ曲ですよね?
そんな曲まで勝手に使われてるとしたら。。。いいのかなぁ。

 ということで、3/13、出張先のホテルに戻ると日付が変わってまして、
フロントでもらった夕刊を見ると、WJの番組があるようなので、
始まるまでにカップ麺食って、急いで風呂入って、などとかなしー生活。
つかみの部分は、長州が相変わらずパワーホールを使ってることから。

 この番組、ドキュメント形式でWJの始動から旗揚げ戦までを追って
いました。永島氏がNYで健介を口説き落とすところなど、週刊誌で
写真があること自体不思議だったのに、このドキュメントのTVカメラまで
いたとは。。。やっぱ出来レースとしか思えないですよね。
道場、サイパン、長州自らのプロモーションなどの映像をはさみ、
はしょりながら試合が放映されました。

 第一試合。インディー上がりの若手?同士。名前もよく知りませんが。
最後はマウント状態でなぐりまくり、レフリーストップ。うーん、
それでいいのか?プロレス的に。総合格闘技的に見ると、マウントを
めぐって技術的な攻防があったようにも見えんし。。。
健想VS大森。なんかさぁ、高山の「元パートナー、今はおちこぼれ」と、
「新パートナー、になるはずだったんだけどさぁ」の対戦としてしか
見られず。キャリアに勝る(んですよね?)大森が、その優位差を
全く見せず、攻めまくられたあげく、一瞬の切り返しからアックスボンバー
一発で終わり。うーん、どっちもどっちも。しょっぱい大森に、まだまだ
若手の域を出ない健想。。。

 ついで健介。全日の選手である馳にスポットを当てないのはわかるが、
健介のよさも見えないカットだらけの放送だったなぁ。フライのパートナー
の強さばかりが見えた。大仁田VS越中も、予想の範囲を越えず。
あれで反則を取るのもどうなんでしょうねぇ、デスマッチ的に。
実況も、全日時代からの因縁にも触れなければ、国会議員とかの
ネタにも触れない。これは馳もそうでしたけど、煽りが足りないような。

 そしてメインの長州VS天龍。ちょっと悲しくなった。7分ちょいの
試合時間、ごつごつしたプロレスではあるが、私の好きだったころの
動きがまったく出来ない長州と、7分しか持たない天龍。これが
51歳VS53歳の限界?7分の間、激しく闘いつづけたのだけれど、
そこにプロレスのど真ん中らしい起伏が見られず、TV経由で聞こえる
範囲では、一度たりとも長州コールも、天龍コールもなかった。
観客は満足してたのかなぁ。

 私としてはTVで偶然見られただけなので、文句をいうつもりはない
のですが、満足行くものではありませんでした。一番の印象は。。。
セルリアンブルーのマットの上に、長州や健介や越中がいて、タイガー
服部が裁いていて、柴田@東スポが解説やって。。。なんだ、新日じゃん。
結局は長州時代の新日をそのままやっている、新日の亜流にしか見えなかった。
新日の亜流としては、古きよき新日と、三銃士時代と、総合風味をあわせもつ
ZERO-ONEのほうが先行していて、面白そうだよなぁ。

 ただ、全日はやっぱり崩壊するのかな、とも思う。全日武藤派は
ZERO-ONE&W-1へ、天龍派はWJへ。。。

「マ・チ・ダ・リ・ョ・ウ・ト・2」
 マチダリョウト、町田龍太、町田龍人、結局どれがほんとなんだろ。
一番最後のはなさそうに見えますが、新日公式メールマガジンにその
表記があったもんで。

 ま、それはさておき、ついにデビュー戦が決まりましたね。相手は
パンクラスの謙吾。佐々木健介、鈴木健想がWJに行ったんで、その
流れでパンクラスはWJと交流かと思いましたが、新日との交流路線は
変わらないようですね。

 週プロのその記事で、小さな写真が載ってました。ひょっとしたら
以前にこの写真の大きいのが出てたのかも知れませんが、私は初見。
小さな写真だったので、顔も良くわかりませんが、まぁまぁ、という
感じでしょうか。猪木と並んで見劣りしない身長ですから、結構なもんです。
この試合でどんな闘いを見せてくれるのかが楽しみです。

 で、新日ですが、武藤派離脱はともかく、長州派離脱により期待の星だった
健想が抜け、例の事件で棚橋も失速。同時期に上り調子だった若手はどこ?
あぁ、魔界か。そんなこんなで第一試合組の若手の上、吉江、ウルフあたりに
ぽっかり穴が開きました。しかし、そこにいきなり飛び込んで来たのが中邑。
ほんとにデビュー間なし?と思ってしまうぐらい、体もしっかりしてるし、
ふてぶてしい面構えもいい。マチダリョウトがどのくらい新日に参戦する
のかわかりませんが、とにかくこんな連中が上の抜けたチャンスに
飛び出してくる。これぞ新日の底力だよなぁ、と思うわけです。

 旧U系の選手をどんどん入れて、生え抜きを大事にしないのか、という
人もいるでしょうが、私の見る限り、結局は総合風味のプロレスラーとして、
若いやつのかませ犬にしようとしてるんではないでしょうかね。
もちろん、今の時点では重要な手ごまでもありますが。これからの
新日では、総合風味のプロレスが出来てあたりまえ、そういう時代に
なりそうな気がします。それが蝶野と猪木の折衷案なのかもしれません。

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