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「ATTITUDE(海賊版)」
#あぁ、一撃もりもとさんごめんなさいぃ^^;;;

#みちのくプロレスは実際に観戦したことがあるわけでもなく、
#週刊誌レベルでの情報を仕入れているのみであることを先に言っときます。

  先日、なんでも鑑定団にスペル・デルフィンが出演していた。鑑定する
お宝は新日Jr決勝でライガーと戦った時のマスク、いわゆるデルイガー。

  みちのくプロレスは絶対的リンピオのサスケ率いる正規軍と、人気ルード、
デルフィン率いるデルフィン軍団の対立という構図で始まった。その後、
新たなるルード軍団として海援隊(だっけ?)が組織され、結果的に
デルフィン軍団はリンピオ陣営に与する事となった。そして海援隊の離脱、
サスケの長期欠場の中、デルフィンはリンピオのトップに立った。その時、
みちのくプロレスからルードはいなくなった。

  「明るく楽しいプロレス」。とはいえルチャを標榜する限り、リンピオVS
ルードの構図は必要だろう。この構図こそ誰にもわかりやすい、
「明るく楽しいプロレス」の要素なのだから。

  それをよく分かっているサスケはルードに転身し仲間を集めた。
が、デルフィンのお気に召さなかったらしい。本来デルフィンがルードに戻り、
リンピオ・サスケとの構図に戻るのが正しいはず。よほどリンピオのトップの
位置がいごこちよかったのだろうか。選手会というお山の大将でいたかったの
だろうか。

  最終的にデルフィンはみちのくプロレスを脱退した。振り回されたサスケは
88ヶ所めぐりという区切りを付けてリンピオに戻った。自分が呼び寄せた
闘龍門の連中はルードに残し、ピンチを聞きつけた海援隊のメンバーも
帰ってくる。デルフィンとサスケの人望の差か?

  デルフィンのATTITUDE。もっとも楽な道を選んでいるようにしか
見えない。茨の道を歩め、というつもりもないが、それでいいのか?と思えて
仕方がない。

  話はもどって鑑定団。趣味のフィギュアとかを持ってくるのならともかく、
負けた試合のマスク。そういえばあの試合は生で見たよな。善戦してるように
見えたけど、その実ライガーに遊んでもらってただけ。その試合のマスクを
お宝として持ってくるというのはどういうことだ?あの試合がピークであると
いうことではないか?決勝進出という結果に満足しているのではないか?

  ずっと関西出身のデルフィンを応援してきた。
でも新しい挑戦を見せるでもなく、一夜の夢に満足し、お山の大将の位置を
守ろうとする今の彼のATTITUDE。
もう応援できないよ。

「ガメラ3」
 先日「ガメラ3」と「ウルトラマン」の映画をはしごしてきました。
ゴジラ派の私、平成ガメラは今一好きになれないのですが今回は特別。
とってもそそる設定とそそる女優陣^^;;;のせいで劇場に足を運びました。
まぁ、その感想をこまごまとここでは書きませんが、なんかすごい設定と
すごい女優を配したために消化不良といった感じでした。

 さて、平成ガメラが好きになれない理由なんですが、私の中でガメラは
ゴジラの対抗馬でありながら、怖い怪獣ではなく、子供の味方のわかりやすい
ドラマのもの。出てくる侵略者も、おまえアホか、と言いたくなるような。
私の時代のゴジラは怪獣がいっぱい出てくるころでしたが、キングギドラ、
ガイガン、メカゴジラというライバルがいて、ガメラよりはましな侵略者が
いて、初代ゴジラファンには異論があるでしょうが、ハードな作品でした。

 そう、私の中ではゴジラ(東宝)=新日、ガメラ(大映)=全日でした。
#その他、ギララやガッパという色物が国際^^;;;
ところが平成の世になって構図は一変しました。ゴジラ/新日はハードに
見えて、実は怖さを失い、シンプルな戦いになっていき、ガメラ/全日は
楽しさより痛さ、怖さばかりが目に付くようになった。そういえばUSA
版ゴジラならぬ、USA版新日になったWCW/nWoというのもあります。

 どんどん派手になり、怖さが無くなった新日。いつ死人が出てもおかしく
無いような過激な全日。これでいいのかなぁ。時代は変わった、見方を
改めなければいけないのかな。

「無題」
 まず始めに、4月分の原稿がついに書けなかったことをお詫びします。どたばた
してたり、放送時間がずれたりして、新日の中継ほとんど見られず、見られても
あれ?先週見たぞ?という内容が多かったのも。。。
 とにかくドームをはさみ、色々と話題があったにもかかわらず、私の中のテンシ
ョンがまったくあがらなかったのが一番の原因でしょう。

 ハンドルにちなむと記念すべき13回目なんですが、結局今月も強烈なテンショ
ンの高まりはない。最近気になったことといえば、「橋本、ウルトラマンガイアに
出演」。他に金本、福田らが出てましたね。福田君、新日きて良かったね。なんて
いいたいわけではなく橋本。脱サラして新日入りを果たした今回のゲストに、「力
だけでは本当の強さではない」なんてことを言う。うーん、そんなこと言える立場
か?体型も(その時は)変わってないし。もちろん橋本が考えたセリフではないの
だが、橋本が説教していたセリフ、そのまま橋本に返してやりたいとこでした。

 次に蝶野。日本一のヒールが、新日最強のヒール、ドン・フライを味方につけた。
これは心強い。後は天山だな。どう考えても武藤はやはりベビーフェース。当然と
いえば当然だが、今のnWoはヒール軍団ではなくなっている。もちろん、小島は
キャラ的にそれでもいいが、天山、そしてヒロ斎藤にはヒールの方がにあうと思う
ぞ。ライバル(?)冬木がちゃくちゃくとFMWを制覇し、インディーからの脱却
を進めつつある今、蝶野の更なる飛躍を期待したいところ。

 最後に武藤。天龍戦は凄かった。王者としての受けと挑戦者としての厳しい攻め、
武藤はその両方を繰り出した。天龍もミスタープロレス(笑) として武藤の攻めを
受けきり、かつとんでもない技を繰り出してくれた。
 少し前の蝶野の解説を聞いてプロレスの見方が変わってきた。プロレスというの
は相手の体力を削りあうものだと思ってたのだが、もっと心理的なものだったのだ
と。交互に自分の時間帯を有し、技を繰り出して相手の精神力を削って行く。時に
は受けつづけて、それでも立ち上がる。そうすることによって、攻めていたほうが
体力的にではなく、精神的に攻め疲れする。まだ立つのか、と。時には意表を突く
行動し、時には相手の技を叩き潰す。そうやって相手の精神力を奪い取り、「あぁ、
だめだ」、そう思わせた者が勝つのだ。そうやって考えるとアメリカのプロレスも
納得いく。必殺技を出させるところまで試合を運ばれた時点で負けなのだから。

 おっと、話がそれまくった。とにかくこの試合はまさにプロレスであった。この
あたりの部分、力任せなだけの中西には学んで欲しいよな。しかしあまり考えずに
キーボードをたたいていたのだが、結局、気がつけば三銃士。いくら天龍が強さを
維持していても、いくら大仁田が外野でわめいても、いくら長州が復帰うんぬん言
っても、この3人を中心に新日は回っている。

「レスリング」
 よく「レスリングがうまい」とか、「アメリカのプロレスラーにしてはレスリング
ができる」という表現がされる。よく考えてみれば変な話ですよね。だってそう
評されるのは”プロ”レスラーなんだから。そこでいう”レスリング”ってなに?
アマレスライクな、地味なグランドの攻防のことだろうか。私の頭をよぎるのは
昔の新日の前座や、TVクラスでも序盤の静かな闘い、あれかなぁと。
そういう意味では今、レスリングのできる選手って限りなく少ない。新日の選手でも
それをじっくり見せてくれる選手は蝶野、武藤ぐらいではないか。

 連載遅れまくってるにも関わらず先日桃太郎さんからビデオが届いた。見てから
少したっててうろ覚えなんですけど、馬場選手の試合、鶴田がジャック・ブリスコに
挑戦する試合、猪木VSルスカ第2ラウンド、藤波、木村のJr戦が収録されていた。

 藤波、木村の試合は今のJrのような華やかさはないが、すばらしい技術の攻防と
最後は藤波のずるさ^^;;;が見られて非常にすばらしかった。それよりも驚いたのが
ジャック・ブリスコ。この選手、私のように当時を知らない人間としては、NWA
タイトルヒストリーに顔を出していて、ローリングクラッチで馬場を丸め込んだ
こともあるテクニシャンという程度の知識しかなかった。対する鶴田はまだ若い。
全盛期の圧倒的な力はない。しかしその動きはJr時代の馳を彷彿させる、豪快、
かつ緻密な一点集中攻撃を見せてくれた。試合運び自体は未熟だけど。鶴田が
負けるのは知っている。が、ほんとにブリスコ勝てるのか?という印象を持った。
が、ブリスコはすごかった。本当にレスリングができる。攻めさせ、かつじっくり
と鶴田のスタミナを奪いきった。まさにNWAチャンピオンの闘いぶりだった。
#私ごときがNWAを語るのはおこがましいですけど。

 あぁ、このころのアメリカンレスラーはレスリングができたんだな、そう感じた。
日本以上にレスリングのできない選手ばかりになったアメリカ。フレアーを代表と
する前時代からの生き残り勢ぐらいだ。そんななかかすかな希望がディーン・マレン
コとカルガリー勢。ブレット・ハート、クリス・ベノイ、クリス・ジェリコ。。。
惜しむらくはみんな体が小さい。WWFでトップにたち、WCWでも特別な位置を
キープするブレット・ハートが異例なのかもしれない。そのブレット・ハート、
WWFのトップの座を蹴ってWCWへとやってきた訳だが、当然同調するものと
思ったのが実弟オーエン・ハート。ところがオーエンはニューヨークに残った。
地元カルガリーでの団体の栄枯盛衰をみたから真田家をきどり、徳川、豊臣の
両方に血を残そうとでもしたのだろうか。結果的にではあるがそれは裏目に出た。
いうまでもなく先日の事故である。オーエンは紛れもない天才だった。
天才すぎた故に勝負への執着(日本では特に必要)、アピール(アメリカでは必須)
が足りなかったように思える。しかしまだまだこれからだったろうに。

 ハート・ファンデーション。ブレット・ハートをトップに、デイビーボーイ・
スミスらをも含んで結成されていたカルガリーコネクション。彼らが一大勢力に
なっていればアメリカにもレスリングが蘇っていたかもしれない。そしてオーエン
の死は、WWFにおけるレスリングの死になっていくのかもしれない。

 黙祷。

余談:新日レスリングの権化、藤波が社長就任とか。長州を飛び越えたなぁ。
それより藤波は蝶野と結託して、アメリカやFMWなみにヒール社長やって
ほしいなぁ。正統なレスリングを押し出してるのは蝶野や武藤なんだから。

「海外武者修行」
 日本に2+1(+1)団体しか無かった頃、どの団体も新弟子を卒業し、
若手と呼ばれるようになった選手を海外に送ることが多かった。
ある者は期待されてエリートコースを歩むために、有名レスラーやコーチの
指導を受け、海外での試合経験を積み、場合によってはタイトルの一つも
持って帰って来た。かたやこのまま日本にいても花の咲きそうにない選手を
無期限で海外遠征に出した。そのまま消えてしまう者、イメージチェンジに
成功し、華々しく帰国する者、他団体に上る者、そのまま定着してしまう者。

 当時、プロレスにはいくつかの極があった。一つは当然アメリカ。一つは
ルチャ・リブレの国メキシコ。そしてまだキャッチの伝統が残るヨーロッパ。
忘れては行けないのが独自の色を持っていたカナダ、カルガリー。

 アメリカのプロレスは変質した。全体的に大型化したメジャー団体の
トップ候補生が行くにはメキシコは小さすぎる。カルガリーエリアは
もうない。ヨーロッパも弱体化した。このご時世、海外遠征に行ったところで
大化けするのは難しいと思われている。
#中西、永田、西村がいい例。

 全日に至っては海外遠征未経験組が頂点に上りつめた。遠征するより国内で
もまれた方が成長する、とでもいうように。しかし新日では明暗がはっきりと
分かれている。三銃士と呼ばれた時代は終わり、会社の持ち上げに乗り切れない
健介も落ちた。今や蝶野、武藤の2トップ状態。この二人は海外遠征で成果を
あげた二人だ。武藤は言うまでもなくグレート・ムタとしてNWA/WCWの
トップに上り詰めた。蝶野はマイナー団体とはいえWWA(だっけ?)の
タイトルを取り、十分な成果を上げた。橋本って海外で何してたの?健介だって
カルガリーにいたらしいってことぐらいしかしらない。

 今のアメリカンプロレスを見ていて海外武者修行は無駄だと思う人も多い
だろう。でもそれは違う。プロレスというのは奥が深い。U系を評して
馬場さんが言った「あれもプロレス」という言葉が真実なのだ。
”今の”アメプロもプロレスなら、U系もプロレス。U系、そして今の
格闘技ブームなんてものは、猪木のプロレスの一部分を拡大解釈したものに
すぎない。猪木に対して馬場のプロレスこそがアメリカンプロレスだと
いう見方もあるが、そうは思えない。昔のビデオなんて見てると馬場の方が
シュートな試合が多い。足殺しなら足殺しをねちねちとやってたりね。
猪木の魅せるプロレス、そしてシリーズを通したドラマ作り、こっちのほうが
エンターテイメント性の高いプロレスだ。

 蝶野は良く負ける。最近だと良くタッグマッチでフォールを奪われたりする。
それを持って蝶野は弱い、という人がいる。小島や天山が良く吠えてるよね。
大仁田にも勝てなかったと。では猪木は無敗だったか?そんなことはない。
シリーズ緒戦で新外国人選手にクリーンに勝つことはまずなかった。シリーズ
最後まではらはらさせ、最終戦タイトルマッチはなんとか防衛した。そうやって
ファンを楽しませてきたのだ。そうすることで外人選手の商品価値も上がる。
逆に相手の商品価値を考えない試合をすることもある。ストロング小林戦は
名勝負だが、その後の彼のポジションは決して恵まれたものではなかったし、
思い出深いのが新日離脱が決まった最終戦、ビガロに対するお仕置きのような
攻撃は目に焼き付いている。

 蝶野は電流爆破の上で大仁田と引き分けることにより、自分の株を落とすこと
なく大仁田の商品価値を維持した。価値のない中牧との試合と比べればよく
わかる。今回、武藤はなんだかんだと引っ張りながら、結局は大仁田の価値を
認め、その策に乗りムタを復活させる。橋本は折角用意してくれた復活の花道
天龍戦でドラマを作れなかった。健介は。。。何やってるの?

 プロレスとは殺伐とした殺しあいではない。いかにドラマを作れるか、
そして相手に怪我をさせず、自分も怪我をしない範囲を守り、お互いを
尊重しあってストーリーを構成していかなければならない。その能力を
身につける、または磨くために、海外遠征は今でも必要なのではないかと
思う。小島は根っからのプロレスファンだから、結構いけてるのだが、
中西あたり、もう一回ちゃんとやり直した方がいい。金本、高岩もメキシコか
WCWクルーザー級あたりでシリーズというものの大切さ、相手を壊さないで
適度に負けるということを勉強したほうがいい。

 強いだけではやっていけないのがプロレスラー。ゴッチはどうだった?
ローラン・ボックは?大仁田は何故客を呼べる?フレアーは何故未だに
トップにいるんだ?そういうことを勉強しなおさないといけないレスラーが
多い。商品価値のある選手を嗅ぎ分け、その選手と戦う、もしくは組む。
そしてお互いの商品価値をあげていく。そういったこともできなくては
いけない。nWoブランドを活用し、大仁田、ドン・フライという
すさまじく強烈な個性を持つ二人を抱き込める。これが蝶野の凄さだ。

 今、新日、全日の若手を卒業したクラスの選手、層はかなり厚い。
ここでくすぶってるぐらいなら、もう一度ちゃんと海外遠征してみないか。
本当に大化けして、トップになって帰って来いよ。

「中西優勝」
 タイトルはさておき、前置き。日本人抗争が主流になってからの新日、
当然外人の質は低かった。しかし、中にはきらりと輝く選手もいた。

 忘れられないのがまずバズ・ソイヤー。アマレスの基礎を持ち、かつ
十二分にプロレスのおもしろさを伝えてくれる選手でした。彼も。。故人
なんですよね。
 スティーブ・ウィリアムス。今ならともかく、当時の新日ではもて
あましたか。全日行って開花しましたが、新日にいたころからとんでも
なかったんですよね。
 他にもハクソー・ヒギンズとか、ウィリアムスの先代のドクターデス、
デビッド・シュルツ(だっけ?)という、トンパチなんだけど、時折
とんでもない怖さを感じさせる選手もいました。

 が、極めつけはスタイナーブラザース。圧倒的なパワー、コンビネーション、
スピード、技術。何をとっても超一流でした。最初にフランケンシュタイナーを
見たときの衝撃は忘れられません。新日も彼らを重く見て、大試合でのみ呼び、
その見せ方に工夫がありました。別の見方をすれば馳、健介組のかませ犬に
したかったのでしょうが、ライバルにもなれていない。高いハードルと言った
ところでしょうか。それなりに見慣れた頃、こんどはスタイナー・スクリュー・
ドライバーという、これまた恐ろしい技を披露してくれました。TVの前で
絶句しました。

 基本的に。。。地味だけどとんでもなく強い彼ら。ヒギンズやシュルツは
知りませんが、ほとんどがアマレスの素養(というより実績)を持ち、
かつプロレスを良く知っていた。中西はどうだろう。正直、彼は怪物だと思う。
そしてもったいないとも思う。もっとプロレスの奥深さと、アマレスを生かした
技術を使ってほしい。そうなれば永田、中西組は和製スタイナーブラザースに
なりうると思うのだが。

 しかし中西はGIを勝ち取った。GIは夏の長丁場。体力だけではなく、
頭を使わなければ勝てないと思われていた。だからこそ健介や橋本には
遠く、天才肌武藤でもない蝶野や藤波が印象に残ってきた。可能性としては
永田の方が近かったはずだ。が、中西は”力”だけで勝った。それはまさに
怪物にしかできない芸当だろう。
 ただ私としては、これが中西の今後を左右するのではないかと思う。
一生このスタイルのままになるのでは。

 私が中西に期待する物、それは先に挙げた外人レスラー。切れのいい投げ、
アマレス仕込みのグランド、中西の場合、そこにパワーを加えられる。場合に
寄ってはカレリンのような怖さもグランドで見せられるのではないか?
将来的に、永田、中西、藤田組なんてチームができたら、それはまさに
スタイナーズ&スティーブ・ウィリアムスに匹敵するのではないかと
すら思うのだ。

 この3人に対し、純プロレス系の天山、小島、健介が立ちはだかる
状況になれば、三銃士も故障個所の治療がゆっくりできるよな。
そしてその時こそ新日最強神話が復活し、アルティメットもプライドも
グレイシーも怖くなくなるはず。

 その時。。。中心にいるのは誰だろうね。

「Queen Of Sports」
 女子プロレス。いまだかつてはまったことがない。週刊誌に目を通す時に
一通り眺めているので、流れは押さえているつもりだけど。高校のころか、
今でも一緒に観戦に行く友人が、女子プロにはまってました。まさに
クラッシュギャルズの全盛期。

 その後、他団体時代となり、往年の名選手が次々と復帰、今ではクラッシュ
ギャルズの二人までもが復帰している。そんな中、注目したのは長与千種率いる
ガイア。長与の教育方針か、若い(幼い?)連中が前面に出て、対抗戦なんか
でも、他団体のトップクラスに牙をむいて行った。そしてその中から里村、
加藤という逸材が現れた。が、その後ガイアはKAORUと山田の抗争、
そしてフリー系、大物選手が続々登場。里村、加藤の影は薄くなっていった。

 今、大黒柱であった全女があのざまで、強い選手は戦いの場をもとめて、
各団体をわたり歩く。ある意味ではいい時代だ。FA宣言できる格の選手が、
自由にやりたいところで闘う。夢のカードの目白押しである。

 だが、ここに大きな落とし穴があった。今、大物になっている選手の
ほとんどは全女出身。そして定年制があったりして、若くして大物に
なった選手が多い。ということは、今でもそれほど年を取っていない。
復帰組とはいえ、本当に強いのだ。上の世代がやめていかなくても
会社は若い、かわいい娘を売り出そうとする。昔なら、強い先輩は
やめていく。そしてかませ犬の悪役ライバルがいた。今は純悪役なんて
いないし、いてもかませ犬にはなってくれない。おかげで若い、本当の
アイドルレスラーがトップに立てないのだ。

 それに加えて危険な技のオンパレード。確かここ数年で二人死んでるし、
怪我人も多い。ろくに鍛えられていない、アイドルレスラー候補がトップ
クラスのおばさん達と闘うのだから。これでは先がない。期待されながら
さっさと引退する選手も多い。が、プロレス界では珍しいことではないが、
引退から簡単に復帰する。しかも別の会社で。それは育ててくれた会社に
対する裏切りでは?結婚引退>復帰なんてのもある。

 期待された選手が復帰してくるのはいい。大物選手が自由に闘いの場を
選べるのもいい。団体間の妙ないがみ合いがなくなっているのもいい。
ただ、次世代を担う選手の育成、本当に大丈夫か?壊れそうにないのって、
里村、加藤を筆頭とするガイアのちび達と、女子柔道からの八木、浜田の娘
といったフィジカルエリートだけでは?この他団体、そして豪華な時代に、
ちゃんと先を見据え、生き残っていくのは誰だ。

「トップをねらえ」
 日高のり子は関係ないっす(って、誰がつっこめる)。

 三銃士世代も年を取った。その下の天山、小島、永田、中西も若いとは言えない。
猪木、馬場らがその年齢のころどうだった?藤波、長州、鶴田も含めて真のトップ
に立つには相当時間がかかった。

 過去のプロレス、つまりは新日、全日においてエースはオンリーワンであった。
いうまでもなく猪木であり、馬場である。ドラマは常にそのエースを中心に回って
いた。トップのレスラーとして闘うだけではなく、社長として会社を切り盛りし、
監督としてドラマも作ってきたのだ。

 鶴田はトップにたった。が、その期間は結局短かったし馬場の作った舞台の上
でしかなかった。藤波も自らドラマを作ることには苦心したし、ついには真の
トップに立てなかった。長州とのドラマも、所詮は猪木の下でのもめ事。長州は
それに気づいたのか、猪木の下を飛び出した。自分で会社を興し、興業もやった。
が、いかんせんドラマ作りの才能がない。結局は馬場の下で演出してもらい、
煮詰まったあげく猪木の元へ戻ってきた。だが、その経験は無駄ではない。
この三人の中で唯一自分の世界でトップをはったのだから。今の(実質的な)
位置をみてもわかる。藤波は今になってようやくドラマを作る権利を”与え”られ
動き出そうとしている。

 さて現代の一線のレスラー達。三沢はどうだろう。ようやく馬場の手から
離れ、これから真のトップとなっていくだろうか。いや、そうとう苦しい
はず。ライバル連中が三沢の引き立て役にはならないだろうし。また、
亡くなったことにより、永遠に馬場の呪縛から逃れられないのではないかという
心配もある。
 橋本は、前にも言ったが何度もチャンスをもらいながらドラマを作り損ね、
結局は会社のいいなり。健介も同じ。今更の高田戦がどう転ぶか。蝶野は
ある意味会社に認められて、ドラマ作りを任されている。それは実績あって
のこと。結果的に蝶野の作ったnWoジャパンを乗っ取った武藤、レスラー
としては超一流だが、長期的ドラマは作れない。自分のことしか考えてない
みたいだからね。今のnWoが変則的な正規軍でしかないのはそのせいだ。

 なんにせよ、もうみんな若くない。インディー系は別として、現役レスラーと
して本当にトップに立てるのは三沢だけかもしれない。真の求心力をもった、
本当のカリスマはもう現れないのか!誰か、一気に抜け出してくれ!

「四の字固め」
 このコラムを書き始めたころに藤波はずるくないと書いた。そしたら
メールをいただきまして、実は藤波はずるいんだよ、と教えていただいた。
そう、この時代の新日の選手って、みんなあの道場で鍛えられ、ずるい
レスリングも体得してるのだ。その後Jr時代の藤波、木村戦などを見て、
そのずるさを再確認したりもしました。藤波は優しい、がずるい^^;;;

 タイトルの四の字固め、ある意味ではもっともプロレスらしい技であり、
プロレスファンならずともその名前は知っている。もちろんデストロイヤーが
その名を知らしめ、その後では永遠のチャンピオン、リック・フレアーの
決め技として知られた。が、日本のプロレス界で脚光を浴びることなく、
U以降の時代では完全に過去の遺物となった。
 その四の字固めが再び脚光を浴びたのは言うまでもなく武藤、高田戦。
ある意味プロレスを否定してきたUの最後の象徴高田を、誰もが知る
最高にプロレス的な技で破ったのだから、プロレスファンとして最高の
気分だった。

 では今なぜ四の字固めなのか。ここにはドラゴン・スクリューという、
もう一つの忘れられた技が介在する。本来、藤波のニックネーム、ドラゴンが
冠された技の中でも見栄えこそすれ、あくまで単なるつなぎ技でしかなかった。
別の言い方をすれば相手を倒す技、一種の投げ技であり、決していため技では
なかった。ところがすっかりプロレス的ムーブを忘れた高田は、武藤にしかけ
られた時、自ら回るということをしなかった。結果、高田は膝を痛め、四の字
固めに屈することとなる。その後は武藤も研究を重ね、完全なる膝を痛めつける
技へと昇華し、本家藤波ですらそのスタイルを踏襲している。実は元々その威力
を知っていながら、危ないから使っていなかったのかもしれない<優しい藤波。

 さて次のステップ。ドラゴン・スクリューでまわした後、あなたならどちらの
足に四の字を仕掛けますか?正直学生時代散々プロレスごっこをした私でも、
いつもの向きにしか四の字なんてかけられない。私なら。。。相手の左足を
曲げるほう。字としては4の逆ですね。柔道やってたときもそうなんですが、
技を左右逆に使い分けるなんて至難の技。プロレスラーもそうだと思ってたんです。
だからドラゴン・スクリューが痛め技なら、そのつかんでいた足を4の縦棒に
するのが理想だと考えます。痛めた膝をさらに逆に曲げるのですから。
それを忠実にやるのが武藤。が、藤波は時として回した足を曲げていた。
それは効かんやろぉ、とよく友人と突っ込んでました。それともやっぱり
藤波は優しいのかな。

 さらに次のステップ。今年のGIの時だったか、藤波が勝ちに行ってる
試合の時でした。あれ?いつもと違う向きに四の字を仕掛けている。当然
回した足が縦棒。考えてみれば武藤にしろ藤波にしろどちらの足をとっても
回してる。四の字も使い分けができるのか!すみません、プロレスラーを
甘く見ていました。考えてみれば藤波、武藤という技のレスラーなんだから
できても不思議はないですよね。となるとやはり・・・藤波は優しいのか、
ずるいのか、決める四の字とつなぎの四の字を使い分けていたのかもしれません。

 そして最後のステップ。四の字ににた永田ロック。この技には思い出が。
あの型から四の字のように空いてる足をかけたら。。。チェーンデスロック。
多分ほとんどの方が名前すら知らないのではないだろうか。私も見たのは
一回。そしてその試合が掲載された雑誌でそう紹介されていた。その試合とは
大仁田引退の原因となったヘクター・ゲレロ戦。多分チャボの前だと思います。
永田ロックのように自らはスタンドで、相手に背中を向けて締め上げていました。
その後倒れ込み、四の字の格好に。この技で大仁田の膝が壊れた、そういう
シーンでした。話は戻って永田ロック。GIでドラゴン・スクリューから
永田ロックという連携を見せた。その時回した足は縦棒ではなかった。
そりゃあかんやろ、と思った次の瞬間、空いている足を四の字のように
フックするのではなく、曲げている足をさらに曲げる方向に押し付けた。
あぁ、そうすれば痛めた膝に自分の足を挟んだ状態で無理矢理順方向に
曲げることができる。そうキーロックのようにね。

 あぁ、ほんとにプロレスって面白いですね。技一つでこんなに語れて
しまうんですから(と、暗に長文のいいわけを^^;;;)。次はどんな技を
語ってみましょうか。いや、次はあなたの番です>読者の皆様。
一つや二つ、思い入れのある技あるでしょ!。

「大阪プロレス観戦記」
  以前、デルフィンはもうだめ、なんてコラムを書いときながら、地元大阪で
楽しそうなプロレスが低価格で見られるというのにそそられ、一度は見に行こうと
思ってました。今回、関東からの友人が出張で来て、うちに遊びにくるというので
それにあわせて28日大阪プロレス光明アムホール本年最終戦を観戦してきました。
#ドシルくん見てる?

  現地到着時、想像をはるかに上回る行列が。当日券組の私たちはちょっとあせり
ましたが、問題なく入れました。ここは元々ライブハウス。リングのまわり三方は
シートを敷いたみちのくスタイルのスペース。ステージ側(ささやかな花道がある)と
関係者席だけ椅子がある。第一印象は「見づらい」。コーナーポストが目の前に
あったというのもありますが、リングを見上げる形になるし、リングの高さもあり
奥のほうはみづらかった。

  15時過ぎ、入場式&挨拶があり、第一試合、薬師寺VSえべっさん。開始。
えべっさん、入場中にリングの周りを回り、お賽銭をもとめる。これだけで5分以上。
ちょっとうざい。開始後2,3分はすかしあいというか、ポーズの取り合い。
その後2分ぐらいはお約束ムーブ。だんだんいらいらしてきたころ、ようやく
まともに戦い始める。柔らかいのだろうと思ったリングだが、痛そうな硬い音が
する。そういう仕掛け?5分以降はなかなか見ごたえのあるファイトが見られ、
最後は薬師寺の(地味な)肩固めでえべっさんギブアップ。

  第2試合、食いしん坊仮面、エステル・モレノVSぽりーすめん、ぺさでぃーじゃ・
ろかのミックスドマッチ。パンフのカード、ひらがななんで、よく知らない選手は
そのままでしかかけません。これまた食いしん坊仮面の入場に時間がかかる。
これも”楽しい”キャラ対決かと思ったんですが、引き締めたのがエステル・モレノと
ろかの女子勢。しっかりしたルチャを披露し、試合を引き締める。最後は
ぽりーすめんが食いしん坊仮面からピン。
が、感想はロカの素顔みてみたいなぁ、とか、モレノはプロ中のプロ、たどたど
しい日本語のしゃべりもすごく効果的だったなぁ、って。

  第3試合、モンキー・マジックVS怪獣ゼータ・マンドラ。これこそキャラもの。
試合は比較的しまってたが、怪獣に負けたモンキーにウルトラエースの励ましが。
そして変身アイテムを渡され、次のなみはやドームではタッグを組もう、と。
分かりきったネタながら、これは楽しめました。最後の落ちは本当に笑えましたし。

  ここで休憩。試合時間はしれてるものの、それ以外の時間が多く、この時点で
1時間以上たっている。いいのか悪いのか。。。休憩時間中に楽しいビデオや
オークションがあり、それなりに退屈しないで楽しめる。

  休憩後、星川、ツバサ、菅本VS東郷、QUALT、ヴィールスの6人タッグ。
さすがにひきしまった見ごたえのある試合。初めて知ったんですが、東郷って
「マスター・オブ・セントーン」を名乗ってるんですね。ヒロ斎藤を差し置いて
それはないでしょう^^;;;。しかし、この日一番説得力のある技、東郷の
トップロープからのダイビング・セントーンで菅本をKO。

  メインイベント、ブラック・バッファローVSデルフィンのスーパーウェルター
リターンマッチ。LOVの乱入にも負けず、ちゃんとというか予定通りデルフィンが
勝ちます。試合後デルフィンは長年付き合ったこのベルトを返上、大阪プロレスの
新しいベルトを作ると宣言。次の大会場、なみはやドームのメインでの東郷と
決定戦とすると。

  それなりにじっくりとストーリーを作った、大会場への予告編といった感じ。
内容的には休憩前と休憩後の差の大きさが気になる。楽しいのはいいんだけど、
もう少し引き締めてほしい。これは新日ファンな私の見方です。ストーリーに
深入りするか、純粋に楽しむ気持ちで見れば楽しいんだろうな、俺もすれちまった
もんだ^^;;;。

  会場を後にしながら考えた。私には魅力的なカードは今後も期待できない。
みちのくなみに他団体選手がいれば別だがメンバーが少なすぎる。この状態だと
進んでもう一回はいかないだろう。

  帰って、ドシルくんと二人で昔の新日Jr大会のビデオやら、桃太郎さんに
もらった、デルフィンらが若手時代のユニバーサルのビデオとかを見た。
SUPER J-CUPって凄いよね。キャラに頼らなくてもあれだけのバリエーションの
ある選手たち。そこまでは望むまい。浜田、パニクラが、しょっぱい若手の
デルフィン、サスケ(両者素顔)をひっぱるいい試合。せめてこのレベルに
全試合の内容を引き上げてくれないと、すれた私はストーリーに入りこめない。
精進してね。大阪人として期待と応援はするから>大阪プロレス。

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