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「あぁ、プロレスが見たい」
 先日、新日ドーム大会の山崎VS石沢の試合をTVで見ました。
あぁ、これがプロレスだ。そう思いました。ただし途中まで。途中というのは
山崎のハイキックが出るまでです。そこまでは、いわゆるUWFスタイルとは
明らかに違う、古いタイプのグランドの展開に、UWF風味の関節技が混じり、
とてもすばらしい物でした。いまはすっかりUWF嫌いの私は、殺伐とした
試合が嫌いです。だから、関節の取り合いも、あの流れるような展開でないと
嫌です。
 で、山崎のハイキック。ここまで、石沢ががんばり、山崎も蹴らざるをえなく
なったのでしょうが、残念です。あくまでグランドで勝負して、石沢に勝って欲
しかった。そこまで石沢が追い込んだと言うことでしょうか。
 いわゆるプロレス的な蹴り(ドロップキックとか)は決め技になりません。
だから良いのです。UWF的な蹴りは、一瞬で攻守を入れ替え、負けそうな状況
を一変させます。これは悪いことでは無いのですが、蹴りでKO勝ちなんてのは、
プロレスじゃないと思ってしまいます。同様に、一瞬のスキをついた関節技での
勝利もプロレスを感じません。
そこにはドラマが感じられないからです。
 一瞬のスキをついた技としては、藤波選手が得意とする逆さ押さえ込み系の技が
あります。この技は藤波選手や木戸選手のようなタイプの個性で、負けた相手
も傷つかない、お互い今後も戦い続けられる技です。しかし、スキをついたとはいえ、
関節技でギブアップを取られると、相手は完全に負けたことになります。
垣原VS佐々木が良い例でしょう。垣原選手は勝ったつもりでしょうが、プロレス的に
は、逆さ押さえ込みで勝ったのと同義で、まだまだ戦いは続くはずです。
 文章がまとまらなくなってきましたが、とにかく、プロレスとはでっかい人間が、
色々な技で、相手を疲れさせ、3カウントをとる、その間に(その前後に)
いろいろなドラマを見せ、ファンを楽しませてくれるもの、そう思っています。
格闘技もどきや、殺伐とした殺しあい(アルティメットとか)、凶器まみれ、
血まみれが売り物のプロレスもどきは見たくない。

「10年早い!>大谷!金本!」
  17日深夜放送のワールドプロレスリングを見ていて思ったこと。
大谷選手がライガー選手の8冠挑戦に難癖を付けているらしい。もともと大谷選手が
サスケ選手に挑戦するはずが、サスケの負傷と欠場で延期、その後ウルティモドラゴン
選手が先に挑戦、奪取してしまった。その8冠に次はライガー選手が挑戦する。
俺の方が先に挑戦する権利があるはずだ、そう大谷選手は言っているらしい。

  確かにその理屈は分かる。筋は通っている。ただし、ライガー選手以上の資格が
大谷選手にあるだろうか?8冠はライガー選手にこそふさわしい。
ライガー選手のためにある、と私は思っている。ライガー選手を中心に、
サスケやドラゴンと言った他団体のトップ、そしてペガサス、ブラックタイガーと
言った海外のトップと戦う、その間に大谷選手や金本選手にチャンスが回ってくる。
これが真の姿だと思う(かなり偏見入ってます)。

  大谷選手、金本選手、この二人はまだまだ実績も経験も足りないと思う。
ライガー選手の足元にも及ばない。どちらかやってみるかい?橋本選手や、
ムタ選手とのシングルマッチを。どちらの試合もライガー選手は負けたけど、
誰もあの試合内容を見て、ライガー選手が「弱い」とは言わないだろう。
ヘビー級のトップの選手とやって納得させる試合ができるのはライガー選手だけだ。

  というわけで、私が今みたい試合はライガーVS蝶野、ライガーVS佐々木です。
もちろんライガー選手が勝たなくてもいい。絶対にファンを納得させる試合をみせて
くれるのは間違いないから。とりあえず私は大谷選手や金本選手の試合では、
(めったに)納得しません。せめてJrの枠の中でぐらい納得させてください。
その上でライガー選手に、そして8冠挑戦を要求せよ!

「猪木、藤波、そして。。。」
  私は新日ファンである。私が好きな新日とはいわゆる新日ストロングスタイル。
そして当然アントニオ猪木。が、私が思うに、猪木のスタイルは新日ストロング
スタイルではない。いわゆる新日ストロングスタイルの体現者はやはり藤波で
あり、木戸であったりする。行ってみれば金曜8時のころのTV第一、第二試合と
言うところ。当時、そのスタイルをぶち破ったのが長州のパワーファイトだった。
私は当然そのファイトに魅了されました。その時はそれがオンリーワンだったから。

  時はながれて現在、新日本プロレスに私の好きなストロングスタイルはほぼ存在
しない。主流は一度新日から離脱したはずの長州に似た、力で押しまくるスタイル。
まぁ、藤波のケガが、とか政治的な話はさておき、基本的にこのスタイルのレスラー
は、相手の力を引き出し、試合を組みたてることが出来ない。長州ですらそう。
藤波や天龍のように、受け切ってくれる相手がいた時にのみ、よさが発揮される。
今の新日の長州の子供たちの中に試合を組み立てられるレスラーなんていない。
当然、シリーズを通じたドラマの組み立てなんてまったくできない。
本当は西村に育ってほしいのだが、それもまだまだ、というかそんな日が来るのか
すら不安になる。永田もあぶないよなぁ。

  しかし現在は明らかに昔闘魂三銃士と呼ばれた男たちの時代である。いくら
長州がかわいがり、フロントが押しても、佐々木健介はまだまだ。
闘魂三銃士がトップクラスに近づいてきた時、私は3人をこう評価した。
猪木の「力(強さ)」は橋本、「華」は武藤、「技」は蝶野が受け継いだと。
3人あわせて猪木、ってとこだ。
  橋本は当時よりさらに強くなった。そして狡さもかなり身につけた。
武藤は華に加え、ムタをも吸収し猪木の「毒」の部分を身につけた。
しかし蝶野はなかなか報われなかった。新日のリングがパワーと見栄えの
時代だからだ。新日の「技」の象徴とも言うべきG1を何度取っても、
二人には置いていかれていた。蝶野が猪木から受け継いだ「技」には、
「狡さ」が含まれている。白い時代から蝶野はうまかったしずるかった。
#と、ここまで書いた時点で大阪大会のビデオを見た。

  蝶野は後にヒールとなった。昔のヒールとは違う。この御時世のヒールは、
悪くてかっこいいやつのことだ。黒い蝶野は有能なブレインヒロ斎藤、
パワフルで、かつなんでも出来るがゆえに伸び悩んでいた天山らをうまく
コントロールし、ついにはnWoジャパンを名乗るに至った。nWoは
いうまでもなく、世界最高のヒール/ヒーローの称号。ここにきて蝶野は
「技」に続いて「華」、黒い華を身につけた。そしてついに、もう一人の
パワー型新日に乗り切れていなかった武藤を盟友として迎えた。

  が、まだ蝶野にはまだ不足があった。そう、新日の「力」の象徴、
IWGPヘビー級のタイトルである。G1を「技」の象徴と書いたのは、
リーグ戦、トーナメント戦を戦い抜くには「力」だけではだめだから。
しかしどうしても蝶野には取れなかった。が、そこに最大のチャンスが巡ってきた。
藤波へのタイトル挑戦だ。「力」、「華」、「技」を併せ持ちながら、
狡さのかけらもない人の良さ、そしてタイミングの悪さにより、長州に
新日の主導権を奪われた藤波が、再び表舞台へと上がった。
長州の出来の悪いコピー健介からタイトルを奪い、橋本、天山と防衛して
きたが、この3人はいわゆる「力」。藤波にとっては「技」で丸め込める
組みやすい相手。一番恐いのは「技」で引けをとらない武藤と蝶野。
そして蝶野には藤波に負けない粘り強さ、はるかに上回る狡さがある。

  そしてついに蝶野がIWGPのベルトを巻いた。ついに「力」の象徴を身につけた。
この二人の試合、明らかに私のもとめる新日スタイルだった。技と技の攻防。
時には激しいぶつかりあい。これなんだよ。どたばた走り回るラリアートも、
カラテもどきのキックも、力任せのパワーボム、DDTもいらない。
キーロックや4の字固めが説得力を持つ試合だ。急所蹴り?猪木だって
顔面殴るぢゃない。あれで勝負が決まったわけではないし。
蝶野の今の3つの大技、STF、羽根折り固め、そして監獄固め、
どれをとってもいかにもプロレスといった間接技。反則なんてただの味付けだ。

  本当にプロレス界のことを考えてるレスラーって、今蝶野と冬木しかいないのでは
ないかと思っている。冬木も自分のビジョンにそって徐々に地盤を固めている。
蝶野はついにIWGPチャンピオンとなった。次ぎはノートンとの防衛戦。
今の新日では唯一であろう、外人を活かせるレスラー蝶野がどんな試合をするのか。
そしてどんなチャンピオンになっていくのか、本当に楽しみである。
あぁ、昔のようなルールにならないかなぁ、反則防衛とかリングアウト防衛とか
でもいい、ヒロ斎藤の乱入でもいい。蝶野の長期政権をみてみたい。
その時こそ、本当に昭和のプロレスが終わるのかもしれない。
                                                        98/09/01(火)16:14:32


「プロレスラー」
  先日飲みに行った帰りの地下鉄の中でのこと。23時半をすぎ、がらがらの車両の
真ん中のシートの一番端に一人で座っていると、ある駅を過ぎた頃前の車両から
ぞろぞろと空席を求めて歩いてきた連中がいた。いかにも体を鍛えてます系の男が
3人、私の座っているシートの逆サイドに陣取った。その後からさらにごつい男が
二人やってきて、一人は私の斜め前、一人は私の横に座った。すごい体の厚みだ。
  それほどでかくないうちの一人が斜め前にもう一人座ってたのだが、その男が
ECWのTシャツを来ていたため、あぁ、プロレスファンで鍛えてる人なんだな、
と思った。が、斜め前の男の顔、どっかで見たことある。人の良さそうなひげ面。
そう思って横の男を見ると、金髪を後ろで束ね、ひげをたくわえた派手なかっこ。
ん?リッキー・フジ?そう思ってみると、斜め前は保坂?一番遠いとこにいるのは
黒田ぢゃん。思い切ってとなりの男に声をかけてみた。

「リッキー・フジさんですか?」
「はい。」
「プロレスファンなんです。」

以上(苦笑)。ファンなんですぅ、とか嘘つくのも嫌だったんで、とりあえず
確認したかっただけ。FMWでは冬木軍についでリッキーを応援してるとはいえ、
話のネタもなく、握手やサインしてもらう趣味もないんでそれっきり。

  でも保坂、黒田はチームゼロ(仮称)で、リッキーはフェニックスぢゃないの?
やっぱ昔の女子プロと一緒で、チームが違おうが、ヒールとベビーだろうが、
会場でれば関係なしか。

  なんて事を書こうと思ったわけではない。長い前置きになったが、昨今プロレス
ラーが小さくなったと言われる。実際今回も顔を知っていたから判別できたが、
知らなければそこらにいるボディビルダーだと思っただろう。私の横に座っていた
リッキーは座高が私とたいして変わらなかった。私の足が短いかもしれないが、
プロレスラーの尻の厚みを考えるといい勝負だろう。ちなみに私は175cm。
勤務先の側にワールドジムがあるんでボディビル系の人をよく見かける。
確かに保坂とリッキーは、そこらにいるボディビルダーとは違う、圧倒的に
厚みのある体をしていた。が、身長がなく、ごついとは思っても、でかいとは
まったく思えなかった。黒田にいたっては、遠めには普通の人だった。
#もっとも降りた後、車窓に見えた横からの姿は、すごい胸の厚さだったが。

  私は新日以外の団体を観戦したことがない。難波に通っていた時代には大阪府立
体育館で入り待ちとかしたことあるんで、全日の選手は見た事がある。どちらも
すでに10年ぐらい前の話だけど、やっぱりみんなでかかった。あぁ、プロレスラー
だなぁって思った。誰かが言ってたように、好きだからプロレスをやってますでは
いけないんじゃないだろうか。自分が好きだからやる、それではマスターベーション。
やはりそこらにはいないようなでかい男たちが、とんでもないことをリング上でやる。
その瞬間会場は現実世界からはなれ、夢の世界へと変わる。プロレスラーはファンに
夢を売るのが商売だ。自分のやりたい事だけやってるやつ、夢を与えられないやつには
プロレスラーの資格がない、そう思う。

#今回の3人がそうだっていってませんからねぇ^^;;;>ファンの皆様

「10/22バトラーツ大阪大会:B−CUP98〜大阪夏の陣〜観戦記」
  私は新日ファンで過去には新日以外生観戦したことはない。が、過去のコラムでも
書いたように、今の新日で納得いく”プロレス”がなかなか見られなくなり、お金を
出して見に行くパワーがほとんどなくなっていた。そんな時に私の興味を引いたのが
バトラーツであった。雑誌で見る限り昔の新日の面白さ、そして日本のプロレス史の
中で一つの究極ではなかったかと勝手に思っている、新日/UWFの抗争時代、あの
雰囲気が味わえそうな気がしたからだ。
  が、雑誌で見るだけではすべてはわからない。TV放送もないのだから。一度見に
行ってみたい。そう思い出して半年。年に何度大阪に来るのかはしらないが2度ほど
見逃し、今回こそはと思った。直前にその気もちは強固なものとなった。そう、
ボブ・バックランドの参戦である。猪木とのタッグ時代は、プロレスから離れている
時期だったので全盛期を若干外してしか知らないが、あの藤波との戦い、
「長すぎたショート・アーム・シザース」はやはり私の中の伝説である。
決してアレクがマルコ・ファスに勝ったから行こうと思ったわけではない^^;;;
#いわんや、サスケおや(苦笑)

  会場は大阪府立の第二。初めての会場だ。なんせ新日しかみたことないから、この
クラスの会場には縁がなかった。17時に会社を抜け出し会場に向う。府立の地下
なのね。入り口でチケットを買う。行くまではRSではない席でいいか、と思った
のだが、前回のコラムではないが選手が小さそうだから出来るだけ前で見たい、そう
思い5000円のRSを奮発した。が、はいってびっくり。6列ぐらいしか席がない。
その5列め!これでRSならそれより安い席ってどこや?まぁいいか。
とりあえずパンフ購入のため売店に向う。おぉ、バックランドがサイン会やってる!
サイン集める趣味がないのと、給料日直前金欠だったんであきらめたが、本当に
目の前にバックランドがいるという事実に背筋がぞくぞくっとする。
  18時過ぎ、全選手入場。「恒例の抜き打ち挨拶です。」そんなのがあるのね?
いきなり笑わせてもらう。しかもバックランドを指名。よーわからんことを一言
二言。とりあえずバックランドが動くだけで会場がどよめく。凄い存在感だ。

  そして第一試合開始。 池田、ヨネ、土方  VS  折原、小野、マッハ純二。
正直、5000円が惜しくなった。悲しくなった。土方、そしてマッハ、その体で
プロレスラーを名乗るのか?やられまくってるし、噂に聞くトンパチも軽い。
ノリはいいのだが私の頭をかすめたのは学生プロレス。一時付き合いのあった関西
大学プロレス研究会。そこの先輩のほうがプロレスラーな体型してたぞ!
が、5分過ぎ、その気もちはすこし柔らいだ。上記二人がバチバチやられる中、
ちゃんと立ち上がり、向っていく。だんだんとバチバチ度合いが上がり、技の
あたる音が会場に響く。これは本物だと。
    10分30秒  池田の大ちゃんボンバーからの体固めで純二を下す。

  第二試合。臼田、田中 VS 日高、藤田。
日高、藤田組の入場、またこいつらも細いなぁ。そろいのコスチュームで決めて、
結構かっこはいいんだが。その点、臼田、田中はさすがの体の厚みだ。こりゃ
圧倒的かな?序盤は思った通り攻め込まれる。が、ものすごい粘り、そして一瞬の
すきをついた関節から攻勢にでる。面白い!最後は臼田の裏4の字でフィニッシュ。
#しかしまぁ、あんな技が出るとは。17,8年前に名前からの想像で
#やってたよなぁ、裏4の字。痛いんだ、これが。
    20分0秒 臼田の裏4の字で藤田がギブアップ。

  第三試合。星川 VS 望月。
みちのく、そしてWARに上がっている望月の試合がみられると思わなかった。
星川は凄いね。身長173cmと、私(175)より小さいのだが、リングの
上ではでかく見える。本物のプロレスラーだ。一方の望月も負けてはいない。
両者互角の争い、中盤望月が押し捲るが全て返す星川。三角飛び系の蹴りは
さすがに魅せてくれる。が、引き出しの差か、受け切った星川が攻めに転じ、
最後は関節で決めた。
    14分0秒 星川がヒザ十字で勝利。

  休憩を挟み第四試合。トーナメント一回戦。サスケ VS クルーガー。
バックランド以外意識してなかったのだが、こんなとこでサスケが見られるとは。
#今のサスケを見たいかは別にしてね。
ビクターの入場、すごい。さすがにでかい。そして客のあおり方もうまい。
どんどん会場の雰囲気が盛り上がっていく。
そしてサスケの入場。思った通りトンパチの2人がつく。ん?ウルティモ・ドラゴン
とこのカレーで釣られた3人組もいるぢゃん。手を抜かないね、サスケ。
試合はビクターと真正面から組まずにすかすサスケ、しかしそれをちゃんとあしらう
ビクター、楽しいね。舞台が場外にうつり、サスケのケブラーダが決まった瞬間
3人組が手を出しまくり、ビクターは3人がかりで腰を痛めつけられ、リングに
戻った後、サスケの大技連発、最後は丸め込んでしまった。まさか勝っちゃうとは
ねぇ。サスケの狡さはヒール転向で磨きがかかっているようだ。
    11分5秒 ウラカンラナでサスケが丸め込む。
  しかしトンパチの二人は一切手を出さなかった(口は出してたけど)。
なにやら微妙な力関係が見えますね(笑)。

  そしてやってきたメインイベント。バックランド、石川  VS  アレク、大矢。
元新日で、FMWでもちゃんとしたレスリングを見せてくれる大矢。見たかった
レスラーの一人。そして今話題の人、アレク。入場から凄い盛り上がりだ。
が、リングに上がり終わった瞬間会場のムードは一変!”ボブ”コール一色!
そして懐かしいあの曲が流れる。「バックランド・ストレート」。凄い盛り上がり。
そして本物のプロな入場、そして客を煽る。ある意味一番みたかった石川だが、
完全に影に隠れる。クリーンに握手を交わす4人。が、アレクはバックランドと
の握手の際、深々と頭を下げる。そして先発を買ってでて、バックランドを誘う。
かたや先発の石川、うまくかわしなかなかバックランドと変らない。ほんと
昔のプロレスを見てるようだ。ドラマなんだよ。しかしその間もちゃんと
レスリングはしている。ただのおちゃらけではない。試合のすべてを伝えることは
不可能。ポイントを上げれば、アレクとバックランドの見ごたえあるグランドの
やりとり、こいつは場外に落ちても続いた(笑)。元新日の意地が、石川と”猪木”
合戦を仕掛ける大矢。卍固め、延髄の勝負は見ごたえあった。本当に”プロレス”
がわかっている大矢、バックランドにキーロック、いやショート・アーム・シザー
スを仕掛ける。返し持ち上げようとするバックランド。この攻防だけで5分ぐらい
引っ張ったか?見ごたえはあった!変った直後、石川がアレクにショート・アーム
・シザース。持ち上げようとするアレクだが、石川は三角絞めに切り替える。
うまいねぇ、このすかし方。
  最後は時間切れ引き分け。が、大矢が5分延長を訴える。因縁も、勝敗に
こだわる必要もないこの試合、大矢もまだまだ楽しみたかったのだろう。
もちろん私もそうだった。この5分は本当にすごかった。バックランドの
アトミックドロップ、アレクがバックランドをまわしたジャイアントスイング。
結局、というか、当然時間切れ、充分楽しませてもらったよ!

  結論を言おう。バトラーツはいい。特にメインイベントはよかった。久しぶりに
”本物”のプロレスを見たような気がする。リングを走り回ることもなく、膠着
した関節の取り合いも、殺伐とした雰囲気もない。ただのおちゃらけでもなく、
じっくりと”プロレス”を魅せてくれた。ちゃんとした、流れのあるグランドの
やり取り、勝負どころで飛び出す大技、一人一人ちゃんと個性を持ち、潰しあう
ことなくその色を混ぜ合わせていく。プロレスは喧嘩ではないのだ。
  はっきり言える。バトラーツのファンになったと。これからも応援していきたい。
出来る限り会場に足を運んでみようと思う。

余談:その1
  石川の”猪木”パフォーマンス、嫌う人も入るだろう。私も猪木ファン、いや
信者の一人として、気になるところではあった。が、今や”猪木”は一個のキャラ
クターとして確立されている。そう、日本人レスラーがアメリカでニンジャキャラ
クターを演じるように、石川は”猪木”というキャラクターを演じている。そして
演技の域を越えて生き霊が憑依しているかの世界に達している。いいじゃないか、”
本物”の猪木が見られないこの時代に、本物の猪木を垣間見せてくれるのだから。
これもプロレスだよね。

余談:その2
  びっくりした。入場に使われている曲のほとんどが私の知っている曲ばかり
だった。あしたのジョー2の主題歌、ビースティーボーイズの1st、ハロウィンの
フューチャーワールドなどなど。あぁ、私と限りなく近い世代の連中ががんばって
いるんだな、どっかのレコード会社とのしがらみもなく。うれしかったよ。自分と
同じ世代の人間が、昔の憧れをそのまま実現している。すごいよね。自分もがんば
らなければ、そういうエネルギーを与えてくれたような気がする。

「タッグチーム」
  気が付けば短期間に3件投稿し採用されていました。それで目をかけて頂いたのか、
コラムを連載せよ、とのお達し。お世話になっている桃太郎さんのため、一肌脱ぐ
気持ちで引き受けました。
もっとも一番の趣味はプロレスです!と大きな声でいえない私(釣りが一番^^;;;)。
そんな私の書く事ですから、本格的なプロレス者(あったねぇそんな言葉)の皆様の
お口に召すかわかりませんがよろしくお願いします。
タイトルはカッコつけすぎかもしれませんが、新日ファンと言う事でご勘弁を。
過去に5回投稿してますので、今回が第6試合ということにさせていただきました。

  で、一回目、なんと準備していたネタはじっ太さんと若干かぶってしまいました。
nWo/ベイスターズの話から、異種競技との連携戦略、また異種競技者との
トレーニングについて書いてたんです^^;;;。

  つーことで、さっさとあきらめて次のネタ。これを書いているのは11月2日。
11月1日深夜の新日の中継を見た翌日なんです。そう、小島がnWoのTシャツに
袖を通したシーンを見た翌日です。武藤が小島を誘う、これは重要なポイントと
なろでしょう。もしnWoが分裂すれば、日本版赤(オレンジ?)nWoとして、
分裂しなければ、蝶野、天山組に匹敵する、新たなる驚異のタッグチームとして、
活躍するだろうから。主観としては蝶野派、武藤派はあっても本格分裂しないで
欲しいものです。これでタッグリーグ戦とかに、優勝を狙えるチームが2つになった
のですから、若干のずれは飲み込んでnWoのためにがんばって欲しいですね。

#もっともヒロ齋藤には悪いんですけどね。彼はとてもいいプロレスラーですから。

  さて、nWoにはこれだけの素晴らしいタッグチームが2つある。対して正規軍
は?皆無です。蝶野組、武藤組を分析してみれば、技巧派の先輩に、突進型の後輩
という組み合わせ。これは一つのタッグチームの理想だろうと思います。正規軍に
今その後輩を引っ張れる技巧派はいない。橋本も健介も突進型、というか完全に
シングルプレイヤー。後輩を引っ張って、なんて出来そうにも無い。
健介なんて馳にコントロールされている時の光、すっかり失ってます。

  上下関係はともかく、この組み合わせ、最強のタッグチームと呼ばれた、
ロードウォリアーズしかり、超獣コンビも同じだと思います。過去の名タッグ、
他になにがあったかな?BIは見た事ないのでなんとも。。。
大谷、高岩もそんな感じですね。カシンがもう少し言う事聞けば、ライガーと
いいチームになるんだろうけど。

  他のところに目を向けてみると、たとえば越中、天龍組。これは立場は逆だけど、
天龍が越中に対し、一歩引いている部分があり、バランスもいい。全日のタッグは
上記の組み合わせではない。が、同じような機能はしていると思う。

  思えば昨今の突進型のルーツはやはり長州。長州復帰後、藤波の負傷とかもなく、
この二人が正式にタッグチームを結成していれば。。。そして鶴田、天龍組と
闘ってくれていたら。。。日本プロレス界、最高のドリームマッチの一つと
なったでしょうね。

  ちと偏った名前しか上げられませんで申し訳ない。他の形のタッグチームで、
私が思い付かなかった良いチームもあるでしょう。そういった主張、一度投稿
してみませんか?楽しいですよ(笑)。
#なんちゅうシメぢゃ^^;;;


「演出」
 最近またぞろ新日の周りがあわただしい。せっかく書いてた12月分の原稿が、
あっというまに風化してしまった。つーことで書き直し。

  ファイター長州力は凄かった。しかし頂点に立った時、つまり単なるファイター
でなくなった時、つまらないレスラーになった。坂口征二はいい社長だ。でもいい
演出家ではない。猪木の亡霊を見ているのか?レスラーとしてドラマを作り、社長
として演出していた猪木の。。。

  前にも言ったかもしれないが、プロレスは単なるスポーツではなく、アートだと
思っている。鍛え上げられた肉体をぶつけ合い、ドラマを、人生を見せなければ
いけない。大学出のエリートスポーツマンには勤まらないのかもしれない。

  nWoシリーズが終わった。蝶野はどんなドラマを作ってくれるだろう、そう
期待したが、ご存知の通り負傷欠場。いつも通り長州プロデュースのカードが並
ぶ。テーマのない、Jrシングル三連戦。カシンなんてやる気のかけらも見えな
い。そんなにいやならUFO行っちまえよ。金本VS高岩、タッグパートナーと
の対戦。いい試合だったよ、でもなぜ今?ライガー、大谷。。。勿体無い。
もっと盛り上げられるだろ。

  結局ドラマを作り上げ、完成させたのはnWoだった。狙ってかどうかは不明
だが、小島の正規軍離脱、天山、ヒロとの確執。そして天山から渡されたTシャ
ツ。凄いよ。確かに小島はよくやったよ。

  そしてドラマを作らず唐突に組まれたノートン、橋本のIWGPタイトルマッ
チ。何を期待する?パワーとパワーの、正面からのぶつかりあいでしょう。技で
かわすというのは、猪木や藤波のように体格で劣るものの戦略。が、中継で見る
範囲橋本は体面をかなぐり捨てて、技で攻め込んだ。ノートンは真っ正面から受
け止めた。そしてこれまでの新日での歴史を垣間見せながら、最後は完全KO。
凄いじゃない。王者らしい戦いだったよ。

  結局、蝶野が手を下すまでもなく、nWoの色にそまった。ドラマを作れない
プロデューサーと自分で作り出すことの出来ない正規軍と呼ばれる連中。小島に
あたってる場合か?カシンよ、大谷、金本、高岩よ、長州プロデュースのマッチ
メークに不満があるなら、思い切ってnWoに入りなよ。蝶野が、そして武藤が
面白くしてくれるぜ。

  で、ここに来てUFO、大仁田。。。やはり外部からの圧力がないとドラマが
作れないのか、長州よ。最強の演出家猪木、腐っても根っからのドラマ派大仁田。
やばいぞ新日!やばいぞ長州!

  などと思う私はやはり猪木/新日時代の人間。すでに古い考えなのかな。

「王者の魂」
  コラムのタイトルに全く似合わないこの副題。大方の期待(あるのか?)
を裏切って、年末年始の新日/UFOがらみの内容ではなく、ちと馬場さん
がらみのお話を。もっとも増刊号が明日なら、関西での中継も明日なのよ
(書いてるのは7日)。
  で、なぜ馬場か?それは単に6日深夜、「ジャイアント馬場、還暦」という
番組を関西テレビ(フジ系列!)でやっていたから(苦笑)。

  こてこての新日ファンの私、最初に意識して全日に触れたのはハンセンが
乱入したころでした。遅い、だるい、のどかすぎる。そういった印象ばかりが
あり、当時中学生で柔道部の練習が終って帰ってきた土曜の夕方、見てるうちに
寝てしまう事もしばしばであった。その後、ジャパンプロ参戦を系機に、激しい
プロレスを味に加え、退屈しない試合が行なわれるようになっていった。
鶴田、天龍、原、そして長州がいたからだ。
現在、三沢、川田、小橋、田上といった素晴らしい選手を抱えながら、なにか
スパークしない。馬場が押え込んでるから、そう思っていた。。。。

  昨日の番組では、馬場の足跡を振り返りつつ、還暦を迎えた馬場の日々を
綴っていた。

馬場は誠実である。馬場はまじめである。馬場は堅実である。

  これは私が猪木に求めているものとは、ある意味正反対である。プロレスラー
なのだから、嘘を付いてもいい、大法螺ふいて夢を見せて欲しい。ただその夢を
見せ続けるために体を張り続けて欲しい。猪木はついに体を張れなくなった。
今の馬場ほど(失礼)に動けないこともないだろうが、そんな猪木ではだれも夢を
見られない。が馬場は違う。動いているだけで、リングに上がっているだけで、
そして、そこにいるだけで夢を与えてくれる。夢の質は違うかもしれないけれど。

  インタビューに答えた多くのファンが、同じ事(誠実、まじめ)を言った。
この不安な時代に安心できる場所なのかもしれない。私には物足りない。日頃
冒険できないからこそ、プロレスの中でぐらい冒険を夢見たいのだ。
  が、この番組の中で、私は馬場さんのあまりの誠実さ、あまりのまじめさに
打たれた。馬場さんはまだまだ現役でやるべきだ。そして多くの人に夢を与えて
行って欲しいと。

  力道山独裁の時代から、BI両巨頭の時代。これ以後、日本プロレス界は表向き
は下火である。これも後継者問題かな。馬場には鶴田がいた。性格的にも強さも
最高の後継者であったが、病に倒れた(死んだわけではないけど)。
猪木には、技を受け継ぐ藤波と、力を受け継ぐ長州、そして格闘技志向の前田と
いう3人の猪木(1/3)を生んだ。が、プロレスから離れた前田、運命のいたずら
に翻弄され一線から一歩下がった藤波、暴れまわった挙げ句牙を失った長州。。。
鶴田が元気で、前田の強さ、長州の気迫を持った藤波がいたなら、日本プロレス界
は両巨頭時代を続け、猪木、馬場も安心して引退していたのかもなぁ。
一般の人へのアピールには、やはりゴールデンタイム時代のヒーローが不可欠
みたいだから。。。
大変だぞ、三沢、小橋、川田、田上、蝶野、武藤、橋本、佐々木。

                                                        99/01/07(木)14:04:43

「1999」
遅まきながら、新日1/4ドーム大会関係のお話をば。基本的には2回のTV中継と、
若干週プロ、および増刊号での情報/知識が頭に入ってます。順番はTV特番の
放送順に合わせて。

健介VS大仁田
      やっぱ大仁田の勝ちだなぁ。TVで見る範囲、有無を言わせぬほど健介が
    大仁田を潰したとは思えない。以前蝶野が冬木や中牧と戦った時ほどの強さは
    見えなかった。やりたいことやらせてその上で勝つ、とか、まったくなにも
    させず、完膚なきまでに叩き潰す、そのようなプロレスラーとしての凄みが
    見られなかったように思う。
      入場から退場まで、TVだと試合後のインタビューまでがプロレスラーの
    仕事(というか見せ場)。確かに大仁田生き方は否定できない。そこまでの
    生きざまを健介は持っていない。。。。

大谷、高岩 VS カシン、ワグナーJr(IWGP・Jrタッグ戦)
      これまで金本がてこずったカシンと、なじんでいたワグナーJrが組んだ。
    どうなることやら、という気がしたが、なにか妙にはまっている。試合は
    大谷のドラゴンが決まらなかったところで終わったかな。

ライガー VS 金本(IWGP・Jr戦)
      パワーで勝てないと悟った(らしい)金本は、80kg台まで絞り込み、
    スピードで完全に上回って勝つつもりらしい。が、私の思うにそれが敗因。
    完全に技を受けないという試合をするならともかく、体重を落としたことに
    よる一発の破壊力、そして受ける耐久力が減ったとしか思えない。金本の
    タイガースープレックスを外し、吠えるライガー。ゆっくり受けきったという
    感じで、ライガーの攻勢が始まる。すでにライガーの掌底は、猪木の弓を引く
    ストレートの域に入ってきましたな。とどめは優しくない角度の雪崩式
    ブレーンバスター。
      金本よ、これからどうする?さっさとヘビーにあがっちまえよ。

永田 VS ベネトゥー
      ベネトゥーもよさそうな選手なんだけど、とりあえずなにしていいか
    よくわかんなかったようで、永田が好きなようにやって勝ったという感じ
    かな。

フライ VS ジョンストン
      いやぁ、ジョンストンいいっすねぇ。新日所属(?)になるらしいけど
    これからおもしろいかもね。しかしフライは最高のヒール”プロ”レスラー
    だ。なんでUFOにいるんだ(苦笑)。

橋本 VS 小川
      小川が変わった。その昔、北尾にそれを望んでいたように、完全に
    猪木の作った戦闘マシーンとなった。プロレスラー橋本は中途半端だった。
    とりあえず腹を引っ込めないとだめだ。今の小川とこのスタイルで戦う
    のなら。有無を言わせぬだけのものが今の小川にはある。
    UFOに乗ってやってきた小川は、プロレス界を恐怖のどん底に落とす
    恐怖の大王になるか?

天龍、越中 VS 天山、小島(IWGPタッグ戦)
      勢いが凄い。天山、最近少しくすぶっていたのが嘘のようだ。武藤も
    天才だが、天山も実はなんでもできる男。ついにその才能を出し惜しみ
    することなく戦い始めた。場外へのムーンサルトニードロップとでも
    いうべき技を披露する。Jrぢゃないんだぞ(苦笑)。
      そして小島も、才能は足りないが(けなしてないよ)、元気と、
    プロレスに対する情熱が、場外へのダイヤモンドカッターとして
    花開いた。そして三銃士世代の下の世代が、天龍組を打ち破った。
    新しい時代の幕開けは近いか。

ノートン VS 武藤(IWGPヘビー戦)
      文句無し。これぞプロレスという感じですね。新日正規軍と呼ばれる
    レスラーの、しかもトップの二人が不甲斐ない試合を見せる中、本当の
    プロレスを見せたのはnWoの4人と、平成維新軍とは。。。
    秀逸だったのはやはり蝶野の解説。今まで死んでたようなレスラーが、
    なぜ突然反撃できるのか。実は攻めさせている、とか頭ではわかって
    いながらも、体感できるものではなかった。が、蝶野の解説ありだと
    それが手に取るようにわかる。すごいよ。怪我が治らなかったら、
    解説に専念してほしいぐらい^^;;;

  つーことで、大仁田の「おまえらの器量を疑う」、小川の「新日本プロレスの
ファンの皆様、目を覚ましてください」、蝶野の「この会社は腐ってる」という
言葉が突き刺さってきた。新日はこれでいいのか?。いや、そう考えさせること
すら猪木と長州の手の上で踊ってるだけなのか?

  長州は大仁田の生きざまを、小川のやり方を否定するのだろうか。プロレス
らしくないから?私が好きだったころの長州とは、過去の日本プロレス界の
常識をぶち壊してきた長州だった。大仁田も、小川も、nWoも飲み込んで
みろよ、長州。猪木がそうしたようにさ。

  さて、長州は大仁田を踏み台に復帰するのだろうか。小川を止められる選手が
新日にいるのだろうか。ライガーは無事10連覇できるのか。天龍の動向は。
UFOはどう動く。正月そうそう、いろいろな波乱を抱えて新日本プロレスの
1999年は始まった。

余談:今年はきっとアレクサンダー大塚の年だな(笑)

                                                      99/01/13(水)17:43:28

「伝説の終焉」
  始めに。。。心の中でテンカウントゴングと黙祷をささげます。

  私は1968年生まれ。あと2ヶ月ちょいで31になる。当然、力道山は
伝説の中の存在。最初の記憶は猪木がルスカとやった頃の新日。親父が見てた
のを横で見てた、そんな感じ。
  中学に入って柔道を始め、その流れからかプロレスを見始めた。長州が
維新軍団を結成したころだ。TVの第一試合はタイガーマスクってころ。
自分が格闘技を始めたこともあり、ずぶずぶとはまっていきました。
格闘技路線からIWGP構想へ移っていくこの時期、私の中での
アントニオ猪木はすでに「伝説」を身にまとっていた。

  この頃全日本プロレスの中継は(関西では)土曜日の夕方になっていて、
プロレスにはまるにしたがい、部活後、夕食までの間にみるようになった。
が・・・疲れた体に当時の全日は子守り歌だった。

  その後、猪木はどんどん「伝説」を生み出していった。それを追い
かける中、馬場の「伝説」にも触れるようになった。時折見られる
昔の試合、この時期のハンセンやブロディとの試合。

  何人かの「伝説」を継ぐものがいた。「伝説」的な強さを誇った
ジャンボ鶴田、日本のプロレス界の常識をぶち壊した長州、超人的な
強さと人気を持ったタイガーマスク、プロレス/格闘技のあり方を根本
から揺るがした前田。
  が、あるものは病、あるものは違う形での戦線離脱、あるものは
体制側へのある意味での寝返りと、真の「伝説」を生み出す前にいなくなった。

  先日偶然ジャイアント馬場の特番を見た。それがきっかけで偶然馬場さんの
コラムを書いた。そしたら。。。。。。。。。一つの「伝説」が終った。

  上記のメンバーの後、本当に「伝説」を生み出したのは大仁田ぐらい
だろうか。その大仁田も今は。。。
全日の四天王+1(?)、新日の四天王(三銃士+健介)はまだ「伝説」を
生み出す気配が感じられない。その下の世代、もしくは他の団体の選手に
その気配があるだろうか。
  「伝説」に敬意を払い、模倣することで一つの方向性を見出したバトラーツ、
そしてタイガーマスクの「伝説」、柔術の無敗「伝説」を叩き潰した
アレクサンダー大塚。彼が自分のレスラー人生をかけて挑む新崎人生戦。
これを経て、新たなる「伝説」が生まれる事に期待したい。

  「伝説」も「夢」も「ドラマ」も「男のロマン」もない、スポーツとしての
プロレスなんかみたくないよ。
                                                     99/02/10(水)11:20:29



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