裏技

壱ノ巻


”フレッシュもどき”



高校時代からの愛用技、そして私の持ち技の中で多分一番メジャーなのが
この技、「フレッシュもどき」。簡単に見えて意外と難しいです。まずは
やり方。

1.通常のフレッシュのモーションに入る。
2.両手を伸ばし、後足を上げたところでわずかに上にジャンプし、
   すばやく前足を後ろに流す。
3.後足をアンガルドの時の位置にして、着地。
4.前足もアンガルドに戻し、両手を引く。

と、このようにやります。おそらくこの説明だけでは何の事やらさっぱり分か
らないと思いますが、要は「垂直ジャンプ中にフレッシュの格好だけする」と
いう技なのです。ただ、最初から思いっきりジャンプしたらバレバレなので、
フレッシュを打つと見せかけてこっそりジャンプし、蹴り足(前足)をすか
し、力を逃がす。こうするとフレッシュを打ったにもかかわらずほとんど進み
ません。

さてこんな技、大多数の人が何に使うんだろうと思っていることでしょう。
「ていうか進んでないから相手突けないじゃん。」その通り。この技は
単なるフェイントです。例えば、

1.フレッシュ打ちたいけどやったら多分パラードされる。
2.こんな時にフレッシュもどきを使う。
3.するとどうだ!フレッシュと思った相手はパラード!
    しかし進んでないから剣がすかる!慌てて前に出てき
    た相手にコントルがヒット!

となります(ほんまかいな)。
まあこれは理想論(というか妄想というか)ですが、まあ何にせよ試合でこん
なことやられたら、相手はびっくりするでしょう。そして少なからずこっちの
行動に注目するはずです(ここがポイント)。そこでこっちが得意なコンビ
ネーションを出してやれば、相手も引っかかるかどうかはともかく、こっちの
行動に付き合ってくれるはずです。こうしてペースをつかむというわけです。

とはいえこの技をただ単発で出しただけでは、相手も一瞬は驚くでしょうが本
当に一瞬でしょうからすぐ立ち直っておしまいです。このわずかな隙をつく連
携が、「フレッシュもどき>すぐにフレッシュ」です。こうすれば相手は、

1.フレッシュと思って防御の用意。
2.しかしフレッシュじゃなくて安心、防御が緩む。
3.そこにフレッシュ!見事にヒット!

ということになります(ほんまかいな)。

このように、一見ただの珍行動に見えて実は攻めの起点を作る、それがフレッ
シュもどきです。相手が攻めまくってくる時やじーっと固まって動かない時等
に、ぜひぜひお使いください。

次回は”タイタニックエスケープ”です。お楽しみに。


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