<1日目・7/21(Sat)>

3時半、起床(泣)。いや、起床と言う前に、寝たんだろうか?
自分でも眠った記憶がないうちに起きたというカンジ。
(眠った記憶って、普通ないか^^;)
というわけで、1日目は多少ハイテンションでしたので、反省して(?)、
今回はドキュメンタリータッチで(最後まで続くのか?^^;)

−−−ココから−−−

早朝4時から育成センターでは、デビュー前の2歳馬、たくさんの馬たちが
西山牧場の広い広い馬場で調教を行う。1周が何メートルあるのか分からな
いが、立派にレースができそうなくらい広い霧がかった馬場を、まず若駒達
はウォーミングアップで速足3、4周、その後キャンターを5周ほど行った。
まだ人に指示を受けながら走ることを拒むのかそれとも慣れていないのか、
ヨレたり口を割っている馬がたくさんいる。
それをなだめる者、叱咤する者。湿った空気の中響く荒い鼻息、蹄の音と声。
それから私たちが時折おろすシャッターの音。
音はこれだけだ。

突然、何故私はこんなところにいるのだろう?と自問していた。
普段東京に住んでいて、家で眠ろうとしている瞬間でさえ、これより多くの
種類の音をいっぺんに聞いている。自分の部屋のエアコン、どこかの部屋の
水道をひねる音、外の車、まだ眠らない人々の声。
たくさんの音に囲まれていないと、不安になる。目の前に見えている物が、
本当のものではない様な気がしてきた。緊張に手が震える。
きっとあがってきた写真はぶれまくっていることだろう。

−−−ココまで−−−

あうう、力尽きました(爆)何の気なしにイイワケを書いていますが(^_^;)、
実はこの時の写真がブレぶれで大失敗でヘコんでるのでした。
調教するシーンってスゴク好きなんですよね〜。
絵になるなあって思ってて、かっこいい写真を撮りたかったんだけど(;_;)

さてそれがすむと、馬場から少し離れた広場にあるゲート練習用ゲートから
歩いてくぐりぬける練習を数回。
ゲートに入りたがらない馬も何頭かいて、やはり狭いゲートは馬にとっては
ストレスの元のようです。
ちなみに私は使ってなかったらしいゲートに入りこんで、そこに張ったくも
の巣にひっかかりました(T_T)クモだいっきらいなのに。ストレスだわ。

スカイが馬場での調教を始めるのは7時くらいから(だったかな?ちょっと
忘れてしまいました)。その前に顔を見に行ったのですが、眠かったのか
ぼやーんとしていて、昨日の噛みつきそうな勢いはどこへやら・・・(笑)
ここぞとばかりに鼻っつら触りまくってきた私達(笑)昨日のリベンジ♪

スカイは屋根付き馬場で軽く走るメニュー。その前に、ウォーキングマシン
で体を温めてからということで、ぐるぐる回る♪ウォーキングましーんへ。
その間も急に身を翻して人間を振り切ろうとしたりテンションがあがって
きてました。30分くらいでしょうか、ぐるぐるぐるぐる歩く。
その間私達は、寒さをまぎらわすために体をぐるぐるぐるぐる動かす(笑)。
それから馬装をして、いよいよ馬場で走ります。レースから長いこと離れて、
春天では人の間から一瞬しか見れなかった走りが、今度は何にもジャマされ
ることなく目の当たりにできるのです。そりゃあ興奮します。

スカイがダクを始めました。カメラをかまえる私達。
実はこのへんでは、ラチの間に張ってある沢山のクモの巣にまたびびって
なかなか身を乗り出して撮影が出来なかったのですが、キャンターになって
その恐怖は(ちょっとだけ)取り去られました。
力強い足音をたてて走っていくスカイ。どこが引退する馬の走り?
これならレース出れるよ!ってくらい、しっかりした足取り。
いっそのこと札幌記念出ちゃったほうがいいんじゃない?て思いました(笑)

調教が終わって、洗い場で汗を流してもらうスカイ。
せっかく洗ってもらいながら、洗ってくれてる人を噛みまくろうとする
マイキャラを決して忘れていない(笑)スカイ君でした。

実はその時、初めて「馬に殺されるかも〜」と思った体験がありました。
洗い場に入った1頭の馬がすごく暴れ、立ち上がるは狭い洗い場の中を
駆け回るは、いななくはで思わず私とあささんは一つの洗い場の奥に逃げ
こんだのですが、「ここにあの馬が入ってきたら・・・」・・・・。
その事態はまぬがれたのですが、怖さと同時に「あの人よく落ちなかった
なあ」と乗り役へのソンケーの念でいっぱいでした(^_^;)

そのあと色々見学に回ったのですが、それはまた別記。