6月11日

都市伝説とか現代の怪談とか 3発目

都市伝説とかじゃないけど怖かったので書きます

昔、東スポの一面に河童の写真がスクープされたりした

これは後に電波少年の後釜の番組のやらせだって判明したわけだが、河童の伝説って言うのは全国各地に伝わっている

例えば、柳田邦夫の「遠野物語」には河童の子供を生んだ女の話がある

その子供は、恐ろしい姿をしていたので生まれてすぐ、切り刻んで一升樽の中に入れて土の中に埋めたらしい

ここまででも軽く怪談だけど、僕が怖いと思ったのはこの話の解説だった

この話における「河童」とは間男を象徴していて、「河童と人間の女の間にできた子供」とは、不倫によって生まれた子供や、障害を持って生まれた子供などを象徴している

つまり、村や集落などの共同体でそのような「不必要」な子供が生まれたとき、その子供を河童の子として処理したということだ

そのような事実を世間から隠す為に、「河童」というモチーフが使用されて民話や怪談として現代まで伝わっている


かつては不作や飢餓に苦しんだ貧しい集落などでは、育てられない子供を間引きする(口減らしのために生まれたばかりの子を殺す)のは日常茶飯事だった

結構有名だがこんな怪談がある

昔、貧しい農民の夫婦に子供が生まれた。その年は激しい飢饉に襲われていて、2人にはとても育てることができない。そこで仕方なく父親は子供を近くの崖から突き落として殺した。
数年後飢饉も解消し、少しは生活に余裕ができ、そんな時に2人には新しい子供ができる。

子供は順調に成長して3歳になった。ある日、父親が子供と村のはずれを歩いていると、たまたま昔一番初めの子供を突き落とした崖に立ち寄った。父親は昔を思い出して早くそこから立ち去りたかったが、子供は崖の下を覗きたいという

とめる理由もないので、父親は子供を崖まで連れて行った。すると突然子供は立ち止まってこういう
「もう落とさないでね」